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アラン・ドロン LE REGARD D'ALAIN DELON

アラン・ドロンさんの魅力を多方面から考察し、またファンの方々との交流に重きを置いております。

『LE PROFESSEUR』 ET 『BIG GUNS』

2006-08-05 | THE SOUNDTRACKS
オルネッラ・ヴァノーニとジーノ・パオーリの2005年のジョイント・ライヴ盤
"Vanoni Paoli Live 2005"をご紹介します。
(下のドロンの写真はロードショー誌からのものです。)

このアルバムにはオルネッラ・ヴァノーニが唄った
①『高校教師』の挿入歌"Domani È un Altro Giorno"(明日は別の日)
②『ビッグ・ガン』の主題歌"L' Appuntamento"
の2曲がアラン・ドロン関連として聴くことができます。

①は『高校教師』のサントラCDには収録されていなかった為、
長らくCDでは聴くことができませんでした。
このたびこのライブではバックの演奏とアレンジは現代的に変更されてはいるものの
30年前と全く変わらないオルネッラ・ヴァノーニの力強い歌声は健在で、
誠に感慨ひとしおです。

また②に至ってはアコースティック・ギターによるオープニングに
オルネッラのボーカルがかぶさるオリジナルと全く変わらないアレンジが展開され、
正に『ビッグ・ガン』が現代によみがえったような感覚にさせてくれます。

①②いずれの曲もイントロが始まった途端に観客の拍手がひときわ大きく鳴り響くのを聴くと、
もはやこれらの曲がオルネッラの代表曲として浸透していることが実感でき、
ドロン・ファンとしてその場の感動を共有することが出来ます。

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『DANCING MACHINE』

2006-08-04 | THE SOUNDTRACKS
DANCING MACHINEのサントラ盤CDです。

音楽を担当したのはMarc Cerroneという人で、
ジョルジオ・モロダーと同じ時期にヨーロッパのディスコ・シーンで活躍したと
バイオグラフィーに書かれていますが、私はよく知りません。
サウンドプロデュースのみを自らが行い、ボーカルや楽器演奏は他者にゆだねる
モロダーやデヴィッド・フォスター、あるいはクインシー・ジョーンズ・スタイルの人のようです。

全体的に80年代の音楽の懐かしい香りを残したダンス・ナンバーが中心で、
ボーカル曲は全て歌手を変えて、それぞれ英語で歌われていたり、
映画のテーマとしての明確なメロディ・ラインも聴こえてこないことから、
これはあくまでも作者のベスト・アルバム的な作品集のようです。

演奏者のクレジットの中にはロビー・ブキャナンの名前も見られ、
ジェイ・グレイドンやデヴィッド・フォスターなどが活躍した頃の
アメリカ西海岸のAOR系の音が数年遅れでフランス映画に採用されたような
そういう時の流れを感じさせてくれるアルバムでもあります。

映画の中で頻繁に挿入されるダンス・シーンでアルバム内の大半の曲が流れますが、
特にエンド・クレジットで流れるバラード曲"WAKE UP TO YOUR LOVE"は
80年代の美しいメロディと懐かしいアレンジが聴ける極上の作品です。
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『LE PASSAGE』

2006-08-03 | THE SOUNDTRACKS
Le Passage(1986)サントラ盤LPです。
日本未公開の本作は後年ビデオで発売されますが、
その題名は日本の恥ですのでここではあえて書きません。

音楽を担当したのはJean-Flix Lalanne
という人ですが、その後のキャリアを観てもあまり有名ではない方のようです。

音楽の中身は作曲者自身の演奏と思われるシンセ音楽が全編を占め、
明確なメロディーラインを持たない退屈な情景音楽が延々と鳴り続けます。

ドロン映画でのシンセ音楽と言えば、
『燃えつきた納屋』でのジャン・ミッシェル・ジャールの起用が強く印象に残っていますが、
この作品のそれはオケの演奏やコーラスの重厚な音をシンセで再現したような音作りであり、
それなら生音で聞いたほうがはるかによい、と私などは思ってしまいます。

アルバム最後の曲は、映画のエンドクレジットで流れるボーカル曲
"ON SE RETROUVERA"で、メロディが印象に残る美しいバラード曲です。
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『JEFF』

2006-07-20 | THE SOUNDTRACKS
『ジェフ』の音楽が聴けるアルバムです。

アルバム・タイトルは左上から順番に

①Les Plus Belles Musiques de Films de François de Roubaix VOL2
②François de Roubaix 10 ans de musique de film
③François de Roubaix Collection 2
④François de Roubaix アンソロジーVol.2

収録曲は

(1)Le canal gele
(2)Poursuite a anvers
(3)Laurent et Eva
(4)le canal gele・poursuite a anvers   (1)(2)(3)を組曲風にまとめた曲
(5)Jeff (chante par Nicoletta)      ニコレッタのボーカルによるテーマ曲
(6)Theme                 (5)のボーカルのないカラオケ・バージョン

そして上記アルバムと曲の組み合わせは

①---(4)
②---(6)
③---(4)&(5)
④---(1)&(2)&(3)

となります。

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『LA TULIPE NOIRE』

2006-06-15 | THE SOUNDTRACKS
『黒いチューリップ』の主題曲が聴けるアルバムです。

写真のCDは作曲者ジェラール・カルヴィGerard Calvi
の作品ばかりを集めたベスト・アルバムです。

『チューリップのマーチ』と題されたタイトル曲は、
何よりもその勇壮かつ明るいメロディが際立って印象的で、
中盤ではユーモラスなハモンド・オルガンの音色を交えながら
ラストまで一気に聴かせてくれる名曲です。

またこのアルバムには本作以外に60年代のコメディ映画の音楽中心の構成となっていますが、
中でもアラン・ドロンの映画復帰作として期待されている、
「アステリクスとオベリックス」シリーズの実写版ではなく
アニメ版の音楽が数曲収められているのが大変珍しく、
ドロン新作の予習として聴いてみると面白いかもしれません。
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『LE GITAN』

2006-06-14 | THE SOUNDTRACKS
アラン・ドロンのサントラ探索もここまでで予定の約3分の2が経過しました。

今回は『ル・ジタン』の音楽が聴けるレコード及びCDです。
(最下段の写真はジャケット写真とは関係ありません。)

音楽の担当はオリジナル劇判がクロード・ボランClaude Bolling
さらにジャンゴ・ラインハルトDjango Reinhardtの既成曲がメインタイトルに印象深く使用されています。

上段左側はロードショー公開された当時に発売されたEPレコードで、
A面にLICKが唄う『ル・ジタンのテーマ』、
B面にクロード・ボランが故ジャンゴ・ラインハルトに捧げた曲『いとこのジャンゴ』
の2曲が収録されています。
そして中段はその『いとこのジャンゴ』が収録されているクロード・ボランの作品集CD、
『ボラン・ストーリー』です。
残念ながら、『ル・ジタンのテーマ』は未だCD化はされていません。

そしてメイン・タイトルに使用されていたジャンゴの曲ですが、
アマゾンで彼のCDを片っ端から試聴して最近ようやく探し当てました。
その曲名はずばり“Blues”というもので、
上段右のCD4枚組みボックスセットのDISK2に収められています。

このマイナー調のブルース曲は、主人公の悲哀に満ちた生き方を表現するのにぴったりな曲であり、
既成曲でありながら、まるでこの映画のために作曲されたのではないかと思えてしまいます。
ドロンがこの曲を選曲したのかどうかはわかりませんが、
最終的にこの曲を採用することに同意したのはまぎれもなく映画のプロデューサー・ドロンであり、
このセンスは大変素晴らしいものであったと思います。
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『ARMAGUEDON』

2006-06-04 | THE SOUNDTRACKS
デビュー作を除いてアラン・ドロンの主演作品が日本で初めて未公開となったことで有名?なフィルム
Armaguedon (1977)のサントラです。

一昨年にフランスでDVDが発売されてようやく日本でも観れるようになりましたが、
映画の内容よりもまず初めに印象に残ったのがこの映画音楽でした。

担当しているのはバンドネオンの巨匠、故アストル・ピアソラで、
メイン・タイトルのこの上なくメランコリックな旋律が、
観客を一気に古き良き70年代にいざなってくれます。

当時のピアソラはフランスに移住してきたばかりの頃で、
この時期は他にも『ローマに散る』などフィルムスコアをいくつか手がけています。

アルバムには映画の中で現実音楽として流れたジャズの曲やボサノヴァ調の女性ボーカル曲など、
かなりバラエティに富んだ曲構成となっており、
ピアソラの作品としては比較的ポップな聞き易い仕上がりとなっています。

失礼ながら映画としてはかなりの凡作にもかかわらず、
全く音楽に手を抜かない製作者としてのドロンのこだわりは、
当時の作曲家たちにとっては大変励みになったのではないかと思います。
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『L'INSOUMIS』

2006-05-15 | THE SOUNDTRACKS
Insoumis, L' (1964)
『さすらいの狼』(この日本題名は素晴らしいです。)の音楽が聴けるアルバムです。
(ドロンの写真はジャケットのものではありません。)

音楽を担当したのはジョルジュ・ドルリューですが、
シネアルバムなど昔の資料にはジャン・ブロドミードと表記されていました。
これは単なる間違いであったのかもしれませんが、
こうやってドルリューの名義として正規にアルバムが発売されています。

このアルバムには他にジョルジュ・ドルリューが音楽を担当したゴダールの『軽蔑』や、
メルヴィル監督、ベルモンド主演『フェルショー家の長男』(未)、
アニエス・バルダ監督、ルグラン音楽の『5時から7時までのクレオ』
などが収録されており、ヌーヴェルヴァーグの作品集といったものになっています。

アラン・ドロンが初めて自分でプロデュースしたぐらいしか話題のないこの作品ですが、
今までビデオ化されたこともなくDVDも発売されていない幻の作品の一つとなってしまいました。
私自身も高校生の頃、日曜日の夕方に地元サンテレビで放映されていたのを見た記憶しかありません。

この作品でのドルリューの音楽は、後年のモンタン主演作の『真夜中の刑事』にも通じるような
暗く重いオーケストラの演奏が大半を占めており、あまりドルリューらしさを感じません。
ドロンたちが立ち寄るバーの中で演奏されている現実音の物悲しいブルース曲が
唯一明確なメロディーラインを持っており印象に残ります。

ドロンの初期のプロデュース作品はDVD化されていないものが多く、
他にも『ジェフ』『栗色のマッドレー』などは未だビデオ化もされていません。
プロデューサーであるドロンの意志なのかどうかは不明ですが、ぜひDVD化してもらいたいものです。
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『IS PARIS BURNING ?』

2006-05-14 | THE SOUNDTRACKS
Paris brle-t-il? (1966)
『パリは燃えているか?』のサントラ盤です。
音楽の担当はモーリス・ジャール。

私がこの作品の中の主要テーマである『パリ・ワルツ』を初めて聞いたのは確か中学生の頃で、
その豪華絢爛かつ華麗なメロディーの洪水に打ちのめされ、
映画音楽の醍醐味をその時初めて知らされました。
当時この映画自体についての予備知識は全くなく、
アラン・ドロンはじめ豪華キャストのオールスター映画であることを後日知りました。

この作品でのドロンは前半にしか登場せず、見所としてはあまりないのですが、
ほんの数十秒だけベルモンドと共演する場面には否応なく引き込まれます。
まだ『ボルサリーノ』で本格共演する以前に二人の共演が実現したことは
当時の映画ファンの方々の間でどれほど話題になったのでしょうか?

ドロンや他のメンバーが話し合っている席にベルモンドがおもむろに登場しますが、
その瞬間ドロンの顔つきがそれまでの穏やかなものから
突然険しく変化するのが明らかに見て取れます。
そして最後はにこやかな笑顔でベルモンドに挨拶をして立ち去り、
ドロンのこの映画での登場場面は全て終了します。

当時のベルモンドに対するドロンの敵対心のようなものが感じられる瞬間でした。
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『Attention, les enfants regardent 』

2006-04-06 | THE SOUNDTRACKS
昨年12月に『太陽がいっぱい』や『冒険者たち/サムライ』と、
ドロンの代表作品が一気にリリースされファンとして狂喜乱舞しましたが、
それと同時期にひっそりと(?)発売されていたのがこの
“LE CINEMA D'ERIC DEMARSAN"です。

これはエリック・ドマルサンがこれまで担当してきた作品のコンピュレーション・アルバムですが、
この中にドロン関連で『仁義』と『ナイトヒート』から1曲づつ収録されています。
特に『ナイトヒート』(この題名はいかがなものでしょうか?)から
“LES ENFANTS DU SOLEIL”という曲が恐らく世界初収録されていますが、
そのクオリティーの高さに驚いています。

グラスハーモニカのソロが主旋律を奏でる前半は
主人公となる無垢な子供たちの透明な素顔を描いたものですが、
すぐに不安感と緊張感を増幅するハープシコードとオーケストラの演奏に引き継がれます。
その後オーボエが主旋律を演奏する後半部分が誠にエモーショナルで
何度も繰り返し聴きたくなる素晴らしいアレンジを聴かせてくれます。

映画の出来栄えについてはここでは詳しく書きませんが、
音楽のそれは超1級品であったことを再確認しました。
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『IL GATTOPARDO』

2006-03-30 | THE SOUNDTRACKS
Gattopardo, Il (1963)
『山猫』サントラ盤です。
先日BSで観て以来、私の車の中のCDチェンジャーには必ずこれが入っており
大音量で曲の数々を聴きながら営業活動に勤しんでいます。

音楽を担当するのはニーノ・ロータで、
フェリーニの作品や『太陽がいっぱい』でのジャズのテイストが感じられる音楽とはかなり作風が異なり
純クラシック音楽のサントラです。
映画のクライマックスである大舞踏会でのワルツやダンス音楽を聴いていると
映像がなくともその豪華絢爛さが脳裏に次々と蘇ってきます。
正に映画音楽の魅力そのものと言えます。

またシチリア地方の郷愁溢れる劇判の数々の佇まいは、
後年の『ゴッド・ファーザーPARTⅡ』の音楽に受け継がれていったように感じます。

残念ながらこの音楽からはアラン・ドロンの演じたタンクレディ(一度聞いたら忘れられない名前です。)
の魅力を象徴するような音楽を聴くことはありませんでしたが、
それでも十分に満腹感を味わえる素晴らしい芸術作品です。
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『BIG GUNS』(2)

2006-03-15 | THE SOUNDTRACKS
今年1月に発売されたアンドレア・ボチェッリの最新アルバム"AMORE"です。

これをなぜこのブログで取り上げるかといいますと、
何と『ビッグ・ガン』の主題歌"L'appuntamento"が収録されているからです。

原曲のイメージを崩さないアコースティック・ギターがリズムを刻むアレンジは
ボサノバ・タッチで極めて心地よく
何回でも繰り返し聞きたくなります。

このアルバムは全曲デヴィッド・フォスターのプロデュースですが、
この曲が取り上げられた理由をぜひ知りたいと思いました。

試聴はこちらで出来ます
      ↓
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000CC1TGA/qid=1142423648/sr=1-6/ref=sr_1_2_6/249-5305645-1438744
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『ZORRO』

2006-03-07 | THE SOUNDTRACKS
Zorro (1975)サントラ盤です。
(左上の写真はジャケット写真ではありません。)

『ビッグ・ガン』とほぼ同じスタッフで製作されたこの作品ですが、
音楽はジャンニ・フェリオではなくアンジェリス兄弟が担当しています。

ギターのリズムとメロディが非常に明るくかつ躍動的なゾロのテーマ音楽、
それとは対照的に重厚で悲劇的なメロディで、弾圧される庶民たちを描写した音楽、
ヒーローとヒロインの淡い恋、子供たちのヒーローへの憧れを綴った平和的な曲、

これら大きく分けて3種類のテーマが交互に収録されており、
音楽だけ聴いていても映画の臨場感がよく伝わってくる優れたアルバムです。

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『FRANK RIVA』の画像をリニューアルしました。
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『POUR LA PEAU D'UN FLIC』(2)

2006-03-03 | THE SOUNDTRACKS
『危険なささやき』より
この映画の様々なシーンで何度も流れてくる曲がこの“ベンソンハースト・ブルース”です。
唄っているのはオスカー・ベントンという人ですが、どういう人かあまり分かりません。
映画に使われた演奏はCD化は恐らくされておらず、現在は写真上の日本盤EPで聴く事ができます。

また演奏が異なるバージョンが下の『ブッシュ・ド・ノエル』のサントラ盤に収録されています。
(この作品は未見ですので、どういう使われ方をしたのかは不明です。)
『危険な~』ではアコースティック・ベースのリズムが印象に残りますが
このバージョンではこれが全てエレクトリック・ベースに替わっておりやや洗練された演奏になっていますが、
ボーカルはより激しくシャッフルを効かせているのが大きな違いです。

またUN FLICでご紹介した“フィルム・ノワール・アンソロジーVOL2”の中に
この曲の作者であるアーティ・キャプラン自身のバージョンによる
“ベンソンハースト・ブルース”がボーナス・トラックとして収録されています。
オスカー・ベントンと声質が良く似ていますが、やや線が細く
バックの演奏もおとなしくまとまっていて不満が残ります。
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『POUR LA PEAU D'UN FLIC』(1)

2006-02-26 | THE SOUNDTRACKS
『危険なささやき』より、
メイン・タイトルと劇中曲が聴けるアルバムです。

この映画の音楽は監督、主演のアラン・ドロン自身が選曲に携わり、
ここでは何とアメリカの国民的人気歌手ニール・ダイアモンドの曲が選ばれました。

このアルバム・タイトルは1976年の作品“YOU DON'T BRING ME FLOWERS"で、
バーブラ・ストライサンドとデュエットした表題曲が世界的にヒットしたことで有名です。

ドロンはこのアルバムから
6曲目(LPではB面1曲目)の"THE DANCING BUMBLE BEE/BUMBLE BOOGIE"
を映画のメイン・タイトルに持ってきました。
ダイアモンド独特のオーケストラ・サウンドと泥臭いリズム・ビートが、
バイクでパリの街中を疾走する映像に意外とマッチしており、
まるでこの作品のために書かれたナンバーであるかのように聴こえます。
(映画の中ではこれ以外のシーンで使われることはありませんでした。)

ついで9曲目の"SAY MAY BE"が
ドロンとアンヌ・パリローとのラブ・テーマとして印象的に使われています。
アコースティック・ギターが刻むユーモラスなメロディから
ベース、ドラムへとリズム・セクションに連なっていく
正にアメリカン・カントリー・ミュージック的なポップ・ナンバーで
これまた意外に画面にフィットしているから不思議です。

この作品には他にもドロンが選曲したナンバーがありますが、
音楽的なジャンルがヴァライティーに富んでおり
彼の音楽嗜好が如実に伝わってくる作品と言えるでしょう。
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