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逆襲するさらりーまん

ーやっとこさ英検1級、通訳案内士試験合格。しかし英語の道は長い。基本的にやり直し英語+その時々に思うことなど。-

トランプ批判(みんな同じことを考えていると思うが。)

2025年04月03日 11時35分03秒 | 国際・政治
日本時間の今朝、アメリカのトランプによる関税政策についての演説がありました。現在2次的な色々なニュースが沢山報道されていますが、僕は加工されていない1次情報に接する必要があると思いましたので、ネットで大統領自身の演説そのものを見ました。50分近い長い演説でした。78歳になるジイサマが、原稿も持たずしゃべり続けたエネルギーには感嘆しますが、演説の内容は、自分のやったことと、これからやろうとしていることの自画自賛とバイデン前大統領の批判の繰り返しが多く、演説の目的である関税政策の理解を得るための説明はわずかな時間でした。日本からアメリカへの輸出に対し24%の関税(自動車は25%)がかけられることになり、これは予想よりも高い関税率で、日本の株式市場は暴落、アメリカへの輸出比率が高い企業も対応に大童のようです。

以下、トランプ大統領の演説を聞いて、僕の考えていることです。
政治家の最大の使命の一つは国益を増大させ、国民生活を豊かで幸せにすることだと思っていますが、持続可能でないと意味がありません。また100年以上前の帝国主義の時代ならいざ知らず、グローバル化が進んだ現代にあっては各国の経済が緊密に関係、関連、依存しており、一国だけ繁栄するウイナー・テイクオールという自国第一主義は現実的に成立しない状況にあります。彼はアメリカ第一主義を掲げていますが、アメリカ国民でさえ、経済状況の悪化に苦しんでいます。

私の考えでは彼はハードネゴおよびネゴの成果に快感を覚えるネゴシエーターに過ぎず、財とサービスの拡大により最大多数の幸福を目指す経済学(政治家として、また特に関税政策を語るには必須の学問領域。彼の大学での専攻は経済学のはずにもかかわらず)については全く素人で、国際情勢の判断が出来ず、また年齢から来ると思われる認知の偏り、頑固さも散見され、多くの人々の人生を左右する政治家という仕事には全く適していないと考えます。アメリカの国益だけを考えれば民主主義が確立しているアメリカで、トランプ氏を選んだのはアメリカ国民ですから、アメリカ国民の自業自得とも言えますが、アメリカ大統領は事実上世界のリーダーで、世界最大の権力と権限を持つ存在ですから、世界中に影響力を持ち、かつての帝国主義が第二次世界大戦の遠因となったように、彼の政策は時代の流れに逆行し、100年前のように世界を分断させてしまう恐れがあります。

アメリカ大統領職は不信任などで簡単に辞めさせることの出来ない特別な職ですから、彼が大統領でいる限り、 今後の見通しは大変暗いです。が、現役の会社員時代、何度も仕事でアメリカを訪れた僕は、アメリカ人の特性も少しは理解しています。穏やかで人との諍いをあまり好まぬ日本人と違い、自己主張が強く、また理不尽なことや独裁を嫌い、フェアということを重視する国民性を持っているので、あまりに理不尽で不条理な政策については、すぐに早い段階でデモやスト(時には暴動)で反対を主張するので、トランプ氏の政策に反対する、トランプ氏も無視できない強い世論が形成されると思います。またアメリカは過去に人種差別など色々問題はあったにせよ、多様性を備え、人材が豊富な国ですので、危機の時にはかならず優秀なリーダーが現れるという自浄能力、復元力が高い国でもあり、だからこそ長期の繁栄を遂げているのだと思います。他力本願かもしれませんが、アメリカ人のこれらの特質に期待したいと思います。
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