今日もきのこ 観察日記

野山を散策したときに見かけたきのこ、草花、虫などを書きとめておきたい。いろいろ教えてください。

久し振りに秋の花を見に出かける  2010.10.24.(1)

2010-10-31 22:52:30 | Weblog

秋明菊



 何時の間にか、きのこ一色になっていた。近くでも遠くでも、きのこは豊作で次々に季節のきのこが出てくるのだが・・・・、たまには、花だけを見に出かけたい・・・、そんな気持ちになった。ま、ちょっと飽きた・・・、ということだな。



 出かける前に庭の花をちょっと撮る。





秋明菊




 
孔雀アスター








オールドローズ


毎年、撮っている花。サーモンピンクのこれがお気に入り。


 庭には、他にもいろいろと咲いてはいるのだが、そろそろ、庭を出て秋の花を探しに行く。




ツリガネニンジン






センブリ






ヒヨドリソウ?




 実は見たい花があって、ちょっと高速道で移動。30分もかからないのだが・・・・



 その場所に到着して歩き始める。




ヤクシソウ



なんだ、菊か・・・と思ってみたら、菊の蕾の横に咲いていたのはヤクシソウだった。


 川沿いの細い道を登ってゆく・・・。道の脇に名を知らない小さな花。






知らない花



 これは、多分・・・




フジウツギ



 秋が深まっている。ヤクシソウが沢山咲いている・・・・・




ヤクシソウ








ヤクシソウ



 実はこの花に会いに来たのだ・・・・。今年の夏は暑くて、雨も少なかったから、ちゃんと花をつけるか心配していたのだけれど・・・・






ムラサキセンブリ



次回は、ムラサキセンブリだけ・・・、かな?


つづく。 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

残った課題  2010.10.23.(4)

2010-10-30 06:10:04 | Weblog

テングタケ



 残った課題は、ウラベニヤマイグチ風の孔口が黄色いイグチを探すこと・・・・。



 見つからなかった・・・・・。途中で腐ったイグチがあったので、それが、先週、ひとつだけ取り残したものだったのかもしれなかったが、新しいものは出ていなかった。




ゴマナ?



 やはり、今年も変な年。10月の後半になって、アカヤマドリを見るのだから・・・



アカヤマドリ



 谷筋の道を歩いていて、変なものに出会った。




ホコリタケ属 キホコリタケ?



誰かが綺麗に並べて、丁寧にナイフで切って断面まで見えるようにしてある。H氏の仕業だな・・・。




キホコリタケ?



 野菊の季節になった。




ノコンギク



 

ダイダイイグチ




    
ウスムラサキシメジ



 のんびりと歩いてきたが、随分長く歩いたようだ。そろそろ、帰ろう。


 今日の収穫はというと・・・・やっぱり、コウタケだな。




コウタケ



また、干さなければ・・・・・


 オバマは苦戦している。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新しいシロ  2010.10.23.(3)

2010-10-29 23:19:55 | Weblog

シャカシメジ



 去年、山で逢った地元の人の話の通り、山道を登ってゆくとシャカシメジが出ていた。大きくなりそうな株だったが、まだ幼菌だ・・・・。このタイミングで収穫してもいいけれど・・・・。先週残した株が綺麗になくなっていたことを思い出し・・・・・、隠した。






どう?


 隠している内に他にも出ていることに気がついた。






シャカシメジ



これ以外にも3株ほど。今年は何かと豊作・・・。




ナラタケ



 フウセンタケの類も多いが、やはり分からないものばかり。







    
cortinarius sp.


いやな匂いがする。きっとまずい。




cortinarius sp.


まるでクリフウセンタケだが・・・・、ヒダが疎。



 小さな、センブリの花・・・




センブリ



 シャカシメジの新しいシロを見つけたし、そろそろ降りることにした。




また、池



 池の脇に停めていた車に乗り込み、山を降りる。降り始めて、すぐ目にとまった。





センブリ



 綺麗に咲いている。高さが50cm位ありそうなセンブリだ。


 例によって、Y氏の家により世間話をする。少々のコウタケを土産にして・・・・。Y氏の近くの山では小さなヤマドリタケモドキ・・・・




ヤマドリタケモドキ



 ホンシメジはまだだな・・・・、あの水色のイグチも見つからなかった。そういえば、H氏が独り、昨日、訪ねてきたとか・・・・。やはり、あの水色のイグチにまた逢いたくなったのだろう。頬がゆるんだ。






コウヤボウキ



 次の課題は、二つ目の不明イグチのサンプリング。これは、ちょっと難題だ。場所を覚えていない・・・・・


つづく。 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

先週の課題  2010.10.23.(2)

2010-10-28 21:55:21 | Weblog




 車を降りて歩き始め、リンドウに出会う。先週は気がつかなかったな・・・


 まず、先週の帰り道に出会い、残してきたシャカシメジの幼菌の様子を見た・・・・が、ない。道の脇だから、いくら木の陰のといっても見つかってしまうな。未練がましく周囲を見ていると、本数は少ないが大きく育ったシャカシメジが・・・・、少なくても、見たときはそう思った・・・・、見つかった。





 でも、今写真を見てみると、触ったところが黒く変色し始めている・・・



カクミノシメジ



 今年はコウタケ、クロカワが豊作だが・・・・、こんなものも沢山出ている。



ケロウジ



 今週の課題の一つ、不明イグチのサンプリング。一つ目はオオダイアシベニイグチ似のもの。先週見つけた周囲を歩いた。


 あっさり・・・・





unknowm


NBさんへのプレゼントのためにサンプリング。これで、一つ、目的を達成してひと安心だ。


 山は相変わらず、きのこが多い。



クリフウセンタケ




ナラタケ



 次の課題・・・・、以前に見つけたコウタケのシロの確認。これは厄介だ。山の中腹の獣道を歩いて探さなければならない。場所については去年、確認に来ているので大体分かっていた積りだが・・・・


 結局、前回と違う場所で・・・・





コウタケ



 先週も感じたのだが、いつもは出ていない?ところから沢山出ている。





コウタケ



先週は幼菌が多かったが、今日はタイミングが良いようだ。大きなもので、傘の径は20cm程あるから、あっというまにザックが一杯になってしまった。


 今日は無理をせずにのんびり歩くのが目的。この位にしておこうか・・・





イグチだ・・・・、?



クリカワヤシャイグチ



こんなところで、こんな時期にクリカワヤシャイグチ・





cortinarius sp.


いつだったか、ムラサキアブラシメジモドキと教えられて・・・・、そんなバカな・・・、株立ちする分けがないと思ったフウセンタケ。これは間違いなく食べられるのだが、名前は分からない。


 うっ・・・・、出た。



マムシ



 こそこそと逃げて行こうとしていたが、写真を撮ろうと近づいたときに踏んづけた枝の先にマムシが乗っていたようだ。ピタッと止まって身構えている・・・・・。これなら、のんびりと写真を撮れるな。



 山を下り、車に向かう途中に違う山への登り口がある。この上で去年、シャカシメジの大きな株を採ったという地元の人の話を思い出した。ちょっと、登って新しい場所の開拓でもしようかと思い、ゆっくりと歩いて行った。






シロシメジ?


傘の径は10cmほどはある。


 他にも、何かありそうな予感がした・・・・・。


つづく。







コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

疲れ果て、近所の山へ  2010.10.23.(1)

2010-10-27 21:28:32 | Weblog

リンドウ



 週末の遠征、日常の仕事、などなど、疲れた。今週は、先週に出会った不明イグチのサンプリングの依頼とか、最近じっくりと見ていない野の花など、眺めて過ごそうと思っていた。


 土曜の朝、目は覚めたがのんびりと過ごし、家を出た。兎に角、ゆっくりと歩いてこよう・・・。近くの例の山に着き、歩き始める。



 今年は出会っていないなぁと思っていた花・・・・、リンドウ。


 そして、そろそろ咲いているはずなのに、と思っていた花・・・・



センブリ


 季節は順調に進んでいる・・・。


つづく。




コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

渓谷を出て氷ノ山へ また、フチドリツエタケ  2010.10.17.(2)

2010-10-26 22:36:54 | Weblog

木漏れ日の射す斜面



 ビールを飲みながら、南香苑特製のつまみを摘み、さあ、もう一汗かかなくては・・・・






斜面を下り、川まで降りる。水は限りなく澄んでいる。



 足元に小さなきのこ。



copurinus sp.
ヒメヒガサヒトヨタケ?


紅葉は始まっている。


 空を見上げる。






 川沿いの道を下り・・・・



ツエタケ


縁取りは・・・ないな。



Mycena sp.



 歩いていると、来たときに倒木に出ていたが、ややこしそうなので帰りにゆっくり見ようと話していたきのこに出会った。こういうことは何度かあるが、帰り道でちゃんともう一度目に止まったという経験はほとんどない。というわけでじっくり見ると・・・



    
・・・・、あ、これ・・・・、フチドリツエタケじゃないか・・・



斜面を駆け登る前に出会っていたんだ・・・・茫然。





キホコリタケ?




粘菌



 ぶらぶらと歩きながら来た道を戻り、車に到着。これから、氷ノ山に向かう。最初にフチドリツエタケに出会った山だ。以前にシロタモギタケにも出会った。できれば、以前はうまく撮れなかった写真を撮り直したいと思っている・・・


 一時間とかからずに氷ノ山の中腹に到着。車を停めて、また、谷を下る。ここでも、ナラタケがそこかしこに出ている。


 もう、いいって・・・



ナラタケ



 谷を下る途中の木に、傘の幅が50cmはあるだろう、マスタケが出ていた。




マスタケ


何か、スケールが違うんだよな・・・・ブナ林は・・・



 谷の底に着き、川を渡り、斜面を登ってゆく。




また、ナラタケ



 友人は前に来たときにシイタケが沢山出ていた倒木に連れて行こうとしている・・・・。僕がシイタケを採ったのは川の脇の倒木だったが、随分と登っていったんだな。



 途中の倒木に・・・・



いい感じのフチドリツエタケ・・・・



 どうも、上の倒木が邪魔だ。どけてしまおう・・・・




フチドリツエタケ


どう?すっきりした・・・・



 その後、シイタケの倒木に辿りついたが・・・・・






シイタケ


これが一人前になるには、雨が降って2週間はかかるだろうな。


 また、近くの倒木に・・・・





タマウラベニタケ



 目的は達したので、後は谷間で戻り、あわよくばシロタモギタケでも探しながら帰ろう・・・・


 下りは急な斜面だ。登りは疲れるが足元にはそれほど注意しなくても登っていけるが、下りは滑りそうで危ない思いをする。今回の斜面は掴まるものがなくて、やばいなぁと思いながら下るのだが、友人は足腰が達者だ。「面倒だ、滑って下ろう・・・」と、一気に下ろうとする。案の定、滑ったまま・・・・、止まれず・・・・。声は聞こえたが、20m程、滑り落ちて、2回転して止まったらしい。


 泥だらけ、カメラも・・・。でも、大した怪我もなくカメラも無事だったようだ。普通の山だったら滑落だぞ。



 あ・・・・・・・・・




ジンジソウ



 去年、赤西渓谷で初めて見た花・・・・






 見上げると・・・・沢山、咲いていた。薄暗い谷でこの繊細な花の写真を撮るのは難しい・・・、お手上げだ・・・。




ジンジソウ



 綺麗な月夜茸が出ていた。例の若過ぎず、成熟した・・・・ツキヨタケ。サンプリング。



月夜茸









 結局、シロタモギタケに出会うことは出来なかった。また、急な斜面を登り・・・




ブナハリタケ



 車に辿り着き、帰路に着いた。途中、友人の友人に出会い、鹿の背肉と落ち鮎を頂戴した。山河の珍味を入手して、夜は・・・・


終章。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フチドリツエタケを求めて歩く  2010.10.17.(1)

2010-10-25 23:28:01 | Weblog

戸倉峠周辺の渓谷



 以前からフチドリツエタケの綺麗な奴に出会いたいと思っていた。これまでにフチドリツエタケに出会ったのは一回きり。しかも、老菌で傘に虫の喰った穴が空いていた・・・。友人が「もう、フチドリツエタケが出ていたよ。食べると変な匂いがして、美味しくはないな・・・」などと、ふざけた事を言っていた。この罰当たりめ!

 ムカついたが、連れて行ってくれと頼んだのだった。



 日曜の朝、明石から車で迎えに来てくれた・・・・。そして、2時間程走っただろうか・・・・。戸倉峠の手前の渓谷に着き車を停めた。


 先週は長野に遠征に行き、山ほどのきのこに出会い、そして、昨日は地元の山でも、沢山のきのこに出会った。旨いきのこ、珍しいきのこ、十分満足していたし、いい加減、体もガタガタ。今日はゆっくり、色気出さずにのんびり歩こう・・・・、そんなことを話しながら川沿いの山道を二人で歩いていた。


 道の左側が川で右側にはブナ、ミズナラ林が広がる斜面になっている。道に倒れ掛かったブナの倒木に・・・・





ムキタケ


今年、初めてのムキタケとの出会い。


 他は、似ているけれど・・・・、全部、ツキヨタケ。





ツキヨタケ


今夜の儀式のために、襞の綺麗な、若過ぎず、成熟したプリプリの・・・・、何のことだっけ・・・・・。 良く光りそうな月夜茸を探す。ここの月夜茸は若過ぎだな・・・





ナラタケ


キツブナラタケだろうか・・・・、倒木にはナラタケが沢山出ている・・・


 そのとき、道の左の斜面の上の方から熊除けの鈴の音が聞こえた。友人の顔色が変る。「急ごう、この上の方なんだ」・・・・、今日はのんびりじゃなかったのかよ・・・・。斜面を走るようにして進む。


 かなり上まで登ったところに大きなブナの倒木が横たわっていた・・・・、そして・・・






フチドリツエタケ



人生、二度目の出会い・・・大袈裟・・・。友人は約束通り、フチドリツエタケを見せることができ、安堵の様子。でも、もっと沢山出ていたのにな・・・と、不満な様子だ。いいんだよ、一本だけでも・・・・


 周りの倒木には・・・・







ナラタケ


種類は分からない・・・・。ここに来る手前の道の駅では1パック300円で売っていたな。これなら、幾らでも採れる。でも、自宅のきのこ専用冷蔵庫はもう、一杯だ。






キララタケ



今年、何度か出会っている光景・・・・、ブナ林は美しい。これから紅葉だな・・・


 友人が顔色を変えた理由は・・・・





ナメコ



先週、友人が採り尽くした後に小さな幼菌が沢山育っていた・・・・




ブナハリタケ



 そして、再度・・・・




フチドリツエタケ



フチドリツエタケは兵庫県のきのこレッドデータブックに記載の稀菌だ。これも食べてやろうか・・・


 斜面を駆け登ったせいか、喉が渇いた。少々早いが飯にしよう・・・




いつものように・・・・糖質0%じゃないよ。



 食べながら友人が叫んで走り出した・・・・。何だ?






ヒラフスベ



なんだ・・・・





 斜面には木が少なく、陽が差し込んで綺麗だ。ビールを飲みながらしばらく景色をのんびり眺めていた。

つづく。


コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

きのこいろいろ  2010.10.16.(5)

2010-10-24 20:42:33 | Weblog

サクラシメジ



 今年はサクラシメジも順調。この山にはたいした量のサクラシメジは残っていなかったが、明らかに採集した後がある。この場所を知っていて、サクラシメジを採る人・・・、見当はついているが、そう言えば、最近顔を合わせないな。



 H氏はきのこを食べることにはあまり興味がないようだが、事情によりサクラシメジだけは収穫する。サクラシメジの特徴は何と言っても、煮崩れしない頑丈な菌体。佃煮にするには最高のきのこらしい。というわけで、H氏のサクラシメジの収穫のお手伝い。




ウラベニホテイシメジ




木から出ているふりをしたクサウラベニタケ



 相変わらず、夏のイグチ達。




ヤマドリタケモドキ





    
ニセアシベニイグチ・・・・でよかったかな・・・・



 最近、こいつらが分からず気になる・・・・












Lycoperdon sp.



 この山にはあまりクリフウセンタケは出なかったのだが、最近発生が増えている。今年は特に多いようだが・・・・、誰も採りに来ない。




クリフウセンタケ




ミキイロウスタケ



 萩の花が満開だ。









 この位にして山を下る。途中・・・・





カキシメジ


この山はカキシメジの多い山だ。最近、カキシメジについてよく聞かれるので写真を載せておいた。特徴はといわれて困るのだが、形、色、粘性・・・・、いつも決め手は臭いだ。臭い、嫌なにおいがする。



 車まで降りて、H氏はその周囲まできのこを探している。




アカヤマタケ






チャカラカサタケ



 探せば探すだけ、いろいろなきのこが見つかる・・・・



ウスムラサキシメジ



 ちょっと、濃い目かな・・・・





ウスムラサキシメジ



よく、朝から遊んだ。H氏はHJ市の博物館にサンプルを届けなければと言って、帰っていった。僕も早く帰ろう。今日の収穫の整理をしなければ・・・・、そして、明日の山行きの準備をしなければ・・・・、また明日もかよって?



コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フタイロシメジ 稀菌を食べる 2010.10.18.

2010-10-24 10:57:16 | Weblog

フタイロシメジ


 フタイロシメジは珍しいきのこだが、調べると食菌らしい。美味しいと書かれているのも目にしている。兵庫県ではほとんど見られないきのこだというのに・・・・



 今度、見つけたら食べてやろうと思っていた。





あまり、濃い味付けでは駄目だと思って、和風の汁に。





貴重なきのこのスープだが、たいして美味しくなかった。クリフウセンの方がずっと美味しい・・・・
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

山を降り、次の山へ  2010.10.16.(4)

2010-10-23 19:58:57 | Weblog
 山を降り次に向かおうと思ったが、まだ、昼飯を食べていないことに気がついた・・・・。気がついていた、が正解だよな・・・、まだボケてないし・・・


 近くにあるホンシメジのシロの脇の知人宅に寄ることにした。朝、山に入るときに連絡を入れていて、途中で寄ってくれと言われていたのだ。そこで、昼の弁当を食べさせてもらい、少し話をした。それが、「水色のイグチ」の話だ。




水色のイグチ



 その話は既に報告済み。でも、その後、きのこ仲間からいろいろと連絡を貰い、ONさんが 2004年 に発見し、その後、NBさんと毎年観察を積み重ねているイグチと同じらしいことが判った。水色が安定した特長の発現かが議論になっていたようで、貴重な発見とのこと。やはり、ヌメリコウジタケの近縁。それは、さておき・・・・その他に・・・・



コビチャニガイグチ




Lycoperdon sp.


 知人宅・・・といっても別荘なのだが、花がとても綺麗に咲いている。




イワシャジン




知らない・・・ハーブ


 昼には味噌汁まで作ってくれて、いつも、ありがとう。


 さて、次の山だ・・・。向かう途中、







キクメタケかスミレホコリタケか迷うところだ・・・・。







これは、スミレ色じゃないよな・・・・、キクメタケだ。


 これは、翌朝に写したスミレホコリタケの残骸。





スミレホコリタケ


チョコレート色と紫色・・・で、どう?



 さて、目的の場所に着き、車を停めて歩く。川沿いの道・・・・





タマゴタケ



やはり、暑い夏の名残は明らかに残っている。







ヌメリコウジタケ



 これは、何だ?保護色で枯れ葉と見分けがつかなかった・・・・





Lessinum sp.


これは、ウラベニヤマイグチの近縁として何度か出会い、写真を掲載しているものと同じだろう。柄が擦れたときに青く変色した。ウラベニヤマイグチの変異なのか、近縁なのかは分からない。参考に・・・・



ウラベニヤマイグチ(以前に掲載)



 山には夏のきのこ、ヤマドリタケモドキの良い状態の物が結構多い。



ヤマドリタケモドキ



 今年の状況は2年前と良く似ている。暑い夏が続き、雨も降らずに最悪の秋を迎えると思っていたが、秋に入り雨が降り気温が下がり、一気にいろいろなきのこが一斉にでたのだった。そうであれば・・・・、そのときにこの山で初めて出会ったフタイロシメジが出ているはずだ・・・・。それを期待してこの山を登っている。



 途中、サクラシメジが沢山出ていて、それも2年前と同じなのだが、それに興味のあるH氏をおいて、フタイロシメジの出ていた場所を見に行った。


 思ったとおりだ・・・・、あった。






フタイロシメジ



最初に出会った時、フタイロシメジがどういうものか、知らなかった。調べると、かなり稀な菌であるようだった。そして食菌であって、何故か旨いとのこと・・・・







フタイロシメジ



フタイロシメジは兵庫県のレッドデータブックのランクBに記載されていて、ここの他に赤穂市でしか、今のところは報告がない・・・


 でも、食菌で濃厚な出汁が出るとのこと・・・・気になるな・・・・。


 フタイロシメジもきのことしては派手な方だが・・・・、その隣にまた・・・・





cortinarius sp.


 綺麗な薄紫色のフウセンタケ・・・・分からない・・・


オレンジにムラサキ・・・またまた、似合わない。


つづく。


コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

知らないイグチとシャカシメジと・・・  2010.10.16.(3)

2010-10-22 22:47:14 | Weblog

不明のイグチ



 行きは近くに人の声が聞こえたので早めに登った。食菌はもう、十分堪能しているので、人に採られるのは構わなかったのだが、珍しいきのこを抜き捨てられるのが嫌だったので・・・。


 そんなわけで、行きには気になる場所も素通りし、帰りにゆっくりみようとH氏の話していた。その帰り道・・・・、この辺りにはホンシメジ並に柄の太くなるシャカシメジが良く出るんだけど・・・と、探していると目にとまったのが冒頭のイグチだ。傘だけ枯葉の間から見えていたときは・・・アケボノアワタケ?と思ったが・・・・






違う・・・・。傘を触ると赤くなる。赤変?


 写真を撮っていると、その後ろにもう一つあるのが目に入った。











知らないイグチだ。綺麗なイグチ、オオダイアシベニイグチに似ているが・・・、明瞭な変色性はなさそう。傘に粘性もない。H氏はH市の博物館に入れるといって持ち帰った。


 さて、探していたものは・・・・、あった。






やはり、何故か、ここのは太い。




シャカシメジ     Lyophyllum fumosum (Pers.) P.D. Orton




 満足して下ってゆくと、行きには気がつかなかったでかいきのこ。






カラカサタケ     Macrolepiota procera var. procera (Scop.) Sing.



 さらに歩いてゆくと・・・







H氏と二人で考え込んでしまった。なんだろう・・・・シメジの仲間じゃないか?ハタケシメジかな?これは、ひっくり返してみなければ分からないな・・・で、






えっ?ヒダ、何となくピンク色じゃない?胞子の色だな・・・、分からない・・・
この傘の模様、見たことあるような・・・


 諦めて車に戻る道を急ぐ。まだ、行きたい山があるのだ。


 その時、また行きには気がつかなかったもの、発見。



シャカシメジ     Lyophyllum fumosum (Pers.) P.D. Orton



中くらいの株。木の陰になっていて、行きには見えなかった・・・・





これは、でかい株。こんなところでシャカシメジが出ていたことはない。他にも、でかくなりそうな幼菌が出ていた。来週の楽しみにするか・・・・


 写真を撮りながら、背景に写るイグチを発見。





アルカリキゾメニガイグチ(仮)     Tylopilus alkalixanthus Amtoft




cortinarius sp.


この山のこの辺りでしか見たことの無いフウセンタケ。やさしい色あい。




黒いホコリタケ Lycoperdon sp.



 毎年みる綺麗なきのこ。この手は写して飾るのみ。






Hygrocybe sp.


 早く次の山に行かなければ・・・・

つづく。
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

久し振りの自宅周辺のきのこ散策 2  2010.10.16.(2)

2010-10-21 22:54:54 | Weblog

ramaria sp.



 自宅から車で10分ほど走り、きのこの山の麓に車を停めて歩いている。まだ、登りにかからず林の中の道を歩いている。この季節、ホウキタケの仲間はいろいろ出ていて、どれだけ種類があるのかも分からないが・・・・・、綺麗なものだ。


 でも、分かるかな・・・、虫が食べてる・・・・、途中でお腹が痛くなったのかも・・・。






ramaria sp.


 笑ってしまうのだが・・・・、去年も同じ場所で同じramaria sp. を見て、感激していたようだ。去年のブログ記事を見て思う・・・・・。毎年、同じ場所に出ている・・・・。進歩がないのか、何なのか・・・。




オニイグチモドキ



今年、初めて見たんじゃないか・・・・、あまり、きのこを探して歩いていないから・・・


 フウセンタケの類は相変わらずわからないものばかり・・・





cortinarius sp.


 
 これは去年も見覚えあり。ヌメリガサタケ科の不明菌だ。







     
Hygrophorus sp.


 道は登り始めている。この辺りからいろいろ出ているはずだ。突然・・・・




コウタケ



コウタケが一本だけ出ていた。いつもは出ていないような場所。今年はやはりおかしい・・・。


 まわりの斜面を見回すとクリフウセンタケはそこかしこに出ている。




クリフウセンタケ



 クリフウセンタケは近所に配る分だけを採って、コウタケのシロを見に行くことにした。向かう途中に・・・・






あれっ・・・・、こんなとこにコウタケ・・・・



 あれっ・・・







クリフウセンタケとコウタケ



 そこら中で出ている。いつもこんなところには出ていないのに。



 長野のバブルはこっちにも伝染しているようだ・・・・・。コウタケのシロを目指して進むが・・・・・







クリフウセンタケの道は続き・・・・・




cortinarius sp.


クリフウセンタケ似のcortinarius sp.が近隣を描いている場所で、コウタケのシロの探索を諦めた。また、シロの様子は来週にでも見てみよう・・・・


つづく。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

久し振りの自宅周辺のきのこ散策 1  2010.10.16.(1)

2010-10-20 21:18:34 | Weblog

クリフウセンタケ(ニセアブラシメジ)



 長野では連日、山を歩き廻り、戻ってからは筋肉痛に悩まされた。3連休の後とあって、仕事は忙しく・・・・、また、山に戻りたい気分だ。木曜、長野へも一緒に行った友人から連絡があり、里山にきのこを探しに出ているらしい。友人は木曜が休みなのだ。クリフウセンやら、シャカシメジやら、賑やかに出ているなどとうるさくメールが来る。こっちは仕事中だ・・・・



 そんなときに、いつもきのこについて教えてもらうH氏からもメール。土曜日に自宅周辺を案内しろとのこと。H氏の住む西播では、相変わらずきのこが少ないらしい。東播ではきのこは出始めているようだし、毎週の遠征でいささか疲れてもいるので、案内役を引き受けることにした。



 土曜日の朝、9時頃に自宅に来るとの約束だったが、早く着きそうだと連絡が携帯へ。またか・・・・、確か、以前もこんな感じだったな。30分近く早い出発。コンビニで弁当を買い、この周辺で一番早くクリフウセンの出る場所にまず、行った。それが、冒頭の写真だ。大半はもう、萎びてしまっていて・・・遅すぎた・・・。



 日陰の谷にまわる。



キホコリタケ?




ウラベニホテイシメジ




ヤマドリタケモドキ


秋の定番に混じって夏のきのこも登場する。近頃の秋は気温が高く、こんな状態が続いている。


 日陰に状態の良いクリフウセンが出ていた。最初の場所に出てから1週間くらい後に出ることが多いのだ。




クリフウセンタケ



 他には、やはり定番のきのこ達




ムラサキアブラシメジモドキ




ショウゲンジ



この場所でショウゲンジがこんなに少ないはずはない・・・・、誰かが沢山収穫して行ったのだろう。その人が誰かは見当がついている。


 これは・・・・何だろう、クリフウセンじゃないよな・・・、妙にテカる。傘の形が整いすぎている、ヒダは疎というほど疎じゃないが、クリフウセンのヒダとは違う・・・






キアブラシメジ


齧ってみた。苦い!!そういえば、長野からもどってクリフウセンを鍋に入れて食べたが、妙に苦くてまずいヤツが混じっていた。これだったに違いない・・・・。






シロテングタケ



いつもの場所に幾つか出ていた。


 狭い場所なので、さっと目を通してから、すぐ、次の山に向かった。この山も何度も紹介している場所。車を停め池の脇を歩き山に向かって歩いてゆく。今日の目的は「きのこ」なので、池の脇の湿り気のある辺りもゆっくり見ながら歩く。




テングタケ




これも、同じテングタケか?



 長野に行っている間に、ここでもきのこが一斉に出始めたようだ。






cortinarius sp.




カキシメジ






不明・・・何?






コウボウフデ



 きのこだらけでなかなか進めない・・・・・。


つづく。
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

月夜茸  2010.10.17.(1)

2010-10-19 23:10:53 | Weblog

ツキヨタケ幼菌



 日曜日、兵庫県のブナ帯を歩いた。友人から、そろそろフチドリツエタケが出始めているという話を聞いたから・・・・。長野では松茸バブルを味わい、昨日は自宅周辺でもきのこが沢山出ていることを確かめてきたのだが・・・・、やはり、フチドリツエタケを見たいという気持ちは強かった。その報告は後日にしよう。



 今回は月夜茸。




月夜茸



 出始めの月夜茸はとても綺麗だ。でも、その短い柄と傘の間に小さなツバが有るのが分かるかな?そして、月夜茸の匂いは生臭い・・・・独特の臭いだ。




月夜茸



氷ノ山の沢沿いの倒木に出ていた月夜茸。若々しくて、これも綺麗。



 これは?






ムキタケ



ブナの倒木にでるムキタケ。月夜茸と同じ倒木に同時に出ることもあるので、注意が必要だ。


 どうやって見分けるか?慣れたらすぐ分かるけれどね。一番、分かりやすいのは夜に、月夜茸が光るということ・・・・・。でもこれは、夜にならなければわからない・・・・。




月夜茸



 若々しい個体をサンプリングして撮ってみたが、良く光るのと、駄目なのとあるな。綺麗でもエネルギーを持っていない、そんな月夜茸もあるんだろう。もちろん、普通の解釈ではまだ、成熟していない個体、成熟個体、老菌・・・ということになるのだろう。


 色気のない美人はつまらない・・・・・、これは、オヤジの独り言・・・・。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

伊那谷のバブルは弾けない、終わらない final.  2010.10.11.(3)

2010-10-18 23:29:24 | Weblog

テングタケ



 このテングタケ、小さなものでも傘の径は15cmを超えている。毒キノコだって迫力がある。皆が昼飯に降りてくるのを待って、周囲を散策する。


 STさんは、僕が花好きなのを知っていて、トリカブトが去年沢山咲いていた場所に案内してくれた。



マムシグサだろうか・・・




トリカブト


今年はきのこに怖気づいたのか、花は少し。


 戻る道、ささやかに・・・



出始めの・・・クリタケ



    
??



 車を停めた広場に戻ると、SZさん、HGさんと、管理をしているキミちゃんが戻っていた。SZさんは、とっておきのコウタケの場所に案内してくれた。見事な株を指して、持って行けと言う。




コウタケ


言葉に甘えて引き抜く。


 昼飯になった。これが、今回、特に印象に残ったものだ・・・・・



素朴な鍋


・・・に見えるだろう。菜っ葉ときのこの鍋。きのこはクリフウセンタケとマツタケが沢山。香りも出汁も凄い。松茸の土瓶蒸をがぶ飲みしているようだった。



 その後は、また・・・・





え・・・・、また?松茸?



牛肉もあるんだ!




楽しい昼飯


肉とピーマンは減ってゆくが松茸がなかなか減らない・・・・。昨夜からどれだけ食べてるんだろう。クロカワも焼いて食べた。



 いい加減、松茸と松茸山を堪能したが、昼飯後に今まで行っていない尾根を散策することにした。広い山で車に乗って15分くらい走り、山の反対側?から登る。




スギタケ・・・・綺麗



 急な斜面を登り、痩せ尾根伝いに歩く。登山の方がずっと楽だ。急斜面には獣道のような踏み跡だけ。鎖場もなくて、木の根、枝を掴んで登るしかない。




ケロウジ


この尾根には大きなケロウジばかり。そして・・・・



ニガクリタケ



 そして、去年の伊那谷でほとんどきのこの姿が無い中、これだけは山ほど出ていたっけ・・・。





ニンギョウタケ



 これが山ほど出るようじゃ、駄目だな・・・。諦めて山を降りることにした。急な斜面で降りるに降りられず、下る場所を探して歩いていた。


 その時、後を歩いていたSTさんが・・・、「何だ、これ、偽物か・・・」と話すのが聞こえた。そしてすぐ、大声で呼ばれた。尾根のすぐ下、崩れかけた所に開きかけた松茸が並んで出ていた・・・・。その肝心の場所の写真がない・・・・。興奮すると写真を撮るどころじゃなくなるんだな・・・。


 ひどい急な斜面で、片手で体を支え、残りの手で松茸を抜く。4本までしか持てないので、尾根の上に置いてからまた、採る。大きいのを抜くとその脇に蕾の松茸が現れる。尾根の下から採っているのでずり落ちそうになると、松茸に掴まって体を支えた・・・(大袈裟)。まあ、そんな訳で2人で大きな松茸を20本以上採った。



 大笑いしながら、今度こそ降りようと歩いていると、また・・・・





また、何本か出ていた。


 車に戻り、驚かせてやろうと、袋の中身を見せると、HGさんも友人も驚かない。なんでだろう・・・と思っていると、驚かされたのはこっちだった。


 HGさんは、急斜面を登る途中で、お腹が痛くなり、少々下る途中で、松茸に遭遇したそうで、周りを見回すと松茸だらけだったそうだ。皆を呼ぼうと思ったが・・・呼ぶに呼べなかったらしい。



5kgは超える松茸 一箇所で



 元の場所に戻り、撤収。湧き水の出ている場所で手や顔を洗う。



トリカブト



 アサギマダラが何匹かユラユラと飛んでいた。



アサギマダラ



 その後、SZさん、HGさんと別れ、STさんと恵那に戻り、友人と帰路についた。



名神高速道






三連休の最終日だけあって、高速は渋滞していて、帰宅したのは11時を過ぎていた。帰ってからしばらく、きのこの整理をしてから寝た。疲れたが、楽しかった。こんな経験は、もう出来ないかもしれないと思える・・・そんな2日間だった。ありがとう。



 あれから5日後の16日、STさんから連絡が入った。その後も続いているらしい。バブルは弾けない、終わらない。









コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする