陸奥月旦抄

茶絽主が気の付いた事、世情変化への感想、自省などを述べます。
登場人物の敬称を省略させて頂きます。

原油価格が急落している

2008-10-17 07:30:13 | 財政・経済問題
 原油価格が9月から著しく下がった。現在WTI先物価格で72.1ドル/バーレル。予想していたよりも早い下げである。70‐75ドル辺りで落ち着くのかどうか。今夏ピーク時の凡そ半値の価格だ。少なくとも昨年夏の水準に戻ったから、来月には、国内レギュラーガソリン価格も便乗上乗せが無ければ、140円/リッターに戻るのかも知れぬ。それは、消費者にとって有難いことだ。当然、灯油価格も下がるだろう。

 ゴールドマン・サックスの担当者が今年4月頃、年内に原油価格は200ドル/バーレルまで上昇すると頻りに煽っていたが、実にいい加減なものである。

 WTI原油先物価格チャート(15ヶ月)を見ていると、昨年7月25日から今年2月25日までの上昇モードと今年2月25日から7月上旬(ピーク)までの上昇モードに大きな違いがある。ベン・バーナンキFRB議長の<ヘリコプター・マネー>が、金融や株式市場を通り過ぎて、原油市場へ流れ込んだためだろう。
http://chartpark.com/wti.html

 金価格も750-800ドル/オンスで変動し、昨年の夏価格へ戻りつつある。プラチナは、下がり過ぎている位だ。
http://commodity.financebank.jp/gold.php

 小麦価格は、今年7月のピーク値から30%以上低下した。こうして見ると、この1年間の資源価格もバブル化していたが、米国の投資銀行の淘汰で収まったのだろう。食糧を輸入に頼る我が国としては、好ましい状況だ。こうした事を切っ掛けに、小麦や大豆の自給体制化を充実させるよう政府へ改めて要望したい。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« サーキットブレーカー発動が... | トップ | 米国大統領選は、終盤に差し... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

財政・経済問題」カテゴリの最新記事