一面にカタクリが咲いている斜面を歩いていると、そのうち白花のカタクリに出会っても良いんじゃないかと思えてきた。
後ろを歩いている友人が、ほとんど白のカタクリが咲いていたと言う。その写真を見せてもらうと・・・・
ほとんど白花のカタクリ
何だこれは! カタクリの花が色褪せただけじゃない。「普通のカタクリの終わりかけ、普通以下だな。そもそも、白花のカタクリとは白化個体で、
ほとんど白花なんてことはない筈だ。」なんて分かったようなことを言って友人を揶揄う。実はこれは間違いだったんだけど・・・・
でも、そんなことを話しながら登って曲がった山道を進むと目の前に・・・・、本当に咲いてた、白花‼
白花のカタクリ
本当に真っ白。
いろいろな角度から、いろいろなカメラで(90mm マクロ、23mm 広角、スマホ)写している間に友人は少し先の様子を見ていたようだ。
そして、「また、あったよ!!」という声が聞こえてきた。そして、場所を友人と交換して次の花を写した。
ちょっとくたびれているけれど、これも真っ白だ。
ここで白花のカタクリについての反省だけど、そもそも白花のカタクリは白化個体じゃなかった。植物が白化、所謂アルビノになると葉緑素を
作れなくなるから、それは致死を意味する。だから育つことが出来ないから花を咲かせることもできない。白花のカタクリは白花変種であって、
白花のカタクリにもいろいろと変異があり得るわけだ。友人の見つけた極端に色の薄いカタクリも変種なのだから、只の色褪せたカタクリというわけ
でもないのだろう。
さて、三つ目の白花のカタクリは程無く見つかった。
山の中とは言え、散策路沿いにほんの10mの間に3個体。ちょっとおかしく無い?遺伝的にある程度、固定されているのであればそんなことも
あるのかもしれない。何にせよ、白花のカタクリは数万本に一つ位の発現率らしいから、もう10万個くらいのカタクリをみたのかもしれない。
さらに登って行く。
ショウジョウバカマ
登って行くと残雪が多くなり、歩くのが厄介になってきた。登って1周してくる積りだったけれど、白花のカタクリを三つも見てしまったので、
引き返すことにした。下りは体力的にも、気分的にも余裕ができた。
狭い範囲に三つも白花のカタクリが見つかったことが不思議だったので、思い切ってカタクリの斜面を横切って歩いてみた。これだけカタクリが
咲いていると、踏んづけずに歩くこと自体が無理と言うもの。
どこかに白花が咲いているんじゃないかな・・・・
でも、この広い斜面には一つも白花は咲いてはいなかった。そして、その後も歩き廻ったけれど、この場所で白花を新たに見つけることはなかった。
これは色の薄いカタクリ。。。
斜面を下りガレ場に出た。
ヤナギの仲間?
トリカブトの若葉
白雲台交流センター
少し、休憩してから、帰りに寄ることにしていた道沿いの斜面に向かった。