陸奥月旦抄

茶絽主が気の付いた事、世情変化への感想、自省などを述べます。
登場人物の敬称を省略させて頂きます。

ロシアは北方領土返還をするのか?

2008-12-19 13:19:41 | Weblog
 ネットゲリラさんが、2チャンネル情報を種にして、「プーチン<皇帝>が北方領土4島を近く返還する」と言う話題を取上げている。4島どころか、南樺太も我が国へ返すと言う話だ。
http://shadow-city.blogzine.jp/net/2008/12/post_454a.html#more

 数ヶ月前、プーチン首相のHPに世界地図が示され、各国に色分けがされていたのだが、その中で日本領土と北方領土が同じ色になっていたから、あちこちのブログで話題になった。暫くしてから、北方領土の色分けは、ロシアと同じに変えられたので、HP担当者が間違ったのだろうと言う結末になった。

 でも、決断力のあるプーチン首相なら、取引条件を厳しくして北方領土を返還するかも知れないと言う希望が湧いて来る。今年夏のグルジア問題で批判を浴びたロシア体質だが、北方領土返還が関係するなら交渉に乗った方が得策だ。

 ロシア側の条件は、「日露共同防衛協定」締結だそうで、それにより日本が媒介になって、日・露・米の安保体制が構築されるわけだ。狙いは、中共の封じ込めにあるらしい。北太平洋をこの3国で取り囲み、互いに後顧の憂いを無くする構想だ。ついでに、千島列島も日本帰属にしてくれたら良いのだが(笑)。

 南樺太まで返還するとなると、ロシア本土から石油や天然ガスのパイプラインが日本まで延びることが予想される。ロシアとしてみれば、あまり五月蝿いことを言わずにエネルギー資源を大量に、しかも安定に購入してくれる日本はとても良い顧客だ。そして、安保体制が充実すれば、シベリア開発に日本企業が大投資をすることも考えられる。

 ロシアは、沿海州や旧満州北方にシナ人がじわじわと進出している状況を危惧している。それに、中共と軍事協力をすれば、虎の子のロシア製ジェット戦闘機をデッドコピーし、恬として恥じない彼らのずうずうしさに辟易している。何を仕掛けてくるか分からないシナ人よりも、大人しい日本と手を結んで遅れている先端技術を導入する方が得策とプーチン<皇帝>が考えても不思議ではない。

 この話は、小泉元首相の頃から構想されていたようで、現在ブレーキを掛けているのは、麻生首相と陸上自衛隊らしい。大東亜戦争末期に、日露不可侵条約を踏み躙って満州や南樺太へ攻め込んだ旧ソ連の振る舞いを見れば、信用出来ないと考えても当然だろう。

 そうは言っても、プーチン提案が事実だとしたら、これは前向きに考えた方が良いと思う。北方領土返還のみならず、安全保障体制の充実、それに海洋権益で有利になるからだ。当然我が国も、しっかりとした条件を付けることになる。

 来年になれば、水面下で語られていたこの内容が表に出て来るかも知れぬ。
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