Ed's Slow Life

人生終盤のゆっくり生活をあれやこれやを書き連ねていきます。

活字

2015年01月30日 | Weblog

             

大学時代の恩師に度々言われていたのは、「社会人になっても本を読むことだけ
は忘れないように。新聞でも雑誌でもよい、とにかく活字から遠ざからないよう心が
けて下さい」ということだった。先生は我々が勉強どころか、段々本も読まなくなるこ
とをお見通しだったわけである。(苦笑)


確かに社会に出て会社の中堅となり仕事が多忙になるに従って、改めて本を読む
機会が無くなってしまった。Edの場合はそれでも30才以降は通勤時間が長かった
し、出張が多かったので雑誌とか文庫本の小説くらいは読んでいたのだけれど、読
書量としては微々たるものだった。


定年ちかくになってJinさんと呑む機会が増え、ある時彼の読書量が半端でないこ
とを知って大変驚かされ、且つ刺激された。その時になって恩師の忠告を思い出
し、これまでの自分の怠慢が恥ずかしくなった。だからEdが本をを手放さなくなった
のは、精々50代末ころからで、しかも殆ど小説ばかりだから、辛うじて恩師の教え
に従っているに過ぎない。^^!


以前は文庫本くらいは買って読んでいたけれど、最近は他人から頂いたり図書館
で借りてくる。我が町の図書館は遠い上に蔵書が貧弱で利用する気にならない。そ
の代り、有難いことに隣町の図書館が直ぐ近くにあって、こちらは蔵書も充実して
いて専らこちらを利用させてもらっている。


最近は目が悪くなって、照明が暗いと酷く読み辛くなってしまった。おまけに老眼も
進んできたから小さい活字は疲れる。主に通勤時が読書時間なので、特に帰りの
電車では節電で照明を落としてあるから座席の場所にも左右され、なかなか捗ら
ない。


                                               

今、司馬遷の「史記」を借りて読み始めた。借りられる期間は2週間で、読み切れな
い場合は一旦図書館に返してから再度借りる形になる。上中下三冊の単行本だか
ら全部読むには相当時間がかかりそうである。しかし買えば6000円位する。やは
り借りて読むに限る。^^!


実は先日、BS日テレの「久米書店」に出演された大変な読書家(これまでに1万冊
以上本を読まれた)ライフネットのCEO・出口治明さんが、一番好きな本を3冊だけ
挙げるとしたら・・・という設問の中で紹介した一冊が司馬遷の「史記の列伝」であっ
た。司馬遷も「史記」もあまりにも有名だからEdでも名前くらいは記憶にあったけれ
ど、まさかそれを通しで読む等とは自分でも思ってもみなかった。


1週間で上・春秋戦国編の1/5くらいしか読めなかったが、確かに引き込まれる。
原文では何のことやらさっぱりわからないのだけれど、部分的には原文のままでも
何となく解る(推察できる)ところもあって、日本人に生まれて良かったと嬉しくなる。
翻訳と解説を読むと「なるほど」と教えられることばかりである。自分が知っている
漢字、本来の意味を理解している漢字が極めて少ないことが良く分る。^^!


さて、三冊とも読了するのはいったい何日になることだろうか・・・

                   



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