全く知らなかったが、パチンコ店内に銀行ATMを試験的に設置していると言う。パチンコと言うゲームの問題点は、このブログでも既に指摘してあるのだが、店内にATMを設置して、射幸心を助長し、負ける金額を増やすなど、以ての外である。家庭騒動が益々増えるであろう。
パチンコで負けた時は、一旦店を出て、これで良いのかと冷静に考える時間と機会を作るべきだ。店内にATMがあれば、頭に血が上ったままそれを利用し、結果的に利用限度額の3万円まで使ってしまう。現在は試験的設置と言うが、行政指導で何とかこれを止めさせる事が出来ないのであろうか。
パチンコ店内のATMはアタリ?ハズレ? 利便性vsギャンブル性
2008.10.20 22:21
パチンコ店内での銀行ATM(現金自動預払機)設置は是か非か-。首都圏の一部のパチンコ店に試験的に設置されて1年になるATMへの波紋がおさまらない。「利用者にとって便利」「射幸心をあおる」とさまざまな意見があるなか、行政サイドは静観の構え。設置店舗は、今後増える可能性があり、ギャンブル性と利便性の間で議論がさらに活発化しそうだ。(花房壮)
東京、神奈川9店
ATM設置は、金融決済サービスの企画・運営会社「トラストネットワークス」(東京都)が、パチンコホールの全国組織「全日本遊技事業協同組合連合会(略称・全日遊連)」(同)に提案。トラスト社は昨年11月から東京、神奈川の計9店舗で順次、試験導入をスタートさせた。
設置されているのは複数の銀行による共同ATMで、試みに応じた銀行側から委託を受け、トラスト社が運用している。利用客は銀行のキャッシュカードを使い、暗証番号を入力すれば口座から現金を引き出すことができるが、のめり込み防止対策として利用額は「1日当たり1人3万円」に制限されている。現金借り入れ機能も付いていない。
トラスト社は「利用額を制限することで、逆にのめり込むのを防ぐことができる。店舗側も閉店後に売上金をATMに入金できるので、これまでのように多額の現金を店外に運び出し、犯罪にさらされる危険性も少なくなる」と説明。利用状況については「1店舗当たり1日数十件の利用があり、トラブルもない」としており、ATM設置の拡大も検討するという。
“消極的容認”?
ただ、パチンコ業界には、営業環境の健全化に向け、店舗敷地内での消費者金融業者の営業やATMの設置を禁止するなどの自主規制がある。このため、“整合性”を問う声が業界のなかからも出ている。
全日遊連の広報担当者は「自主規制してきたATMとは、貸し付け機能などが付いているオールマイティーな機械のことで、今回のような機能を制限したATMとは異なる」としている。
ATMを設置する店側は、各地のパチンコ店を指導・監督するそれぞれの警察署に届け出る。パチンコ業界の監督官庁が警察庁のためだが、同庁生活安全局は「業界への過剰な規制はしないとの観点から、指導の対象ではない。(3万円の利用制限が付いており)のめり込み防止の措置は取られていると考えている」。今後、問題となる状況があれば、業界団体や業者から話を聞くという。
銀行業界などを監督する金融庁も「ATMの設置場所を特に定めた基準はない。パチンコ店内に設置したというだけで、行政が介入するのは難しい」(総務企画局)。こちらも“消極的容認”といえそうだ。
客は好意的も…
利用者の反応はおおむね好意的だ。都内のパチンコ店舗でATMを利用した50代の男性は、「店内ですぐに引き出せるので便利。利用上限もあり、過剰に引き出すこともない」と話す。
一方で、ギャンブル依存症に詳しい北海道立精神保健福祉センターの田辺等所長は「パチンコ店内のATM設置は、自分の財布だけで遊ぶレジャーレベルから、危険性が高まるギャンブル性を帯びてくる。酒に例えると、飲酒を楽しむ段階からはしご酒をするようなもので、依存症予備軍の底辺を広げる可能性がある」と指摘する。
パチンコ業界のなかには、「貸金業団体がパチンコ店付近での新たな出店を控える自主規制を設けるなど、多重債務防止への機運が高まる中、ATM設置は業界のイメージを損なう」と批判的な意見もくすぶっており、“店内ATM”の行方が注目される。
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/081020/trd0810202228017-n1.htm
パチンコで負けた時は、一旦店を出て、これで良いのかと冷静に考える時間と機会を作るべきだ。店内にATMがあれば、頭に血が上ったままそれを利用し、結果的に利用限度額の3万円まで使ってしまう。現在は試験的設置と言うが、行政指導で何とかこれを止めさせる事が出来ないのであろうか。
パチンコ店内のATMはアタリ?ハズレ? 利便性vsギャンブル性
2008.10.20 22:21
パチンコ店内での銀行ATM(現金自動預払機)設置は是か非か-。首都圏の一部のパチンコ店に試験的に設置されて1年になるATMへの波紋がおさまらない。「利用者にとって便利」「射幸心をあおる」とさまざまな意見があるなか、行政サイドは静観の構え。設置店舗は、今後増える可能性があり、ギャンブル性と利便性の間で議論がさらに活発化しそうだ。(花房壮)
東京、神奈川9店
ATM設置は、金融決済サービスの企画・運営会社「トラストネットワークス」(東京都)が、パチンコホールの全国組織「全日本遊技事業協同組合連合会(略称・全日遊連)」(同)に提案。トラスト社は昨年11月から東京、神奈川の計9店舗で順次、試験導入をスタートさせた。
設置されているのは複数の銀行による共同ATMで、試みに応じた銀行側から委託を受け、トラスト社が運用している。利用客は銀行のキャッシュカードを使い、暗証番号を入力すれば口座から現金を引き出すことができるが、のめり込み防止対策として利用額は「1日当たり1人3万円」に制限されている。現金借り入れ機能も付いていない。
トラスト社は「利用額を制限することで、逆にのめり込むのを防ぐことができる。店舗側も閉店後に売上金をATMに入金できるので、これまでのように多額の現金を店外に運び出し、犯罪にさらされる危険性も少なくなる」と説明。利用状況については「1店舗当たり1日数十件の利用があり、トラブルもない」としており、ATM設置の拡大も検討するという。
“消極的容認”?
ただ、パチンコ業界には、営業環境の健全化に向け、店舗敷地内での消費者金融業者の営業やATMの設置を禁止するなどの自主規制がある。このため、“整合性”を問う声が業界のなかからも出ている。
全日遊連の広報担当者は「自主規制してきたATMとは、貸し付け機能などが付いているオールマイティーな機械のことで、今回のような機能を制限したATMとは異なる」としている。
ATMを設置する店側は、各地のパチンコ店を指導・監督するそれぞれの警察署に届け出る。パチンコ業界の監督官庁が警察庁のためだが、同庁生活安全局は「業界への過剰な規制はしないとの観点から、指導の対象ではない。(3万円の利用制限が付いており)のめり込み防止の措置は取られていると考えている」。今後、問題となる状況があれば、業界団体や業者から話を聞くという。
銀行業界などを監督する金融庁も「ATMの設置場所を特に定めた基準はない。パチンコ店内に設置したというだけで、行政が介入するのは難しい」(総務企画局)。こちらも“消極的容認”といえそうだ。
客は好意的も…
利用者の反応はおおむね好意的だ。都内のパチンコ店舗でATMを利用した50代の男性は、「店内ですぐに引き出せるので便利。利用上限もあり、過剰に引き出すこともない」と話す。
一方で、ギャンブル依存症に詳しい北海道立精神保健福祉センターの田辺等所長は「パチンコ店内のATM設置は、自分の財布だけで遊ぶレジャーレベルから、危険性が高まるギャンブル性を帯びてくる。酒に例えると、飲酒を楽しむ段階からはしご酒をするようなもので、依存症予備軍の底辺を広げる可能性がある」と指摘する。
パチンコ業界のなかには、「貸金業団体がパチンコ店付近での新たな出店を控える自主規制を設けるなど、多重債務防止への機運が高まる中、ATM設置は業界のイメージを損なう」と批判的な意見もくすぶっており、“店内ATM”の行方が注目される。
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/081020/trd0810202228017-n1.htm
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