玄関脇と庭にある木蓮の木が、大きな白い花を付けている。何時も桜と同じ頃に開花する。これは中々丈夫な木で、寒さにも強いし、枝を刈込んでも元気に若芽が吹いて葉がみっしりと生い茂る。春椿は、桃色の中輪を開かせ、山茱萸(さんしゅゆ)と花蘇芳(はなすおう)も可憐な花を咲かせる。まさに、春たけなわと言う感じだ。
今年は、小学校6年生、そして中学校3年生に全国一斉の学力テストが行われた。暫らく中止されていたものだ。
学力テスト 小6、中3対象に3万2700校で始まる
4月24日17時14分配信 毎日新聞
全児童・生徒対象のテストとしては43年ぶりに復活した全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)が24日、国公私立の約3万2700校で一斉に始まった。対象となる小6、中3の児童・生徒約233万人は各学校の1時間目開始時刻から国語Aの問題に取り組んだ。小学校は午後0時半ごろ、中学校は同2時半ごろに試験日程を終了する予定。
テスト問題は、国語、算数・数学ともに、身に着けておくべき「知識」(A)と実生活の場面に活用する「活用」(B)の2種類がある。小学校は国語A▽算数A▽国語B▽算数B、中学校は国語A▽国語B▽数学A▽数学Bの時間割で行われ、最後に生活習慣などを尋ねる調査(アンケート)が実施される。
愛知県犬山市(小中学校14校)が国公立では唯一不参加を表明している。私立では4割弱の学校が参加しなかった。
テスト結果は9月公表予定だが、政府の教育再生会議などが前倒しを求めており、文部科学省は集計が終わり次第発表する方針。文科省は、国全体と都道府県別の状況のみを公表する一方、市町村・学校別の結果公表は各市町村・学校の判断に委ねられている。このため、結果公表のあり方を巡って各地で混乱する可能性もある。
調査の発送、採点、集計などは小学校はベネッセコーポレーション(本社・岡山市)、中学校はNTTデータ(同・東京都江東区)に委託する。
テストの経費は準備費用も含めて約77億円。来年度以降、4月の第4火曜日に毎年実施する方針。
◇
東京都練馬区貫井の区立貫井中(境田聡校長、生徒数411人)では、3年生の約160人が試験に臨んだ。午前8時35分ごろから解答用紙(マークシート)のつづりが配布され、生徒はすべてのマークシートに出席番号を記入。男性教諭が「記入漏れがないか、全部チェックして」「机の上は鉛筆、シャープペン、消しゴム以外は片付けて」などと指示した後、国語Aのマークシートだけを切り離して試験開始を待った。生徒たちは緊張した面持ちで試験を受けた。【高山純二】
■ことば(全国学力・学習状況調査) 全国の国公私立の小学6年生と中学3年生の全児童生徒を対象に文部科学省が行う国語、算数(数学)の試験。「知識」と「活用」に関する2種類の問題が出題される。併せて生活習慣や学習環境などを尋ねる調査も行われる。以前行われていた同様調査は、学力偏重、過度の競争に陥るなどの批判があり、全員対象の調査は61年度から4年間で終了。抽出による調査も66年度を最後に廃止された。
最終更新:4月24日17時14分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070424-00000017-maip-soci
特に混乱も無くこのテストは終えたが、公立で犬山市の14校だけが全国テストに参加しなかった。色々と問題点も指摘されているようだ。
全国一斉テスト「中下位想定の問題」 学力低下把握 効果は…
4月25日8時0分配信 産経新聞
24日、全国一斉に行われた43年ぶりの学力テスト。文部科学省は「学力の土台・基盤となる力に絞って出題した」とし、生活に即した問題で考える力を重視したが、子供の弱点の計算問題などがやさしく、学力低下を知るのは難しい、との指摘も出ている。子供たちの学習実態など背景調査を深めたり、指導法改善の検証に効果的に使うべきだと専門家はアドバイスしている。
今回の試験は小学6年で、基礎問題「A」が国語20分、算数20分、応用力をみる「B」が国語、算数が各40分。中学3年はいずれも45分だった。
文科省が「生活の中で使える問題を選んだ」というようにチラシを読み解いたり、ケーキの割り引きを計算させるなど工夫された問題が多い一方、専門家からは「中下位を想定した問題レベルだ」との意見がある。
桜美林大の芳沢光雄教授(数学教育)は、6年生の問題について「2つの数字の計算が多い。子供が弱いのは3つの数字による四則混合計算なので、これではあまり意味をもたないのではないか」と指摘する。大量採点のため「中3の証明問題も穴埋めだし、センター試験のような5択問題が多いのはいかがなものか」と疑問を呈する。
埼玉県内の数学教師は「算数・数学Aはやさしい問題。これでは学力低下は計れないし、得点の二極分化は表れないだろう」と話す。
文科省でも「Aは平均が高くなるだろう」とみており、一部に43年前の問題はあるが、データの比較は難しいと漏らす。
むしろ、これからこの結果をどう生かすかが大事なようだ。
東大の市川伸一教授(教育心理学)は、行政がデータを取るだけなら抽出調査で十分だとして、全員を対象としたテストには否定的な姿勢を示してきた。
だが、今回の結果をフィードバックさせ子供の学習改善に役立てようという目的については評価する。
市川教授は、学力テストのデータを利用しての学力改善策として、(1)要因分析(2)新しい指導法の検証-を提案する。
(1)は学校や教育委員会で、独自に子供の生活や学習実態をより細かく調査して、成績が良かったり、学力向上の理由を具体的に知る(2)は自校などで新たな指導法を試み、効果があったかを検証する-べきだという。
「効果的な使い方ができれば進んでテストを受けるようになるのではないか」と市川教授。
芳沢教授は「Bでは理科と数学を融合させた問題や、よく読んで状況把握しないと答えられない文章題など、算数や数学の垣根を越えた良い問題がある。こういう問題が解けるように、学校で指導していけば学力向上に役立つ」としている。
最終更新:4月25日8時0分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070425-00000023-san-soci
私が子供の頃、我が国の若年教育はしっかりとしていた。戦後、日教組が力を付け、教育の平等をゆがめた形で主張し、全国一斉テストを廃止した。1964年のことだ。それでも、若年教育は暫らくの間は充実していた。
サッチャー英国首相が来日した折、大学を案内しようと外務省は企画したが、彼女はそれをやんわりと断り、小学校を見せて欲しいと言った。敗戦から立ち直り、経済大国としての地位を占めつつある我が国の若年教育がどのように行われているのか、そのことに英国病で悩まされるサッチャー氏は大いなる興味を持ったのだ。
だが、団塊世代の子弟が入学する1980年代初めから若年教育は次第におかしくなって行った。小中学校では勉強の出来る子を伸ばそうとしないし、競争させない、しかも学級をまとめる力の無い没個性教師が増えた。一方で、塾へ通う子供が当たり前になった。
暫らく前から、子供達がどれ位の基礎力を持っているのか、つまり漢字をどれ位書けるのか、あるいは大学生でも分数計算が出来ない者がいるが、中学校ではどうなのかなどの疑問が私にはあった。全国テストが行われて、その結果が公開されたら、若年教育のレベルが把握出来るのにとも思っていた。そうした客観データを得たら、教育方法も改善されるはずだ。
この意味で、今回から全国学力テストが復活したのを歓迎する。数年間は色々とトラブルも出るであろう。それらを乗り越え、難問や奇問は避けて、平均的な学力レベルを調べるテストであって欲しいし、学校間の競争が生まれることを期待する。そうした客観的なデータを利用しながら、子供達が何を理解出来ないのか、それはどうしてなのかが教師間で真剣に話し合われることが必要だ。
学力テストの復活は、教育を蝕んだ日教組の衰退を物語るのだろう。時代は確実に変わりつつあると実感する。
今年は、小学校6年生、そして中学校3年生に全国一斉の学力テストが行われた。暫らく中止されていたものだ。
学力テスト 小6、中3対象に3万2700校で始まる
4月24日17時14分配信 毎日新聞
全児童・生徒対象のテストとしては43年ぶりに復活した全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)が24日、国公私立の約3万2700校で一斉に始まった。対象となる小6、中3の児童・生徒約233万人は各学校の1時間目開始時刻から国語Aの問題に取り組んだ。小学校は午後0時半ごろ、中学校は同2時半ごろに試験日程を終了する予定。
テスト問題は、国語、算数・数学ともに、身に着けておくべき「知識」(A)と実生活の場面に活用する「活用」(B)の2種類がある。小学校は国語A▽算数A▽国語B▽算数B、中学校は国語A▽国語B▽数学A▽数学Bの時間割で行われ、最後に生活習慣などを尋ねる調査(アンケート)が実施される。
愛知県犬山市(小中学校14校)が国公立では唯一不参加を表明している。私立では4割弱の学校が参加しなかった。
テスト結果は9月公表予定だが、政府の教育再生会議などが前倒しを求めており、文部科学省は集計が終わり次第発表する方針。文科省は、国全体と都道府県別の状況のみを公表する一方、市町村・学校別の結果公表は各市町村・学校の判断に委ねられている。このため、結果公表のあり方を巡って各地で混乱する可能性もある。
調査の発送、採点、集計などは小学校はベネッセコーポレーション(本社・岡山市)、中学校はNTTデータ(同・東京都江東区)に委託する。
テストの経費は準備費用も含めて約77億円。来年度以降、4月の第4火曜日に毎年実施する方針。
◇
東京都練馬区貫井の区立貫井中(境田聡校長、生徒数411人)では、3年生の約160人が試験に臨んだ。午前8時35分ごろから解答用紙(マークシート)のつづりが配布され、生徒はすべてのマークシートに出席番号を記入。男性教諭が「記入漏れがないか、全部チェックして」「机の上は鉛筆、シャープペン、消しゴム以外は片付けて」などと指示した後、国語Aのマークシートだけを切り離して試験開始を待った。生徒たちは緊張した面持ちで試験を受けた。【高山純二】
■ことば(全国学力・学習状況調査) 全国の国公私立の小学6年生と中学3年生の全児童生徒を対象に文部科学省が行う国語、算数(数学)の試験。「知識」と「活用」に関する2種類の問題が出題される。併せて生活習慣や学習環境などを尋ねる調査も行われる。以前行われていた同様調査は、学力偏重、過度の競争に陥るなどの批判があり、全員対象の調査は61年度から4年間で終了。抽出による調査も66年度を最後に廃止された。
最終更新:4月24日17時14分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070424-00000017-maip-soci
特に混乱も無くこのテストは終えたが、公立で犬山市の14校だけが全国テストに参加しなかった。色々と問題点も指摘されているようだ。
全国一斉テスト「中下位想定の問題」 学力低下把握 効果は…
4月25日8時0分配信 産経新聞
24日、全国一斉に行われた43年ぶりの学力テスト。文部科学省は「学力の土台・基盤となる力に絞って出題した」とし、生活に即した問題で考える力を重視したが、子供の弱点の計算問題などがやさしく、学力低下を知るのは難しい、との指摘も出ている。子供たちの学習実態など背景調査を深めたり、指導法改善の検証に効果的に使うべきだと専門家はアドバイスしている。
今回の試験は小学6年で、基礎問題「A」が国語20分、算数20分、応用力をみる「B」が国語、算数が各40分。中学3年はいずれも45分だった。
文科省が「生活の中で使える問題を選んだ」というようにチラシを読み解いたり、ケーキの割り引きを計算させるなど工夫された問題が多い一方、専門家からは「中下位を想定した問題レベルだ」との意見がある。
桜美林大の芳沢光雄教授(数学教育)は、6年生の問題について「2つの数字の計算が多い。子供が弱いのは3つの数字による四則混合計算なので、これではあまり意味をもたないのではないか」と指摘する。大量採点のため「中3の証明問題も穴埋めだし、センター試験のような5択問題が多いのはいかがなものか」と疑問を呈する。
埼玉県内の数学教師は「算数・数学Aはやさしい問題。これでは学力低下は計れないし、得点の二極分化は表れないだろう」と話す。
文科省でも「Aは平均が高くなるだろう」とみており、一部に43年前の問題はあるが、データの比較は難しいと漏らす。
むしろ、これからこの結果をどう生かすかが大事なようだ。
東大の市川伸一教授(教育心理学)は、行政がデータを取るだけなら抽出調査で十分だとして、全員を対象としたテストには否定的な姿勢を示してきた。
だが、今回の結果をフィードバックさせ子供の学習改善に役立てようという目的については評価する。
市川教授は、学力テストのデータを利用しての学力改善策として、(1)要因分析(2)新しい指導法の検証-を提案する。
(1)は学校や教育委員会で、独自に子供の生活や学習実態をより細かく調査して、成績が良かったり、学力向上の理由を具体的に知る(2)は自校などで新たな指導法を試み、効果があったかを検証する-べきだという。
「効果的な使い方ができれば進んでテストを受けるようになるのではないか」と市川教授。
芳沢教授は「Bでは理科と数学を融合させた問題や、よく読んで状況把握しないと答えられない文章題など、算数や数学の垣根を越えた良い問題がある。こういう問題が解けるように、学校で指導していけば学力向上に役立つ」としている。
最終更新:4月25日8時0分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070425-00000023-san-soci
私が子供の頃、我が国の若年教育はしっかりとしていた。戦後、日教組が力を付け、教育の平等をゆがめた形で主張し、全国一斉テストを廃止した。1964年のことだ。それでも、若年教育は暫らくの間は充実していた。
サッチャー英国首相が来日した折、大学を案内しようと外務省は企画したが、彼女はそれをやんわりと断り、小学校を見せて欲しいと言った。敗戦から立ち直り、経済大国としての地位を占めつつある我が国の若年教育がどのように行われているのか、そのことに英国病で悩まされるサッチャー氏は大いなる興味を持ったのだ。
だが、団塊世代の子弟が入学する1980年代初めから若年教育は次第におかしくなって行った。小中学校では勉強の出来る子を伸ばそうとしないし、競争させない、しかも学級をまとめる力の無い没個性教師が増えた。一方で、塾へ通う子供が当たり前になった。
暫らく前から、子供達がどれ位の基礎力を持っているのか、つまり漢字をどれ位書けるのか、あるいは大学生でも分数計算が出来ない者がいるが、中学校ではどうなのかなどの疑問が私にはあった。全国テストが行われて、その結果が公開されたら、若年教育のレベルが把握出来るのにとも思っていた。そうした客観データを得たら、教育方法も改善されるはずだ。
この意味で、今回から全国学力テストが復活したのを歓迎する。数年間は色々とトラブルも出るであろう。それらを乗り越え、難問や奇問は避けて、平均的な学力レベルを調べるテストであって欲しいし、学校間の競争が生まれることを期待する。そうした客観的なデータを利用しながら、子供達が何を理解出来ないのか、それはどうしてなのかが教師間で真剣に話し合われることが必要だ。
学力テストの復活は、教育を蝕んだ日教組の衰退を物語るのだろう。時代は確実に変わりつつあると実感する。
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