夢かよふ

古典文学大好きな国語教師が、日々の悪戦苦闘ぶりと雑感を紹介しています。

記述問題の採点

2012-07-04 22:41:19 | 教育
国語、特に現代文の場合は、これが非常に難しい。

先ほど、3年生の現代文の期末考査の採点を終えた。

授業では問題集の問題を解かせて、解説を行っているのだが、テストではその問題の中から数問を選び、半分ほどオリジナル問題に入れ換えて出題する。

オリジナル問題では、選択肢を作るのは(楽しいが)かかる労力がハンパではないので、たいてい記述問題になる。それでも、模範解答を作り、採点基準を決めるのはけっこう大変な作業だ。本文をしっかり読み込み、誤読・誤解の恐れのない問題を作った上で、誰が見ても納得のいく解答例を作り、客観的で公正な採点をしなければならない。

私の場合、オリジナル問題を出したら、いちおう事前に自分で問題を解いて、解答の下書きを作っておき、あとから生徒の答案を見て、模範解答を練り直す、という方法をとっている。

生徒の理解力や解答力を十分考慮に入れて作問したはずなのに、生徒がついてこれなかった問題があったり、事前に自分が想定していなかった要素を、何人もの生徒が解答してきて、モヤモヤした理解のまま出題したことを思い知らされ、解答例を直したりということが今日はあった。

現代文は論理的思考力と読解力(情報処理能力)が問われる教科でありながら、正面からそのような問題を作り、評価するのが難しい教科でもある。他の学校の先生方は、どのようにしておられるのだろう?中学校や高校の現場で、どのような実践がなされているのか、高教研での公開授業などを見ても、なかなかそのあたりが伝わってこない。