馳走いなせや奮闘中!

京都柳馬場三条上ルの町屋料理屋「馳走いなせや」
オーナー(通称大将)の酒と食の奮戦記。

萩乃露の新兵器と斗瓶取り

2016年03月25日 | Weblog
今の時期は、かなり毎日いろんな事があり
本来ならブログのネタまみれだが、少しずつ小出しにしてすんません…。


意外に他の仕事をしながらのブログアップは、2~3時間もかかることも多いのでお許しあれ。


そんな訳で、3月初旬
滋賀県・高島の福井弥平商店(萩乃露)さんにお邪魔。

こちらでは、毎年某ホテルさんの為に「里山」と言うコシヒカリで醸した日本酒を袋吊りされております。
(里山の市販品は、藪田で搾り出荷される)


こんな状態。


醪を入れたタンクから、酒袋に直接醪を入れ一定量ずつを吊るす訳で日本酒の搾り作業でもかなり手間暇かかります。


その槽の下で直接したたり落ちるお酒を受けてるのが「斗瓶」だ。

数年前のブログにもアップしたけど…。
ちょうどその時に無造作に横に置いてある、濁りまくった酒を見て「これ何❓」と言った時からいなせやオリジナルとなった
「里山 斗瓶取り 前取り」が、毎年30~36本限定の商品。

それを詰めに来た!

これやね❗️


いわゆる、斗瓶取りの始めに出てくる酒袋の網目を最初に出てくる濁り部分をよける作業だ。

飲むと口の中が、乳酸菌のような味わいでいっぱいになる。

通常であれば、もう一度「里山」の醪に戻し、市販品の「里山」と一緒に藪田と言う搾り機に入るところである。


そんな瓶詰め作業をする(スタッフが・)間に
蔵の中をうろちょろしてたら❗️❗️❗️

なんじゃコリャ



プレートヒーター⁈ やったかなぁ。。。

要は、お酒の火入れ(熱処理加工)をする最新兵器。

今までならば、蛇燗(大きなタンクにお湯を溜めて蛇がとぐろを巻いたようになった管の中をお酒がぐるぐる回って熱処理する方法)や瓶燗(お酒を瓶詰めしてから大きな湯船みたいな中に直接つける)方法だったのが

今や、こんな薄いプレートの中を凄いスピード(多分)で生のお酒が走り回って熱処理される訳だ。
(そのまま瓶詰めまでされる優れもの)




そんな萩乃露の帰り。
蔵元の福井さんが「高田さん、今年の里山の酒粕が凄くふっくらしていい感じやし持って帰る?」と

もともと何事も断らない性格の私としては「ありがとうございます。もちろん頂きます!」みたいなのりで。。。

まさかの米袋いっぱいの酒粕を担ぐ丸山。

。。。



あんまり関係ないけど
前のブログに「七本鎗とサラダパン」みたいなネタをアップしましたが


ほれ❗️
この距離感にパン屋さん。。。


ともに発酵食品⁉️ やし、何かの関係あるんかなぁ❓