Ed's Slow Life

人生終盤のゆっくり生活をあれやこれやを書き連ねていきます。

本田八幡神社

2008年12月24日 | Weblog

  
         

国分寺の祥応寺で実家の墓参りを済ませたあと、隣の八幡さまを覗いてみた。子供のころは神社などとは言わず、皆「八幡さま」と言った。
当時は周りに民家などあまりなく雑木林と畑だったから、ひときわ背の高い杉や欅の大木に囲まれた神社の境内は夏涼しくて、よく遊びに行った。お祭りには舞台が出来て、お神楽、演芸、踊り、屋台の出店でひときわ賑やかになり、夜は小銭を握り締めてアセチレン・ガスの臭う屋台を歩き廻ったものだ。
昔の木造の本殿は今は造り替えられてコンクリート製になってしまい、神輿や大太鼓の収納小屋も新建材の味気ない建物になった。唯一昔のままだったのが(手を洗う)お清め場で、小学生のころよく屋根によじ登って遊んだことが懐かしく思い出される。
立て看板で神社の由緒を初めて知ったが、享保九年(1724年)というから300年近い歴史があったとは驚きである。自分が生まれ育った地、本田新田はその名から、てっきり歴史の浅い土地だとばかり思っていたけれど、とんだ思い違いだった。
この辺りには川がないので、田圃は無く「新田」と言っても畑である。しかし土は養分に富む良質な黒土で、裸足で畑道を歩くと足裏の肌触りが実に気持ちよい。
子供の頃は見渡す限り続いていた、その黒土の畑も年々少なくなってきて、今や家ばかり建て込んで見る影もない。
時の流れとはいえ、豊かな自然がだんだん失われていくのは哀しい。