『ハーフ・ア・チャンス』サントラ盤です。
(下の写真はジャケット写真ではありません。)
『ボルサリーノ』以来28年ぶりにアラン・ドロンとジャンポール・ベルモンドが共演する、
というニュースを聞いて以来、その作品の中身は当然のことながら
それと共に期待をしていたのがそのサウンドトラックでした。
いったい誰が音楽を担当するのだろうか?と。
サルドか、モリコーネか、ボランか?
まさかフランシス・レイではあるまい。ドロンが彼を許すはずはない。
などなど想像力を描きたてられる日々でしたが、
完成したサントラ盤でのアレクサンドル・デスプラ、
という聞きなれない名前を見ていやな予感がしました。
実際聴いてみるとその予感は的中しました。
そこにはドロンの作品に漂う気配に欠けていました。
まるでジェームズ・ボンドのテーマが聞こえてこない
『ゴールデン・アイ』のエリック・セラの音楽、
『ネバー・セイ・ネバー・アゲイン』のルグランの音楽
を聴いたような違和感に近いものがそこにはありました。
大掛かりなスペクタクルサウンドは時にルグラン風、コスマ風、
あるいはジョン・ウィリアムス風でもあり、
内容としては立派な音楽であることは理解しつつも、
やはりこれはドロン映画の音楽ではない、と感じてしまいます。
むしろこれはベルモンド映画の音楽の系統(正統派、イージー・リスニング系)
を忠実に継承したものであると考えれば納得して聴くことができるアルバムです。
いろいろと不満を書いてしまいましたが、
ドロンの父親の情愛を描いて新鮮な響きをもたらしてくれるピアノ・ソロの小品“Alice s'endort”
事件解決後パリの空港からニュー・ヨークに移るまでの牧歌的な曲“Carella est là (New York Trio)”
エンド・タイトルのバックに流れ、『ボルサリーノ』の曲調を真似たようにも聴こえる“Runaway love”
などの曲は大変私のお気に入りです。
(下の写真はジャケット写真ではありません。)
『ボルサリーノ』以来28年ぶりにアラン・ドロンとジャンポール・ベルモンドが共演する、
というニュースを聞いて以来、その作品の中身は当然のことながら
それと共に期待をしていたのがそのサウンドトラックでした。
いったい誰が音楽を担当するのだろうか?と。
サルドか、モリコーネか、ボランか?
まさかフランシス・レイではあるまい。ドロンが彼を許すはずはない。
などなど想像力を描きたてられる日々でしたが、
完成したサントラ盤でのアレクサンドル・デスプラ、
という聞きなれない名前を見ていやな予感がしました。
実際聴いてみるとその予感は的中しました。
そこにはドロンの作品に漂う気配に欠けていました。
まるでジェームズ・ボンドのテーマが聞こえてこない
『ゴールデン・アイ』のエリック・セラの音楽、
『ネバー・セイ・ネバー・アゲイン』のルグランの音楽
を聴いたような違和感に近いものがそこにはありました。
大掛かりなスペクタクルサウンドは時にルグラン風、コスマ風、
あるいはジョン・ウィリアムス風でもあり、
内容としては立派な音楽であることは理解しつつも、
やはりこれはドロン映画の音楽ではない、と感じてしまいます。
むしろこれはベルモンド映画の音楽の系統(正統派、イージー・リスニング系)
を忠実に継承したものであると考えれば納得して聴くことができるアルバムです。
いろいろと不満を書いてしまいましたが、
ドロンの父親の情愛を描いて新鮮な響きをもたらしてくれるピアノ・ソロの小品“Alice s'endort”
事件解決後パリの空港からニュー・ヨークに移るまでの牧歌的な曲“Carella est là (New York Trio)”
エンド・タイトルのバックに流れ、『ボルサリーノ』の曲調を真似たようにも聴こえる“Runaway love”
などの曲は大変私のお気に入りです。