Ed's Slow Life

人生終盤のゆっくり生活をあれやこれやを書き連ねていきます。

2008、年の瀬

2008年12月31日 | Weblog

         

今年は後半になってから日本にも不景気風が吹き荒れ、この年の瀬に職を失って途方にくれている人々もたくさんいる。
影響は既に勤め先にも現れており、トラック・メーカーの生産調整のあおりを受けて、製品(トランスミッション)の納入台数は急激に落ち込んだ。
このため出荷作業そのものが少なくなって、現場の作業員たちも暮れになって時間を持て余すようになってきた。
例年だと年末、年始の出勤のやりくりで調整が必要だったのに、今年は様変わり。26日から来年5日まで全員一斉休暇に入った。おかげで私も25日が仕事納めだったから、年末の面倒な仕事(年賀状だの、家の外まわりの掃除や庭木の剪定、洗車など等)はいつもより少し早めに片付いた。

といっても、自分だけさっさと「終わり」というわけにも行かず、次から次に細々した家の用事を云いつけられるので、結局大晦日の今日までクルクル動きまわって、ようやく夕方5時になって一段落した。
やれやれ・・・

IHクッキング・プレートなどというシャレた最新式調理台などない我が家では、相変わらず調理はガスレンジにアルミ鍋に頼っている。そのため最近ウッカリすることが多くなったせいで、よく鍋を焦げ付かせる。中身が炭になるくらいウェル・ダンにしてしまった時など、当然ながら鍋の取っ手(木製)も焦げてポロリと落ちてしまう。困ったもんだ・・・

で、年末は伸びた庭木の枝を剪定するので、切り落とした中には手ごろな太さのモミジの枝があったりする。それを適当な長さに切って、小刀で鍋の穴に合わせて削り、押し込んでビスで留めれば手製の鍋の柄になる。
これが意外にもすこぶるカミさんに好評なのだ。自然の曲がり具合、握った時の自然な感触・・・買った鍋の柄はつるつるして不自然だという。
おだてられて柄のとれた鍋を2個とも直してしまった(笑)
ま、Ecoの時代だし、なんと物持ちのよいことと笑うかもしれないけれど、アルミ鍋を焦がした方は一度お試しあれ*(^^!*

         

2008年もあと数時間で暮れようとしています。
皆様、よいお年をお迎えください。

来年もどうぞ宜しくお願いいたします。


本田八幡神社

2008年12月24日 | Weblog

  
         

国分寺の祥応寺で実家の墓参りを済ませたあと、隣の八幡さまを覗いてみた。子供のころは神社などとは言わず、皆「八幡さま」と言った。
当時は周りに民家などあまりなく雑木林と畑だったから、ひときわ背の高い杉や欅の大木に囲まれた神社の境内は夏涼しくて、よく遊びに行った。お祭りには舞台が出来て、お神楽、演芸、踊り、屋台の出店でひときわ賑やかになり、夜は小銭を握り締めてアセチレン・ガスの臭う屋台を歩き廻ったものだ。
昔の木造の本殿は今は造り替えられてコンクリート製になってしまい、神輿や大太鼓の収納小屋も新建材の味気ない建物になった。唯一昔のままだったのが(手を洗う)お清め場で、小学生のころよく屋根によじ登って遊んだことが懐かしく思い出される。
立て看板で神社の由緒を初めて知ったが、享保九年(1724年)というから300年近い歴史があったとは驚きである。自分が生まれ育った地、本田新田はその名から、てっきり歴史の浅い土地だとばかり思っていたけれど、とんだ思い違いだった。
この辺りには川がないので、田圃は無く「新田」と言っても畑である。しかし土は養分に富む良質な黒土で、裸足で畑道を歩くと足裏の肌触りが実に気持ちよい。
子供の頃は見渡す限り続いていた、その黒土の畑も年々少なくなってきて、今や家ばかり建て込んで見る影もない。
時の流れとはいえ、豊かな自然がだんだん失われていくのは哀しい。

         


クリスマス・イルミネーション

2008年12月21日 | Weblog

  
         

クリスチャンでもない我々一般の日本人には、クリスマスは単なる祭りごとの一つにすぎないけれど、近頃のイルミネーションはなかなか素晴らしい。
今年は不景気のせいもあってか、毎年どこへ行っても聞かされるジングルベルの耳障りな音楽はほとんど聞こえて来ず、街中の電飾を静かに楽しむことができる。
日本はそうでなくても喧騒なのだから、不景気なくらいのほうが落ち着いて返って宜しい。

電車の中吊り広告で東京のイルミネーションを宣伝していたので、丸の内仲通りを歩いてみた。街路樹と花壇を一体で電飾を施してあり、両側の商店とビルの光が控えめなので、とてもよく映える。

日本ではまだ、夜間に建造物をライトアップするなどという発想すらなかった30年も昔、スイスの小さな町で夜古城がライトアップされているのを見て大いに感激したけれど、今や日本のライトアップ技術は世界的レベルにあるらしく、照明デザイナーの石井幹子さんはつとに有名である。
定かではないが、仲通りかOAZO広場のいずれかが彼女の手がけたイルミネーションだったように記憶している。

いずれにしろ、日本もようやく少し落ち着いた生活を人々が求め始めた証ではないかという期待感をもった。
尤も、この年末を控えて職を失う人が益々多くなり、先行きがさらに暗いという現状では手放しでは喜べないなぁ・・・

         
  
  
          


非常識な人

2008年12月18日 | Weblog
            

昨日、帰りの電車の中での出来事。

混み合う車内で、目の前に座っている学生と思しき若い女が
「・・民主主義」とか表題のついた教科書らしき本を広げていた。

電車が次の停車駅に近づいたころ、彼女は本を閉じて手提げバッグ
の中に仕舞い、目を瞑った。
次は京浜東北への乗り換え駅だったから大勢の乗客が降りて座席が
空いたので、私は右側の人の席に詰めて座った。彼女と私の間に
一人分にやや足りないほどの空きができたけれど、彼女の左側には
隣の人と20cmほど中途半端な隙間があった。
そこへ中年の婦人が乗り込んできて、彼女に「すみませんが・・」
と声をかけた。当然左に彼女が詰めて右側のスペースを広げるもの
と誰しも思った。

ところが驚いたことに、婦人の呼びかけを全く無視したのだ!
私は見かねて、読んでいた本で彼女の肩口を軽くつついて「少し
詰めてあげたら?」と言った。
しかしこの馬鹿娘は、再び無視して中途半端に二人分の席を占領
したまま次の駅でふて腐って降りていった。
結局その間、近くにいた人々のヒンシュクの目を浴びながら平然
と寝たフリをしていた。

近頃、無差別に他人を殺傷したり幼い子供を平然とあやめたりする
異常な事件が多いけれど、ごく普通にしか見えない人間が、ある時
とんでもないことを仕出かす不気味さの一端を垣間見たようで、何
とも嫌な気がした。

            

高尾山(1008)

2008年12月15日 | Weblog

13日(土曜)、今年10回目の高尾山へ。
さすがにもう登山客は少なく、前回のような混雑はどこにもない。入り口にの商店街は人待ち顔だったけれど、久しぶりに静かな山の空気を満喫できそうだ。

         
         
          
朝方降ったらしく、登山口までのアスファルト路面も路肩の草の葉も濡れている。林の斜面は落ち葉で厚く敷き詰められていて、微かな温もりのようなものを感じる。紅葉は殆んど終わってしまったのだけれど、所々何かの木が鮮やかな黄色に色付いてそこだけスポットライトを浴びたように目立つ。
今日は(多分)今年最後の登山だろうし、独りでゆっくり歩きを楽しむつもりで6号路へ向かった。汗をたくさんかくと上で休憩中に冷えるので、小まめに休憩をとり、着ているものも一枚づつ脱いで温度調整した。おかげで下着はいつもほどには濡れずに登りきった。
いつも食事をする場所のベンチは今日はガラ空きで、貸切状態。真ん中のベンチに陣取って、(珍しく)カミサンが持たせてくれたオニギリと惣菜でお昼にする。食べ始めて10分ほどしたころ、10数人のご婦人方が上がってきて周囲のベンチを占領したので、私は「妙齢」の女性たちに取り囲まれてしまった(笑)。
尋ねてみたところTEPCOのOG達の集まりだそうで、オジサンが真ん中でいつまでも邪魔してるのも悪いと思い、早々に席を立った。

        

今回もまたまた富士山は雲の向こうに。今年10回登って富士山が見られたのは1回か2回しかない。ここからの富士山はスイスのユング・フラウ・ヨッホ並である。

        
        
        


クリスマス・プレゼント

2008年12月12日 | Weblog

          

北海道の小学3年の孫から電話がかかってきた。
先日、もうすぐクリスマスだから何か欲しいものがあったら言いなさい、と伝えておいたのでその返事だった。

彼は任天堂ゲーム機DSライトを持っていて、ゲームに凝っているものだから何時も欲しがるのは新しいゲームソフトで、今回は「星のカービィ、ウルトラ・スーパー・デラックス」。
2歳の弟にはトミーの「トミカタウン消防署」が欲しいとのことだった。

ゲームソフトだけなら近所の専門店で事足りたのだが、今回から幼児玩具が加わったので郊外のトイザラスへ出かけた。不景気とはいえ子供連れの親やGg、Bbと思しき年配の方々で賑わっている。
目当ての品物はすぐ見つかり、早速購入した。孫たちが大きくなるまで当分の間ここに通うことになりそうだったから、薦められるままポイントカードを作ってもらった。
ポイントがたくさん貯まるようでも困るのだけれど・・・(苦笑)

      


一月ぶりのショート・ツー

2008年12月08日 | Weblog

6日・土曜日はFMRCの忘年会ツーリング初日で、日帰り参加を目論んでいたのだが生憎家の用事ができてダメになってしまった。
しかし翌日(7日)は朝から雲一つ無い快晴!
こんな絶好の日に家で独りで時間を空費する法はない。
朝の気温は一桁でかなり冷え込んだけれど、風も無く9時ころになると陽だまりは暖かい。この前乗ったのは10月27、28日だったから、もう一月以上も前で、エンジンがかかるかどうか心配したけれど、スターター2回目で目を覚ましてくれた。相変わらず冷えているときの最初のクランキングは頼りなくて、ひやひやする。
        
そのまま暖機しながら急いでライディング・ウェアに着替え、10時丁度に家を出た。重たいけれど皮の上下にして、中にセーターを着込んだから寒くはない。走り出すと皮パンツの裾から足元に風が入り込んでくる。もう少し寒くなったら、格好は良くないがあのブルーの靴カバーをつけないと・・・
行く先は定番の銚子・君ヶ浜。久しぶりに空港道路経由で農面道路を走った。明るい青空の下、澄み切った空気を胸いっぱい吸い込んで田舎道をのんびり行く。バイクの爽快感を肌で感じる幸せな時。
         
         
農面道路が終わるとやや高くなった北総台地の畑道。日本有数の野菜の産地だけあって冬の野菜が青々として続く。やがて風力発電の風車がたくさん並んだ辺りへ来ると前方に利根川が青く見えてくる。銚子までもうあといくらの距離もない。R356に出ると何組かのツーリング集団とすれ違った。
         
君ヶ浜に着くと昼時になったけれど、朝食が遅かったからお腹も空いていない。30分ほどやや荒れた海を眺めてから帰路についた。
やっぱりバイクは楽しい。
         
         


ジョッギング

2008年12月08日 | Weblog

朝は忙しい。
起きぬけにジョッギングをするようになってから、この10月でまる3年過ぎた。冬の間は夜明けが遅いから、起床する朝4時半は未だ真っ暗。10分ほどベッドの上でストレッチしてからランニング・ウェアに着替え、準備を整えて外に出ると5時少し前。直ぐに走り出す。
脳はまだ半分寝ているみたいな感じで、暗闇の中をボーっとしながら走っている。農道だから街灯もまばらだし、なかには切れ掛かった蛍光灯もあるから新聞配達のバイクや早朝出勤の車は、時々目の前で気付いてハンドルを切ったりするので、用心しないと・・・
10~15分ほど走って折り返し点近くなると額が汗ばんできて首に巻いたタオルと手袋が邪魔になってくる。
後半は車がめったに通らない細い道だから安心。疲れたら少しだらだら歩いて一息いれ、また走る。25~30分ほどして家に帰り着くと、上半身汗でアンダー・シャツが張り付いて気持ちわるい。
玄関で直ぐ下着だけ着替えていると、「もも」が散歩に行きたくてミャーミャー騒ぎだす。綱をつけて外に出してやると、20~30分庭とか隣近所をうろうろ歩き回って帰ってくる。6時少し前。
ニュースと天気予報みながら手早く朝食、といってもインスタント・スープにドーナツを食べ、出勤用に着替える。6時半出勤。
毎日忙しない!
運動をするのは別に長生きしたいと思ってるわけじゃない。死ぬまでは生きてるのだから(笑)、生きてる間は元気でいたいだけ!
いつまで続くかは、己の気力次第・・・ポックリ逝ったら自分にハナマルだぃ!
         
         早く散歩にいきたい・・・


つくば文化郷

2008年12月01日 | Weblog

         
         
学園都市つくばの片隅に知る人ぞ知るおしゃれスポットがある。「つくば文化郷」。
文化郷とはちょっと大袈裟な名前ではあるが、画廊、装飾小物、おしゃれ着などを扱う店、そして家庭懐石と名打った和食レストランが、緑の庭園に囲まれた重厚な古い日本の豪邸(元庄屋の家)内にある。
         
これまで何度か利用したことがあるレストランが、訳あって近く閉店になると聞いたので、久しぶりに訪ねてみた。手入れの行き届いた日本庭園を眺めながら、ゆったりとしたテーブルで寛いで頂く京都料理(と言っても家庭料理だが)はなかなかのもの。お昼は酒が出ないので呑ん兵衛の私にはちょっと寂しいけれど、デザート込みで2700円は、味もボリュームも満足だった。

食後は画廊「なが屋門」を覗いてみた。19世紀フランスの植物画の巨匠P.J.ルドゥーテなどの多色刷篆刻銅版画(手彩色補助)数十点を展示即売していた。原画とはいえ1点で最高150万円もする!
         
         
こちらはどうせ観るだけだから構わないけれど、余程植物画や図鑑に凝っている金持ちのマニアでなければ手が出ないだろう。
その他アンティーク家具、仏像、イラン製の手織り絨毯などいずれも高価なものばかり置いてあったので、目の保養をさせてもらった。
その種の高尚な趣味を持たない自分は、150万円も出すならバイクを買い換えたいなあ・・・と思った(笑)