昨日、一昨日と二日続けて現場作業を手伝ったから、久しぶりの力仕事で老骨
に「喝」が入った。^^!
仕事は製品(トランスミッション)の仕様をA社からB社へ変更する、というものだ
けれど鋳物ケースに2ヶ所ネジ穴をあける追加工があったため、懇意の加工業
者に来てもらって手作業でネジ穴を切ってもらった。
このネジ穴の位置はトランスミッションの底部にあるため、保管中横に寝かせて
ある350Kgの本体を垂直に立てなければ加工ができない。
”垂直に立てる”と一口に言っても簡単ではない。垂直に吊り上げる為の専用工
具は無いので後部メインシャフトに仮のフランジを取り付け、フランジの穴にフッ
クを引っかけてチェインブロックで引き上げた。重量が半端ではないので、落とし
たり手足を挟まれたりしたら一大事!作業はゆっくり慎重にやった。
勿論一人ではできないから相棒と二人で、最初は時間をかけて試行錯誤しなが
ら3台分を2時間ほどかけてやった。残り3台は人数も3人にして、慣れた分早く
なり、30分で完了。
加工そのものは専門業者の仕事だから、傍で見ていればいいのだけれど、最初
にハンディー・グラインダーで鋳物ケースの表面を平面に加工する。これが見事
で、何気にやっているのだけれど我々素人には決して真似できない。
勿論、機械に載せて加工したわけではないから表面はそれなりに粗いけれど、
加工前斜めになっていた座面は見事に平面に仕上がっていた。
最初に一か所だけセンター・ポンチで穴位置を決めてドリルで下穴を開け、タッ
プでネジ山を切る。次にこのネジ穴を使って、隣のネジ穴の位置決めができる
治具を固定し、一気に次の下穴を開ける。もう一度タップをねじ込んでネジを切
り完成。一台当たり凡そ40分ほど。一日で6台全部完了した。
垂直に立てたトランスミッションは、また元通り横に寝かせるのだけれど、立て
る時よりは楽で、一台当たり5分も掛からなかった。
あとは取り付け部品を20点ほど交換するが、その作業は専属のT自動車の仕
事なので全てお任せ。力仕事の手伝いはこれにて終了。年寄には程よい緊張
感と心地よい疲労が残った。^^!
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