土牛の絵

2014-05-11 14:17:29 | Weblog
先日、NHKTVで日本画家・土牛の番組を観た。土牛といえば、富士山の絵を思い出すが、ここでは「醍醐の桜」が取りあげられていた。対象を凝視して、その内面を写生する。68歳の時に転機が訪れたという。新しい世界への模索。独自の表現を探し続けた。弟子の西田氏による桜の描き方の再現も興味深かった。塗っては乾かす作業100回以上。場所によって塗る回数を変える。実に多くの見えない工夫がなされているようだった。土牛の言葉で印象に残ったもの。「無難なことをやっていては、明日は訪れない。芸術に完成はありえない。どこまで大きく未完で終わるか。」101歳まで精進し続けた画伯。以前、南佐久の美術館に出かけたことを思い出した。

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