今日もきのこ 観察日記

野山を散策したときに見かけたきのこ、草花、虫などを書きとめておきたい。いろいろ教えてください。

湖畔の露天風呂と白水の滝   2011.08.17.(2)

2011-08-29 23:11:40 | Weblog



 下山後、レインウェア、登山靴などを外し、サンダル履きで白水湖のロッヂでアイスクリームを食べてから、露天風呂の料金300円を払い、近くの露天風呂まで歩いた。登山靴を脱ぐと膝や足の先が痛くて思うように歩けず、ほんの100m程が辛い。。。


 服を脱いで汗を流し、湯に浸かる。露天風呂は貸切だ。誰も入っていなかった。





 露天風呂からは湖水が良く見える。湯は熱くもなく丁度良い温度だ。浸かっていると眠くなってくる。友人はアブに追いかけられて退散してしまった・・・・



 空を見上げる・・・・






 青空が覗いている。気持ちの良い湯だなぁ・・・。


 しばらく、のんびりしてから出た。この風呂は湖の水質が悪くならないように、石鹸、シャンプーなどは使用禁止なのだが、気にはならない。汗をたっぷりかいているので、汗をお湯で流すだけで充分なのだ。


 車に乗って国道への道を走った。途中、来るときに気になっていた近くの滝を見に行くことにした。車を降り車道から下って行く。






 足が痛くて、歩くのが辛い。森の中の道を歩いてゆくと・・・・


    
collybia sp.   モリノカレバタケ属のきのこ達


 きのこがポツリポツリ出ている。イグチはないのかな・・・、と思ったら・・・



イロガワリ


 いつもなら、傷の一つもつけて確認するのだが、何故か、その気になれず・・・・


 そのまま、歩いてゆくと紫の花がいくつも咲いているのに出会った。









ソバナ?


 ツリガネニンジンのような花だが、大きめの花だ。


 滝の音が近づいてきた。





白水の滝


 大きな滝だが、これ以上近づくことはできない。近くにこの滝の説明をかいた看板が立っていた。




ふうん、なるほど・・・・。


 その後、国道に出てしばらく走り、荘川名物の蕎麦を食べ、また、高速を走り帰宅。自宅に戻ったのは23時を過ぎた頃だった。

おわり。
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山頂へ、ご来光? そして下山。   2011.08.17.(1)

2011-08-28 22:20:32 | Weblog




 山小屋は2度目だが、今年もいつ寝たのか、いつ起きたのか分からないような夜だった。おそらく、8時頃に寝て、12時過ぎには目は覚めていた。その後、また寝たかどうかは記憶にないが、3時には起き上がり、山頂を目指すか思案していた。窓から外を覗くと深いガスがかかっている様子だ。


 相棒はやる気なし。こちらは去年、悪天候でご来光を見に登ることすらせずに寝ていた後味の悪い想い出がある。登ってみたら、ひょっとしたらってことも・・・と思って起き上がった。ストック2本を伸ばし、デジカメだけ持って室堂センター前の神社に出た。相棒も慌てて起きてくる。


 外は僅かに人影が分かる程度の明るさ。濃いガスがかかっている。ヘッドランプをつけるが、辺りが真っ白になって足元が見えなくなる。下から足元だけを照らして歩くしかない・・・・。


 10人程度はいるようだ。一列になって登ってゆく。荷物がないのとストックを出したせいか、速度が出る。登っているうちに、先行の人が後ろにつき、いつのまにか先頭になってしまった。そのまま、ほとんど休まずに一気に山頂に到着。日の出の30分前だ・・・・


 ポジションを決めて岩の上に座って待つ・・・・





 あと、5分。。。。さぁ・・・・



・・・・・


 日の出は5時12分だった。まぁ、5分前にもそらは真っ白で、赤味は全く感じなかったので予想通りの結果。しばらく、白い空を眺めていたが・・・・、考えていたのは・・・・、飲みかけのウィスキー、持って来るんだったなってこと。


 しょうがないので、降りる。山頂の神社に詣でている人を見ながら、降りる。






    


 室堂センターまで降りたが、朝飯の時間まではしばらく時間があるので、またベッドに潜り込んだ。6時半には朝飯を食べに食堂へ。。朝から運動をしたので空腹でドンブリ飯を食べるが・・・・、外はガス、雨、強風だ。。。。


 寝床に戻り、一応、荷物を纏めるが出発の見込みが立たない。この天気では山頂からお池巡りもできそうもないし・・・、ここでのんびり待つしかない。となったら・・・・、また・・・・。


                      


 朝から、生ビールを売っているとは山小屋は良いところだ。9時ごろ、外の様子を見に出ると・・・・




土砂降り


 
 ウソでしょう?!! これじゃ、去年と同じだ・・・・・。去年は途中からの土砂降りでなす術がなかったが、今年はまだ、室堂センターにいるのだから、待てるだけマシか・・・・


 それから1時間後、雨がしばらく止んでいたので思い切って、レインウェアの上下、スパッツを付け、出発。デジ1眼はザックに仕舞い、ザックカバーをかけた。







いざ。


 また、ハイマツ帯を抜け・・・・



南竜ヶ馬場への分岐


 まだ、10時過ぎだ。このまま下っては去年と同じだ。相棒はそのまま下って温泉に入りたいようだったが、無理を言ってアルプス展望台まで寄り道をすることにした。少しは新しいところを歩かなければ・・・・・


 出会ったものを順番に・・・・



ミヤマダイモンジソウ   展望台に下る斜面に沢山咲いていた・・・・



ミヤマホツツジ



ヤマハハコ



チングルマ


 アルプス展望台の手前の斜面にチングルマの花の後が、ガスのかかった斜面に薄っすらと見えていた。そして、その斜面に向かって道を外れて踏み跡が・・・・。その踏み跡を進んだ。




ツガザクラ?とクロウスゴ?




広いチングルマの群生








ミヤマリンドウ    晴れていたら一斉に開くのだろうに・・・・






 道に戻り、やがてアルプス展望台に到着。






またもや、展望ゼロ。。


 しょうがない。気が済んだので、来た道を登り・・・・



大白川まで6.4km


 一気に下ろう・・・・、性懲りもなく、途中の写真を・・・。



アラシグサ



モミジカラマツ



サラシナショウマ



キヌガサソウ



エゾノヨツバムグラ?




 一時間半下り、休憩。全身汗でびっしょりだが、脱ぐわけにもいかず、水分を補給するしかないな・・・・。背負ってきたビールなど、空になった割りに重いのは何故だ・・・・






 空はどんよりと曇っていて、いつ雨が降り出してもおかしくない様子だ。





 途中で大倉山山頂を踏むことに・・・・



この分岐を登るが・・・



10m先で行き止まり。  ここが、山頂のようだ。。



 また、途中の花、景色など。。


    
クロクモソウ   実は調べるのにちょっと苦労した。。


 遠くに白水湖が見えた。湖面に光が射しているではないか・・・・







キツリフネ


 また下る。下りの長いこと・・・・、足の先が痛くなる・・・・。


    

    


 段差のある急斜面を長いこと下り、ようやく着いた・・・・登山口。所要時間は3時間といったところ。






 結局、雨にはほとんど降られずに済んだが、ウェアの下は汗でびしょ濡れだ。この山で好天に恵まれるには余程の幸運がなければダメなのか・・・


つづく。








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晩飯前の散歩   2011.08.16.(5)

2011-08-27 23:41:03 | Weblog



 食堂で暫くの間、ビールだの日本酒だの飲んだ後、チェックインして、荷物を運ぶ。去年とは違う、センター脇の建物に寝床を得た。寝転がっていたが、晩飯の時間まで3時間もある。


 今回はまだ、クロユリを見ていなかったので、雨が止んでいる隙に探しに行くことにした。大体の場所の見当は付いている・・・・



クロユリ


 もう盛りは過ぎていて、何とか花びらが付いているといった状態・・・



??

アカバナの仲間だろうが・・・・


 これだけは元気で花盛りだ・・・・



ミヤマキンポウゲ


 去年、僅かに残った雪渓沿いにハクサンコザクラが咲いていた場所にも行ってみたが・・・・








 やはり、今年は雪渓の消えるのが早かったようだ。花はほとんど残っていなかった。センターへの帰り道、



コバイケイソウ   僅かに咲き残っていた・・・・












クルマユリ


 また、寝床で暇を潰して、ようやく晩飯。




去年とはメニューが違うな・・・・。美味いとはいえないが・・・・、これしかないしね。


 八時半が消灯時間と決まっている。そんなに早く眠れるわけない・・・・、と思っていたが、朝3時過ぎから起きていたせいか、山を登ってきて疲れていたせいか、晩飯後にウイスキーまで買い込んで飲んでいたせいか・・・・八時には寝てしまったようだった。


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2011年の室堂センターで   2011.08.16.(4)

2011-08-26 22:31:31 | Weblog




 室堂平に入ると、道の両脇はしばらくハイマツ帯となる。そして、ハイマツの下の僅かな場所にいろいろな花が咲いていた。




イワギキョウ






コケモモ




シラタマノキ




オヤマノリンドウ







 傾斜はほとんどないので、景色を見たり花を見たり・・・







ミヤマホツツジ

登山口近くの登山道の脇に咲いていたホツツジとは明らかに違う。丈も低いが、葉に光沢があって厚みがあるような。。。。











ミヤマリンドウ



オンタデ


 2週間くらい前は綺麗に咲いていたんだろうなぁ・・・・



チングルマとコバイケイソウ




カンチコウゾリナ







ミヤマリンドウ



 もう、道なりに・・・・



賽の河原に到着・・・




ハクサンフウロ



 アルプス展望台を経て南竜ヶ馬場へ下る道の分岐にでる。






 ここは曲がらずに直進。室堂センターへ。











 



 ハイマツの下には大雪山旭岳で見た記憶のある光景・・・・



ミツバオウレン(花は終わっている・・・・)




イワカガミ  貴重な咲き残り・・・・


 ようやく、懐かしいような・・・光景が見えた。





 去年、疲れ果てて室堂平に到着したとき、ガスが濃くて10m先も見えないような状況だった。だから、遠くから室堂センターの姿など見てはいないのだ。50mほど先にあるセンターへの道をすれ違った人に訪ねた記憶があるくらいなのだが、懐かしいと思ったのはPCでいつも見ている白山のHPのせいなのだろう。


 もう少しで到着する。












 この時は、まだ昼過ぎだし、このまま山小屋に入ってしまったら時間がもったいないな・・・・などと考えていた。それほど疲れていないし、まだ歩けそうだ。山小屋に一度寄って、休憩をしてから後のことを考えようと、相棒と話しながら歩いていた。






 御前が峰の方を見るとガスがかかっていた。そのガスが近づいて来ているな・・・とは思ったのだが。。。


 室堂センターの宿坊にあと20mというところで、バラバラバラっという音がして雨が降り出した。しばらくはそのままのんびりと歩いていたが・・・・、ひどい降りになり、あわてて走り屋根の下に入った。





 風も急に吹きだし・・・・、土砂降りに。本当に山の天気は変わりやすい。。。登山口を出発してから6時間が経っていた。写真を撮ったりビールを飲んだりの登山とはいえ、去年よりも時間がかかっている。それだけ充実の登山ということか・・・・。



 室堂センターの食堂まで行き、ザックを降ろして・・・・、担いできたビールを飲んだ。これは想定外。夜のために担いできたと言うのに・・・・。結局、生ビールやら酒を食堂で買って飲むことになった。外は大荒れ、飲むしかない。



 飲んでいると、後ろの席の3人連れが「去年の白山も土砂降りで酷い目にあったなぁ・・・、台風が通過した後だというのに・・」などと話している。振り返って、「それはひょっとして8月13日のことじゃないですか?」と聞くと、そうだという。
去年も同じ日に登って雨に降られ、この食堂で一緒に酒を飲んでいた人たちだった。しばらく話をしていたが、山というのは面白いものだ。こんな偶然があるんだから・・・。


つづく。
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2011年・白山 雪渓から室堂平へ   2011.08.16.(3)

2011-08-25 22:04:17 | Weblog




カンクラ雪渓の道標は実は、雪渓の脇に立っているわけではなくて・・・・、雪渓を見渡せる場所に立っているのだろう。白山には盆の頃にしか来たことがないので、実際に雪渓の近くを通るのは、ここから尾根を暫く登ってからのことなのだ。


 その尾根の道は背にはなくて、少し谷側にずれたところにある。別に危ないことはない・・・・道さえ崩れていなければ・・・・。


 去年もそうだったのだが、その尾根筋の道は崩れていて、迂回路が作ってある。その崩れた道の手前にタカネマツムシソウが沢山咲いていた。






    
タカネマツムシソウ



 道から落ちる谷側の急斜面にも・・・・・






 この尾根筋の道に咲いていた意外な花・・・・









これ、ミヤマコンギクやタカネコンギクとかじゃないようだ。枝分かれして花を沢山付けている。普通のノコンギク?ヨメナ?


 いずれにしても、まったく秋の花だな。。。



ミヤマアキノキリンソウ


 これは崩れかけた段差に咲いていた・・・・



ミヤマオトコヨモギ


 遥か遠く、登山口近くの白水湖が見える。






 随分、高く登ってきたものだ。先の崩れた登山道・・・・






 少し戻り、迂回路を進む。







ハクサントリカブト


 迂回路の斜面には・・・・・











 登りの道の左脇にスペースがあって、ちょっとした広場になっている。この場所は結構、遅くまで雪渓が残る場所で、去年は雪渓を見ながら休憩したような記憶・・・・。でも、今年は遠くに僅かに残った雪渓が見えるのみだ。


 でも・・・・、誰もいないし、気持ちの良い場所なので、ザックを降ろして休憩にした。思えば、ここまでのんびりと休憩した記憶がない。写真を撮りながらなので、のんびりとした登りではあったけど・・・・・で、




ビール  ・・・旨い。


 今回はアルコールの調達は何とかできたが、食べ物がなぁ・・・。食べ残しのおにぎりを一つ。。。

 
 周囲の花を観察する・・・






ヒメクワガタ


 ちょっと、登山道から外れて植物を踏まないように散歩・・・





 
チングルマの花のあと




アオノツガザクラ



 やはり、最近まで雪渓が残っていたのだろう。初夏の花が咲き残っている。












イワギキョウ






 そして、まだ咲いているチングルマに出会う・・・・



チングルマ

北海道では飽きるほど見た花だけれど・・・・



ミヤマキンバイ

これも、貴重な咲き残りだ。


 登山道に戻り、登る。




イブキトラノオ




ミヤマリンドウ












コケモモ


 ようやく、道は平坦になり、室堂平へと入っていった。





 つづく。
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2011年・白山 輝きだした山   2011.08.16.(2)

2011-08-24 21:17:01 | Weblog



 大倉山避難小屋辺りは土砂降りの予定・・・、だったが、山の天気はころころ変わる。





 逆に天気は良くなり、青空も見え始めた。あ、ユキザサの実。。



でかいデンデンムシ



    
ヤマハハコとカニコウモリ



オヤマノリンドウ?



    
左:条線あり、センボンイチメガサかな・・・・  右:ナラタケ属



 傾斜も緩いし、明るいし、いろいろなものに出会って、楽しい道のりだ。



トリアシショウマ

ヤマブキショウマか迷ったが・・・、葉脈とか、花の重たさとか・・・


 また、御前が峰が見える尾根に出たが・・・・



見えそうで見えない・・・






 あと、2kmほど。


    
ヨツバシオガマの仲間(クチバシシオガマ) 本州の中部に多いようだ


 この辺りから結構、登りが急にはなるのだが、尾根の両脇には花が沢山咲いていて、眺めたり、写真を撮ったりで・・・・



ニッコウキスゲ




イブキトラノオ、ハクサンフウロなどの咲く斜面


 良く見ると・・・・・、カライトソウも咲いているな・・・・。ほら! 




カライトソウ

あそこまで歩いてはいけない・・・・


 去年、分からなかった花・・・



モミジカラマツ


 そして、この斜面は雨が降らなかったのか?ハクサンフウロが綺麗に咲いていた。






    
ミヤマキンポウゲとニガナの仲間




ハクサンフウロ



シナノオトギリ?




マルバダケブキ




シモツケソウの斜面



    








山、輝く








ハクサントリカブト  古い高山植物図鑑には白山ではリョウハクトリカブトが咲くとあるが・・・、リョウハクトリカブトはミヤマトリカブトと交雑して、ハクサントリカブトとなるらしい・・・。ではこれは?深みには嵌らないでおこう。。。」



 傾斜の急な斜面を登ってゆく。左の山側の斜面には去年も見た覚えのあるクルマユリ・・・







クルマユリ


 また・・・・




オヤマノリンドウ




タカネナデシコ




ノウゴウイチゴ




この仲間は分からない・・・



 ようやく、カンクラ雪渓に到着。去年は、ここから少し登った辺りに雪渓が残っていて、ハクサンコザクラとかが咲き残っていたのだが・・・、今年は?






つづく。
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サギソウの様子を見に・・・もう、秋の気配   2011.08.20.(2)

2011-08-22 21:15:14 | Weblog



 次に向かった場所・・・・、近くの湿原だが、ここでサギソウを見るのは初めて・・・、いや、前に一つだけ蕾を見たっけ。


 ちゃんと咲いているかな・・・・、と思いながら歩いてゆくと、一つ・・・・





 結構、咲いているなぁ。湿原の一部に囲いがしてあって、保護されているのかと思っていたが、囲いの中にはほとんど咲いていないじゃないか・・・・。池と湿原の間にパラパラと咲いていた。

















 そのまま、湿原を通り抜けてから池の土手沿いに歩いて戻った。



ママコナ



    
ピンボケオミナエシとツリガネニンジン










 秋の気配が感じられるな、まだ、8月20日だというのにこの涼しさ、秋色の花たち。



アキノタムラソウ




センニンソウ


 夏はもう去っていこうとしているのか・・・・。
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2011年の白山。不安な登り始め   2011.08.16.(1)

2011-08-21 21:27:18 | Weblog




 朝、5時に目覚ましをかけておいたが、実は3時過ぎから目は覚めていた。車の後部座席を畳んではいるものの、スペースは長めにみても170cm足らず。足を伸ばして寝るには少々、難がある。それでも、結局5時までゴロゴロしてから起き出し、寝床の整理、山の荷物を作る。


 天気はというと、どんよりと曇っていて昨夜の月夜はうそのようだった。車で白水湖ロッヂまで行き、脇の駐車場に車を停め、登山口に立ったのは6時40分。


 出発だ。すぐ目に入るのは・・・・



ハンゴンソウ


 これから登る平瀬道は、最初から急な登りが続く。去年は不慣れなせいもあり、最初から息切れしてしまったが、ことしは随分、マシなようだ。道の脇の草木を眺めながらゆっくり登った。


    
左:去年も分からず・・・、右:マイズルソウの実  熟すと赤くなるらしい・・・




アザミの仲間だろうな・・・



    
左:collybia sp. アマタケ?   右:ワサビカレバタケ  Collybia peronata (Bolton) P. Kumm.





30分以上歩いたはずなのだが、まだ1kmかよ・・・・


 目的地の室堂まではあと、6kmほどある。まだ、先は長い。



ガマズミの仲間だけど・・・




多分、ミズキ




カニコウモリ


 登り始めてから1時間が経過。登りはずっと続いている。



トチバニンジン





大きなダケカンバの根元の小さな広場のような場所・・・・、記憶にあるぞ。。


 去年の下山のとき、雨水がたっぷりと溜まっていて、どうやって渡ろうか、困った場所だ。今年は水も溜まってはいないが、曇り空だし、山の上は雲の中で全く見えない。


 この辺りだったか、早くも上から下ってくる人に出会った。レインウェアを着てスパッツを付け、ザックにはザックカバーを掛けている。かなり降られた様子だ。室堂から来たのですか、と聞くとそうだという。その割りに随分早いな・・・と思った。計算だと5時過ぎには室堂を出ていなければならない・・・・。室堂の天気を聞くと雨だという。予報も雨だし、期待しない方がいいと言い捨てて下っていった。


 まるで、予報も知らないのかとでも言いたげな様子。嫌な奴だったが、この後のことを思うと憂鬱になってしまった。白山の雨は慣れているし・・・・と、気を取り直してまた登り始める。


 これは・・・・




特徴的は葉の形。最近、某ブログでみたぞ・・・・


    



ハクサンカメバヒキオコシ


 カメバヒキオコシに似ているが、葉の形が、3段になっているところが違うらしい。




天気は依然として怪しい・・・。


 今度はお爺さんと孫の二人連れが降りてきた。この上の急な登りが一段落した辺りまで登ったが、土砂降りになり、登るのを諦めて降りてきたとのこと・・・・・。


 しかし、また少し登ってゆくと明るくなり・・・・







ウラジロナナカマド   狂い咲きじゃなくて・・・、なんて言うの?


 山の天気は分からないもの。高度を上げてゆくが、雲が近づいてくる様子もなく・・・・




さっきから大きな蕾を付けたツル性の植物が目に付いていた・・・・。ハンショウズルの仲間かな・・・、などと考えながら歩いていたが・・・・







ジイソブ

分かった。。。



オトギリの仲間

ちょっと前まで雨が降っていたようで、道は濡れていてジイソブにも、オトギリにも水滴が付いていた。




クロバナヒキオコシ


 やがて傾斜は緩くなり、登り口の白水湖が遥か下に見えた。







 何故か、自分達が登るにつれて空が明るくなってゆくように思える。さっきの嫌な奴のことを思い出した・・・。


    
ヤマハハコ






 明るくなり、ダケカンバの林が見える。山の斜面に陽の当たっている所も見え出した。






青空の下の御前ヶ峰


 とうとう、青空が覗きだした。あと、室堂まで3.5キロほどだ。俄然、元気が出て歩いてゆく。



ユキザサ




ミヤマアキノキリンソウ


 日陰には・・・



ズダヤクシュ


 
 これ、ツルリンドウ?



白い花、沢山咲いていたが、どれも白花・・・・。


 10mくらい先には・・・・、普通のツルリンドウ。






ツルリンドウ

ツルリンドウの白花と薄紫の花。ちょっと、感動した。でも・・・・、秋を感じさせる花が多いな。



    
左:hygrocybe sp. 右:ベニナギナタタケ



 明るい緩い登りの道を進む。






エゾシオガマ













 花も増えてきた・・・・。



キヌガサソウ




ハリブキ




オオヒョウタンボク   赤い実がかわいい



 これ、去年も一株だけ見たっけ・・・・、多分、同じ株?



センジュガンピ




標高2038m


 上り始めてから2時間。やっと標高2000mを越えた。標高差800mを登ってきた計算だ。あと、500m程の登りか・・・・








 この後、少々下り、大倉山避難小屋に到着。




ここから先には下界のものを持ち込むなということ?


つづく。
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サギソウの様子を見に・・・、何時の間にか、きのこ観察   2011.08.20.(1)

2011-08-21 13:29:27 | Weblog



 そろそろ、サギソウの季節だな、と思い土曜日には様子を見に行こうと考えていた。昼飯を食べに出たついでに買い物を済ませ帰宅したが、その間に大粒の雨が降り出していた。


 帰宅後、午後3時には雨も止んだのでいつもの場所に車を走らせた。


 そして、またいつもの場所に車をとめて、林の中の道を歩いてゆく。道の脇は、このところの雨できのこがいろいろと出ている。ちょっと、写真でも撮りながら歩くか・・・・。






ベニウスタケ    Cantharellus cinnabarinus (Schwein.) Schwein.




アンズタケ    Cantharellus cibarius Fr.


 アンズタケは大きなものが沢山出ていて、少々収穫する。


 コナラの立ち枯れからは・・・



ナラタケモドキ    Armillaria tabescens (Scop.) Emel

これも、収穫。


 小さな湿原に到着・・・・、少ないなぁ。












サギソウ



 すぐにこの場所を諦めて、山を降りた。


 また、同じ道を下り、今度はちょっと、林の中も覗きながら歩く。


    
キアミアシイグチ    Retiboletus ornatipes (Peck) Manfr. Binder & Bresinsky = Boletus ornatipes Peck





キクバナイグチ    Boletellus emodensis (Berk.) Sing.





ヌメリコウジタケ


 また、キアミアシイグチ。。。



Retiboletus ornatipes (Peck) Manfr. Binder & Bresinsky = Boletus ornatipes Peck



    
ナガエノウラベニイグチ    Boletus quercinus Hongo

何でナガエノ・・・なんて名前を付けたんだ・・・、と思う個体が多いけれど、これならナガエだ。







セイタカイグチ    Boletellus russellii (Frost) Gilb.



 林の中は水をたっぷり含んでいて、すぐビショビショになる。珍しいものも出ていそうだが、今日は止めておこう・・・

 
 秋のママコナの季節がやってきている。。



ママコナ


 さて、もう一箇所、見てから帰るか。


つづく。
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白山への道   2011.08.15.

2011-08-20 19:24:05 | Weblog

ナラタケモドキ



 誕生日の翌朝、早めに起きて荷物をまとめ、福山の両親宅を出発。昨夜は酒を控えめに・・・・、の筈が二日酔い気味だ。。。


 しかし、そうも言ってはいられない。これから兵庫県に戻り、明石で友人を乗せて白山へ向かう予定なのだ。7時半過ぎに高速に入り、一度、自宅に戻る。間に合わないと諦めていた山グッズが、自宅を発った直ぐ後に到着したとの連絡があり、それを取りに行くことに・・・


 明石で友人を乗せたのが11時過ぎ。そのまま、また高速に乗り、中国道、名神、東海北陸道を走る。運転は途中で友人に代わって貰った。PAで昼飯を食べ荘川ICで降りる。ICを降りてから、今夜の飯、酒、山に背負っていくものを調達に走る。が、店がなかなかない。


 酒屋でビールを500mLx10本買う。晩飯と翌日の朝・昼飯を調達するのに苦労し、結局、ひるがの高原のデイリー山崎で、それぞれ、おにぎりだの弁当だのをようやく買うことができた。それで、冒頭の写真だ。デイリーの敷地の脇の枯れ木から出ていた。


 今晩は去年も世話になった道の駅泊の積り・・・・、走る。


 途中、いつもの悪い癖。。花が咲いていると車を停め・・・・




ギボウシの仲間




オミナエシ



    





    


    
左:フシグロセンノウ  右:ツリガネニンジン



アキカラマツ



 去年は夕方に自宅を出て道の駅に向かったので、見ることのできなかった景色・・・・




御母衣ダム



 そして、ダム湖畔には大きな桜の木が・・・・2本。






荘川桜



 ようやく着いて、くつろぐ。



道の駅  午後6時


 ビールを飲み、食べ、話す。大きな蚊が寄って来て・・・・





 途中、道の駅の隣にある温泉の様子を見に行く。8時半までに入ればOK。戻り、また飲む。駐車場に灯りが点った。





 温泉に入り、寝床の用意をして・・・・





 月が出ている。去年、夜中にここに到着した時は、登山道への道が台風通過の大雨で通行止めになっていたのだったな。


 明日は天気は良さそうだと思いながら寝た。


つづく。
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今年も盆休みになりました・・・・ってことは。   2011.08.14.

2011-08-19 23:57:10 | Weblog



 今年も夏は暑い・・・・、で、お盆の休みにようやくなったな・・・・。


 ということは、僕の誕生日?・・・、両親の住む福山へ向かう・・・・。


 前夜を飲み明かし、当日。











 これは、いつも飲みに行く店の隣の店。いろいろな煎餅を売っているので、買いすぎた。


 タコセン、イカセン、ヌレセン、かりんとう・・・・


 さて、酒宴。。。







鱧   季節だね・・・




岩牡蠣   季節だね・・・




サザエ   大きくなったな・・・




・・・   好き。。




新秋刀魚の造り   これが旨かった・・・







    
熱燗・・・・




蛍烏賊の沖漬け




アコウの煮付け







 あとは、記憶が・・・・・


 楽しい食事だったな。





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今年も白山登山 (予告)   2011.08.15-17.

2011-08-18 22:19:05 | Weblog




 今年も、盆の休みに白山に登ってきた。去年は、山登りを始めて2ヵ月後の単独登山で、自然を恐ろしさを体験したのだが、今年は・・・・・?


 また、白水湖の大白川登山口から平瀬道を登り、怪しい雲行きに不安な朝だったが・・・・





 やがて、空は青空も覗き、御前が峰の姿も途中、見ることもでき・・・・





 山の緑も輝きだして・・・・






 尾根筋は花盛り。


 今年は、少々、秋が早いかと・・・・









 白山を今年こそは満喫するぞと思ったけれど・・・・





 やっぱり、白山。。。


 雨の白山を歩き、秋の気配を感じつつ・・・・











 湖畔の露天風呂で、回想の時間・・・・






 予告、白山、再び。
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遠出するのもなんだから・・・   2011.07.30.

2011-08-15 07:28:13 | Weblog




 北海道から帰った週の土曜日、暑いし疲れがとれないし・・・、でも、家に居るのも飽きたので、冷たいものでも食べに行かないかと・・・妻と娘を誘う。



 近くの牧場直営のジェラート屋さん。この日は大して珍しいものはなくて、何とかいう特別な牛のミルクから作ったのと、ラムレーズンのダブルを頼む。



 あっという間に食べてから・・・・・、やることなし。暑いから、すぐ帰った。


 帰る途中に来るときに気になっていた花を確認する。






アキカラマツ?


摩周湖に咲いていたカラマツと色違いとは思えないけれど・・・・・


 他には・・・




ヤマハッカ?


葉の付け根はこんな感じ。







 その手前にもう少し大きい丈の草が花をつけているが・・・・



知らない花   help me



 これは・・・



コマツナギ?


 


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終章 旅の終わり  2011.07.25(4).

2011-08-13 08:52:59 | Weblog


摩周温泉近くの蕎麦屋の牡蠣蕎麦


 西別岳を案内してくれた人のお薦め。牡蠣が沢山入っているとのこと。

 出てきた蕎麦を見ると、確かに10個くらい入っていた・・・・、途中まで食べて・・・・、気がついて、あわてて撮る。また、食べ物の写真を撮るのが下手だと言われるか。。


 それから、飛行機の時間を気にしながら屈斜路湖の脇を走る。



ジャガイモ畑

来るときにも通ったのだろう・・・、ここのジャガイモは3色。






 空港に到着し、レンタカーを返してから空港まで車で送ってもらう。



女満別空港


 ちょっと、早く着きすぎたな・・・



で、ビール。


 これから関空に飛び、さらに神戸空港まで船。車を運転するのはず~っと先のことだ。

 飛行機に乗り込み、ホッとした。






 長い旅だった。久し振りの長旅、これからは、こんな旅をもっとしたいところだ。でも、もう少し節約の旅をせんとなぁ・・・、などと考えながら、窓の外を眺めていた。


 そういえば書き忘れていた・・・。この日、西別岳の天気が悪かったのは、北海道に発つ前日に自宅周辺を通過して行った台風6号が太平洋上をのんびりと北上してきて、ようやく北海道の東海上を通ったからだった。せっかく追い越してきたというのに、最後の日に追いつかれるとは・・・・、厄介な台風だったな。。









雲海の下の雲











不気味な雲・・・


 自宅に戻ったのは23時を過ぎたころ。翌朝から仕事が始まった。


北海道の旅のおわり。
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西別岳山頂は雲の中  2011.07.25(3).

2011-08-12 22:43:30 | Weblog




 リスケ山分岐を過ぎて、霧も風も強くなった。エゾツツジの花も登るにつれて、咲き残りがチラホラと見えるようになったが、風が強くてのんびりと見ていられる状況ではない。










 足元の様子は風の影響も少なく、何とか・・・







ガンコウラン




コケモモ



 極楽平を歩いてゆくと、薄紫の花がチラホラと見えた。






    
モイワシャジン

この花はこれから、盛りになる花。咲き始めのようだ。


 平坦な道を進む。















オオハナウド?


 これまで、見てきたオオハナウドのサイズと比べると小さめなのだが・・・・・












コバノイチヤクソウ?

イチヤクソウの仲間も種類が多くて・・・・。花弁の一部が赤く色付いているが、ベニバナイチヤクソウではなさそう。で、コバノ・・・?












ミヤマアキノキリンソウ



 
チシマセンブリ


 ようやく、西別岳の山頂に到着したが・・・・




山頂



 この状態。山頂から摩周湖を眺める予定だったが・・・・、全く何も見えず・・・・。立っているのも難しいくらいの風だ。


 風に雨も混じりだし、急いで下山する。




タデの仲間  白山でみたオンタデに似ている・・・




下山中の景色    雲の中。。






がまん坂を一気に下り、平になった道を歩いてゆく。


 道に何かのけものの糞が落ちている。




キラキラと輝く糞


 昆虫を好んで食べているのか・・・・。このキラキラと輝く昆虫の破片は何だ?









 
・・・・イチゴ


 登山口に戻る・・・・。登り始めた時には気がつかなかったが・・・・






 この山の案内してくれた方は標茶山岳会の方だった。タンポポがはびこるのを抑えて、本来の植生を保とうと運動しているのだ。そして、車に戻ったときに、登山口の山小屋に人影があり・・・・、その方が、リスケ山の名の由来、加藤リスケさんだった。



 案内のしていただいた方は、宮崎県の出身だとか。会社員として働いていたときは、日本の各地を転勤して勤め上げたとのことだが、退職して、道東に住むことを選んだらしい。宮崎県と言えば、日本でも過ごしやすいところかと思ったが、山側に入るとそうでもないらしい。中標津に住んでいるとのことだった。


 人それぞれとはいうものの、どこを終の棲家とするかはよくよく考えなければと思う・・・・

 礼をして、車に乗り込み登山口をあとにした。途中、道の脇に紫色の花を見つけて、車を止めた。












ミソガワソウ


 初めて見る花だ。



(エゾノ)ノコギリソウ

 これまで、道の脇に咲いているのを観てきていたが、写真を撮るのは初めて。本州で見るノコギリソウと違いは分からない・・・・


 背丈の高い草の下を覗き込むと・・・・



?!?!


    
エゾオオヤマハコベ+α


 こういう小さな花に興味があるのだが・・・・、何とも、北海道の最後の日、飛行機の時間が気になりゆっくり観察できないのだ。







 やっぱり、北海道は広い。








オニシモツケ






 この位にして、昼飯を食べに走ろう・・・・。西別岳を案内してくれた人に昼はどこで食べたら良いかと聞いたが、北海道は素材は良いが、素材をうまく生かす店は・・・・ない、とのこと。それでも、勧めてくれた・・・・牡蠣蕎麦を食べに行くことにした。


つづく。
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