今日もきのこ 観察日記

野山を散策したときに見かけたきのこ、草花、虫などを書きとめておきたい。いろいろ教えてください。

SJ山から鹿が壷へ 2008.06.28.(3)

2008-06-30 07:17:05 | Weblog

アイタケ Russula virescens(Schaeff.)Fr.

 神戸S公園を出て中国道吉川ICへ、そこからさらに山崎ICまで走った。SJ山の駐車場には10時40分頃到着。雨が降りそうなので、傘と籠とカメラだけ持って登って行くが、天気は悪いのにいつもと違って妙に明るい。よくよく観ると途中の孟宗竹の林は大幅に間引かれ風通しが良くなっている。やれやれ、これではきのこの出方も変わるだろう。

 そのせいでもないだろうが、SJ山のきのこの発生はいつになく低調だった。やっと見つけたのが、冒頭のアイタケである。柄の太さは3cm以上ある立派なものだが、少し盛りを過ぎている。傘の柄も典型的ではないなぁ。



アイタケ Russula virescens(Schaeff.)Fr.


 イグチが一つ出ていた。が、分らない。中型のアワタケ類だろうか?今までに見たことがないイグチだ・・と思う。



イグチ類 不明


 ほとんどキノコが出ていない。これでも載せておくか・・・。


   
マンネンタケ Ganoderma lucidum(W.Curtis:Fr.)P.Karst.


 ムササキヤマドリタケも、ヨソオイツルタケも、いつも沢山出ているAmanita類もまったく出ていない。すっかり明るくなって見通せるようになった竹林にポツンと白っぽいキノコが出ているのが見えた。近づいてみると傘は藤色、ライラックの色だ。傘の端から腐りかけているのだが・・・。抜いてみた。柄は筋があり、ねじれ気味で傘と同じライラック色。これは・・・前夜に写真を見ていた・・・アケボノタケではないか?






アケボノタケ Hygrocybe calyptraeformis(Berk.&Br.)Fayod


 腐りかけでもアケボノタケ。憧れのきのこだ。

 これ以上は望めそうもないので山を降りることにした。まだ、昼にもなっていない。鹿が壷まで行く積りはなかったが、こうなればしょうがない。昼飯を買って鹿が壷に向かった。安志から鹿が壷への道はアジサイが植え込んであり、綺麗だった。






アジサイの道


 今年2回目の鹿が壷だ。前回はほとんど野草と山菜できのこは記憶にない。昼飯を食べてから周囲を巡った。SJ山同様、きのこの出はすこぶる悪い。しかも、雨が降りだした。この時期、雨が降りだしたということは何を意味するのだろう・・・・。

 目に付くのはウスタケ。ほぼウスタケしか出ていないと言って良い。連発!





   
左:ウスタケ Gomphus floccosus(Schw.)Sing.
右:ニオイコベニタケ(近頃流行りの帽子つき)



ウスタケ Gomphus floccosus(Schw.)Sing.


 コウモリタケの幼菌らしきものが出ていた・・・。



コウモリタケ


 薄暗い道の山側斜面に鮮やかなオレンジ色のきのこが出ていた。






Hygrocybe sp.


とても鮮やかなオレンジ色、緋色?図鑑を観てみたがどれもぴったりくるものがないように思えた。誰か教えてくれないかな・・・・。

 そして、また綺麗なホウキタケ。



ハナホウキタケ?


 鮮やかなHygrocybe sp.の写真をどうしたらテブレなく撮影できるか、いろいろ試していたのが悪かったのかもしれない・・・。背中にチクリと感じ、手で触ってみるとヌルッとした触感。むしり取って投げた。ズボンを捲り上げる、靴下には片足5匹ずつ位のヒルがたかっている。一つ一つ剥がして捨てたが、大き目の一匹は既に餌に随分ありつけたようだった。剥がして写真を撮った。



憎き山ビル


 きのこはやはり少なく、何と言ってもイグチがまったく出ていない。鹿が壷の夏きのこはもう少し時間がかかりそうだ。今度来るときはしっかりヒルの対策を取って来なきゃね。



雨の安富ダム


 雨の鹿が壷は恐ろしい・・・


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タマゴタケには出会ったけれど・・・ 2008.06.28.(2)

2008-06-29 14:05:50 | Weblog

タマゴタケ


 先週に引き続き、M市から神戸S公園へ。そこで、菌友P氏と出会うところまでまるで一緒だ。ヤマドリタケモドキはやはりあっても柄がスカスカで週前半にでたものか、出たての幼菌だけで数少なかった。

 P氏がタマゴタケの発生を教えてくれた。残念ながら少し古め。出たての妖しいまでの派手さはない。その近くにキタマゴタケらしき幼菌が頭を出していた。



キタマゴタケ


とても黄色が薄く、同定を迷ったが条線があること、そして色褪せてはいたが成菌がすぐ横に出ていたことで、キタマゴタケとした。



ヤマドリタケモドキ(網目が不明瞭だけれど・・・)


 あとはAmanita 3連発



コテングタケモドキ
ボウシを被っている・・・・



ヘビキノコモドキ



Amanita sp.

 最後のは、テングタケのようでいろいろの点で異なるように思うが、何か分らなかった。

 タマゴタケ、キタマゴタケなどが出だし、季節は徐々に進んでいることは感じられたが、ややマンネリだ。午後は思い切って観察場所を大きく変えることにした。
つづく。
 
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雨乞い 2008.06.28 (1)

2008-06-28 22:56:36 | Weblog

アカヤマドリ Leccinum extremiorientale(L.Vassilieva)Sing


 ヤマドリタケモドキの爆発を期待してM市に通っている。漸く一週間が経ち、朝早々に先週と同じスポットの観察をした。先週は全く姿を見せなかったヤマドリタケモドキはポツポツと出ていたが、全体に数は少なく、新しいものはさらに僅かだった。週の前半に発生し、雨が降らないので途中で発生を止めてしまったかのようだった。



ヤマドリタケモドキ Boletus reticulatus Schaeff


 他には、今年初めて見る、



カキシメジ Trocholoma ustale(Fr.:Fr.)Kummer  
テカテカしていやがる・・・


比較的日当たりの良い赤松のある斜面にカバイロツルタケが威勢良く出ていた。





その下には小型のイグチが数本出ていた。






アヤメイグチ Boletellus chrysenteroides(Snell)Snell
(追記)
と、思ったが柄の付け根が黄色を帯びていない、傘表面を擦ると黒変する等、クロアザアワタケ Zerocomus nigromaculatus Hongo が正解でしょうか。胞子の綾目の有無をみるべき・・・・。



 この状態では今夜からの雨に期待するしかないなぁ。そう思いながら車に戻る途中、また出会ってしまった。



マムシ


 ビビっているわけではないのだが、レンズを近づけるのが憚られたので、ぶれてしまった。

 KD学園の山でもヤマドリタケモドキはあったが、こんな状態!



雨乞いをするヤマドリタケモドキ


 今回はコテングタケモドキは一つだけ出ていた。



コテングタケモドキ Amanita pseudoporphyria Hongo


 そして、芝生の上にカレバキツネタケが菌輪を描いて発生していた。中心の木は桜・・・。






カレバキツネタケ Laccaria vinaceoavellanea Hongo


 そして、芝生地の定番といえば・・・これっ.



ネジバナ
陸奥の 偲ぶモジヅリ 誰ゆえに 乱れそめにし 我ならなくに・・・。
ああ・・ヤマドリタケモドキ様・・・      つづく。


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神戸S公園の様子 2008.06.21.(3)

2008-06-25 07:15:42 | Weblog

ヤマドリタケモドキ Boletus reticulatus Schaeff.


 その足で神戸S公園に向かった。着いたのは12時過ぎである。入り口付近で車を停め、ブラブラと歩いていった。M市でもヤマドリタケモドキが確認できたので、S公園でも出始めているかが気になっていた。

 歩き始めてじきにヤマドリタケモドキと遭遇した。まだ若い個体で大きさの割りにずっしりと重い。それっきり、ヤマドリタケモドキには会えなかったが十分だった。

 改装中のクランドの脇に中型の綺麗なAmanitaが出ていた。





   
ツルタケダマシ Amanita spreta(Peck)Sacc.


 タマゴテングタケモドキを疑ったが、ヒダはどうみてもピンク色を帯びていない。ツバ、ツボ、傘の条線、そして白いヒダとくるとツルタケダマシだろうか。

 この近くの地面に先行者の足跡を発見。昨夜の雨で緩くなった地面にはっきりと刻印されている。左が僕の足跡だから相当の大きさの靴だな。深く跡が付いているので、かなり朝早くの足跡だろう。






広場の端にもう一つ似たきのこが出ていたが、雨で跳ね返った砂がびっしり付いて良く分からなかった。





 広場の隣の日陰になった林の入り口に悪名高いクサウラベニタケが出ていた。



クサウラベニタケ Entoloma rhodopolium(Fr.)Kummer f. rhodopolium


 その脇のツツジの下にはハナオチバタケが出ている。M市でも見ているので、一斉に出だしたということだろう。





   
ハナオチバタケ Marasmius pulcherripes Peck


 薄暗い林を抜けデイキャンプ場の周回路を歩く。オレンジ色の小さなきのこが一輪?。



ダイダイガサ Cyptotrama asprata(Berk.)Redhead &Ginus


 そして、その隣には



クロアシボソノボリリュウタケ Helvella atra Koenig : Fr.


 車への帰り道、目に付いたもの・・・。



ビロードツエタケ Oudemansiella pudens(Pers.)Pegler



テングツルタケ Amanita cecilliae(Berk. & Br.)Bas




さあ、これは少し前に詳しく説明したぞ!なーんだ?



キニガイグチ? Tylopilus ballouii (Pech) Sing. var. ballouii

 変な形で発生していたが、ヤマドリタケモドキ、アミタケ、ヌメリイグチ以外のイグチの発生としては記念すべき個体だ。

 結局のところ、六甲周辺もイグチが発生し始めたことが確認できた訳である。そろそろ、2時になるので例の味噌ラーメン(当然、チャーシューは売り切れている)を食べてからK市に戻った。帰る途中、覗いた場所で・・・



キイロイグチ Pulveroboletus ravenelli(Berk. et Curt)Murrill


 そして・・・・やだなぁもう・・・





 危うく踏んづけるところだった。ラッキー(前向きな発想?)!!



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森はカラフルに彩られて 2008.06.21 (2)

2008-06-22 20:17:53 | Weblog

トガリツキミタケ Hygrocybe acutoconica(Clem.)Sing. f.japonica (Hongo)Hongo


 さて、丸太で枠どった階段を恐る恐る下りてゆくと、ポツポツと鮮やかな黄色のきのこが出ていた。よく見ると、赤味がかったもの、鮮黄色のもの、トガリが少ないもの、などいろいろだが、全部まとめてトガリツキミタケとした。並んで出ているのだから同じ種類だろう・・・。


   



トガリツキミタケ


 さらに下った、道から少し入ったところにウスフジフウセンタケがぽつんと出ていた。色褪せていない藤色がしっかりでている。


   
ウスフジフウセンタケ Cortinarius alvobiolaceus(Pers.:Fr.)Fr


 さらに下って行くと木々がまばらとなり、明るい場所に出た。と、そこにシロソウメンタケがまとまって出ていた。今、生長過程の新鮮な個体だ。食べたくなってしまう。






シロソウメンタケ Clavaria vermicularis Swartz : Fr. var. vermicularis


 道の脇の木の下をよくみるとハナオチバタケが出ている。この時期、雨が降り続くと出てくる。いつも見るよりも色が穏やかでパステル調がきれいだね・・・。






ハナオチバタケ Marasmius pulcherripes Peck

小さな虫が停まってポーズをとっている・・・のかい?

 下りきったところにほんのり紅色のRussulaが出ていた。



Russula sp.

 色合い、傘の中央部が色が濃く、柄もほんのりと紅色を呈している。ニオイコベニタケとしたいところだが、多少大きめだ。齧ってみると・・・辛い。ドクベニタケでもニオイコベニタケでもヤブレベニタケでもなさそう。チシオハツって感じでもないし・・匂いを嗅ぐとカブトムシ臭がした(分らないまま家まで持って帰ったが、臭いは消えていた・・?)

 
 池があった。





 池の脇、木の枝をまとめて積んである。その枝から小さなきのこが沢山出ている。






オリーブサカズキタケ Gerronema nemorale Har.Takahashi


 ゆっくり登ってゆく。すぐにまた、鮮黄色のきのこに出会った。今度はベニタケ科だ。ウコンハツ。このきのこには何度も出会っているが、決まってナメクジが齧ったものばかりだ。おいしいのかな?



ウコンハツ Russula cyanoxantha(Schaeff.)Fr.



 そして最後にまた、ヤマドリタケモドキに出会った。



ヤマドリタケモドキ Boletus reticulatus Schaeff.


 この個体のほかにもう古くなったものが5個ほど出ていた。やはり、出ていなかったのは最初のいつも一番沢山出るところだけだったのだ。難しいもんだ。となると、俄然S公園の様子を見に行きたくなった。

 続く。
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夏きのこのその後 2006.06.21. 

2008-06-22 07:25:47 | Weblog
 金曜日の夜は飲みに行き、帰宅後風呂に入った後の記憶が心もとない。目が覚めた時、とても明るかったので朝が来たと思ったが、電気をつけっ放しで寝てしまっていたようだった。時計をみるとまだ、3時過ぎだった。
 そんなこんなで、土曜日はなかなか起きられず、朝飯を食べて家を出たのは11時近かった。今日は隣のM市で夏きのこを探すことにした。

 まず、最初に見て廻ったのはヤマドリタケモドキの実績が一番ある場所だ。しかし、ツルタケ、カバイロツルタケ、テングタケ、ハツタケなどは沢山でているが、肝心のヤマドリタケモドキだけは全く見つからなかった。一体どういうことだろう?

 それ以外には、



ササタケ? Dermocybe cinnamomea (L.:Fr.) Wunsche


   
左:ササタケ 傘裏
右:キツネタケ Laccaria laccata (Scop.:Fr.) Berk.& Br. f. laccata


 諦めて山を降りてきた場所にヘビキノコモドキが出ていた。






ヘビキノコモドキ Amanita spissacea Imai


 もう、隣町ではヤマドリタケモドキは、ほぼ出終わっており、ここでヤマドリタケモドキが未だであるとは考えにくいのだが・・・、ここを諦めて他のポイントを探すことにした。次はここから車で5分ほどのKD学園隣の山である。

 車を停め、山へ向かう芝生にキコガサタケが出ていた。



キコガサタケ Conocybe lactea (J.Lange) Metrod


それ以外には・・・、



キチャハツ Russula sororia (Fr.) Romell



ニオイコベニタケ Russula bella Hongo



Inocybe sp.


   
左右ともInocybe sp.


 昨夜は随分強く雨が降ったのだろうか?アミタケやハツタケの痛みが激しい。


   


 そして、雨の影響を感じさせない・・・出たばかりなんだろうか・・・コテングタケモドキ。全くの無傷、ツバのあたりが綺麗だ。






コテングタケモドキ Amanita pseudoporphyria Hongo



イボテングタケ幼菌 Amanita ibotengutake T.Oda, C.Tanaka & Tsuda


 テングタケの幼菌を見るといつも感じるのだが、テングタケは本当に2種しかないのだろうか?傘の模様、形態の変異が随分大きいような気がする。


 さて、この変でやはりヤマドリタケモドキはこの地域ではまだなのかと考え始めていたが、それは薄暗い急な斜面に出ていた。





そして、その隣には若い個体も出ていた。



ヤマドリタケモドキ Boletus reticulatus Schaeff.



 やはり出ていた。古い個体もあるのだから出始めとも思えない。最初の場所に特別な理由があるのかもしれない。

 このKD学園の山は初めて来た場所なので、どのような所か調べることにした。かなり広く、傾斜も急である。丸太で作った階段が下のほうに続いていて、雨に濡れた丸太に乗るとツルツル滑る。何度か転びそうになりながら進んだ。続く。
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少し早く起きて・・・その5 田植え 2006.06.18.

2008-06-20 07:14:21 | Weblog



朝からどんより曇っている。梅雨時である。庭ではアジサイが咲きだしている。そして、山から移植したホタルブクロも咲き出した。


   
左:ホタルブクロ、 右:墨田の花火



アナベル


 雨が降り出さないことを祈りながら、勤め先まで歩いた。先週末で周辺の田んぼは、ほぼ、田植えを済ませている。








水温が低いせいだろうか?田んぼのホウネンエビが元気がない。



元気のないホウネンエビ達


 国道を越えて更に歩いてゆく。以前に紹介した道の両側の田んぼはほとんど、田植えを終わらせていた。








こうなると、ポッカリ空いた田植えをまだしていない田んぼが妙に気になる。はやく、田植えをしてくれないかなぁ・・・・・。



気になる・・・・!
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乾燥ヤマドリタケモドキを手土産に・・・

2008-06-17 23:25:50 | Weblog




 日曜日は、新物の乾燥ヤマドリタケモドキを手土産に、町内のY邸を訪ねた。Y氏は僕が10年は通っているホンシメジのシロの近くに別荘を構えている知人である。毎週末、大阪からやってくる。挨拶をしてから周囲の山を一回り巡った。松混じりの雑木林にはアミタケがポツポツと出ていた。拾っていたら紙袋1つ分になったが、いささか、雑きのこは食べ飽きていたのでY氏にそのまま進呈した。

 アミタケの他に目に付いたのがこれだ。



キリンタケ sp.

 どこかでみたような、見てないような amanita だ。昨日、神戸S公園で見かけた大型の amanita と似ている。おそらく同一種だろう。


   



 キリンタケに一番近いと思うのだが、これまでに見たキリンタケとは同一とは思えない。キリンタケ近縁種とするしかない、との意見を師匠より貰った。

 その後、また、近くの定点(ということにする、これから)の様子を見に行った。このところ、雨が降っていないのできのこの姿はほとんど見かけなかった。また、草花の観察だ。



オカトラノオ



分らない木の花


 湿原に向かう途中に綺麗な花が咲いていた。









ママコナ


 湿原では相変わらずモウセンゴケが白い花を付けていた。






モウセンゴケとラン科の植物?


 良く見ると、モウセンゴケの間に若いラン科の芽ばえが混じっている。これがサギソウなのかもしれないと思った。サギソウの開花までにはもう少し時間がかかるようだった。

 帰ることにした。途中、ウツボグサが沢山咲いていた。






ウツボグサ


 最後に晩秋にシモコシもでるポイントを見ることにした。シモコシがもう出ていたとの情報があったので、自分町のの山でも出ているかもしれないと思ったのだ。今頃ショウゲンジがでるくらい今年は異常なのだ。


 なかった。その代わり、赤松の倒木からがっちりしたきのこがでているのを見つけた。






不明菌


 最初に頭に浮かんだのはミドリスギタケだが、その近縁のきのこかもしれない。キサマツモドキにも似ているのだが何か違うような気がする。

 この写真もきのこの先輩に送り、意見を貰うことにした。同定するのは難しいきのこのようだ。結局、サンプルを姫路科学館に送ることにした。分らないきのこが多すぎる。




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再度、ヤマドリタケモドキを求めて 2  2008.06.14.

2008-06-16 07:00:02 | Weblog
 ホタルブクロを見た後で、ヤマドリタケモドキを獲った周辺をもう一度調べた。とり残しのモドキ1本を見つけたが、それ以外にガンタケが幾つか出ているのを見つけた。



ガンタケ


 見るからに、テングタケとそっくりでやばそうな印象のきのこである。ところが、生食は別として、加熱すれば無毒でおいしいきのこなのだ。

 ガンタケの特徴は赤変である。傘のうえの斑点をみると白いものと赤っぽい斑点があるのに気付く。最初は白いのだが徐々に赤味を帯びてくる。柄も古くなると赤味を帯びてくる。キズをつけても赤変する。





赤変しているのが良く分かる。
次の写真は若い個体のもの。





傘の斑点は若いだけあって白いが、右の個体の柄は赤味を帯びているし、左の個体の傘は傷ついたところがほんのりと赤変している。








そして、つぼの部分、はっきりとしたツボはないが、やはり赤味を帯びる・・・。
このガンタケ、同定に自信があっても食べるのは躊躇してしまう・・・。
きのこに中毒しないためには、決して疑わしいものは食べないことがとても大事だ。

他には、



ニッケイタケ



マツオウジ シーズンを過ぎてヒョロヒョロだ。


シツコク、


   
トガリワカクサタケ


 そして、記憶に間違いがなければ・・・この時期にこれを山で見たことはなかった・・・。





ショウゲンジ


 そしてやっと、ヤマドリタケモドキを見つけた。この場所でヤマドリタケモドキを見たのは初めてで、来年からのことを考えて採集しなかった。意味あるかな?



ヤマドリタケモドキ


山から下りた所の川岸に合歓の木があり、その木に蔦が絡まっている。その蔦に白い綺麗な花が付いている。









これは何?だろう・・・。教えてください。


ところで、今日の雑多で冴えない収穫は洋風きのこの闇鍋となった。中身は・・・カバイロツルタケ、ハツタケ、アカハツ、カワリハツ、ショウゲンジ、マツオウジ、アミタケ、ガンタケ。今のところまだ、大丈夫だ。
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再度、ヤマドリタケモドキを求めて

2008-06-15 15:37:34 | Weblog
 このところ、ヤマドリタケモドキは乾燥しておき、知り合いや家族に配ったり、気の向いたときに出してきて料理に使ったりしている。そんな訳でヤマドリタケモドキは有ると必ず収穫する。去年はムラサキヤマドリタケが沢山獲れ、これも乾燥してストックした。モドキのような独特の香りはないが、乾燥してももどすと例の歯応えがかなり蘇るから不思議だ。

 さて、週末にやっとなったので周辺のスポットを見に行くことにしたが・・・。






カバイロツルタケ


 目的のものはなく、カバイロツルタケ、ハツタケ、テングタケなどが出ているだけだった。



変身直前のテングタケ


 ここに出ていないとなると、次に行く予定のS公園は望みゼロだ。S公園を散策してからラーメンで昼・・・という予定はあっさり崩れ落ちた。が、とにかくS公園を目指した。

 朝早く、開門しているか不安だったが開いていた。実は施錠はしていないのではないかと疑っているのだが・・・。なんと、公園の入り口にP氏がいた。
「モドキはまだですね」・・「やっぱり。この辺はまだの様ですね」、そんな言葉を交わして分かれた。

 公園の入り口付近をブラブラした。


カワリハツ

 いつもなら相手にしないところだが、パチリ。微妙な色合いが綺麗だな、なんて関心。それから、アミタケを10個ほど収穫してから、芝生地帯を散策した。


   
アカヤマタケ    ヤケノアカヤマタケではないよね


   
コキイロウラベニタケ


   
オオヒメノカサ sp.


 なんだか知らないが、見た目、似たようなものが狭い範囲に出ていた。ややこしい。



ヌメリイグチ

 やたらと大きく、しかも虫に食われていないヌメリイグチが3本出ていた。

 芝生地を出て、道をトボトボ歩いてゆく。分らないアセタケ類だ。






不明アセタケ

少し乾燥しているが傘の径は6cmを超える。傘表面は一部鱗片状?、柄の根元はかぶら状。カブラアセタケではないと思うが・・・胞子でもみれば良かったか。

次はハツタケ・・と思ったが傘の色が何となく違う。裏返してみて納得。


   
アカハツ


 昼まで持ちそうもないので帰ろうとしたときに大きなamanitaをみつけた。見たことあるようで見たことない?





   
キリンタケ??


 高さ20cm以上、近くに幼菌が出ていたのだが、気が付かずに踏んづけてしまった。見たこと有るようなないような・・。そのまた近くに幼菌が・・・このテングの幼菌だろうか・・・。キリンタケ?。根っこを写せばよかったが、はっきりしたツボはなく、細長く肥大し、ささくれた繊維が層を造っていた。



幼菌


 諦めて帰ることにした。その帰り道、ホタルブクロが綺麗に咲いていた。







ホタルブクロ

 ここのホタルブクロを去年、自宅庭に移植したのだが、それも今日から咲き出した。

 終わりません。つづく。




 
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ホウネンエビ

2008-06-14 22:38:00 | Weblog
水を張ったばかりの田んぼ、まだ田植えはしていない。それなのに、水面が騒がしい・・・。何かと思ったら、ホウネンエビだ。泥にごりで良く見えないが、忙しく泳ぎ回っている・・・。







 ひっくり返ってお腹を上にしているもの、ちゃんと甲羅を上にしているもの・・など。
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残しておいたヤマドリタケモドキを採りに行く

2008-06-14 17:12:36 | Weblog



 今日は0611.日記が遅れてしまっている・・・そろそろ、田植えが始まった。




 もう済ませたところもあれば、




 これからの所もある。この田植え機は屋根つきで洒落ている。

 仕事を終え、月曜日に見つけたヤマドリタケモドキ幼菌を収穫に行った。思ったより大きくなっていなかったが、まあ、しょうがない。10本ほど収穫した。





ヤマドリタケモドキ


 小さな、残り5本ほどをまた、残しておいた。(次の日から雨との天気予報だったからだが、この予報は外れた。結局、金曜日の夕方に全て収穫した。)

 ついでにすぐ近くのトガリワカクサタケの様子を観た。まだ、新しい個体が発生しているようだ。



トガリワカクサタケ



おまけ ?
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稀菌 トガリワカクサタケ 2

2008-06-13 23:35:28 | Weblog



 写真を送った先輩方のご意見は「ワカクサタケの古い個体か、傘に粘性がないのであればトガリワカクサタケ」ということだった。きのこ同定には実物の顕鏡が必要だ。しかし、日曜日にはサンプリングするのが勿体ないような気がして、老菌しかサンプリングしていなかった。
 月曜日、仕事を終えてから(一日中、会議で酸欠状態だったこともあって)、あらためてサンプリングに行った。到着したのは18時頃。同じきのこに出会えるかは不安だったが、あっさり出会えた。たった、一日で傘表面の色は退色し、残念なことになっていた(冒頭の写真)。

 しかし、周囲を注意深く探すと、新しい個体が発生しているのを発見できた。













トガリワカクサタケ


 そして、「日本のきのこ」や「フィールドブックス」、「原色日本新菌類図鑑」の写真、Fig、説明文などを見てトガリワカクサタケであることを確信した。稀菌といっても、自分にとってということで、図鑑に記載されているきのこではあったが、一つ新しいレパートリーを加えることができたのは嬉しかった。

 さて、それだけでは終わらないのが、このブログのいいところ?だ。
・・・ヤマドリタケモドキの幼菌が沢山でているのを発見した。





   
ヤマドリタケモドキ幼菌たち


 数日置いておき、大きくなってから収穫することにした。ヤマドリタケモドキを畑で栽培している気分だ。
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稀菌 トガリワカクサタケ 1

2008-06-12 22:35:04 | Weblog



 三木HLパークでヤマドリタケモドキを見かけたその翌日、モドキの発生ポイントを見て廻ったが、3箇所目の後、実はもう一箇所をチェックしていた。その場所は、去年、アカヤマドリがバグサレていた場所だ。ほとんど使用されないキャンプ場で、明るい赤松混じりの林だが、キャンプ場だけあって日当たりがきつく、乾燥している。梅雨時とマツオウジの季節にしか行かなかった場所だ。

 ヤマドリタケモドキもアカヤマドリも見つからなかったが、ふと、常緑低木の根元をみると緑色のきのこを見つけた。たまたま、見たところにあったという感じだ。ベニタケ科のきのこやモエギタケを除いて緑色のきのこは観たことがなかった。


   





 傘のてっぺんが尖っていて、傘は緑色。ヒダは黄色。きれいなきのこだ・・・。

 緑色といえばワカクサタケだが、幼菌も含めて傘に粘性が全くない。となると一体なんだろう??



 車に帰る途中、空き地に小さなきのこがポツポツ出ているのに気が付いた。





 近づいて見てみるが、傘はいろがくすんでいてキツネタケかとも思ったが、傘の裏をみて驚いた。





ウラムラサキ

 鮮やかな紫色。ウラムラサキとはよく言ったものだ。


 家に帰り、きのこの先輩達に写真を送った。(続く)
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雨後のタケノコ?・・・きのこが一斉に出始めた 3・・・2008.06.07.

2008-06-12 07:10:49 | Weblog

coprinus sp.

 道の脇の草むらに落ち葉などが積んである。そこから小さなヒトヨタケの仲間が出ていた。これはマグソヒトヨタケかもしれない・・・。何故ならここはHLパークで、ついさっき、馬に乗った3人組に轢かれそうになったし、・・・・これだから・・・・。


マグソ


 後は見かけたきのこを羅列する。


ムジナタケ



ニオイワチチタケ このカレー臭(加齢臭じゃないよ)はかなり強烈。



Lactarius sp. 1 ?老菌



russula sp.2 ?




   
チシオハツ  強烈な赤 柄がほんのりと紅色に色付く



ヒトヨタケ



???

どこかで観たことがある・・・なんだっけ?分らない・・・と思ったが、少し横を見て納得した。出始めは白いのだ。


テングタケ幼菌



怪獣に頭から食いつかれるテングタケ  お腹痛くならない?



カバイロツルタケ  20cmは超えるデカイ。





ムラサキフウセンタケ  かなり大型のフウセンタケだ


期せずして収穫した今日の食菌たち・・・




 今日は随分沢山のきのこに出会えた。今年初めて出会うきのこも多くて、片っ端から写真を撮ってしまった。歩き始めてから4時間が経っていた。そして、この後、誰かに蹴飛ばされたヤマドリタケモドキの残骸を見つけるのであった・・・。おしまい。


コメント (2)
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