モーツァルトの微笑

2015-09-17 19:07:24 | Weblog
リリー・クラウス演奏のモーツァルトピアノ協奏曲集を聴いていると、思わぬところに思いがけない旋律が聞こえてきたりする。例えば、22番のカデンツァに「恋とはどんなものかしら」の旋律。25番のカデンツァにフランス国歌、といった具合に。あれっ?!と思っているうちに、曲は過ぎてしまっているが・・。それが、思いの外、有効に生きているのだ。まるで冗談好きのモーツァルトが、我々に微笑みかけているかのように。何と粋な演出だろうか!