今日もきのこ 観察日記

野山を散策したときに見かけたきのこ、草花、虫などを書きとめておきたい。いろいろ教えてください。

また、雪

2008-01-27 21:31:13 | Weblog
寒いし、きのこも全く期待できないしと家でゴロゴロしていると、どうしても外を歩きたくなってしまう。食後の運動にと、また、今年シーズンに調べようと思っている山を見に行った。



3方を山に囲まれた裾野に広葉樹と赤松の混生林が広がっていて、その中を細流が通り、池に流れ込んでいる。とても冷え込んでいて雪がチラチラしている。行き先の分からない山道が幾つかあり、歩いて登ってみるがいつのまにか細くなり、草が覆い分からなくなってしまう。キノコを探すには上まで登る必要もなく、探索を諦めて元の道に戻る。そんなことを何度か繰り返した。
 
足元の枯れ枝に出ていた。今度こそ、チヂレタケ?

   
チヂレタケ?


次は傘径5cm程の硬質菌、コナラの枯れ枝に出ていた。

   


これは本日の唯一の普通のきのこ。こんな寒い日に出ているとは健気だ。が、分からない。



   


山道を歩いていると山頂まで2km程と書いてある。今、午後3時を過ぎたところ。これなら明るいうちに登って戻ってこれるだろうと思い、山頂を目指して歩き始めた。歩きながら周囲の山を見ると雪で霞んで見える。



その内、雪が強くなってきた。周囲にも雪がかなり残っていて、これ以上登るのが心配になってきた。この時間では道を間違えたら暗くなってしまうかも・・・。こんな低い山で凍死なんて惨めだ。手には訳の分からない硬質菌を握り締めていた、なんてね。と言うわけで、道の周囲の林を見ながら下った。


最近までクロハナビラタケというものを実際に見たことはなかったが、冬山をうろつくようになって良く見るようになった。


クロハナビラタケ


また、黄色い菌に出会った。2週間前、S公園で出会ったものと同じようだ。発生している木も同じネジキ?の枯木。少し小さめである。白く変色し始めている。これがフェムスジョウタケなのだろうか?とするとS公園のもフェムスジョウタケそのものだったのかもしれない。




フェムスジョウタケ?


赤松の枯木には白い菌が沢山出ていた。良く見るような気がしたが、手持ちの図鑑には一致するものが無いように思った。柔らかく所々に朱色のシミがある。匂いを嗅ぐと薬品臭のようだ。

   




これはヒイロタケ。名前が分かるのはこれだけか。進歩なし。




下に戻ったが雪は相変わらずチラチラと降っていた。運動にはなった。

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雪の中

2008-01-20 22:04:26 | Weblog
 1月12日に見つけた黄色い不明菌、フェムスジョウタケの近縁種ではないかということだった。フェムスジョウタケというものは図鑑でしか見たことはないのだが、老菌になると外壁が白く変色する写真がwebで見かけられる。12日の菌がその後どうなったかを確認しようとS公園に向かった。例のラーメン屋で昼飯を済ませた時は午前からの雨が降り続いていただけであるが、S公園に登る途中に雪に変わり始めた。坂を上りきり公園に入ると、雪は既に積もり始めていた。



 通いなれた公園だが、雪化粧の公園は初めてだ。

   

 今日は難しいな、とは思っていたが、例のきのこを見つけた辺りはすっかり雪が積もっていた。探してはみたが、記憶が曖昧なのと雪のせいで、見つけることはできなかった。



 桜の枯木に出た硬質菌にも雪が積もり始めている。



 やぶ椿の花と雪。



 冬はやはりきのこの季節じゃないね。寒。



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真冬の明石公園

2008-01-20 19:39:16 | Weblog
 所属するグループの観察会に行った。誰もきのこがほとんど期待できないことは承知して集まっている。きのこが趣味と言うと世間的にはかなり変わった人と思われるのが常であるが、このグループのメンバーは、自分も含めてのことだが、その中でもかなり熱心な方々である。
 下の写真は高いところから熟して崩れ落ちてきた柿の実から種を拾っている方々だ。柿の種をおにぎりと交換しようとしているのか?否。カキノミタケの栽培に使おうとしているのだ。・・・・・・。



 さて、きのこの方はというと期待通りである。


   
左:不明。結構、分厚く生長している。
右:スエヒロタケ(いちいち出すなって?)


広葉樹の根元に発生。調べたら分かりそうなので大きめにアップ。




不明

これは広葉樹の倒木に出ていた。

   
不明

僅かながらヒラタケが出ている。ご苦労さん。

   
ヒラタケ

ミイロアミタケに良く似ているけど裏が違うと思っていたが、家で良く見たら古くて管孔部分が削れていたようだ。


ミイロアミタケ

広い公園を一周してから、昼食を皆で食べ解散した。
帰りに魚の棚に寄ったが、バスの時間が迫っていたので何も買わずに帰ってしまった。メイショウサムソン号とは何だったのだろうか?



寒かった。昼に飲んだビールのせいか、帰りのバスでは良く眠った。目的地が終点で良かった。
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成人の日 

2008-01-17 23:04:34 | Weblog
 3連休の最後、成人の日は寒い日だった。この辺りの冬には良くあることなのだが、晴れているのに雪がハラハラと落ちてくる。硬質菌を探すのが多少面白くなってきて、この日は去年に初めて入ったきのこ豊富な山の探索を兼ねて出掛けた。秋には、クリフウセンを沢山、その他、シャカシメジ、ホンシメジ、コウタケなどを収穫したところである。
途中、道が狭くなるので車を停め、歩いて山に向かう。ツルリンドウの赤い実がなっている。



 夜には少し雪が降ったのだろう。生長途中でストライキを起こしたキヒラタケが枯木や倒木に張り付いている。

   
キヒラタケ


 ニカワハナビラタケの上には融けかかった雪が残っていた。


ニカワハナビラタケ



クロニカワハナビラタケ


 定番のカワラタケ、どこに行っても出会う。傘の模様に幾つかのタイプがあるが、この所、出会うのはこのタイプだけだ。所謂クロクモタケのタイプではない。

   
カワラタケ


 次に出会ったのは良くあるタイプの小型硬質菌だが、傘の裏は針でも、目視できるほどの孔口もないものだった。肉眼的は特徴はチャウロコタケに近いと思ったがどうだろうか?




チャウロコタケ?


 これも、良くお目に掛かる。

   
ネンドタケモドキ


 またまた、良くあるタイプの菌が出ており、傘の裏を覗き込んで驚いた。柔らかくごく普通のヒダだ。カイガラタケだ。全体に柔らかく食べられそうなくらいだ。




カイガラタケ


 次も白っぽい、良くあるタイプ。赤松の枯木に発生している。傘の裏は小さな孔口が並び、端の部分が薄紫に色づいている。シハイタケ属の特徴で、傘表面は灰白色なのでシハイタケではないかと思った。




シハイタケ


 山道を歩いているとどんよりとした空だったのがきれいに晴れてきた。古い道なのだろう、脇に石の灯篭のようなものが立っている。夕方に出会ったら不気味だろうなぁ。


 

 この先で道は二つに分かれ、沢に近い方の道を択んで進む。足元の枯れ枝に硬質菌が出ている。ありふれた姿だ。傘は管紋が明瞭で表面はビロード状。裏は細い針状のものがびっしりと並んでいる。匂いを嗅ぐとかすかにバニラのような匂いがある。結局、図鑑などを調べたがこれというきのこには出会えなかった。




不明


 その先に太い赤松の枯木が立っていて、地上から2メートル位のところに硬質菌が出ていた。大型になるのだろうが、まだ若い個体。傘表面は黒くツガサルノコシカケだろうか?これも自信なし。




ツガサルノコシカケ?


 更に進むと道を横切って太いコナラ倒れており、きれいなヒイロタケが並んでいた。




ヒイロタケ


 その倒木の先の方にツノマタタケが少し出ていた。


ツノマタタケ


 そこから斜面を下り沢に下りてゆくと日陰の枯木の根元にクヌギタケの仲間が出ていた。


センボンクヌギタケ


 まだ、クチベニタケが出ている。


クチベニタケ




きれいな苔


 分からないコウヤクタケの仲間?




不明、不明


 沢まで降り中を覗くと・・・・。



 沢蟹は寒くないんだろうか?元気に横歩きをして行き、石の下に隠れた。

 硬質菌もさることながら、この山は実に良い相をしている。きのこ観察には最適に思えた。今年はこの山を訪れることが増えそうだ。

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硬質菌 再度挑戦

2008-01-14 19:39:26 | Weblog
 硬質菌は予想通り、いや、予想以上に難しい。普通のきのこよりも外観に幅があるようなので、図鑑を眺めていても分かるようになるような気がしてこない。しかし、それでへこんでいてはいつもと同じだ。

 天気も冴えないが、再度挑戦。近くの寺の周囲を見て廻る。この寺は国宝に指定されていて、その横に細流が流れている。周囲には切り倒した木が転がっていて、その一つに白いきのこが出ていた。触ると柔らかい。このところの雨を吸い込んでスポンジのように水が染み出してくる。裏から撮ると1cm程の分厚い傘は光を通して肌色に見えていた。

   
オシロイタケ


その近くの倒木には、これも柔らかいきのこが幾重にも重なって発生している。傘表面が図鑑の記載と異なるような気もするが、チヂレタケが一番近いように思った。


ワサビタケ
(追記080116 メールでチヂミタケではなくワサビタケではとの指摘を頂いた。ワサビタケのヒダは「互いに脈状に連絡する」との図鑑の記述に一致するので修正しました。)




こうして見ると、昨日の不明としたきのこもワサビタケかもしれない。少なくとも二つは良く似ている。




下の写真は形状はクロコブタケにそっくりだけれど、あまり黒くない。古くなると色が褪せるのか?あまりじっくり見たことがないので・・・。チャコブタケではなさそうだ。

   
左:クロコブタケ?
右:スエヒロタケ


次のきのこはクヌギの切り株に出ていた。たしか去年も出ていたと思うので結構時間がたっているのかもしれない。


不明


次のは発生してから間がなく、生長中なのだろう。これも分からない。


不明


下のものは広葉樹の枯木に出ていた。道沿いでここ数年、毎年出ているのを見ている。紫色のシミ、不明瞭な環紋・・。ホウロクタケ?


ホウロクタケ?


傘の裏

 硬質菌は分からないながらも続けて見ていると、何となく面白いと思うようになってきた。分からなくてストレスはたまるけど、徐々に分かって行くかもしれない。でも、やっぱり顕微鏡観察は必要だよなぁ。
 明日も行っちゃう?
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冬は硬質菌、とはいえ・・・・・。

2008-01-13 23:47:43 | Weblog
 家族に「冬は暇そうね」と言われたのが癪で家を出た。前日から雨が降っていて寒い最悪の天気だ。車で30分走り、ラーメン屋に行った。ここのラーメンがお気に入りで良く来るのだが、来た理由はそれだけじゃない。味噌ラーメンにニンニクをたっぷり入れて食べ終わった頃には雨があがっていた。ヒラタケかなんかないかと歩いてみた。
 この公園ではウスヒラタケはともかく、ヒラタケに出会ったことはなく、期待薄であったが、その通りの結果だった。出合ったのは硬質菌とヒダナシタケの類のみ。普段は無視するところだが、今年は少しばかり真剣に硬質菌と向き合おうかな・・・なんてね・・・。

 まず最初に目に付いたのが、これ。ヤマザクラの枯木に出ていた。



 白いカワラタケと言いたいところだが、裏は針だ。初めっから分からない。帰ってありったけの図鑑を見たけれど、どうも自信がない。ニクハリタケに一番近いように思うのだが・・。

   
左:ニクハリタケ?傘の裏
右:老菌?(種類が同じかどうか自信なし)




 このきのこの傘は地面に平行に開くようだが上の写真の傘の向きは2種類あるのに気が付いた。きのこの発生した枯木が倒れ、その後に発生したきのこと傘の向きが変わったということのようだ。硬質菌ならではの面白さってことかな。


ネンドタケモドキ?
 これも図鑑を見てこれかな?といった感じ。自信なし。


 次は、これまたコナラの枯木に発生。ウロコタケ科なのだが、後で図鑑を見るとチウロコタケに特徴が似ている。しかし、傷つけると赤い汁がでる、というのを知ったのは帰ってからで、確認は出来なかった。


チウロコタケ?


   

左のように、傘の表面には毛が生えている。右は木の枝から発生していたものだが、違う種類かもしれない。個体の変異かそれを超えるものかも検討がつかない。



カワラタケ

   

唯一、自信があるきのこ。びっしりと出ている。食べられたらいいのに・・・。


   

これはさっぱり分からない。老菌なんですかね、それも分からない。



コガネニカワタケ



コガネニカワタケは古くなるとピンクになる??


次のきのこは見つけたときは見たことあるな、帰ってから調べようと思ったのだが、持っている図鑑を全部見た積りだけれど、意外にもそれらしい候補が分からなかった。






 どちらもネジキの枯木に出ているようだ。傘?の径は1cm程度あり、重力に抵抗する気はないようだ。

(追記080116)アカキクラゲ科フェムスジョウタケに比較的似ているので、その近縁種であるかもしれない。

 何とも分からないきのこだらけで困ったもんだ。硬質菌と向かい合う気が萎えた一日だった。
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一年の計は元旦にあり?

2008-01-01 19:55:27 | Weblog
 さあ、年が明けた。朝起きて雑煮を食べ、日本酒を飲んだ。そしたら、また眠くなった。寝ようかな、と思ったが「それではいかん。どげんかせんといかん、この腹」と思った。一年の計は元旦にあり。
 「初詣に歩いていくぞ!」と号令をかけるも返事はなし。今年は2人の息子と娘が揃った正月なのだが・・・。ふてくされて一人家を出た。どうせ行くならカメラを持って、ブラブラ行くか。

家の近くの神社に行くのだけれど、これまでにきのこに出会っているポイントを見ながら行くことにした。去年までヒラタケが大量に発生していたエノキの切り株は今年は発生はなし。硬質菌がはびこり栄養も底尽きた状況だ。そばを流れる小川に沿って歩いていくと、切り倒した木を無造作に転がしてある。注意深く見てゆくとアラゲキクラゲとヒメキクラゲが出ていた。昨日からの台風のような強風のせいで辺りは笹や常緑樹の葉が散らかっている。それらを吹き払って写真を撮った。


アラゲキクラゲ+ヒメキクラゲ
 このところ結構雨が降っているように思うが、乾燥気味だ。

 また、違う倒木にはこれまた乾燥気味のエノキタケが。


エノキタケ

 こっちのは食べ頃のエノキ(今日はどうも収穫する気になれない私・・・。なぜか隣にアラゲが)


エノキタケ

 これは、一見おいしそうだが食べられないキヒラタケの群生・・。


キヒラタケ

 この辺でこのスポットをおさらばして、次に向かう。毎年、シモコシを収穫する場所。到着する前に斜面から突き出た枯木にスエヒロタケが出ていた。


スエヒロタケ

 どうでもいいきのこではあるが、じっくり見ると綺麗。ヒトにも寄生するという根性を垣間見る・・。

   
不明

 スエヒロタケの傍に出ていた。これはさっぱり分からない。

 先日、12月にシモコシを見て今年は異常だと書いたら、1月にも見たことあるし、この時期、見落としているだけじゃない?と教えて貰った。それを確かめたかった。歩いていくと、シモコシは・・・・・あった。盛期の味は期待できないが、やはり出ていた。

   
シモコシ

なんだかんだで神社に着くまでに2時間も掛かってしまった。



 無理難題を神頼みしてから家に帰り、また飲んだ、というかまだ飲んでいる。疲れた。

 一年の計は元旦にあり??

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2008年元旦 明けましておめでとうございます

2008-01-01 00:03:46 | Weblog
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