今日もきのこ 観察日記

野山を散策したときに見かけたきのこ、草花、虫などを書きとめておきたい。いろいろ教えてください。

灼熱/雷雨の鹿が壷 イグチ編 2008.07.27.(2)

2008-07-31 07:06:42 | Weblog

ミドリニガイグチ Tylopilus virens (Chiu) Hongo


 このところの暑い日々の間も、夕立などで適当な湿り気があったのだろう。鹿が壷のキャンプ場周辺の日陰には、イグチを中心に、結構キノコは出ていた。このくらい、瑞々しいミドリニガイグチであれば見間違う心配はないのだが・・・。


 鹿が壷から千畳平に向かう山道の周囲を散策した。山側、谷川の斜面にはポツポツとアマニタ、イグチが出ている。



これはミヤマベニイグチではないと思ったのだが、冷静に見直せば・・・
ミヤマベニイグチ Boletellus obscurococcineus (Höhn.) Sing.


 意外な場所に・・・


ムラサキヤマドリタケ Boletus violaceofuscus Chiu



アカヤマドリ Leccinum extremiorientale (L. Vassilieva) Sing.
逆光、ピンボケ、へたくそ!

散策の後、滝沿いにキャンプ場へ戻る途中にコゲチャイロガワリが沢山出ていた。

イロガワリと間違い、大いに喜んだのだが・・・・。味は悪くなかったそうだ・・・・。



コゲチャイロガワリ Boletus umbriniporus Hongo


 キャンプ場のトイレ周辺には前回と同様、ヒメコウジタケが出ていた。



ヒメコウジタケ Boletus aokii Hongo


 千畳平まで車で移動し、景色の良いところで昼飯をとった。食事中、雨が降り出し、雷もなっていたが長くは続かず、何とか、千畳平のキャンプサイト跡周辺を散策することができた。



ヤマイグチ Leccinum scabrum (Bull.) S. F. Gray


 日陰になった散策路沿いに小振りのヤマイグチがポツポツと出ていた。そして、去年と同じようにホオベニシロアシイグチが幾つか出ている。



ホオベニシロアシイグチ Tylopilus valens (Corner) Hongo & Nagasawa


 そして、コガネヤマドリがひとつ。



コガネヤマドリ Boletus aurantiosplendens T.J. Baroni


 実は鹿が壷のキャンプ場周辺で「もう一つのコガネヤマドリ」を採取していた。珍しいこともあるものだ。並べて見てみると違いが良く分かる。



左:和名なし Boletus auripes Peck
右:コガネヤマドリ Boletus aurantiosplendens T.J. Baroni


右の赤味の強い方が本来のコガネヤマドリであり、学名は B.auripes Peck があてられていた。フィールドブックや幼菌の会のきのこ図鑑などにもそのように記載されている。しかし、B.auripes Peck は正しくは左に写っている、柄に顕著な網目模様のあるイグチに与えられていた名前だったということらしい。そして、現在はコガネヤマドリには Boletus aurantiosplendens T.J. Baroni の名前が与えられ、Boletus auripes Peck には正式な和名はまだ与えられていない。


   
左:2種の Boretus の傘裏
右:Boletus auripes Peck ピンボケ失礼!

2種とも若いうちは孔口を菌糸が塞いでいる。


 次はさらにコガネヤマドリ達に良く似たイグチだ。これも鹿が壷の散策でサンプリングしていた。






キアミアシイグチ Retiboletus ornatipes (Peck) Manfr. Binder & Bresinsky


   


 キアミアシイグチの場合は幼時でも菌糸が孔口を塞ぐという事はない。


 そして、最後は・・・。



ニセアシベニイグチ? Boletus pseudocalopus Hongo??


 柄、孔口とも青変性が強く、袋に入れて帰宅してから見てみると青変部分は赤変していた。


   
左:帰宅後の撮影
右:切断後 肉の変色はほとんど無いか僅か

 26日に観察しニセアシベニイグチとしたものと肉の青変性など、違いがあるが、極端な管孔の短さやチーズのような濃厚な臭いは共通していて、ニセアシベニイグチの変異の範囲内と考えて良いのかもしれない。

 イグチの発生は多く、ややこしいものが多かったが随分楽しめた!でも、きのこは本当にややこしい・・・。

 


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灼熱/雷雨の鹿が壷 アマニタ編 2008.07.27.

2008-07-29 06:45:47 | Weblog

ハイイロオニタケ Amanita japonica Hongo ex Bas


 暑い日が続いているが、昨日の自宅周辺の山の様子から見て、もっと山側では夕立が降ったりして結構キノコが出ていそうだと思った。友人を誘って、また、鹿が壷へ行くことにした。予想通り、結構きのこの発生は多く、アマニタとイグチがその殆んどだった。朝は晴れていて暑かったが、そのうち雷が鳴り雨も降り出した。幸い雨は長くは続かなかったが、ヒルは大喜びで暴れ出した。まず、今日はアマニタについて報告する。

 冒頭の写真は鹿が壷の散策の後に行った千畳平からの下りの途中、杉林の中に発生していたハイイロオニタケの群生である。丁度、出始めで程度の良い個体だった。



ハイイロオニタケ Amanita japonica Hongo ex Bas


 千畳平にはもう一種のアマニタ、ヒメベニテングタケが出ていた。雨が少ないせいなのか、気温が高いせいなのか、発色は本来のものではない。



ヒメベニテングタケ Amanita rubrovolvata S. Imai


 それでは、鹿が壷で出会ったややこしいアマニタ達を紹介する。まずはこれ。冒頭のハイイロオニタケの傘径は15cm前後であるのに、これは傘径5cm程。柄も細く、華奢である。



ハイイロオニタケ近縁? Amanita sp.

   

すぐ近くの千畳平付近で典型的なハイイロオニタケに出会っているだけに、これはハイイロオニタケそのものとは考えにくい。同様の環境で同じ日にこれだけの個体差はないだろう。


 次はひどいピンボケ写真だが、これ一枚しかないのでアップした。



ガンタケ近縁? Amanita sp.


   

傷跡の赤変具合はガンタケを思わせるが、赤変の程度は弱く、傘に残る壷の破片はガンタケそのものの物とは思えない。相談した先達も新種ではないかとのことだった。分からないキノコは多い。


 次は・・・全く分からない。根っこもちょん切れてしまった。一瞬、ツエタケかと思ったが違いは明らかだ。


   
Amanita sp.


 最後はシロツルタケ?



シロツルタケ Amanita vaginata var. alba Gillet


 その他、見かけたアマニタはツルタケ、コテングタケモドキ、フクロツルタケ、タマゴテングタケモドキ、ツルタケダマシなど。
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カラカラの割りにイグチが出てる・・・

2008-07-27 06:18:54 | Weblog
暑い日が続いている。このところは夕立もさっぱりで山はカラカラだ。暑くなったので、庭の木の根元から蝉の幼虫がワサワサと出てきて一斉に羽化している。ほとんどがクマゼミでやたらとやかましい。この季節、我が家の駄犬は蝉を狩してバリバリと食べる・・・。



* クマゼミ 綺麗なので、一匹家の中で羽化させてみた

* エゾゼミを修正。寝ぼけていました・・・。


 こんな天気なので、近場はきのこは全く期待できないのだが、家でゴロゴロしているのも退屈なので、ほんの少しの積りで自宅周辺を散策した。秋にはサクラシメジが採れるポイントに行ってみると、やはりほとんどきのこはないが、大型のイグチが一種だけ出ていた。



傘の径は15cm程。
*チャニガイグチ Tylopilus ferrugineus (Frost) Sing.

* 分からないのでイグチの先生M氏に教えてもらった。チャニガイグチでよいのではとのこと。


   
幼菌



これも多分同じ



明瞭な濃色の網目模様がある



この場所を過ぎて暫らく歩くと中型のイグチがポツンと出ている。



ミヤマベニイグチ? Boletellus obscurococcineus (Höhn.) Sing.

暑さで赤味が飛んだミヤマベニイグチ、古いコウジタケ、カラカラでぬめらないヌメリコウジタケなどと考えたが、ごく弱い孔口の青変性からミヤマベニイグチとした。


 次はニセアシベニイグチか?





   
ニセアシベニイグチ Boletus pseudocalopus Hongo

切ると独特のチーズのような臭いがした。


 山を下り、川沿いの薄くらい細道を歩く。山側の斜面に傘径大きくて3cmほどのイグチ発見。



ビロードクリイロイグチ Gyroporus punctatus Lar.N.Vassiljeva

単に小さいから・・・。



キクバナイグチ Boletellus floriformis Imazeki



* Tilopilus sp.

* 齧ったら辛くて舌が痺れたのでコショウイグチとしたが、特徴が異なる。ニガイグチ属のコニガイグチまたはアシボソニガイグチの可能性が高いとの意見をいただいた。07.27.18:30




キアシグロタケ Polyporus varius (Pers.) Fr.

突然ですが・・・。



これ・・・・


   
* Tilopilus sp.

* ヤシャイグチとしたが、孔口の特徴などからニガイグチ属、ミドリニガイグチの古い個体である可能性が高い。柄の根元が黄色を帯びていた。07.27.18:30


コトヒラシロテングタケだと思う・・ Amanita kotohiraensis Nagas. & Mitani



フクロツルタケ Amanita volvata (Peck) Lloyd

猛毒菌だが、何だか綺麗・・・。

 ほんの一時間ほどだったが楽しめた。しかし、蚊がひどい。嫌な季節だ。





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appendix 2008.07.22.

2008-07-26 09:34:36 | Weblog
岡山森林公園のおまけ(花)








ヤマジノホトトギス










ウツボグサ


   



オトギリソウ属
駐車場の脇に植えてあった。

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ハイイロオニタケとキイロオオフウセンタケ 2008.07.21.

2008-07-23 06:49:18 | Weblog



 久し振りに淡河のS公園にきのこを見に行った。この所の猛暑、しかも雨もほとんど降っていない状況では、きのこはほとんど期待できないのだが、その日はきのこの観察会になっていた。


 淡河町は百合の産地として有名だ。テッポウユリとタカサゴユリを交配して作出した淡河系と呼ばれる新テッポウユリを栽培している。

 ユリの写真を撮ってから公園内に入った。予想通りの乾燥状態で枯れ葉を足で踏むとパリパリと音をたてる。それでも、幾つかのこの時期の常連達が出ていた。



ウラグロニガイグチ Tylopilus eximius (Peck) Sing.


   
左:キイロイグチ Pulveroboletus ravenelii (Berk. & Curt.) Murr.
右:ヤマドリタケモドキ Boletus reticulatus Schaeff.


   
左:フクロツルタケ Amanita volvata (Peck) Lloyd
右:ヘビキノコモドキ Amanita spissacea S. Imai



サマツモドキ Tricholomopsis rutilans (Schaeff. ) Sing.


 コガネヤマドリと長い間、混同されてきたB. auripes Peck.が一本だけ出ていた。柄にははっきりとした網目模様がある。聞いた話では、コガネヤマドリは食べると苦味がありまずいのだが、B. auripes は苦くないそうで、「苦くないコガネヤマドリ」として存在が知られていたとか・・・。



Boletus auripes Peck


 今回のこの公園でのハイライトはこれ・・・・。







ハイイロオニタケ Amanita japonica Hongo ex Bas


更にハイイロオニタケ。








 ハイイロオニタケは菌輪を描いて30本ほどが出ていた。あまり出会ったことがないきのこだ。これで、今日、この山に観察に来た甲斐があったというものだ。昼で公園を後にして、自宅近くの山をチェックして帰ることにした。

 去年の7月、キイロオオフウセンタケ(仮)に初めて出会った山を見てみる。期待通り、去年の場所に一本だけではあるが出ていた。




キイロオオフウセンタケ(仮) Cortinarius sp.


 夏は合歓の花。





合歓の木


 この日、もう一つ嬉しかった出会いはツブエノウラベニイグチだったが、写真を撮るのを忘れて袋に入れたまま帰宅してしまった。変わり果てた姿・・・。



ツブエノウラベニイグチ Boletus granulopunctatus Hongo

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岡山森林公園のつづき 2008.07.19. (2)

2008-07-21 20:08:26 | Weblog

知らないイグチ
*北陸のきのこ図鑑には良く似たイグチが3種記載されている。ミヤマススケイグチ(仮)、ミヤマアワタケ、ススケアワタケ(仮)であるが、いずれもぶな林のイグチで特徴も良く似ていて分からない。


 遠くで鳴っている雷鳴を気にしながら登っていく。ブナが混じり出した辺りで傘裏が鮮やかに黄色いイグチが出ていた。分からないので採集して先へ行くと、この時期、この公園で良く出会う・・タケリタケ(Hypomyces sp.)が出ていた。幾つかに出会ったので猛りつつあるものもまとめて並べてみよう。












これは明らかにAmanita sp.だ。


これはイグチくさい。


中にはヌレギヌのものもあるかもしれない・・・。今日、出会ったものはどれも見栄えが良くないね。

 これくらいにして、次は綺麗どころ。



ウスフジフウセンタケ Cortinarius alboviolaceus (Pers. ) Fr.



ニカワホウキタケ Calocera viscosa (Pers.) Fr.



ヤブレベニタケ? Russla sp.
* 傘、ヒダの着色の特徴はヤブレベニタケだが、柄には赤味はなく白かった・・。


 ありふれたきのこ達だが、どれも色が綺麗だ。気のせい?

 苔の上にオレンジ色の変なきのこが出ている・・なんだこれ?



冬虫夏草??


 雷鳴は徐々に近づいてきて、奥ぶなの平辺りでとうとう、雨が降り始めた。そしてぶなの園地に着く頃には土砂降りになった。それでもぶなの木が葉を広げているので、それほどひどくは濡れない。

 一年おきにトンビマイタケがでる大きなぶなの木の根元にはガマガエルが番をしていた。



ガマガエル


 盆の頃にまた来よう・・。そのころには運が良ければトンビマイタケに出会えるだろう。下りにかかるとツルタケがポツポツと出ている。





ツルタケ Amanita vaginata var. vaginata (Bull.) Lam.


 滝が幾つか続く。





 傾斜が緩くなるとまた、カワリハツが出始めた。





   
カワリハツ Russula cyanoxantha (Schaeff.) Fr.


 何というホトトギスか知らないが、綺麗に咲いている。





 木の枝かと思ったら、おっと危ない!でかい青大将だ。腹の太さは5cmくらいはありそうだ。





 綺麗な花を観賞しながら歩いて入り口に辿りついた。いつの間にか雨は止み、来たときと同じように晴れていた。夢を見ていたような不思議な気持ち。ヘビにばかされた?



公園入り口から管理事務所を写す
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ちょっと涼みに・・・また、雨。

2008-07-20 23:21:29 | Weblog

ヤマアジサイ


 この所暑い日が続いている。雨は通り雨的には降っているのだが、日中の暑さのせいか菌類には酷な夏だ。確か、近畿・中国地方も「梅雨が明けたと思われます」だ、そうだ。
 こうなったら、高度を上げるしかない!3連休の初日、今年2度目の岡山森林公園を訪ねた。自宅を9時過ぎに出て、途中の川の脇で昼飯を済ませ公園に着いたのはちょうど昼だった。管理事務所を越え、歩いていくと早速、ヤマアジサイが出迎えてくれる。





 いつも、最初のカラマツ園地の様子を見て状況を観るのだが・・・、ほとんどきのこの姿は見えない。いくつかツルタケが出ているだけだ。



ツルタケ Amanita vaginata var. vaginata (Bull.) Lam.



と、いうことは・・・。
 一度メインの道に戻り、少し進んでから右に入り登ってゆく。カラマツ混じりの林を進むと不思議なきのこを見つけた。どう言ったらいいだろう・・・。タマゴが開いたら何も無かった・・・という感じ。テングタケ属のツボだけのようなきのこだ。



知らない・・・


 さらに進むとヒトの声が聞こえてくる。駐車場に停まっていたバスの乗客なのだろう。天気が良いだけに結構ヒトがいる。道端にクラガタノボリリュウタケが出ている。



クラガタノボリリュウタケ Helvella ephippium Lév.


 這いつくばって写真を撮っているところに、団体さんが丁度通りかかった。ここで、タマゴタケかなんかの写真を撮っていたら、まだサマになったのだろうが・・・。「何かあるんですか?」、「はい、きのこの写真撮ってるんです・・・」、「えっ、どこですか?」、「これですよ!」、「・・・・。いろんな趣味があるんですね・・・」。

 カラマツ林の端の辺りに新鮮なクロハツが出ていた。





クロハツ Russula nigricans (Bull.) Fr.


 鮮度が良いので、ナイフで真っ二つにして変色の様子を観てみた。


   


   
切ってから5分ほどの赤変の程度。後は袋に放り込んで先を急いだ。

 おまけは翌朝の同じ個体の写真。



クロハツ

 そろそろ、傾斜が急になってきた。奥ブナの平まで登っていく。途中、出会ったきのこを紹介していく。



タマゴテングタケモドキ Amanita longistriata S. Imai
何故か、2個体が並んで出ている場面に良く出会うような気がするのだが・・・。



チャワンタケの仲間・・・径、8mm程。



アカカバイロタケ Russula compacta Frost
主役は虫?




   
キツネノエフデ Mutinus bambusinus (Zoll.) E. Fisch.


 もう少し暑くなると緑鮮やかなクサイロハツが沢山出るところなのだが、今回は薄っすらと緑がかったカワリハツが沢山出ていた。





カワリハツ Russula cyanoxantha (Schaeff.) Fr.

 ブナが混じり出して森が薄暗くなったせいか気が付かなかったが、ゴロゴロと雷が鳴っているのに気が付いた。また?・・・5月に来たときもそうだっけ・・・続く。
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再度、鹿が壷へ 2008.07.13.

2008-07-16 21:25:20 | Weblog

ヨソオイツルタケ Amanita hamadae Nagas. & Hongo


 日曜日は所属する会の例会で鹿が壷に行くことになっていた。高速を飛ばしていくことになるので、ついでに周辺を見たいと思った。と、いうわけで朝7時には家を出て、山崎ICを出てSJ山に8時前に着いた。

 この時期、ヨソオイツルタケとムラサキヤマドリタケとの出会いを期待してのことだ。坂道を登り竹やぶを過ぎた辺りでヨソオイツルタケに予定通り出会えた。


   



ヨソオイツルタケ Amanita hamadae Nagas. & Hongo


 そして、古いクヌギの根元の斜面にムラサキヤマドリタケも出ていた。去年のような大量発生は見られないが、雨次第で今後も暫らくは出るだろう。






ムラサキヤマドリタケ Boletus violaceofuscus Chiu


 ここも雨が少ないのか、出ているきのこの種類は少なく、この他にはカワリハツ、クサハツなどが散見されたのみだった。笹の葉に混じり、薄紫の花をつけたこれは何だろう?去年覚えたアキチョウジに似ているが、違うようだ。図鑑を眺めていて漸く分かった。アキノタムラソウ・・・、秋じゃないよな、でもナツノタムラソウとは違う。アキノタムラソウは7月から咲いても不思議ではないそうだ。





   
アキノタムラソウ



分からない花 オトギリソウの仲間?


 そして、ホタルブクロ



ホタルブクロ


 空振り気味だが、その後、鹿が壷に向かった。鹿が壷では思うように撮影は出来なかったが、イグチを中心にそこそこのきのこに出会えた。



フモトニガイグチ Tylopilus alutaceoumbrinus Hongo



粘菌の一種



ミドリニガイグチ Tylopilus virens (Chiu) Hongo



フクロツルタケ Amanita volvata (Peck) Lloyd





ヒカゲシビレタケ Psilocybe argentipes K. Yokoy.


 その他にはアカヤマドリ、ウツロイイグチ、ヒメコウジタケ、キアミアシイグチ、ツルタケダマシ、ヒメコナカブリツルタケ、アカハテングタケ、など。

 朝方に雨が降ったせいか、ヤマビルは活発だった。気が付いたときに靴下を這いずりまわっているヒルをつまみ出したお陰で、大した被害は無かった。
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昼飯を食べた後・・・夕立

2008-07-13 16:58:02 | Weblog
昼飯を食べた後は先週の日曜日にも来た近くの寺の中を巡った。6日間でどれだけの変化があるだろうか?



キイロイグチ Pulveroboletus ravenelii (Berk. & Curt.) Murr.


 キイロイグチが3つ並んでいた。写真に写したのは小振りのもので、大きなものは孔口が黒っぽく変色していて見栄えが悪かった。

 川沿いの細道を歩いていくとポツンとキニガイグチの幼菌がでている。



キニガイグチ Rubinoboletus ballouii var. ballouii (Peck) Heinem & Rammeloo


 そして、先週に引き続いてヌメリコウジタケ。この時期、湿気が十分であれば大量に発生するのだが、ポツポツと2個体だけ出ていた。



ヌメリコウジタケ Aureoboletus thibetanus (Pat.) Hongo & Nagasawa


 その先のやはり薄暗い崖の斜面には朱色の鮮やかな小菌が出ていた。



ダイダイイボカサタケ(仮)


 あぁ、これこれと思いながら写真を撮ったが、よくよく考えてみると、さて、何だっけ?アカイボカサタケの近くなのだが、イボはほとんどない。アカイボカサタケはぼんやりと赤味がかっているだけのものが多いのだが、これはヌメリガサ科の菌のようなはっきりとしたダイダイ色。最近、こういうイッポンシメジ科のきのこをアカイボカサタケと区別してダイダイイボカサタケと呼ぶことがあると聞いた。仮の名前だが、ここではそうしておく。


 山側の壁面に傘径1cmほどのイグチが出ている。水分が足りないのか、いずれもミヤマベニイグチのようだ。孔口の青変はない。





ミヤマベニイグチ Boletellus obscurococcineus (Höhn.) Sing.


 小径は行き止まりになった。戻る途中に崖の上に続く別の小径があることに気が付いた。一体どこに繋がっている道なのか不安だったが行ってみることにした。上り始めてすぐ黒いイグチが斜面から出ているのに気が付いた。





モエギアミアシイグチ Retiboletus nigerrimus (R. Heim) Manfr. Binder & Bresinsky


 図鑑には毒菌であって食用すると幻覚をみる・・・などと記載されているのだが、真偽は分らないようだ。といって、食べて確かめるつもりは毛頭ないが・・。

 ポツッ、ポツッと大粒の雨が落ちてきた。遠くから雷の音も響き出した。空を見上げると黒い雲が覆いつつある。間違いなく通り雨が来るとは思ったが、帰りを急ぐ気にはならなかった。雨に打たれたら気持ちがいいだろうなぁ・・・。

 構わず進むと林の中ほどに中型のイグチが立っているのに気が付いた。近づいてみるとベニイグチだった。これもこの時期、雨が十分降ると大量に発生するのだが、今年は初めての出会いだ。



ベニイグチ Heimiella japonica Hongo


 この道をさらに進んでいくと見覚えのある道に出た。あぁ、なぁるほど、こんなところに繋がっていたのか・・・と思って歩いていると、とうとう来た。土砂降りだ。





 長袖のワークシャツを脱ぎカメラを覆ってから、車までのんびり戻った。気持ちの良いシャワーだった。数は少ないながらもイグチがいろいろと出だしたようだ。
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ビールの空き缶を届けたついでに 2008.07.12.

2008-07-12 20:11:39 | Weblog

クリイロイグチモドキ* Gyroporus longicystidiatus Nagasawa & Hongo

 この所暑い日が続いたので、・・・いや、いつものことなのだが、ビールの空き缶が沢山たまってしまった。物置にもそうは入れて置けないので、空き缶を集めている知人宅に届けることにした。例のホンシメジのシロ近くの別荘の住人であるが、お孫さんがこの夏、ドイツにサッカーの遠征に行くそうで、空き缶を集めて旅費の足しにするとのこと。その空き缶を洗ったり、潰したりするのがお孫さんの仕事らしい。空き缶くらいで足しになるのかは知らんが、タダでは行かせん!というところが教育なのだろう。発泡酒や糖質0%ばかりの空き缶でお恥ずかしい限りだが、銘柄は見るなと言って置いてきた。しばらく世間話をしてから、裏山を一廻りした。

 今週は晴れた日は多かったが、夕立が何度かあったので、何か出ているかもしれないと思ったが、やはり少ない。日のあたらない谷で山からの湧き水が出る辺りにはいくつかのキノコが出ていた。



クリイロイグチモドキ Gyroporus longicystidiatus Nagasawa & Hongo


 クリイロイグチ属には3種のきのこがある。クリイロイグチ、ビロードクリイロイグチ、そしてクリイロイグチモドキである。このイグチの場合は3個体出ていて、大きなものの傘径は8cmだった。それで、ビロードクリイロイグチの線はなくなる。クリイロイグチにしても大きいのだが決め手にはならないだろう。クリイロイグチとモドキは傘の色などにも微妙な違いがあるようだが、決め手は顕微鏡に頼るしかないようだ。ここでは兵庫県ではクリイロイグチは稀とのことなので、クリイロイグチモドキとしておく。

 次はキヒダタケ、今年初めてのお目見えだ。





キヒダタケ Phylloporus bellus var. bellus (Massee) Corner


 次も決め手に欠ける・・・コオニイグチ。傘燐片が小さいこと、傘径が小さいことが理由だが、これも胞子径で判断可能。





   
コオニイグチ? Strobilomyces seminudus Hongo



 これはまるでドクロ城だ。シロテングタケだろうか・・・



シロテングタケ? Amanita neoovoidea Hongo


 ついでに近くの定点の観察に行った。どうも、定点などと言っているが秋以外はあまりきのこが出ない場所らしい・・・。でもしょうがない。
まず、そろそろ咲くはずのサギ草を見に行った。でも、咲いているのはモウセンゴケの白い花ばかり。



モウセンゴケの花


 そろそろ、本当に咲くのかどうか心配になってきた・・・。その後、山を登っていくが、きのこは少ない。ツルタケが出ていた。


   
ツルタケ Amanita vaginata var. vaginata (Bull.) Lam.


 そういえば、今年はほとんどツルタケに出会っていなかったなぁ。あとは傘径1cmほどの分らないきのこ達。


   
不明


 車へと下る道の脇に若いモミジタケが出ていた。



モミジタケ Thelephora palmata (Scop.) Fr.


 昼になった。飯でも食べに行くとするか・・・。

 
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休息日、でも・・・・きのこ

2008-07-09 19:47:23 | Weblog

Russula sp.


 土曜日、酷暑のなか、長いこと歩いていたのがかなり応えたので、日曜日はのんびりすることにした。10時に家を出て近くの寺の周りを歩いた。毎年、アカヤマドリがこの時期に出ている寺だが、今年はアカヤマドリどころかヤマドリタケモドキも全く見ていない。

 例年、きのこが出ているところには何もなく、薄暗い川沿いの小道を歩く。いつもは蚊だらけで歩けたものではないのだが、今年は妙に蚊が少ない。山側の斜面にヤマドリタケモドキが出ていた。



ヤマドリタケモドキ Boletus reticulatus Schaeff.


 妙にすっきりしたコテングタケモドキ。


コテングタケモドキ Amanita pseudoporphyria Hongo


 やはり、昨日からの晴天が祟りほとんどキノコの発生はない。車への戻り道でノウタケに出会った。



ノウタケ Calvatia craniiformis (Schwein.) Fr.


 少しでも湿気のあるところということで次は朝光寺に行くことにした。



クリカワヤシャイグチ Austroboletus gracilis (Peck) Wolfe


 こんな近場でクリカワヤシャイグチに出会うのは初めてだ。そして、



ミヤマベニイグチ Boletellus obscurococcineus (Höhn.) Sing.


 木の根元に古くなったイッポンシメジ科のきのこが出ている。



Rhodophyllus sp.


 そして、この時期多い、小型のニガイグチ属。



Tulopilus sp.


 この場所もきのこの数は少ない。最後にそろそろ出ているはずのオオアワタケの様子を見に行った。もう古くなり、バグサレていたものの近くに若い個体が出ていた。






オオアワタケ(仮)


 傘裏の鮮やかな黄色が特徴だ。如何にも美味しそうなきのこだが、まだ食べてみたことはない。昼に自宅に戻り、たまった仕事を少しした。
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きのこに熱中してたら熱中症? 2008.07.05. (3)

2008-07-08 07:26:26 | Weblog

カバイロツルタケ Amanita fulva (Schaeff.) Fr.


 燦燦と降りそそぐ日差し・・・って感じだが、実際はジリジリと照りつける太陽だ。朝の8時から歩いているだけに、さすがにバテて来た。

 デイキャンプ場を過ぎて広場に下った。日陰にテングタケ属が一本出ている。



ヒメコナカブリツルタケ Amanita farinosa Schwein.


 さらに、背の低い草が沢山生えている広場には少し色のくすんだアンズタケが出ていた。周りを見渡すと、そこら中に発生している。アンズタケ特有の匂いはあるが、やや薄く感じた。



アンズタケ Cantharellus cibarius var. cibarius Fr.


 そして、その草の中にアンズタケに混じってイロガワリが出ていた。



イロガワリ Boletus pulverulentus Opat.


 この写真で特徴を掴むのは難しいのだが、去年もここで採集している。イグチの中でも食べておいしいイグチだと思う(帰宅してから、饂飩の具となった)。

 食菌としては、これも好きな部類だが、一度に多く採集することはまずない。



アイタケ Russula virescens (Schaeff.) Fr.


 そして定番のヤマドリタケモドキ達・・・。





ヤマドリタケモドキ Boletus reticulatus Schaeff.



オニイグチモドキ Strobilomyces confusus Sing.



オニイグチ? Strobilomyces strobilaceus (Scop.) Berk.

古すぎて分らない。
そして次は小さいけれど、ニガイグチ属だろう。


ニガイグチ属 Tylopilus sp.


 広場の端には胞子を撒き散らしたカレバキツネタケが出ていた。



カレバキツネタケ Laccaria vinaceoavellanea Hongo


 フラフラと歩いていたら、これはどう見てもクロハツという個体に出会った。



クロハツ Russula nigricans (Bull.) Fr.


 疎なヒダ、反り上がる傘。古くなった個体だが、ナイフで切って見た。徐々に赤変するが、遅い。面倒臭いので袋に入れて放っておいた。


   
左:切断の直後
右:一日後


 忘れていたが、赤変後、傘は黒く変色していた。

 そろそろ、限界。駐車場への階段を登る途中、赤松の倒木にきのこが・・・


フサヒメホウキタケ Artomyces pyxidatus (Pers.) Jülich


 そして、イタチタケ2題。同じ個体であるが、見る方向によって印象は結構変わる。





イタチタケ Psathyrella candolleana (Fr.) Maire


 もう限界と思いながら車を運転してラーメン屋に着いた。それでも熱い味噌ラーメンを注文したのだから、まあ、大したことはないということだ。

 梅雨明けも近そうだし、これからのきのこ観察は厳しくなる。

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ヤマモモの公園ときのこ 2008.07.05.(2)

2008-07-06 18:25:02 | Weblog



 尾根筋では結局、目立った出会いもなく、三木ホースランドパーク(HLP)に移動した。最近、イグチの発生が多くなってきているので、HLPの方がもう少しいろいろなイグチに会えるような気がしたからだ。

 公園の奥の駐車場に車を停めると、周囲をヤマモモの木が囲んでいる。幾つかの木には大きな実がついていた。自宅周囲はヤマモモの並木になっていて、ヤマモモの実は珍しくないし、今は道に沢山の実が落ちて迷惑千番なのだが、ここの実はとても大きく、中には2cmを超えるものも多い。


   





 駐車場から階段を下り、バーベキューサイトへ下るとさらに状態の良いヤマモモの木がある。





 今がシーズンです。興味のある人は急げ!!

 さて、きのこです・・・。この公園ではニガイグチ属が沢山出ていた。





   
ニガイグチ属 Tylopilus sp.



 柄に網目はなく、傘は茶色。ニガイグチ、ニガイグチモドキ、クリイロニガイグチとは違うと思う。



ニガイグチ属 Tylopilus sp.


 これもニガイグチ属だろうが、前のとは違うように思う。

 次はアケボノアワタケでいいようだ。





   
アケボノアワタケ Tylopilus chromapes (Frost) A. H. Smith & Thiers


 イグチはストレス!次はキイロアセタケ。これもタマアセタケと迷うところだが、傘の筋が明瞭、色が濃い、で、キイロアセタケとしてしまった。胞子を見れば差は明瞭なんだそうだ。







キイロアセタケ Inocybe lutea Kobayasi & Hongo


 次はベニタケ科



カラムラサキハツ? Russula omiensis Hongo







ウコンハツ Russula flavida Frost

 ほとんど虫が食っていない。綺麗なので沢山写真を撮ってしまった。日陰の苔の中に出ていた。写真を撮って立ち上がったら目の前が真っ暗になってしまった。立ちくらみという奴だ。暑い。バナナ一本では燃料切れかな・・・。 
 つづく。
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アカヤマドリの網焼きを食べたい・・・・

2008-07-06 00:02:14 | Weblog

ツユクサ


 余裕のない一週間だった。何せ一度も歩いて会社に行けなかった。ともあれ、週末である。疲れていても、朝5時過ぎには目が覚めてしまう。そこで起き上がれるかが問題であるが、今朝は2時間ほどゴロゴロしていた。
 朝飯のバナナ一本を口に放り込み、出発。ふと、アカヤマドリの網焼きを食べたいと思った。アカヤマドリの傘をスライスし、醤油をつけて焼くとうまいのだ。
 
 三木市へ向かう途中、自宅近くの6月にヤマドリタケモドキの出ていた場所を見る。ここのモドキは完全に終わっているようだ。が、若いAmanitaが出ていた。





   
クロコタマゴテングタケ Amanita citrina(Schaeff.)Pers.var.grisea(Hongo)Hongo


 そして、道の反対側ののり面にはイグチ類が出ていた。


   
左:ニガイグチ属 Tylopilus sp.
右:チチアワタケ Suillus granulatus(L.:Fr.)Kuntze


 三木市の最近通っている尾根筋を歩く。このところヤマドリタケモドキの爆発を期待して通っていたのだが、今日見たところ、例年大量に発生するポイントに数本のカビの生えたヤマドリタケモドキが残っていた。どうやら今年は不発であることが確定したようだ。間もなく梅雨明けということだし・・・。



キイロイグチ Pulveroboletus auriflammeus(Berk. et Curt.)Sing.


 尾根を歩いてゆく。いろいろなきのこが出ている。アカイボカサタケ、ヌメリコウジタケは今年初めて。



アカイボカサタケ Entoloma quadratum(Berk. & Curt.)Horak



ヒメカバイロタケ Xeromphalina campanella(Batsch.:Fr.)Maire



ヌメリコウジタケ Aureoboletus thibetanus(Pat.)Hongo & Nagasawa


 この尾根で一番目立ったのがニワタケである。赤松の枯木、根の周りから沢山出ていた。





   
ニワタケ Paxillus atrotomentosus(Batsch:Fr.)Fr.var.atrotomentosus


 とても綺麗なテングタケが出ていた。



テングタケ Amanita pantherina(DC.:Fr.)Krombh


 とうとう、アカヤマドリに出会った・・・が、これでは網焼きには出来ないなぁ。



アカヤマドリ Leccinum extremiorientale(L.Vassilieva)Sing.



 赤松の生えた斜面に白っぽいAmanitaが出ている。




   
Amanita sp.

 ツルタケのようでツバがある。ひだは白色である。ツルタケダマシかと思ったが、この脱げかけたパンツのようなツボは違うでしょ・・・。

 尾根を降りるところにボロボロのガンタケとカバイロツルタケが出ていた。


   
ガンタケ Amanita rubescens Pers.:Fr.



カバイロツルタケ Amanita fulva(Schaeff.)Gill.


 ブーンと虫が飛んできた。汗を拭くタオルで落としてみるとウバタマムシだった。死んだ振りをしていて動かない。動き出したら写真を撮ろうと思ったが、いつまでも動かない。足を畳んで動かないまま、写真に撮った。



ウバタマムシ
 
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キヌガサタケを見に行く 2008.06.29.

2008-07-03 07:23:04 | Weblog



 このところ忙しく、昨夜はやっと写真をアップできると思ったら、突然の停電で消えてしまった。電気系の故障で今夜も風呂はシャワーしか使えない・・・。

 で、日曜日である。所属する会の例会でキヌガサタケを見に行った。朝からとても蒸し暑い日で、何もせずに立っているだけで汗が流れ落ちる。仲間が集まる30分ほど前に着いてしまった。そのまま待っているのも退屈なので、神社の境内をブラブラと散策した。坂を登ってゆく途中、杉の木の下に若いオニイグチモドキが幾つか出ているのに出会った。



オニイグチモドキ Strobilomyces confusus Sing.


 さらに少し登り右に入ったところに竹林があった。薄暗く目を凝らさないと良く見えない。が、柄の長さが15cmはあろうかというアシボソノボリリュウタケが出ているのに気が付いた。






アシボソノボリリュウタケ Helvella elastica Bull.:Fr.


 暗い、暗いと思っていたが、画像の方はカメラの設定が間違っていたせいだ。でも、実際の感じは良く出ているな。そして、これも設定ミスのミヤマベニイグチだ。よく、こんな斜面にぶら下がるようにして発生している。



ミヤマベニイグチ Boletellus obscurecoccineus(v.Hohn.)Sing.


 今日はやたらとノボリリュウタケ属に出会う。


   
左:クラガタノボリリュウタケ(ピンボケ)Helvella ephippium Lev.
右:ナガエノチャワンタケ Helvella macropus(Pers.:Fr.)P.Karst. var. macropus


 猛毒菌が出ていた。



フクロツルタケ Amanita volvata(Peck)Martin


 最後にお目当てのキヌガサタケに出会った。今朝までの雨に打たれたのだろう。グレバが少し流れ、マントに付いている。もう少し、状態の良いものに出会えればよかったが、贅沢は言うまい。



キヌガサタケ Dictyophora indusiata(Vent.:Pers.)Fisch.


 少し、天気が良くなってきたようだ・・・。
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