陸奥月旦抄

茶絽主が気の付いた事、世情変化への感想、自省などを述べます。
登場人物の敬称を省略させて頂きます。

白魔襲来に苦吟する山形県

2012-02-03 02:30:54 | Weblog
 県内は、山間の豪雪地帯は勿論、市街部も猛烈な積雪に悩まされている。各市内の除排雪が追いつかず、通勤・通学に影響が出ている。都市間の道路交通遮断に加えて、JR各線では運休が頻発した。

 現在、雪降りは小康状態だが、2月2日までの混乱は暫らく続くだろう。物流にも影響が出て来るかも知れないが、非常事態にまでは進んでいない。気になるのは、電力送電線事故である。東北電力は、中部電力から30万kWの支援を受けているが、長野/新潟県境や山形/新潟県境で送電線事故が起きると、山形県を含めた東北電力管内で大停電が起る可能性がある。


山形市、積雪90センチ超す 平年の3倍、市民生活に多大な影響
2012年02月02日 21:38

 県内は2日、強い冬型の気圧配置と寒気の影響で、全般に激しく雪が降った。山形市では積雪量が午前9時すぎに90センチを超えて平年の3倍に達し、1981(昭和56)年以来、31年ぶりの大雪となった。同市内を中心に交通網はまひ、市民生活に大きな影響が出た。雪崩や雪下ろし作業中の事故も相次いだ。

 山形地方気象台によると、強い冬型の気圧配置が続き、東北の上空約5000メートルに氷点下42度以下の寒気が流れ込んだ。雪雲が未明には庄内と最上地方に、午前中は村山地方に、昼すぎからは置賜地方にかかり、各地とも雪に見舞われた。

 山形市内の降雪は午前7時ごろから激しくなった。1時間降雪量は午前7~8時8センチ、同8~9時7センチを観測。午前10時までの6時間降雪量は31センチを記録し、午前10時前から正午すぎの積雪量は93センチとなり、1893(明治26)年の観測開始以来、2月としては5番目に多い数値となった。

 通勤・通学時間帯に大雪の直撃を受けた同市内では、除雪が追い付かず渋滞が至る所で起きた他、山形自動車道や東北中央自動車道、国道がストップし一時孤立化した。路線バスや高速バスも混乱、山形新幹線をはじめJR各線も運休が相次いだ。

 同日午後5時現在の積雪量は山形88センチ、酒田39センチ、庄内町狩川110センチ、新庄161センチ、尾花沢215センチ、米沢と左沢126センチ、長井142センチ、小国211センチ、肘折342センチ、大井沢288センチ。

 一方、1日夜から2日未明にかけて強風が吹き荒れた。最大瞬間風速は、酒田22.5メートル(2日午前0時8分)、狩川25.0メートル(同0時26分)、長井22.7メートル(同0時8分)など。

 同気象台は、雪は4日にかけて断続的に降るとしており、3日午後6時までの24時間降雪量は多い所で平地30センチ、山沿い40センチと予想している。
http://yamagata-np.jp/news/201202/02/kj_2012020200111.php


 新潟県、そして北陸地方も豪雪に悩まされている。「地球温暖化」と言う言葉が吹き飛んでしまうような寒気団の襲来、当地も豪雪に悩まされているけれども、山間部の過疎地は遙かに大変な状況のようだ。

各地で記録的豪雪 除雪 車両も人手も不足
2012.2.2 20:22

 戦後2番目の死者数を出した「平成18年豪雪」に迫る記録的豪雪となった今回の雪。新潟県妙高市では2月の最大積雪を更新、都市部の山形市内でも平年の3倍の積雪を記録している。過疎化が進む豪雪地帯では重労働の雪下ろし作業を担う人手不足が深刻だ。数百台の車が立ち往生した青森県では「想定外」の大雪に除雪作業が追いつかない。降り積もる雪とともに関係者の苦悩も深まっている。

■集落存亡の危機

 「雪下ろしの担い手がいない。集落の存亡にかかわる」。日本有数の豪雪地帯として知られる新潟県長岡市小国町の八王子集落。積雪は約320センチに達し、総代の飯田克男さん(72)は「このままじゃ集落の維持が難しい。限界集落だ…」とため息をつく。記録的な豪雪は過疎・高齢化に悩む集落を直撃している。

 集落には29世帯約70人が暮らすが、65歳以上の高齢者は約50人と7割に及ぶ。このうち、80歳以上の独り暮らし世帯が6軒。30~70代の“若手”住民9人で結成した「八王子雪堀り隊」が全世帯の雪下ろしを分担している状態だ。

 豪雪地帯では住人が消えた空き家の存在も深刻だ。7軒の空き家は「業者に除雪を頼むと費用がかかり、集落でやるしかない」(飯田さん)。積雪の重みで倒壊や落雪などの危険が常につきまとう。

■ボランティア頼み

 頼みの綱は新潟県が募集した除雪ボランティア「スコップ」の存在だ。交通費や宿泊費などは全額ボランティアの負担だが、高校生から60代まで全国から約850人が登録。先週末には八王子集落に約20人が1泊2日の日程で派遣された。

 ボランティアを受け入れている長岡市社会福祉協議会小国支所の小林雅巳支所長(58)は「人手はまだ足りない。少しでも多くの人に豪雪地帯の現状を理解してほしい」と話す。

 一方、福島第1原発事故で警戒区域に指定された福島県大熊町の町民が避難生活を送る会津若松市では、避難住民は慣れない雪国暮らしを強いられている。

 県が町の要請を受け、雪になれた地元住民ら21人を雇用。人材派遣する業者は「避難住民が除雪するよりも安全だ」と話す。

 総務省消防庁によると、昨年11月から2月2日までの大雪による死者は56人。このうち、屋根の雪下ろしや除雪作業中に亡くなった高齢者は38人だった。

■悲鳴上げる担当者

 「1日夜は除雪車をフル稼働させたが、記録的な大雪で除雪能力が追いつかなかった」。数百台の車両が立ち往生した青森県の国道279号を管理する県道路課の担当者は“想定外”の大雪に悲鳴を上げた。

 同課によると、稼働させられる除雪車は461台。通常は十分間に合う台数だが、「災害と呼ばれるほどの大雪まで想定した除雪態勢を作っておくことは財政的に難しい」(同課)。除雪費約19億円はまもなく底をつく。被災地の復興工事で、雪を運搬するダンプカーが出払ってしまったことも、除雪作業が遅れた一因になっているという。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120202/dst12020220240027-n1.htm
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