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Ed's Slow Life

人生終盤のゆっくり生活をあれやこれやを書き連ねていきます。

食事会

2015年02月23日 | Weblog

         

十数年ぶりに、昨日(22日)息子が札幌から訪ねてきた。成田に着くということだっ
たので迎えに行った。到着口で待っていたら、ひょっこり後ろから現れたものだから
面喰ってしまい、カミサンもEdも一瞬他人かと思ってキョトンとしてしまった。^^!


勤め先の社命で、人材確保のためのセミナーに出席するとかで一晩だけ泊まって翌
日夜トンボ帰りする。忙しいことだ。とはいえ折角の機会なので、息子の姉夫婦とカ
ミサンの姉夫婦も呼んで、夕方から7人で近所の大衆割烹で食事会をやった。


                                               

息子はこの家には大学受験浪人中の正味一年くらいしか居らず、大学に入ると直ぐ
に東京で下宿生活を始めた。せっせとアルバイトしながら勉強していたから、こちら
(実家)には殆どより付かず、親は学費を出しただけで大学を卒業してしまった。親に
全く世話を掛けないEcoな息子なのである。^^!


子どもたちが小さかった頃、Edは仕事で家を留守がちだったから、カミサンの姉夫
婦には我が家の子どもたちは何かと世話になり、今でも親子のように接してくれる
ので、子どもたちにとっては親が二組いるような感じかも知れない。(笑)


アルコールが入って話が尽きなかったのだけれど、7時半でお開きにして車で皆を
送っていった。今日はカミサンが運転手をやったので、好きな酒が呑めなかったから
自宅に戻ってから息子と3人で呑み直した。相当古いけれどブランデーがあったの
で開けた。十年以上は放ったらかしだった代物で、コルクが乾燥してしまい、ビンに
こびり付いていたくらいだから、恐るおそる飲んでみたが味は悪くなかった。^^!


孫3人の話、娘夫婦の話、幼かったころの思い出・・・話が尽きない。アッという間に
11時になってしまい、朝が早いEdは睡眠時間が足りそうもない。息子を急き立てる
ようにして二階の寝室に行ってもらった。次回は我々が札幌へ出掛けねばなるま
い・・・


          


とんでもない奴!

2015年02月20日 | Weblog

        

今日の日刊ゲンダイWEB版のニュース・トップは元小泉政権時代のブレーン
と云われた竹中平蔵の最近の悪行について・・・

以下にニュース全文をCPさせてもらいました。

                                      

労働規制打破の裏で…竹中平蔵氏“パソナ関連予算”倍増

2015年2月20日

農業、労働など“岩盤規制”の撤廃にシャカリキの安倍首相に政府の有識者
会議の一員としてハッパをかけてきたのが、慶大教授の竹中平蔵氏(63)だ。
竹中氏は元日のテレビ番組で「日本の正規労働ってのが、世界の中で見ても
異常に保護されている」と言ってのけた。こうして労働者を守る規制を破壊す
るウラで、竹中氏は税の恩恵を享受している。


 竹中氏が深く関与しているのが、内閣府に設置された「官民人材交流センタ
ー」事業だ。13年に国家公務員の早期退職募集制度が施行されたことに伴
い、再就職などの支援を行っている。業務は民間企業に開放され、企画競争
による随意契約で、業務を独占受注しているのが、人材派遣大手の「パソナ」
だ。竹中氏は09年8月からパソナの取締役会長を務めている。


 現在、国会審議中の15年度予算案をみると、官民人材交流センターの予算
は前年度の2億6300万円から2億8600万円に増額されている。実は昨年
夏の概算要求時点でセンターは前年比ほぼ2倍の5億900万円の予算を求
めていた。まさに「竹中予算」倍増計画ではないか。


■引っ越し費用1億1000万円計上


「概算要求の時点ではオフィス移転を予定しており、引っ越し費用として1億1
000万円を計上しました。しかし、財務省の査定で『移転する必要はない』とハ
ネられ、予算を削られたのです。また、スタッフの増員も計画していましたが、
こちらも財務省に認められませんでした」(官民人材交流センターの担当者)

 内閣府の予算案の内訳をみると、来年1月から運用が始まる「マイナンバー
(社会保障・税番号)制度」の啓発・広報予算が跳ね上がっている。前年度の2
億1400万円から4億8200万円と実に125%アップ。破格の予算増の主な
理由は新制度の円滑な導入に向け、国民や企業からの相談窓口としてコール
センターを設置・運営するためだ。

「コールセンター事業はパソナの主要ビジネスのひとつ。業務効率化を進める
官公庁や自治体からの業務委託を増やしています。マイナンバー制度の事業
受注を虎視眈々と狙っていても、おかしくありません」(経済ジャーナリスト)

「残業代ゼロ」や「裁量労働の拡大」で労働者を痛めつけようとしながら、せっ
せと自分の会社に税金を還流させるとは胸クソ悪い話である。


                                  

国民の税金に群がり食い物にするシロアリは政治家、官僚ばかりではない。こ
うしていつの間にかシロアリの巣に入り込み、ずる賢く金儲けを企んでい
る”大学教授”もいる事を、我々無能な一般庶民も忘れてはならない。この手
の良心の欠片も持ち合わせない人間を、”有識者”などと恰も国民を代表する
良識ある優れた人間ででもあるかのように、政府への答申会議メンバーに加
えるなんぞ、安倍政権のヤラセ以外の何ものでもない。

次から次へと繰りだされる安倍政権の嘘に騙されないようにしよう。

             


中華ランチ

2015年02月20日 | Weblog

                  

去年の今頃、知人から税務署で渡されたというパンフレットを貰った。内容は次回
確定申告からは、白色申告であっても収支ノートの記載と領収書の保存が必用で
ある、というものであった。


なので、レシート類は月ごとに日付順に纏めて茶封筒に保管し、出納仕訳帳には
此れまで以上に小まめに記載しておいたから、今年の集計はいつもより早くて楽だ
った。とはいえ、毎年の事ながら事細かく決められた計算方法と記載手順を追って
申告書を書き上げるのに丸半日かかった。


自宅で下書きを完成させてから町役場へ行き、新しい用紙を貰って清書し、提出す
るまで1時間ほどかかる。今回は土日を避けて昨日(ウィークデイ)に行ったので会
場はそれほど混み合ってなくて9時半には提出が済んだ。早く済んだのは良かった
のだけれど、銀行も郵貯の窓口もまだ開いておらず、仕方なく一旦自宅に戻った。


一応関係書類は全て持参して、いつでも提示できるように準備だけはしておいたの
だけれど、申告書の提出時に記載内容をチェックする以外は特に確かめられたり、
尋ねられることもなく、例年通りスンナリ終わった。尤も、売上が500万にも満たな
い零細個人事業なんて税務署は端から相手にしていないのに、几帳面にノートな
どつけなくともよかったのかも。^^!ヤレ、ヤレ・・・


自分で書いた税金の納付書を持って郵貯銀行窓口へ行き、支払いを済ませたらホ
ッとして気が楽になった。次の日曜は札幌の息子が訪ねてくるので、これで心置き
なく皆で酒が飲める。(笑)


                                                

昼時になり、カミサンが担担麺を食べたいというので、午後から牛久の百香亭(中
華)へ出掛けた。ここは昼時食事をすると食後にコーヒーが付く。勤め先で昼時い
つも行く割烹・吉利はランチ750円でコーヒーも付くから、百香亭で680円のランチ
を注文すれば吉利どっこいどっこいである。なかなか頑張る中華屋さんである。


麺の他に鉄板餃子とデザートに杏仁豆腐も注文したので、一人1300円位だった。
氷雨が強く降りだして寒くなってきたので急いで帰ってきた。・・・が慌てて、毛糸の
帽子を置き忘れてきてしまった。電話して次の日曜また行くので取っておいてくれる
よう頼んだ。^^!


                     


2015年02月19日 | Weblog

                    

今乗っている車(マークX )は、この6月で4回目の車検を迎える。つまり買ってから
丸9年経つわけである。うっかりして未だ7年しか乗っていないと思っていたのだが、
走行距離が14万キロになろうとしているのだから、7年ということはないのである。


その前のマークIIは13年半で29万キロ走ったからタクシー並みである。殆どカミ
サンが使っていたのだけれど毎月2000~2500キロは走っていた。流石に少し
走り過ぎだと思ったらしく、マークXに替えてからはかなり抑え気味になった。それ
でも年1万5千キロだから、カミサンも相当運転が好きなバアさんである。^^!


Edは今回もう一度車検を取って、後2年乗って買い替えれば良いと思っていた。
だが、カミサンの考えは違っていて、「もう先が短いのに更に2年後では、折角車
が新しくなっても、果たしてドライブなどする元気が残っているかどうか怪しい」と
いう。確かに言えてる。


で、この際車検代は買い替え費用に回した方が良いということになった。ロクに貯金
もないくせに随分思い切ったことをするバァさんである。^^!


                                              

先日ざっと見積もって貰って凡その見当はついたけれど、未だ下取りの金額が分ら
なかったので、総額が分らない。日曜日にもう一度ディーラーを訪ねて最終的にい
くらになるか調べてもらった。最初はもう残存価値は殆どないようなことを云われた
ので、期待していなかったのだけれど、想像以上に高く引き取ってくれた。


現在の車はワイン・レッドで気に入っていたのだけれど、次は違う色にしたいといっ
てカミサンが選んだのはダーク・ブルーだった。実車を見たかったのだけれど無い
のでミニカーで確かめた。かなり明るさを抑えた色調のブルーなので落ち着いた感
じである。


色が決まったら、早速担当セールスマン氏が契約書を持ってきたのでサインだけし
た。「ハンコは持ってきてないよ!」と云ったら、後程で結構ですという。どうせ印鑑
証明やら登録関係の諸費用が近く必要になるので、その時まで正式な契約にはな
らないのだが・・・メーカーには発注を入れるそうである。信用してくれたらしい。
(笑)


納車は3月末か4月初めとのこと。それまでは現車を傷つけないよう大事に乗らな
いと・・・^^!

                 


ど素人

2015年02月16日 | Weblog

                 

素人は何をするかわかったものではない。素人とは自分のことである^^!


                                             

会社のPCは情報量が半端じゃないから、メールも年度ごとにファイルを作って纏め
てある。なるべく不必要なものは削除するのだけれど、旧くなったものの整理は殆
どやらないから、年度が替わると去年以前のファイルやメールはそのまま残ってし
まう。勢い無駄な情報も沢山死蔵されてしまう。


メールは案件毎に親ファイル、子ファイル、孫ファイル・・・のように関連づけて保存
してあうから、大見出しは少ないけれど一年分では結構な記憶バイト量になるらし
く、Archiveファイル1個に保存できるのは3年分が限度で、4年目の今年は1か月
分で満杯になってしまった。


メールをArchiveに移動しようとするると、PCが「ファイルが一杯です。移動できま
せん」と言うので、さてどうしたものか・・・と困ってしまった。PCをよく知っている人
に訊ねたら、EdのPCの空き容量を見てくれて、受信トレイの空がまだ十分あるか
ら、一時そこへ移動したら・・・?という。


彼女の言う通りに今年のファイルを受信トレイに移動した。・・・ありゃりゃ・・・どうし
たわけかメールの送受信ができなくなってしまった。元に戻そうとしても、「ローカ
ル・サーバーと同期中ですので、完了するまで移動できません」という表示。そのう
ち、メール・ボックス内の容量100メガを超えています。メールを受信できない可能
性があります、という注意表示が出てきた。


こうなるとEdにはもう手も足も出せない。京都に居る会社のIT専門家Sさんに縋る
より他ない。早速電話して事情を話し、遠隔操作してもらって対策を講じたのが先
週の金曜日で、時間がかかるというので週末は電源を入れっ放しにしておいた。


                                                

さて今日、月曜日、正常になていることを期待してスクリーンを覗いてみたがで、相
変わらず受信トレイは150メガになったまま送受信不能。またまたSさんにお願い
して遠隔操作して頂く。午前中一杯そうやって色々対策を講じて貰ったけれど、結
局超過分の50メガほどは選択削除しなければ駄目だという。旧いけれど捨てたく
ないEngineering関連のデータが沢山あったのだけれど、仕方なく大量に削除し
た。ヤレ、ヤレ・・・


本当は、新たにArchive No.3の保存先を造って、今年のファイル「2015」はそこ
へ移動すればよかったのに、飛んでもない余計な仕事をSさんにやらせてしまっ
た。デタラメなことをしないで、最初から専門家に頼めばよかったのだ・・・反省^^!


                


コーヒー・ミル

2015年02月15日 | Weblog

                 

我が家にはコーヒー・ショップで使っているような電動ミルがある。26年前前まで
カミサンがやっていたコーヒー店で使っていたもので、廃業したとき一台持ち帰っ
てきた。以来外側以外は特に掃除もせず26年間づっと使い続けてきた。


それが最近少し具合悪くなってきて、豆が途中で引っかかったように落ちて行か
ないことがある。手で叩いて振動を与えてようやく最後まで落ちる、といた具合で
ある。透明なプラスチック製の豆投入口もコーヒー豆の滓でもこびり付いているら
しく、茶色く筋状に汚れている。カミサンに掃除の仕方を尋ねたけれど知らないと
いう。店はやっていても、ミルの掃除やメンテはしたことがないらしい。^^!


調べてみたら粗さ調整ダイヤルの両脇に、手で回せるように頭にロールを切った
ボルトが二本付いている。プライヤーで緩めて外したら豆を挽く歯車の部分がそ
っくり外れて出てきた。歯の間と粉の通路にも粒のままのコーヒー豆が2,3個引
っかかっていて、どうやらこれが挽いた豆の送りを邪魔していたらしい。


豆の投入口だけは汚れが酷くこびりついていたけれど、それ以外は案外綺麗で、
粉を掃除したら歯車などは未だピカピカだった。やはりプロが使うものは丈夫だし
掃除もし易く出来ている。我が家では週一の頻度で使うのだから、これからはも
っと掃除を頻繁にせねば・・・反省^^!


                        


月とスッポン

2015年02月13日 | Weblog

                 

ドイツの元大統領・リヒャルト・フォン・ワイツゼッカーさんが先月31日94才で亡く
なり、ドイツで国葬が行われた。


ご自身も第二次世界大戦で従軍し、ポーランド戦線に参加したそうであるが、戦後
ナチス親衛隊だった父親が、アウシュウィッツ強制収容所へのユダヤ人強制送還
に係わった罪に問われた裁判で、当時法律を学んでいた大学を一時休学して、裁
判の弁護士を助けて手伝ったという。


1984年に西ドイツの大統領に就任した。1985年5月8日、ドイツ議会で行った
「荒れ野の40年」と題する演説はつとに有名で、その後世界各国から高い評価を
受けた。日本でも戦後の歴史認識の動きに大きな影響を与えた。


「5月8日はドイツにとって『敗戦の日』ではなく、ナチスによる暴力的支配から人々
が自由になる『解放の日』である」とし、「過去に目を閉ざす者は現在に対しても盲
目になる。非人間的な行為を記憶しようとしうない者は同じ危険に陥りやすくなる」
と述べ、ドイツ国民に対して、ナチスの過去の罪を直視して被害を与えた国々との
和解を進めるようにしましょう、と呼び掛けを行った。


何と真面で崇高な呼びかけではないか。自分たちの過去の間違いや言いたくない
ことと勇気をもって真摯に向き合い、反省している。戦後のドイツが近隣各国から
尊敬される国に大きく変貌したことが肯けるのである。


今もって周囲の国々から十分理解されず、時として不審の目で見られることさえあ
る日本とは大違いである。唯の歴史認識の違いだけでなく、十分な反省とその覚悟
を隣国に伝えてこなかった国会と議員の怠慢による。


近隣諸国の人々に対して「いつまでも愚図愚図いうな!」というのではなくて、「日
本は今後も決して戦争はしない国です」と覚悟をもって言い続けられる国にして行
かなければならない。


過去を反省せず、戦争をしたがっている何処かの国の首相とその取り巻き連中に
は、ワイズゼッカーさんの爪の垢でも煎じて呑ませてやりたいものである。^^!

                 


料金通知

2015年02月12日 | Weblog

          

Docomo携帯の請求書が今月分から郵送されなくなった。Web上でDocomoの
ホームページから見られるという。PCでアクセスしようとしたけれど、マイ・ページ
を開こうとするるとIDとパスワードが必要になる。7年前に携帯を買ってから、そん
なもの一度だって使ったことないから、最初から有ったかどうかも分らない。


「IDとパスワードを忘れたら携帯のi-modeからアクセスして設定変更するのが
最も簡単です」という説明に従って、小さくて見えない画面を虫眼鏡で探しながら
追って行ったのだけれど、結局ネットワーク・パスワードなるものがどうしても必要
で、諦めた。


携帯を買った時の契約書と保証書などは残しておいたから、当初の契約書を開い
て探してみたけれど、それらしいものは何処にも記載がない。ネットワーク・パスワ
ードの欄も空欄になっているし、これじゃあ取りつく島がない。・・・ってことは、Doc
omoショップまで足を運べということになる。勝手に変更しておいて利用者泣かせ
だなあ!


                                              

大体、親会社のNTTが気に食わない。以前インターネットはNTTを利用していた
のだけれど、陸の孤島よろしくISDNのまま長いことほ放っておかれて、世の中が
光へ移行してつある時期に、ADSLへの変更すらままならなかったのである。儲
からない田舎になんて投資しないって訳である。


そうこうしてる裡に、ケーブルTV会社の光通信が利用できることを知って、即プロ
バイダーをそちらの会社に変更した。序でに固定電話も全部NTTからケーブルTV
会社へ引っ越してしまった。今頃になってNTTは光の売り込みをシツコク迫ってく
るけれど、”一昨日おいで!”って言いたくなる。^^!


携帯もそろそろ買い替え時期だからDocomoを止めようと考えてtいる。親方日の
丸の会社はいつまでも勝手なことをやっていなさい!そのうちお客が居なくなるか
ら・・・(笑)


               


真冬

2015年02月10日 | Weblog

                

去年は2月にドカ雪が2回も降って雪かきで往生した。そのせいかHCでは雪かき
用の大きなプラスチック・シャベルが大量に並べられていたけれど、まだ買ってい
ない。そうそう毎年ドカッと降ることも無かろう・・・とタカをくくっているのだ。^^!


往生したのは、屋根の雪が2階のベランダを略埋め尽くすくらい大量に落ちてき
て、それを下に落とすのに苦労したのである。鉄の四角いスコップで少しづつさら
って落として行ったのだが、狭いベランダでスコップを振り回すのはことのほか骨
が折れた。雪国では高い屋根に上って大量の雪を落とさなければならないのだか
ら、Edのような高齢者になったら逸れこそ命がけだろう。


東京近辺でもこのところ流石に冷え込む日が続いて朝晩は寒さが厳しい。Edは
「朝は朝星、夜は夜星」で働いているから季節感を余計感じてしまうのかも知れな
いが、寒くても今の時期は冬の最後という気配がする。夜明けが少しづつ早くなっ
てきて、駅に着くころ東の空がオレンジ色に染まり始めると、何となく寒さが緩んで
きた気がする。


このところ週末の度何となく雨模様だったり北風が強かったりで休みの日もウォー
キングが出来なかったのだけれど、8日(日曜日)は久しぶりに1時間ほど歩いて
きた。この日は気温がやや高めで後半は手袋も毛糸の帽子も要らないくらいだっ
た。長いルートを選んで農道を歩いていたら、左手150mほど先の田圃の中でハ
クチョウが沢山群れている。水が張ってある訳ではなく、稲を刈り取った後の何も
ない田圃の中で一体何をしているのだろうか。


足は短いけれどハクチョウの飛ぶ姿もなかなか優雅で綺麗である。此処からそう
遠くない本埜村では農家が冬の田に水を張って餌づけし、毎年沢山のハクチョウ
が飛来するようになった。若しかしたらそちらが過密になって、新たな休憩地を求
めてやって来たのかも・・・


彼等がシベリアに向けて飛び去ったころ、やがて春がやってくる。

          


生きてるよ!

2015年02月09日 | Weblog

               

GM時代の友人Kさんから週末に何度か携帯に連絡が入っていた。今週はカミサ
ンが仕事で、帰ると猫の世話やら食事の用意やらで忙しくしていたから時間の余
裕が無く、つい返事をしそびれていた。


土曜日の朝再びKさんから携帯メールがあって、いよいよEdが死んだか入院でも
したかと思ったらしい。^^!我々ふたりともそういう歳だから無理もない。開口一番
Edが「まだ、生きてるぞ!」と云って大笑いになった。


2年前にKさんも硬膜下出血で緊急入院したことがあったし、その前に同じ飲み友
達だったIさんが脳梗塞で倒れて、今も半身不自由な独り暮らしをしているから、つ
い心配になったらしい。Edは今のところ身体は何ともないようなのだけれど、定期
健診はこの10年近く一度も受けたことがないから本人の自覚がないまま何かが
進行していたって、それは分らない。 ま、その時はその時、今から心配したって
仕様がないのだ。


                                                

土曜日、カミサンに頼まれてトヨタ・ディーラーに立ち寄り、車の見積もり依頼をし
てきた。前回同様250Gは必要最低限ものは全部付いているので、貧乏人には
それで十分なのだ。カミサンが今回はナビを欲しがっていたのだけれど、メーカ
ー・オプションは50数万円もするのでとても頼めない。


諦めていたら、担当セールスマン氏が「ディーラー・オプションで低価格品がありま
すよ!」という。リストを見せて貰ったら、エントリー・ナビなら工賃込でも10万円く
らいからある。バック・モニターを付けても+6万円位だという。なんだ、廉価版が
あったのだ。それなら・・・と、それらとETCを入れて見積もりをお願いした。予算
は”特定秘密”でカミサンしか知らないから、Edはそこまで。気が楽である。^^!


                                             

夜、札幌の息子から電話があって「22日は家に居る?」と訊く。「土日は普通は居
るけどどうしたの?」というと、東京のセミナーに参加するので折角だから家に寄る
のだそうである。午前の飛行機だから午後早くに着くという。「待ってるよ」と云った
けれど、羽田だか成田だか訊くのを忘れてしまった。^^!一晩だけ泊まって翌日
はトンボ帰りするのだそうで、何とも忙しいことである。


カミサンに話したら大喜びで、「じゃあ、叔父ちゃんと叔母ちゃん(近所の姉夫婦)も
呼ばなくちゃあ・・・」と早速宴会の準備に取り掛かる勢い。^^!「仕事で来るんだ
から・・・」と云っても、滅多に逢う機会がなくなってしまったので余程嬉しいらしい。


息子夫婦は子どもを3人も育てているから、我々親以上に貧乏暮らしである。^^!
末っ子が生まれたときカミサンが手伝いに行った。 夕食のとき何か呑むもの(酒)
はないの?と言ったら、「母ちゃんが呑むようなものは無いけど・・・」と言いながら
大五郎(焼酎)を出してきた、と笑っていた。

来たら少し美味い酒呑ませてやらなくっちゃあ・・・と今から何か算段している。
母親はいつまで経っても母親なのだ(笑)


                      


この先に何が

2015年02月05日 | Weblog

               

我々が日常使っている生活の手段や生きている環境といった物質面を考えれば、
この僅か100年位の間にとてつもなく進化したように思うのだけれど、こと物の考
え方や精神を考えると殆ど何も進歩していないのではないか、と思えてしまう。む
しろ物質面で貧しかった時代のほうが、人の心は豊かだったかもしれない。


宗教や思想の違い、人種の違い、国家体制の違いから、憎み、怨み、妬み、ある
いは誤解などから人間は相変わらず戦争し、殺し合いを続けている。


二千数百年前の古代中国、春秋戦国時代でも一国の支配者となれば、その富と
権力を自分の子に遺そうとし、相続をめぐって兄弟同士で殺し合いが行われてき
た。また夫々の取り巻きの家臣たちも自らの名誉、穎脱を目指して死闘を繰り広
げる。人間は己が最も優れていると認めさせるためにあらゆる手を使って相手を
蹴落とし、安心のためには相手を殺すまで戦わねば気が済まない動物らしい。


人間は一旦握った権力と地位は何が何でも手放したくなくなるとみえ、政治家や資
産家がそれにしがみつこうとする様は、持たざる我々には見苦しく悍ましいものに
映る。けれども若しかしたらそれは誰にでもある願望、潜在意識なののかもしれ
ず、だからこそ大金持ちは云うに及ばず、小金持ちまで自分の財産は少しでも増
やそうとする。経済格差が広がり続ける所以なのかもしれない。


経済の仕組みも政治の仕組みも、庶民の自由がなかった100年、200年前のそ
れと比べれば大きく進化したのかもしれない。けれども、それを行う肝心の人間の
精神まで進歩したわけではないから、今すぐ世界が根本的に変わるようなことはな
い。残念ながら戦争の無い世界とか恒久平和と云う理想は、そう簡単には実現し
ない。けれども理想は理想として高く掲げておく方が良いのだ。日本国憲法9条が
これまで果たしてきた役割は、とてつもなく大きいのである。


                                              

それにしても近頃の日本の急速な右傾化は、一体どうしたことだろうか。安倍晋三
という右翼の人間が首相になってしまったことがそもそも問題なのだが、彼を支持
している自公国会議員が多数をしめているということであり、かつてはジャーナリ
ズム精神が健全だったはずのマス・メディアまでが挙って政権批判をしなくなってし
まった。危険な足音が近付いてくるような気がする。


有権者のたった1/4の支持しか得られていない政党が、拙速に閣議決定だけで
あらゆる国の方針・政策を決めてしまう暴挙に、我々は危機感すら感じないのだろ
うか。


周りを見回すと政治には殆ど無関心で、専ら収入のこと明日の生活のことにしか
興味はないようで、自分の生活さえ安定していれば他はどうでもよい。面倒なこと
は考えたくないのか、新聞やTVでニュースは観ても唯ボーっと受け身になってい
るだけで、自分で考えて批判するとか、何か変だと疑ってみることもしない。我々
はやっぱり無知で無能なのだ。


気が付いたら、我々の自由ががんじがらめに拘束されていて、権力者の思うが儘
に働かされ、税金を絞られ、戦争に駆り出され、老後はボロキレのように死んでゆ
く・・・そんな世の中にだけはして欲しくないものである。


                                              

日本に限らず今の世界は、経済も政治も社会の仕組みも悉く行き詰まりつつある
ように見える。この先私たちは、秩序を失った混沌の世界に突入していくのではな
いか、という漠然とした怖れがEdにはある。


老い先短い年寄が今更何を・・・と笑われそうだけれど、近頃の世の中の動きを観
ていると、子や孫たちが悲惨なめに遭わないで欲しいと、願わずにはいられなくな
るのである。


                      


老々互助かい・・・?

2015年02月05日 | Weblog

            

こんなことは、100万遍繰り返しても何の役にも立たないのだけれど、電車の優先
席に座るバカものどものマナーの悪さには呆れ果てて文句をいう気力も失せる。


                                                 

今朝は武蔵野線は普通席に座れなかったので、空いていた優先席に座っていた。
途中駅で足の不自由な女性が杖をついて乗り込んでこられた。左側にはEdと同
年代と思しきジー様、右側には50前後のサラリーマン風の男がスマホに夢中
になっていた。対面の席は年配の女性と肥った中年男、若いサラリーマン風の二
人がスマホ中だった。

優先席も満席だったので、女性は仕方ないと思ったらしく、空いている方の手で握
り棒に掴まった。Edが直ぐ立って席を空けたので女性は礼を言って座った。
やがて電車が東川口に着いてその女性が降りたので席が一つ空いた。


隣にEdよりはかなり若いけれど、やや年配の女性が立っていたから、Edはそのま
ま立っていた。するとその人が笑いながらEdに「どうぞ」という。間もなく乗り換えな
ので坐らなくても良かったのだけれど、どう見ても高齢ジジイのEdが遠慮するの変
だから「スミマセン」と云って座らせてもらった。


若い奴らが知らん顔して優先席で踏ん反りかえっている中、年配者同士が助け合
っているみたいで何だか可笑しくなった。


オマケがある。東浦和でEdの隣の席が空いた。周囲には年配のひとがいるのに
若いバカ娘がサッと座ってしまい、すぐ眠ったふりをしてしまった。あ~~あっ、世
も末だわい・・・

                     


I am not ABE !

2015年02月03日 | Weblog

以下に日刊ゲンダイWEB版2月2日付記事を転写掲載します。

  

安倍首相は「有志国連合」の有力メンバーになりたかった

 イスラム国の人質事件では、ほとんどの大メディアが安倍政権批判を控えてい
る。そこにあるのは、「人質が殺されそうなときに足を引っ張るな」という情緒論だ
が、そんな中、敢然と、しかも痛烈な言葉で安倍首相を批判したのが、元経産官僚
の古賀茂明氏(59)だ。

「フランス人は『Je suis Charlie(私はシャルリー)』というプラカードを持って行進
したけど、日本人は今、『I am not Abe』というカードを掲げる必要があると思う」

 テレビ朝日系の「報道ステーション」での発言に官邸は激怒、ネトウヨたちは大騒
ぎとなった。一方、「よくぞ言った」という支援の輪も広がりつつある。古賀氏が改め
て“過激発言”の真意を語った。

――あの発言が出た直後から、大変な反響だったと聞きましたよ。官邸の秘書官
筋からテレビ朝日の上層部に抗議の電話が入り、大騒ぎになったとか。古賀さん自
身には何かありましたか?

局に対してはいろいろな声があったようですが、僕には直接ありません。でも、誰か
が声を上げて、「これはおかしい」と言わなければ、太平洋戦争と同じ状況になって
しまう。だから、注目度が高い番組に出た際、考え抜いて発言したわけで、反論は
予想通りですし、むしろ反響の大きさに驚いているくらいです。

――戦前と同じ状況というのは、ついに日本も米国と一緒に泥沼のテロとの戦いに
引きずり込まれてしまった。キッカケは安倍首相の軽率としか思えない中東歴訪
と、イスラム国と戦う国への2億ドル支援表明です。多くの日本人が不安を抱えて
いるのに、声に出せない。そんな状況ということですか?

 今度の人質事件では、いろいろな報道がされていました。でも、必ず最後の方は
「テロは許しがたい行為だ」「いまは一致団結して、安倍さんの戦いを支持すべき
だ」というところに帰結してしまうんですね。そうなると、あらゆる議論が封じ込まれ
てしまう。今は戦前のように治安維持法もないし、特高警察もいませんが、安倍政
権のテロとの戦いに異論を挟むのは非国民だ、みたいな雰囲気が醸成されつつあ
る。テロリストを擁護する気は毛頭ありませんが、日本が米国と一緒になって世界
中で戦争に参加する国だというイメージをつくっていいのか。多くの人が違うと思っ
ているのに、誰も声を出せない。それってやっぱり、おかしいでしょう。

――順番に伺います。古賀さんは安倍総理が中東歴訪以前に後藤さんが人質に
なっていることを知っていたという前提で話された。「臆測でものを言うな」という批
判もありました。一部報道では当初10億円、その後20億円の身代金要求があり、
奥さんは外務省に相談していたと報じられたからですか?

 政府はずっと前から知っていたことを認めましたよね。でも、それは官僚だった私
から見れば当たり前のことでした。こうした情報に接した官僚が上に上げないという
ことはあり得ません。あとで情報を上げなかったことが分かったら、大変な失態にな
るからです。大臣秘書官、次官、官房長にはすぐ上げる。同時に官邸の外務省出
身の秘書官にも連絡がいくはずです。その秘書官が安倍首相に伝えないということ
もあり得ない。伝えなければ、大きなリスクを背負うし、伝えて損をすることはない
からです。

――だとすると、この時点で官邸・外務省は身代金を払わない方針を決めたのか、
「放っとけ」とばかりに無視したのか。右往左往しているうちに時間が過ぎてしまっ
たのか。

 
10、20億円程度であれば、官房機密費で払えます。まして、1月には安倍首相
の中東歴訪が控えている。身代金を払って解決させる選択肢もあったはずです

が、官邸にそういう提案をして却下されたのか、それさえできない雰囲気だったの
か。いずれにしても、人命よりも優先させたい事情があったとみるべきです。

――それは何ですか?

 
安倍首相は対イスラム国の有志国連合の有力なメンバーになりたかったのだと
思います。世界の列強と肩を並べて、認められたい。それが安倍首相の願望であ
るのは間違いないと思います。そんなときにイスラム国に身代金を払ったことがバ
レたら、米英に顔向けできなくなる。そんなリスクは背負いたくない。後藤さんの命
よりそちらを優先したのです。


世界の大舞台で“二枚舌外交”を繰り広げる安倍首相

――なるほど。そうなると、安倍首相がエジプトでイスラム国に宣戦布告するような
言い方で、2億ドルの支援表明をしたのも分かりますね。

 有志国連合として認めてもらうために空爆や武器供与をしたいけど、現行の憲法
ではできない。できるのは人道支援くらいです。そこで、イスラム国を名指しして、そ
こと戦うためのお金であると聞こえる言い方をした。他にもテロ組織はたくさんある
のに、イスラム国にだけ言及したのは不自然ですし、本来、人道支援というのは武
力紛争にはかかわらず、どちらにも加担せずに、政治的意図を排除して、人道主
義の立場から行うもので、日本はいつもそれを強調していた。ところが、あの演説
は人道支援というトーンを弱めて、軍事的政治的意図を込めた支援であるような言
い方をした。この発言を米英は歓迎したようですが、身代金を取れずに焦れていた
イスラム国にしてみれば、これで交渉の余地なしとなった。「宣戦布告された」とな
ったのだと思います。

――安倍首相は動画が公開された後、盛んに人道支援だと強調していますけど?

 最初は人道支援ではなくイスラム国と戦うための支援であるかのように装い、こ
れは失敗したと思ったら、急に人道支援を強調する。二枚舌外交です。五輪プレゼ
ンテーションの汚染水発言もそうでしたが、世界の大舞台で大嘘をつく。それが安
倍政権の特徴です。

――「人命第一」と繰り返していますが、これも怪しいもんですね。

 25日、NHKの日曜討論で安倍首相は「この(テロ殺害事件)ように海外で邦人が
危害に遭った時、自衛隊が救出できるための法整備をしっかりする」と言いました。
これは驚くべき発言で、イスラム国が聞いたらどう思うのか。人命第一と言いなが
ら、その交渉の最中に「いまは戦争できないけど、法律を改正したら、おまえたちを
叩くために自衛隊を出すぞ」と言ったわけです。普通の感覚であれば出てこない発
言で、安倍首相は中東で米国と人質奪還の共同作戦をやりたいのでしょう。人命の
かかった危機を「政治利用」しようとするとんでもない発言です

――でも、そうなると、日本人は対テロ戦争に引きずり込まれる。世界中でテロの標
的になってしまう。

 中東での日本のイメージとは「戦争をしない国」です。ポジティブな平和ブランドが
あるんです。安倍さんはそれをぶっ壊そうとしている。少なくとも政治的にも軍事的
にも、米国の正義=日本の正義というイメージで走ろうとしている。安倍さん自身の
願望でしょう。でも、日本は米国とイコールではありませんよ。日本は世界に敵が少
ないんです。一方、米国はシンパもいるが敵も多い。おそらく、米国ほど敵が多い
国はないと思いますよ。途上国では中国よりも嫌われている。イスラム国がやって
いることはめちゃくちゃですが、その根底には米国がイラクやアフガニスタンで無実
の女性や子供、民間人を大量に殺戮した過去がある。その報復は国際法上は許さ
れないが、メンタリティーとしては理解できる。だから、イスラム国は急拡大したので
しょう。そんな中、米国の正義=日本の正義で、米国の敵=日本の敵というイメー
ジがつくられつつある。イスラム国のPR戦略の巧みさもありますが、安倍さん自身
がそういう認識の政治家であるというのも真実だと思います。


――ちょっと待ってください。多くの日本人は米国の敵=日本の敵なんて思っちゃ
いませんよ。中東で戦争しようとも思っていない。

 だからこそ、「I am not Abe」というプラカードを掲げる必要があるのです。私たち
は安倍さんとは違う、安倍さんは変なメッセージを送ったが、彼は日本国憲法を踏
みにじるおかしな人だ、普通の日本人じゃない。我々は違うということを、世界に訴
える必要がある。安倍さんのもとに結束しろという意見があるが、それは危険です。
「I am not Abe」ということで、日本人の命を守るには、安倍さんの考え方を否定
すべきだということを言いたかったのです。憲法の前文を見てください。日本はあら
ゆる国と仲良くし、それを通じて、世界平和に道を開くことを基本理念にしている。
日本を攻撃しない人々を敵にするのは、憲法上、許されないのです。この理念は後
藤さんの考えと共通しています。「I am Kenji」ですね。そうしたことを訴えるべき
で、さもないと、世界中で日本人はテロの標的になってしまいます。

      **************

            

▽こが・しげあき 1955年、長崎県生まれ。東大法卒。通産省へ。行政改革など
にかかわり、改革派官僚として名を馳せる。2011年に退職、評論活動へ。「日本
中枢の崩壊」(講談社)が38万部のベストセラー。近著は「国家の暴走 安倍政権
の世論操作術」(角川oneテーマ21)。


危険な国

2015年02月02日 | Weblog

                   

安倍内閣は、「テロには決して屈しない」、とか「このような残虐な行為は断じて許さ
ない」とか、聞こえのよい言葉ばかりくり返しているけれど、何故こういう事態になっ
てしまったのか、という点に関しては一言も言及していない。


聞こえのよい言葉は、理性が働いている普通の人間にはそれなりに有効かも知れ
ないが、彼等過激派グループにとっては何の意味も持たない。彼等の発したメッセ
ージでは、安倍(内閣)が彼等の敵対する欧米の仲間であることを明言した以上、
日本人はすでに敵であり、何時何処にいようと見付け次第殺す、と強烈な脅しをか
けてきている。これは単なる脅しだけでは済まないだろう。彼等には命を張って何で
もする狂信的な仲間が各国に散らばっており、日本も完全に彼等の標的にされて
しまったのだ。


「屈しない」とか「許さない」とか云うのは易しいけれど、無差別テロを一体どうやっ
て防ぐことが出来るというのだろうか。政治家は無責任に威勢のいいことを言って
相手を刺激するだけ刺激しておいて、イザとなって殺されるのは何の罪もない一般
人なのである。


                                                 

本来、政治家の使命はこのような事態を招かないように最善の努力をすべきなの
に、そういう発想が根本的に欠如していて、起きた問題に対してだけあたふたと騒ぐ
だけである。今回も何一つ有効な手立ては無く、情報収集とヨルダンの動向に気を
揉むだけで手も足も出せず、ずみすみす二人の日本人を犠牲にしてしまった。


彼等の送りつけて来たメッセージで見逃せない点が一つある。彼等の目に映ってい
る日本は、米国追随国家であり、すべて米国の言いなりになっている国なのである。
その観方は日本の政治をみている限り極めて正しいと云わざるを得ない。つまり外
の世界から眺めて、日本独自の平和国家の方針、外交はなく、米国にすり寄って軍
備を増強し、戦争を仕掛ける国になろうとしている、と見ているのである。


積極的平和主義などと、ワケの分らないスローガンを掲げて、やることと云ったら福
祉予算を削って防衛費を突出させ、軍需産業を盛り立てて経済再生を図ろうという
のだから、誰の目にも「危険な国家になろうとしている」としか映らないであろう。


テロに万全の備えを・・・などと云う前に、外の世界から見ても、日本が米国とは一
線を画す世界に冠たる平和国家であることが、誰の目にも分るようにすることこそ
大事なのではないだろうか。


                   


活字

2015年01月30日 | Weblog

             

大学時代の恩師に度々言われていたのは、「社会人になっても本を読むことだけ
は忘れないように。新聞でも雑誌でもよい、とにかく活字から遠ざからないよう心が
けて下さい」ということだった。先生は我々が勉強どころか、段々本も読まなくなるこ
とをお見通しだったわけである。(苦笑)


確かに社会に出て会社の中堅となり仕事が多忙になるに従って、改めて本を読む
機会が無くなってしまった。Edの場合はそれでも30才以降は通勤時間が長かった
し、出張が多かったので雑誌とか文庫本の小説くらいは読んでいたのだけれど、読
書量としては微々たるものだった。


定年ちかくになってJinさんと呑む機会が増え、ある時彼の読書量が半端でないこ
とを知って大変驚かされ、且つ刺激された。その時になって恩師の忠告を思い出
し、これまでの自分の怠慢が恥ずかしくなった。だからEdが本をを手放さなくなった
のは、精々50代末ころからで、しかも殆ど小説ばかりだから、辛うじて恩師の教え
に従っているに過ぎない。^^!


以前は文庫本くらいは買って読んでいたけれど、最近は他人から頂いたり図書館
で借りてくる。我が町の図書館は遠い上に蔵書が貧弱で利用する気にならない。そ
の代り、有難いことに隣町の図書館が直ぐ近くにあって、こちらは蔵書も充実して
いて専らこちらを利用させてもらっている。


最近は目が悪くなって、照明が暗いと酷く読み辛くなってしまった。おまけに老眼も
進んできたから小さい活字は疲れる。主に通勤時が読書時間なので、特に帰りの
電車では節電で照明を落としてあるから座席の場所にも左右され、なかなか捗ら
ない。


                                               

今、司馬遷の「史記」を借りて読み始めた。借りられる期間は2週間で、読み切れな
い場合は一旦図書館に返してから再度借りる形になる。上中下三冊の単行本だか
ら全部読むには相当時間がかかりそうである。しかし買えば6000円位する。やは
り借りて読むに限る。^^!


実は先日、BS日テレの「久米書店」に出演された大変な読書家(これまでに1万冊
以上本を読まれた)ライフネットのCEO・出口治明さんが、一番好きな本を3冊だけ
挙げるとしたら・・・という設問の中で紹介した一冊が司馬遷の「史記の列伝」であっ
た。司馬遷も「史記」もあまりにも有名だからEdでも名前くらいは記憶にあったけれ
ど、まさかそれを通しで読む等とは自分でも思ってもみなかった。


1週間で上・春秋戦国編の1/5くらいしか読めなかったが、確かに引き込まれる。
原文では何のことやらさっぱりわからないのだけれど、部分的には原文のままでも
何となく解る(推察できる)ところもあって、日本人に生まれて良かったと嬉しくなる。
翻訳と解説を読むと「なるほど」と教えられることばかりである。自分が知っている
漢字、本来の意味を理解している漢字が極めて少ないことが良く分る。^^!


さて、三冊とも読了するのはいったい何日になることだろうか・・・