Ed's Slow Life

人生終盤のゆっくり生活をあれやこれやを書き連ねていきます。

False Impression

2010年10月28日 | Weblog
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    Jinさんから頂いたジェフリー・アーチャーの「ゴッホは欺く」(永井淳一:訳)を読んでいる。翻訳本の題名は原題のFalse Impressionとは異なり、より直接的に内容を表わしているともいえるけれど、やや素っ気無いかな・・・

    もっとも、原題をそのまま和訳したって読者の興味はそそらないのかもしれない。
    ま、それは兎も角上卷は電車の中で3日で読みきった。ジェフリー・アーチャーは初めてだったけれどKen Folletに劣らず引き込まれる。極めて印象的だったのは、いきなり惨(むご)たらしい殺人場面から第一章が始まり、且つ襲うほうも小柄な女性の殺し屋なら殺されるほうも無力なか弱い女性で、何の躊躇いもなく平然と殺人が行われるところに、先ずギョッとさせられる。

    どうも魚でも切るかのように果物ナイフで生きている人の首を情け容赦もなく掻き切るという場面(発想)は、戦国時代の日本ならいざ知らず、現代では肉食の欧米人ならではだろう。

    ストーリーの進め方はKen Folletによく似ていて、映画の画面が切り替わるように登場人物の動きを同時進行的に一小節毎に描いてゆく。ハラハラ、ドキドキさせられる”緊張感”とこの先どうなるのだろうか、という”興味”が読む人の気持を引き付けるのだけれど、個人的にはKen Folletのほうが持続性が強いように感じた。ジェフリー。アーチャーのほうがやや早めに先が読めてくる部分があるせいかも知れない。しかし面白くて下巻も2日で半分以上読んでしまった^^!

アーアーアメ・ミーティング

2010年10月26日 | Weblog

                        

AAM(Ageless Age Meeting)は関西の女性ライダーズ・グループ「Karenai’s」とスズキ・イントルーダーLC乗りグループの合同ツーリングで、年1,2回東京と大阪の真ん中辺りに集まってワイワイ、ガヤガヤ一晩楽しく過ごしているのだが・・・

どうしたことか、毎回雨に祟られてまるまる2日間とも晴れ亘った験しがなく、必ず一日は降られる。今回は略一年ぶりのAAMで楽しみにしていたのだけれど、予定していた30日、31日は終日傘マークの予報。ついに本日中止に追い込まれてしまった。

幹事役のMOMOさんとVienaさんが折角企画してくれたのだけれど、天候には勝てない。前回のAAMは11月4日だったから、一週間延期でもいいのだけれど多分各自の都合があって急には纏まらないだろう。お二人にはまた骨を折って頂かなくては・・・^^!

この計画の準備で、今回はバッテリーを交換したり、雨対策にゴム手袋を新調し、プラスチック用撥水スプレーまで購入したり万全を期したのだが・・・ま、別にムダになるわけではないのだけれど、ツーリングそのものが空振りというのは何ともかとも癪である。


ツーリング準備

2010年10月24日 | Weblog
           

AAMがいよいよ来週末に迫ったので23日(土曜)始動性の最後の確認に出た。自宅ではスターター始動一回でストレスなく掛かった。成田RBでタイヤ窒素圧を点検してもらい、規定よりやや高め(前2.3、後2.8)にした。ついでに先日の不具合の原因について話したが、やはり症状が出たとき調べてみないと何とも云えないとのこと。症状から推定すると、スターター・リレーの可能性もある・・・というコメントだった。

RBを出て成田空港の裏手から多古町を抜けて農面道路を東へ行くと間もなく道の駅「八日市場」へ。トイレ休憩して出ようとしたら、エンジンが掛からない。今回はスターターは回っているのだけれど、どうも回転が弱い。道の駅を出てすぐにゆるい下りがあったので押しがけを試みたが、傾斜がゆるくて惰性だけでは加速が不十分で始動失敗。万事窮すだ!

自宅へ電話を入れ、カミサンに”緊急出動”してもらった。およそ一時間ほどして来てくれた。ジャンプ・スタートであっけないほど簡単に始動。今日のこのトラブルでほぼ原因の見当がついた。バッテリーが弱ってきたせいかもしれないが、最初の始動で電圧が下がってしまい、相当の距離を走らないとバッテリーが回復しない。今日はまだいくらも走行しないうちに2回スターターを回したので3回目にダウンしてしまったのだろう。

やはり最終的には充電回路の改造が必要かもしれない。AAMが終わったら本格的に取り組もう。ともあれ先だって購入した新しいバッテリーに付け替えたので、来週末のツーリングは心配ない。

           

軽率

2010年10月21日 | Weblog

                         

若いころ飛行機に憬れて航空エンジン整備の仕事をやっていた。出た学校が航空工業専門だったから極当たり前にその方面に就職したわけである。飛行機は「安全」に関しては他の乗り物とは一線を画している。設計思想、信頼性、耐久性、整備性、運行管理・・・全てに亘って地上・水上を走るものとは違っている。だから、そういうものを取り扱う工場やそこで働く人間にも、またそれなりの設備や資格が要求される。

職場では先輩、同僚が皆競って資格取得に励んでいた。そういう環境だったから自分も躊躇することなく勉強し必要な資格(航空工場検査員、航空工場整備士)を苦労の末取った。

その後仕事は船舶、乗用車、トラック関連へと転職で移り変わった。今になって自身の足跡を振り返ってみれば、所々大小汚点のごとき”失敗”が思い起こされる。それらは皆自分の不注意に拠るものばかりで、大事には至らなかったものの冷や汗ものだった。

自分がこれほど軽率な性格だということを、もし若いころから十分認識していたなら恐らく怖くて航空業界なんぞに足を踏み込まなかった。ボルト一本締め忘れただけで飛行機は墜落することだってある。注意深さが最も必要とされる仕事に、不注意な自分が唯の憧れで就いてしまったのは若気の至りだったけれど、10年後に自己都合でそこを辞めたのは幸運だった。もしもそこで働き続けていたら、自分の不注意から間接的にでも飛行機を墜落させたり乗っていた人を危めたりしていたかもしれないのだ・・・

世の中には自分を含めて軽率な人、不注意なひとは沢山いると思う。そして本人もそのことを自覚していないか、周囲も分からなければ選んだ仕事はミスマッチとなり、場合によっては危険をもたらす。そうなると本人にとっては勿論のこと他人にとっても不幸なことになりうる。考えてみればコワイことなのだ。

                      


仕事は一度にやってくる

2010年10月19日 | Weblog

                                     

普段はマイペースで仕事を片付けていれば事足りるのだけれど、時々複数の仕事が一度に飛び込んできて「てんてこ舞い」させられる。昨日はそういう日だったようで、朝から一日中駈けずりまわって過ごしたせいか疲れた。
                                  
朝一番で入荷したH社新仕様の製品をその日のうちに出荷することになっていたが、初品検査書を添付しなければならない。急ぎ測定工具を持って作業場へ行き、出荷準備の邪魔をしないように2台分の主要寸法を測定、すぐ事務所に戻って検査書を作成。

終わって直ぐ、先日客先から苦情のあった内圧試験不具合について不具合内容を確認すべく、本日の出荷製品を使って大至急確認テストに取り掛かった。・・・が折角準備しておいた試験装置の接続部がサイズ違いで中断。あちこち接続コネクターを探しまわったけれど手持ち部品のなかには無い。その間にM社向け試作製品のネーム・プレートの仕様番号違いで、交換用ネーム・プレートの作成依頼。ようやく最近使い方に少し慣れたマーキング・システム機(打刻機械)で早速ネームプレートを作成。

お昼になったので仕事の仲間3人でいつもの食事処「吉利(きり)」へ。1時間はゆっくりした。

午後からは中断していた試験をするため、接続コネクターを探しに近くのホーム・センターへ。運よく探していた1/4”x1/8”パイプ・ネジのコネクターが見付かり早速購入。さあ、取り付けよう・・・としたら1/8PTが僅かに合わない。米国製NPTと日本製PTでは微妙にネジ寸法が違う。仕方なくNPTネジ・タップで買ってきたコネクターを修正、ようやく試験装置を接続できた。

30分ほどいろいろテストをやってみたけれど、結局顧客が言っている苦情が再現せず、苦情そのものも理解するに至らず、空振り。

試験の後片付けを済ませ、朝出来無かったメールのチェックと返信を書いていると今度は修理業者のTさんから呼ばれた。先だって彼が修理した部品の不具合が出荷前点検で再発したため、再分解したら原因が分かったという。目視で確認し、写真を撮って即米国メーカーにメール連絡、代品請求する。終わって5時、昼休み以外休む間のない一日だった。
老骨に堪えるわい・・・!

                                      


秋の訪れ

2010年10月17日 | Weblog
           
           

2階のベランダからふと庭を見下ろしたらモミジの葉が色付き始めていて、ハナミズキにも赤い実がたくさん成っていた。異常気象と騒がれた猛暑の夏も終わり、秋が足早に深まっているのだろう。そういえば早朝ウォーキングでも、もう半袖シャツ一枚では最初のうち肌寒く感じるようになってきた。

お隣のNさん宅では家を建て替え中で、丁度今基礎工事が終わったところで2階からよく見える。この団地が出来て22、3年経つけれど建て替えで新築する人は未だ殆どいない。わが家は12年目で建物と屋根を塗り替えたけれど、あれからもう10年になる。1階部分の屋根を見ると軽量スレートの所々が錆のように赤茶けている。そろそろまた塗り替えの時期だ。

今年の夏は怠けて芝生の刈り込みを2回くらいしかやってないのに、猛暑のせか思ったより伸びてこなかった。その代わり雑草だけがひょろひょろと背が高くなったり、裏では一部毟るのを躊躇するほど繁茂してしまった。伸び放題になってしまった庭木もそろそろ思い切った剪定をしてやらないと、来年は益々手入れをしたくなくなりそうだ。

年々歳々庭いじりが億劫になってきて、どうかすると植木屋さんを頼んでしまおうかと思うのだけれど、お金を払って手入れするような庭でもなし、ヤッパリ自分で素人剪定することになるのだろう^^!

           

LC charging improvement ?

2010年10月15日 | Weblog

           

先週末のツーリングで再びエンジン始動不具合に見舞われてしまったので、とにかくバッテリーだけはネットで購入手配した。2年に一度バッテリー交換(¥15000送料込み)というのも何だか業腹なので、以前MOMOさんから教えてもらった米国発の「改善策」を真面目に考えてみることにした。

R/R(レギュレーター・レクティファイアー)とスターター・リレー間を直接繋げるケーブルを追加して電装品の主電源回路をバイパスさせ、電圧ロスを減らそうというものである。作業そのものは割合簡単そうに思えたのだが、追加ケーブルは主電源用だからかなり太目だし、それにスプライス方式で既存ケーブルから直接枝分かれさせる方法なので、果たして熱を持ったりせず十分な電気を流してくれるものだろうか・・・と心配になった。更にそんなに太いケーブル専用のスプライス・コネクターなんて手にはいるのか・・・?よくよく読み進むに従って何だか徐々に不安になってしまった。

           

今朝、取り敢えず改善に必要な部品を探しにゆく前にエンジンをかけてみた。何と・・・セル一発で難なく始動するではないか。もう一度スイッチを切ってやってみたが問題なし!バッテリーはヘタってもいなかったし、バイクの充電機能も良かったということの証明である。それでは、前回のツーリングでスターターが回らなくなった原因は一体何??? 始動ボタン・スイッチだろうか、スターター・リレー・スイッチだろうか、それとも一時的な充電機能不良だろうか・・・?
電気系統の不具合はこれだから困る。

再確認のため銚子まで往復150キロほどテスト走行して何回かエンジンを切って始動させてみたが一度もフェイルしない。原因が分からないだけに、不安を抱えたまま月末のAAMで長距離を走るのは、あまり気持ちがいいものではない。来週もまたテスト走行してみるか・・・

帰宅してバイクを仕舞ったら、注文しておいたバッテリーが届いた。当面必要なくなってしまったけれど予備として取って置くしかない。あ~ぁ無駄な買い物をしてしまったわい・・・

           


爆笑ならぬ汗かきツーリング

2010年10月12日 | Weblog

           
             右:HSさんのシャドー750

11日・体育の日は予報通り快晴となった。7時前ににバイクを引き出し、忙しなく支度を済ませて飛び乗った。7時半丁度。

数日前に趣味人倶楽部(シュミート・クラブ)の”爆笑ツーリング”というコミュに入れてもらった。参加の挨拶の序でに里美村までショート・ツーリングに行くと書き込んだら、HSさんから9日(金曜日)「一緒に行くかも・・」と連絡があった。その後携帯にもWebにも再確認の連絡が来ていないので、多分取り止めたのだろうと思っていた。

約束の時間と場所を9:00時、常磐道・千代田SAにしてあったのでとりあえず今日は高速で行こうと決め、最近開通した圏央道・稲敷ICへ向かった。初めてのルートは新発見がある。阿見IC近くには大きなアウトレット・モールが誕生していて、更に行くと牛久大仏の背中を真近に見ながら通り過ぎる。

高速に乗ってから20分程でつくばJCT、さらに15分で千代田SAに到着。8時半まで待ってはみたけれど、連絡がないので見切り出発した。
快晴のなか爽やかな空気を楽しみながら100Km/hほどでゆったり巡航、茨城県道10号へ出るため日立南大田ICはやり過ごして日立中央ICで降りた。K10へ入る直前携帯が鳴った。悪い予感! バイクを路肩に停めて携帯の留守電を聞いた。HSさんからで今千代田SAに着いたという知らせ。シマッタ! もう少し待てばよかったw・・・^^!

仕方なく日立南大田で待ち合わせすることにして、自分は戻って下道(R6)でICへ向かった。指定のガソリン・スタンドで待つこと10分、また携帯が鳴った。「出口間違えて日立中央ICで降りた!」・・・ゲッ!
幸いICは目の前だからHSさんをそこに待たせて、又高速にのり日立中央へ急行、ようやく逢えた^^! ”爆笑ツーリング”・グループだけに話の種が次々と・・・か(笑)

時間はすでに11時半、予定より大幅遅れだけれど緑のワインディングを30分ほど流して道の駅里美を通過、その先の蕎麦屋へ。ここは以前「ま~ったり」のツーリング仲間とよく利用したのだが、今は以前にも増して小汚い店になった(笑)。しかし蕎麦そのものは腰があって、自分は気に入っている。HSさんはどうだろう・・・^^!

彼の住まいは相模原方面なので、この辺りであまりゆっくりも出来ない。直ぐ帰路につくことにした。
ところが・・・いざ出発しようとしたら、私のバイクのスターターが回らない!押し掛けしようにも坂がない。数十メートル重いバイクを押したけれどへたばってしまった。仕方なく保険会社のロード・サービスに救援を依頼。返事を待っている間にHSさんが先ほどの蕎麦屋からバッテリー・ケーブル借りてきてくれ、ジャンプ・スタートして事なきを得た。独りだったら・・・と思うと冷や汗ものだ。

今朝家を出るときは難なくエンジンは始動できたのに・・・こんなに突然バッテリーがへたるのだろうか? 兎に角そのまま給油中もエンジンを切らずに真っ直ぐ家まで戻り、駐車スペースに入れてからエンジンを切った。試しにスターター・スイッチを作動させてみたら苦もなく始動する!二度ほどやってみたが問題なし・・・一体これはどういうことなんだろうか・・・???やっぱりバッテリーがヘタっているのだろうか・・・

”爆笑”ならぬ”大汗をかいた”今日のツーリングでした(笑)

            


古希

2010年10月09日 | Weblog
         
         

今月9日は誕生日である。これまであまり後を振り向かないで生きてきたせいか、いつの間にか・・という感じがするのだけれど、まぎれも無い満69歳になった。むかしはこの年齢まで生きる人は稀(まれ)だったというのに、今では日本人の殆どが80歳くらいまで生きる。将来の古希は99歳くらいでよい^^!

社会人になってからは誕生祝などしたことはなく、改めて「今日から何歳・・・」などとケジメもつけてこなかったから、孫から誕生祝のカードをもらうようになって初めて「・・もうこんな歳になったのか・・」と実感するようになった。

誕生祝いにかこつけてカミサンが寿司を食いに行こうというので、彼女の買い物がてら松戸の伊勢丹へ行った。女の買い物は時間がかかる。終わるまで2時間ほどあちこち歩き回ったり、所在無く待合室で時間をつぶしてから11階のすし屋へ。車だから私はノン・アルコール・ビールで・・・乾杯!「お誕生日おめでとう!」と祝ってはくれたけれど、支払いは私です(笑)。

キリン・フリーって、今日初めて飲んだけれどアルコール入ってないのに、何だか顔が火照って上気したようになり軽く酔った気分になるんですね!味はビールとはチョッと違い、少し強壮剤ドリンクのような薬っぽい香りが・・・初体験でした^^!

夕方帰宅したら北海道の孫たちから手紙が届いていて、同封の写真で近況を知らせてくれた。これはこれで嬉しいものであるが、来春は是非「本物」に逢いに行こうと思った。

         
         
         

お泊り

2010年10月07日 | Weblog

         

甲斐犬「ゴロ」が2泊3日で遊びにきた^^!

飼い主が2,3日留守にするので、その間我が家で預かることになった。ゴロは生まれて8ヶ月ほどの男の子だ。まだ、じゃれ付きたい盛りの子供だから人が近づくと少しもジッとしていない。散歩に連れ出しても、嬉しくて暫くの間足に絡み付いて離れない。大きさは、もう柴犬の成犬くらいはあるからかなり力があって、散歩に出てもカミサンなどはゴロに引っ張られて歩かされているようなものである(笑)

夜は玄関の中にケージを入れてその中で寝かせる。夜私が仕事から戻って玄関に入ると、ケージの金網越しに入れた私の手をべろべろ舐め、クークー甘ったれながらヨダレだらけにする。

         

飼い猫の「もも」は可笑しなことに、ケージから2mほど離れて廊下に座り「ゴロ」をジッと見ている。まるでゴロを見張っているかのようである^^!
「もも」は小さいころからあまり犬を恐れず、大人しい犬ならかなり近くまで接近する。遠くから見ていたら、ゴロがケージから出られないのを承知しているかのように大胆に近寄っていた。

三日目の朝、ゴロはカミサンと一緒に散歩に出て駅まで私に付いてきた。駅の金網越しに別れを惜しんで頭をなでたら、また手をヨダレだらけにしてくれた^^!
飼い主は折角番犬にするつもりで飼いはじめたのに、こんなに人懐こくてゴロは果たしてホントに番をしてくれるのだろうか・・・甚だ疑問である(笑)

         


高尾山 2010-03

2010年10月04日 | Weblog

                 
                 
                 

マッターホルンは無理なので2日(土曜日)高尾山に行ってきました(笑)
今年3回目です。勤務先の京都オフィスにいるIT担当TSさんが東京事務所へ出張の機会に是非高尾山に行きたい、というので東京の同僚3人と一緒にお付き合いさせてもらった。

当日は朝から晴れて、雲は少し多かったものの山登りにはもってこいの天気。高尾山口に10時待ち合わせで予定通り5人全員そろった。駅前は相変わらずの混雑で登り道は”渋滞”するかと危惧したけれど、それほどでもなく6号路を順調に進んだ。

前々日までの雨で路面はいつにも増して水溜りが多い。このルートは沢伝いなので普段からぬかるみが多いのだけれど、草木が変化に富んでいて飽きない。いかにも山道という感じがして一番好きである。
今日のメンバーは健脚揃いだったので、ゆっくり歩いた割りには早く着いて11時半には頂上少し手前のベンチで休憩。

頂上は大混雑で昼食を広げる場所がない。ウロウロしていたら運よく屋根付きのベンチが空いて5人全員座れた。ラッキー!
夫々持ってきたランチを広げて自然の中で昼食会。何の変哲もないサンドイッチやおにぎりも、みんなで話しながら山上で食べれば美味しい。缶チューハイを持っていったのは私だけでした^^!

京都のTSさんの感想:手ごろで登るのが楽しい山。しかしこの賑わいには吃驚、関西にはこういう山はない・・・というものでした。

                    
                    
                    
                    
                    


松風の門

2010年10月01日 | Weblog

本は仕事の行き帰りに電車内で読むだけだけれど、かなりの冊数になる。読み終えた後はすぐ忘れてしまうので、最近は読書履歴をつけるようになった。履歴といっても読んだ日付と作家、題名、出版社名くらいのものだけれど・・・

今は時代小説が面白くて手に入るものは片端から読んでいる。最近になって分かったことだけれど、時代小説の作家がこれほど多くいたことに驚くとともに、自分の無知を思い知った。

上田秀人、乙川優三郎、宇江佐真理、乙川優三郎、風野真知雄、佐伯泰英、澤田ふじ子、白石一郎、高橋義夫、堀 和久・・・などなど最近名前を知った作家が山ほどいる。現代に生きながら時代小説を書くからには、最低限膨大な量の歴史資料や古本を読んで知識を蓄え、その上で構想を練り、その時代の人々の生き様を想像して描いてゆくわけだろうから、出来上がった小説をただ読むだけの我々には到底思い及ばない困難な仕事であろう。

けれども個人的な好みからいえば、山本周五郎や藤沢周平の作品は別格に思えてしまう。特に山本周五郎作品はただ読んで面白いというだけでなく、心に滲みるものを感じる。

               

「松風の門」は子供のころ剣術の稽古で誤って藩主の右目を失明させてしまい、動転して痴呆のように立ちすくむ俊英の家臣に藩主はこのことを「黙っていろ!」と秘密にする。やがて長じた藩主が江戸から国元に戻った際、検地やり直しをめぐって百姓一揆騒動が持ち上がる。幼少時のことを深く恩義に感じていた俊英の家臣は己の一命をかけて騒動を治めるが、短慮だとして藩主から閉門を命ぜられる。その夜彼は切腹して果てる。側近の老職から事実を聞かされた藩主は彼の死を悼み、寺の境内の松風が瀟々となる中墓に参る。

こういう小説に胸が詰まるのは自分が歳をとったせいだろうか、それとも旧い日本人としてのDNAが色濃く残っているせいなのだろうか・・・?
飲み友達のJinさんなら同じ感覚を共有してくれている筈だけれど、若い人たちは果たして我々と同じように感動するのだろうか、ちょっと興味のあるところである。