陸奥月旦抄

茶絽主が気の付いた事、世情変化への感想、自省などを述べます。
登場人物の敬称を省略させて頂きます。

米政府はAIG救済を決断

2008-09-17 11:16:02 | 財政・経済問題
 リーマン・ブラザーズ救済では、全く関与しなかった米国政府であるが、迷いに迷った結果、巨大保険会社アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)の支援に踏み切ることを決めた。FRBが最大で850億ドル(9兆円)をAIGへ融資し、同社株式の80%を取得して事実上の国有化を行う。
http://sankei.jp.msn.com/economy/finance/080917/fnc0809171024013-n1.htm

 AIG傘下の生命保険会社は、世界各国に多数の個人顧客を持つから、同社が経営破綻すれば米国に対する国際的信頼が崩れることも予測された。企業相手の投資銀行(=証券会社)が経営破たんするのとは、内容が大きく異なる。米国政府の債務は益々増大するが、これは、妥当な決断であったと思う。

 この情報は、既に昨夜ウォール街へ流れて、ニューヨーク株式市場は反発している。

米株式、反発=AIG救済期待で
9月17日7時2分配信 時事通信

 【ニューヨーク16日時事】16日の米株式相場は、証券大手リーマン・ブラザーズの経営破綻(はたん)に続き、資金繰り難に陥っている保険最大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)の将来に対する不安が広がる中、終日にわたって不安定な商いが続いた。ただ、米政府がAIGの救済を検討しているとの報が市場に伝わるにつれて上伸に転じ、ダウ工業株30種平均は前日終値比141.51ドル高の1万1059.02ドルで取引を終えた。ハイテク株中心のナスダック総合指数も27.99ポイント高の2207.90で終了。

 ダウは前日、2001年9月の米同時テロ直後以来となる史上6番目の下げ幅を記録していた。

 この日は「AIG救済のうわさに振り回される1日」(市場関係筋)となった。米CNBCテレビは、政府によるAIG救済が議題に上っていると報道。これを受け、AIGは破綻を免れるとの期待が高まった。 
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080917-00000023-jij-int


 昨日急落した東証、そしてアジア市場にも、その影響は大きく反映するだろう。今週の株式市場は乱高下がますます激しくなると予測する。

(参考)

 巨大投資銀行の破綻が、世界の株式市場を萎縮させた
http://blog.goo.ne.jp/charotm/e/5720fd8a52a9a85fa956acb8ffb90d25

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