坊っちゃん

2016-01-11 00:11:00 | Weblog
ちゃゆみんが、図書館の読書で「坊っちゃん」にはまっている。先日の正月番組で放送されたので、録画し、見てみた。なかなかうまくできている。配役もよい。子供たちも喜んで見ていた。漱石の作品では、わが輩は~難解でほとんどの人が挫折するが、「坊っちゃん」は分かりやすくて万人向きである。この話は人間社会の縮図でもある。学校という狭い世界。田舎独特の息苦しさ。嫌みな学生の意地悪さ。なかなかうまく描けている。僅か1年足らずの松山での経験がもとになって作られいることは間違いない。私も以前、松山と熊本を訪れ、漱石の確固たる足跡を感じとることができた。在任期間こそ短かかったが、後々まで語り継がれる人であった。そうはいっても、地方の一教員だけで終わる人物ではなかった。その間、将来への高い志をもって、着々と力を蓄え、文豪への階段を一つずつ登っていったのだろう。

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