陸奥月旦抄

茶絽主が気の付いた事、世情変化への感想、自省などを述べます。
登場人物の敬称を省略させて頂きます。

昨年の今頃の想い出

2007-02-21 12:37:36 | Weblog
 早いもので、2006年冬季オリンピック(イタリア・トリノ)から1年が経過した。あの当時、私達は毎日日本選手達の活躍に一喜一憂していた。地味なカーリング競技で活躍する我が国女子選手に率直な感動が集まったのが懐かしい。そして冬季オリンピックの華、フィギュアスケートで荒川静香さんが金メダルに輝いた。日本列島は、荒川さんの快挙に沸きに湧いた。

 素晴らしい成果を上げた荒川さんだが、表彰式前後の彼女の振る舞いに多くの日本人は注目した。今でも、スケートリンクを<日章旗>を翻して、軽やかに滑走した彼女の姿が思い出される。彼女としては、「日本の皆さん、本当に有難う、私も嬉しいです」との慎ましいメッセージを送りたかったのだと思う。その麗しい姿の放映をあろうことかNHKは途中で打ち切り、かなりの論議を呼んだ。しかし、大方の人達は改めて<日章旗>の美しさを思い起こしたに違い無い。

 その少し前に、皇室典範改訂の議論があった。軽薄な小泉前首相は、女系天皇容認を内包する改訂案を衆議院へ出す寸前であったが、秋篠宮紀子妃殿下の御懐妊発表により、それは弾き飛ばされた。もし、国会上程で皇室典範改訂が議論になれば、国論を二分する大混乱が起きたであろう。実に危険な話であった。

 並行する形で、国会では永田メール問題が話題となり、「竹島の日」制定記念日は全く国政に取り上げられなかった。あのような下らない話題で、国家の領土問題が忘れ去られたのは寂しい事であり、1年後の現在も似た様な状況は続いている。

 今考えても、昨年2月は慎ましい二人の「大和撫子」が改めて日本の姿を思い起こさせて下さった時期と思う。愛国と言う言葉を声高に言わなくても、この国はしっかりした女性が支えているのだとつくづく感じ入るのである。
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