テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

明日は何を?

2013-05-11 21:35:38 | 美味
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 むッふふゥ! これはァ、きッとォ!」
「がるる!ぐるるるがるる!」(←訳:虎です!美味しい物だね!)

  

 こんにちは、ネーさです。
 はい、テディちゃも虎くんも、御名答ですよ。
 ↑上の画像の、袋の中身は……

  

「またァ、ふくろッ??」
「ぐるるがる?」(←訳:中には何が?)

 中は(たぶん)こんな感じ~♪♪

  

「やッほィ~♪ おせんべッ♪」
「がるるるる!」(←訳:美味しそう!)

 実際には(たぶん)↓下の画像のような、
 小粒の御煎餅の詰め合わせ、なんですよ。

  

 明日5月12日は、『母の日』。
 ネーさ母は《おせんべいマニア》ですので、
 プレゼントは御煎餅がいいわね!と、
 御煎餅専門店『もち吉』八王子店さんへ
 買い出しに行ってまいりました。

 いや~、ちょっとビックリさせられましたよ。
 けっこう広い店内には、御煎餅が何十種類も!
 お客さんもひっきりなしで、
 繁盛してます、おせんべいビジネス!

「おいしィ~おこめにィ~♪」
「ぐるるるるがるぐる!」(←訳:こだわりの焼き加減!)

 レジでいただいたカタログの表紙には
 《餅を愛し、餅一筋に生きる》と記載されています。
 餅一筋……?
 あ、でもね♪
 お店には京都名物《阿闍梨餅》を思わせる
 《えん餅》という餅生菓子や、
 《くりぃむ大福餅》も販売されていました。
 そうかぁ、
 御餅って、しょっぱいだけじゃないのね。

「だいふくもちもォ、いいなァ~♪」
「がるるぐるるがるる!」(←訳:全種類食べてみたい!)

  

 近年、『母の日』に贈るお花は、必ずしもカーネーションとは限らず、
 赤い色合いのバラや、
 可愛い見た目のアレンジメントやバスケットが増えてきているようです。
 『母の日』には、やはりお花!な御方、
 花よりダンゴでスイーツを贈りま~す!という御方も、
 どうか、明日はココロほっこり♪な一日を!

「もふふゥ!
 かーねーしょんッ、おいしィそゥッ♪」
「がるるぐるるぅがるぅ~!」(↓訳:お花は食べちゃダメぇ~!)




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(読み)やめらない、とまらない♪

2013-05-10 21:58:43 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 やッほほォ~いッ♪」
「がるる!ぐるるがるがる!」(←訳:虎です!嬉しい週末です!)

 こんにちは、ネーさです。
 ああ、やっと~!
 恋しくも待ち遠しい週末が来てくれましたね♪
 本日の読書タイムは、
 ホッと一息の休日にふさわしい……だけじゃなく!
 活字マニア諸氏にとっての《楽園》を描いた御本の登場です。
 さあ、こちらを、どうぞ~!  

  



        ―― 大崎梢リクエスト! 本屋さんのアンソロジー ――



 著者の皆さんは、アイウエオ順に、
 飛鳥井千砂(あすかい・ちさ)さん、有栖川有栖さん、乾(いぬい)ルカさん、
 大崎梢さん、門井慶喜(かどい・よしのぶ)さん、坂木司(さかき・つかさ)さん、
 似鳥鶏(にたとり・けい)さん、誉田哲也さん、宮下奈都(みやした・なつ)さん、吉野万里子さん、
 2013年1月に発行されました。

 以前に、近藤史恵さんをアンソロジストに迎えての
 『ペットのアンソロジー』を御紹介いたしましたが、
 こちらは、『ペット』の姉妹本?となる、
 『本屋さん』をテーマにしたアンソロジー作品です。

「わはァ~♪ほんやさんッ♪♪」
「ぐるるるがるぅ!」(←訳:本好きの天国ぅ!)

 都心の大型書店さん、ブックカフェさん、ネットの本屋さん……
 私たち活字マニアの愛する《書物》の基地はいろいろとありますが、
 やっぱり、町の本屋さんって、特別ですよね。

 そしてマニア度が進行すれば、
 駅、商店街、繁華街のショッピングセンター、車で行く郊外のお店、と
 あちこちに
 “マイ・ブックショップ”
 を持っておいでの御方もおられることでしょう。

「ええッ? そんなにィ?」
「がるるぐるるる!」(←訳:マニアだからね!)

 しかし、ここに。

 《読むマニア》の上をゆく、
 《書くプロフェッショナル》な方々がいます。

 つまりは、作家さん、小説家さん。
 《書く》ことを職業とする方々にとっての『本屋さん』って、
 いったいどんなものなんでしょう?

 大崎梢さんのリクエストに応じて寄せられた
 作家さんたちの『本屋さん』にまつわる一編は……
 うふふふふ♪ いいですね~♪
 ヒネリがきいて、
 ユーモアがあって、
 どうにもこうにも隠し切れない《本》と《本屋さん》への
 愛情が満ち満ちていますよ。

 御本の一番手は、
 有栖川有栖さん!
 作品『本と謎の日々』では書店員さんの渋~い推理がキラリ!

「えれがんとォ、でス!」
「ぐるるがるる!」(←訳:思わずニヤリ!)

 誉田哲也さんの『彼女のいたカフェ』は……
 いえいえ、これは粗筋を説明してしまうと、
 面白さは半減になっちゃいます。
 ですが、ファンの期待を裏切らない怪&快作になってますよ♪

「がくせいィさんにィ、おすすめなのはァ~」
「ぐるるっ!」(←訳:これだっ!)

 坂木司さんの『国会図書館のボルト』は
 奮闘する小さな書店さんに捧げたい美しい作品です。
 
 それに、こちらもまた美しくて味のある、
 門井慶喜さんの『夫のお弁当箱に石をつめた奥さんの話』、
 トリを飾る飛鳥井千砂さんの『空の上、空の下』――

「さっかさんもォ、ほんやさんがだいィすきィ!」
「ぐるぐるがるがるる!」(←訳:みんなの楽園なんだよ!)

 まさに、活字マニアのためにあるような一冊。

 GW中もその後も忙しくて
 本屋さんでのんびり本を探すことも出来なかったよ……
 あ、いかん、このところ本屋さんに行きそびれていた!
 もうダメだ、本棚がパンクする~っ!
 と、お嘆きの皆さま、
 今週末はぜひ、
 この御本で楽しい《知の探検》を!

「とォッてもォ~、はッぴィ~なァ!」
「がるるる!」(←訳:御本です!)
 
 

  
 
 
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夢まぼろしの、国なれど。

2013-05-09 21:47:22 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ふァ~、あちゅちゅいィッ!」
「がるる!ぐるるっ!」(←訳:虎です!急に暑っ!)

 こんにちは、ネーさです。
 今日は、暑い!とボヤきたくなるピーカンな一日でしたが、
 本日ご紹介いたしますこちらの作品も
 暑くて熱くて、おまけにハラハラ&ドキドキの連続です。
 活字マニア諸氏よ、覚悟はよろしくて?
 では、こちらを、どうぞ~!

  



 
              ―― 謎の独立国家 ソマリランド ――



 著者は高野秀行さん、2013年2月に発行されました。
 『Somaliland,Puntland and South Somalia』と英語題名が、
 『そして海賊国家プントランドと戦国南部ソマリア』と副題が付されています。

 デビュー作『幻獣ムベンベを追え』に始まるノンフィクション作家・高野さんの新たな、
 そしてまた、毎度のことながら
 度胆を抜かれる《冒険》は……

 はなはだ心臓によろしくない、
 本気の冒険、いえ、暴挙です!

「えェ~? ぼうきょォ~??」
「がるるるがるる~?」(←訳:ヤバイんですか~?)

 それはもう、仰天のヤバさですよ。
 だって、今回の《冒険》の舞台となるのは、
 『紛争地帯』といえばここ!と断言できるくらいの、
 保証付きの危険地帯です。

 その名は、ソマリア。

 アフリカ大陸の地図の、
 いちばん東の、北に寄ったあたり、
 ツノのように尖って、
 エチオピアに隣接するそこに
 “国家”はありません。

 国連も匙を投げるくらいの、
 縦断飛び交う紛争地帯!
 もう泥沼!

 と、いうのが常識でしたが。

 『ムベンベ』の冒険以来、
 アフリカの情報に詳しい著者・高野さんのアンテナに
 奇妙な国名が引っかかりました。

  《ソマリランド共和国》――?

「うむむむゥ? そまりらんどォ??」
「がるるるるぐるぐる??」(←訳:聞いたこと無いねえ??)

 無政府状態、止まぬ内乱、崩壊国家、などと呼ばれるソマリアの一域に、
 “平和な独立国”がある、という。

 国際社会ではまったく認められておらず、
 けれど独自に地域内の内戦を終結させ、
 複数政党制による民主化に移行、
 普通選挙を行って大統領を選出――

 高野さん、信じられない!と唸ります。
 それってアフリカの話か?
 ファンタジーじゃないのか?と。

「ありえェないィ??」
「ぐるぐるる?」(←訳:珍し過ぎる?)

 調べてみると、
 わずかながら《ソマリランド》に関するデータはありました。
 ウィキペディアや、アフリカ報道の資料の中に
 《ソマリランド》の名は出てきます。

 でも、そこへ行った人は?
 現況は?
 どこでヴィザを取得できるのかなあ?

「わあァッ! だめでスよゥ!」
「ぐるるるがっるぅっるる!」(←訳:行く気になっちゃってる!)

 ええ、行く気になっちゃった高野さんを止められる人など、おりません。
 ドバイ経由で、アフリカへ!
 車にぎゅうぎゅう詰めになって(詰めにされて)、
 ソマリアへー!!

「うわあァ~ッ!」
「がる~っ!」(←訳:誰か~っ!)

 謎の未詳国家・ソマリランドへ。
 さらには、リアル北斗の拳と高野さんが形容する南部ソマリアや、
 海賊国家プントランドへ。

 そこは、どんな国なのか?
 いや、実在しているのか?

 
 高野さんの貴重な、真に得難いリポートの詳細は
 敢えてここには記しません。
 最初から最後のページまで驚かされっぱなしのノンフィクションを、
 活字マニアの皆さま、
 ぜひぜひ一読下さい!

「せかいのォ、ひろさがァ~」
「ぐるがるるる!」(←訳:眼に沁みます!)
 
 


 
 
 
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日本の美の、プリズム。

2013-05-08 21:55:21 | ブックス
「こんにちわァ、テディちゃでスゥ~…。
 ふうゥ~…」
「がるる!ぐるぅ~…」(←訳:虎です!ふうぅ~…)

 こんにちは、ネーさです。
 GWが終わって平日に戻ったものの、
 そろそろ疲れも溜まってくる頃合いでしょうか。
 そんな日の読書タイムは、
 眼とココロを癒してくれるこちらのアートな御本を、さあ、どうぞ~!

  



 
                ―― 川瀬巴水 作品集 ――



 著者は清水久男さん、2013年4月に発行されました。
 英語題名が『KAWASE HASUI』と付されておりますように、
 『川瀬巴水』さんの名は『かわせ・はすい』と読みます。

 本名は、文治郎(ぶんじろう)さんと申されますが、
 画家、版画家としての『川瀬巴水』さんの名の方が、
 世界的に通用しているようですね。

「せかいてきィ?」
「ぐるっ??」(←訳:有名っ??)

 御本の表紙画から、感じ取っていただけるでしょうか。

 『馬込の月』と題されたこの版画作品は、
 《日本の美》を凝縮したような、
 とても印象的な風景でしょ?

 なので、巴水さんの画は、
 日本にやって来た外国の観光客さんに好まれ、
 これはおみやげにいい、ニッポン旅行の記念品にと、
 海を渡ってゆくことが多かったのです。

「だからァ、かいがいィでもォ~」
「がる!」(←訳:有名!)

 最近は嬉しいことに、
 母国である日本でも巴水さんの名は
 ぐんぐんメジャーになりました。
 そしてこの、作品集の刊行!

 
 巻末には、明治16(1883)年の誕生から、
 昭和32(1957)年に没するまでの年表、
 さらには、
 版画制作の過程がありありと判る『木版畫順序摺』も
 掲載されていて、
 資料としてもホントに充実してます。

「ふむむゥ!
 はんがッてェ!」
「ぐるるっるがるるる!」(←訳:こうやって創るんだ!)

 巴水さん独特の、青を基調としたグラデーション、
 効果的な赤の使い方、
 光と影と、
 特に、水面のゆらぎの描写の見事なことといったら……!

「きねんひんにィ、したくなるのもォ!」
「がるるぐるる!」(←訳:わかるわかる!)

 明治、大正、昭和――
 20世紀の日本の、すがすがしくも美々しい面影。

 もうそろそろ、
 国立近代美術館あたりで
 巴水さんの回顧展が大規模に開催されてもいいんじゃない?と思うのですが、
 その日までは、この御本で
 『旅情詩人』と呼ばれた巴水さんの作品の数々を
 じ~っくりと予習&お楽しみくださいね♪

「えのなかでェ、おつきさまもォ、あさやけのォひかりもォ!」
「ぐるるがる!」(←訳:輝いてます!)





 
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― ひとすじの光を探して ―

2013-05-07 22:02:36 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ひゃほゥッ! きれいィ~♪」
「がるる!ぐるぐる~!」(←訳:虎です!美観です~!)

 こんにちは、ネーさです。
 『2013ジロ・デ・イタリア』は順調に日程を消化しておりますが、
 ナポリ、イスキア島、アマルフィ海岸、とイタリアきっての観光地を舞台にした闘いは、
 熾烈かつ優雅!
 男前な各国チャンプさんたちの雄姿に惚れ惚れしながら、
 ええ、読書タイムも忘れずに!
 本日は、こちらのノンフィクション作品を、どうぞ~!

  



 
               ―― 完全なるチェス ――



 著者はフランク・ブレイディーさん、原著は2011&2012年に、
 日本語版は2013年月に発行されました。
 英語原題は『END GAME Bobby Fischer's Remarkable Rise and Fall
 -from America's Brightest Prodigy to the Edge of Madness』、
 『天才・ボビー・フィッシャーの生涯』と日本語副題が付されています。

 記憶力の良い活字マニアさんは、
 昨日のことのように思い出せるでしょうか。

 2004年7月、
 日本発のニュースが世界を駆け巡りました――

「むッ?? にほんッ??」
「ぐるるるがぅーる?」(←訳:日本発のニュース?)

 《ボビー・フィッシャー、成田エアポートで拘束される》!

「ふァ~?? こうそくゥ~?」
「ぐぅっるぅーがるっる??」(←訳:フィッシャーさんって??)

 そうね、一般的な日本人でしたら、それが普通の反応ですね。
 ですが、この一報は全世界のチェス愛好家を驚倒せしめた大ニュースでした。
 あの天才プレイヤーが?
 日本で身柄を拘束されたって!!

 日本でこそ、いえ、チェスに興味を持たぬ方々には
 彼の名は『?』ですが、
 チェスの世界では、フィッシャーさんは天才であり、
 生きた伝説、だったのです。

 日本人には馴染みが薄いのですけれど、
 欧米では、チェスの王者さんは紛れもなく大スター!
 尊敬され、畏敬される、特別な存在なんです。
 日本でいうなら、
 将棋の羽生さんみたいな御方なんですね♪

「じゃあッ、ぼびーさんもォ!」
「がるるー!」(←訳:大スター!)

 フィッシャーさんは、特別な上にも特別なチェスプレイヤーさんでした。

 6歳でチェスを始め、
 7歳でチェスマスターと対戦、
 12歳でトーナメントに初参加、
 そして1956年、
 13歳で《世紀の一局》と称賛される一戦をものし、
 最年少で全米ジュニア・チャンピオンの座に就きます。

 こうなれば、フィッシャーさんの行き着くところはもう、ただひとつ……!

「せかいィちゃんぴおんッ?」
「ぐるがるる!」(←訳:真の王者に!)

 15歳でインターナショナル・グランドマスターとなったフィッシャーさん、
 ええ、向かうべき道、登るべき道筋はただひとつ、と
 皆が考えましたが……

 フィッシャーさんにとって、
 チェス世界の王座(1972年)は、終着点ではありませんでした。

 彼は、彼にだけ視える、混沌の国へと身を投じます。
 やがては彼から自由を奪い、
 判断力をも滅する灰色の国へ。

「ひかりはァ、どこッ?」
「がるる?」(←訳:出口は?)

 迷妄と、闘争と、失望と、
 そして希望と。
 フィッシャーさんに用意された終の住処は――?

 ひとりのチェスプレイヤー、
 勝者であり敗者でもあったひとりの《天才》の生涯を
 克明にする労作は、すべての活字マニアさんにおすすめです!

 巻末には羽生善治さんによる解説も収録されていますので、
 こちらもどうぞ、読みのがしなく!
  
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フツー、であることの、強さ!

2013-05-06 21:54:35 | ブックス
 こんにちは、ネーさです。
 GWを遊び倒したぞーっ♪という御方、
 連休は仕事だったわあ~…という御方も、お疲れさまでした!

「こんにちわッ、テディちゃでス!
 おつかれさまァでしたでス!」
「虎です!お疲れさまー!」

 さぁてっと。
 そろそろ本気の読書タイムに復帰しなくちゃね、
 でも、お休み明けですから、あんまりヘヴィ過ぎるのも……
 とセレクトに悩みつつも、
 本日ご紹介いたしますのは、こちら~!

  



 
               ―― Team・HK ――



 著者は あさのあつこ さん、2013年3月に発行されました。
 『Team・HK』は『チーム・エイチケイ』とストレートに読んじゃってくださいね。

「ちーむゥ、というとォ~…?」
「ぐるーるがるるるぅ?」(←訳:スポーツ小説かなぁ?)

 いえ、スポーツではないんです。
 ないんですが、共通点がなくもない、とも言えますね。
 スポーツと同じく、
 ある種の身体能力を必要とする、
 『Tean・HK』なる単語が意味するものは――

  HKは、HouseKeeperの略。

「はうすきーぱーッ??」
「がるっるぐるがるる?」(←訳:それって家事のこと?)

 ハウスキーパーのチームって何のことやら?
 と首を捻っちゃう御方も、
 これはスポーツではなくてお仕事なのだと聞かされれば、
 ああ、なるほどね、と納得なさるでしょう。

 家事のプロ。
 『Team・HK』は、家事を代行するプロフェッショナル集団!

 ……とカッコよく決めてはみましたが、
 駅近くの裏通りにある古ぅいビル3階の
 さほど大きくもなさそうなオフィスに
 『Team・HK』は納まっています。

 その、3階へ通じる階段を、
 よいしょ、よいしょ、な足取りで登ってゆく女性が、ひとり。

「ふむむっ? えいちけいィのォ、めんばーさんッ、でスかっ?」
「ぐるるがるるるるぐる!」(←訳:仕事の依頼人さんかも!)

 その女性――佐伯美菜子(さえき・みなこ)さんは、
 “未来”の『Team・HK』メンバー。

 つまり、求職中の佐伯さん、
 ポストに入っていた人材募集のチラシを目にして、
 ビル3階のオフィスを訪ねるところ、なんですね。

 働きたい、
 のだけれど、私はあまりにもフツーの主婦で。

 でも、もしかしたら。
 家事、家政の手腕が問われる職業ならば、
 特別な資格、技能、経験もない私でも
 もしかしたら、必要としてくれるかしら……?

「ちゃれんじィ?」
「ぐぅるるる!」(←訳:チャレンジ!)

 思い切って佐伯さんが開けた扉には、
 眼には映らないけれど、
 《転機》という文字が記されていたのでしょうか。

 さっそくの(仮)採用?
 ユニフォームを渡されて、
 あれよあれよの実地研修?
 依頼人の家に着いたら、
 さあ清掃作業開始?(時間制限アリ!)

「ふァ~、いそがしィ!」
「がるるぐるるがるる!」(←訳:家事は重労働だよう!)

 重労働ですし、
 現場(仕事場)は他人様のお家ですから、
 そこにはそこの事情があります。
 実に、さまざまで、複雑な事情が。

「ううッ??」
「ぐるるるがる!」(←訳:恐ろしい予感!)

 コミカルで、
 シリアスな部分もユーモラスな要素も備えた『Team・HK』と佐伯さんの物語は、
 ポジティヴなミステリでもあります。
 第1話の背景は、ちょうど今と重なる、5月!
 季節感を楽しみながら、ぜひ一読を~♪

「おそうじィまにあさんにもォ!」
「ぐるぐるがる!」(←訳:おすすめです!)
 

 

 
 
 
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いいのだっこれで!

2013-05-05 21:48:39 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ぱふふふゥ~♪」
「がるる!ぐるるる~!」(←訳:虎です!うふふふ~!)

 こんにちは、ネーさです。
 さあ本日は!ステキなゲストさんが来てくださいましたよ~♪
 活字マニアの皆さまも、よ~く御存知の……

  

「ぱぱァ~ッ!」
「ぐるるぅ!」(←訳:パパだぁ!)

  

「わおゥ! おじさんもォ!」
「がるるっ!」(←訳:レレレっ!)

  

「あはァ!うなぎいぬくんッ!」
「ぐるぐるるがる!」(←訳:最近CMで活躍!)

  

 では、御三方をまとめて
 (すみません、パパさんの頭部がキレちゃいましたが)
 パチリ!と。

 えへん、あらためて解説いたしますと、
 上の画像は、東京・立川市のJR立川駅に隣接する『グランデュオ立川店』にて
 明日5月6日まで開催している期間限定の特設店舗
 《赤塚不二夫 笑店》店頭にディスプレイされている
 『バカボンのパパ』『レレレのおじさん』『うなぎイヌ』さんたち!

 けっこう大型のフィギュアに、
 私ネーさ、感動です!
 特にうなぎイヌくんは、これが実物大かしら~?

 
「おじさんのォ、ほうきがァ、いいねッ!」
「がるるがるるぐる!」(←訳:パパの腹巻きもね!)

 いやー、今日は御本の紹介を……と考えて準備していたのですけれど、
 このパパさんたちを見てしまったら
 御報告せずにはいられませんでしたわ♪

 『赤塚不二夫 笑店』では他にも、
 ケムンパスくんをはじめ、
 赤塚さんの作品の文具、お人形等、
 カラフルなキャラクターグッズが販売されています。
 活字マニアさんにおすすめしたい逸品は、というと……

 バカ田大学(馬科)の入試試験問題集!

「うきゃきゃッ♪」
「ぐるるがるぐるる!」(←訳:これで合格なのだ!)

 赤塚不二夫さんのキャラグッズは
 ネットなどでも購入できますが、
 実物を見てから買いたい~!という
 多摩地区在住のファンさんは、
 ぜひグランデュオの特設店を訪ねてみてくださいね!

  

 一方、私どもの地元・東京八王子市の、
 JR八王子駅に近い『放射線通り』では
 《八王子古本まつり》が開催中なんですよ。

「ほりだしものォ、あるかなッ??」
「ぐぅっるがるがる!」(←訳:ちょっとワクワク!)

 GWも、もう明日一日を残すのみ……ですが、
 皆さま、楽しい休日を過ごされますよう!


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休日は、うきうき♪で。

2013-05-04 21:46:00 | 美味
 こんにちは、ネーさです。
 ……せーのっ!

  祝!グランツールの季節到来!
  《ジロ・デ・イタリア》開幕~!!

「こんにちわァ、テディちゃでス!
 ふァ~…またまたァ、はじまるゥでスかァ~…」
「がるる!ぐるるぐるるがるがる!」(←訳:虎です!今年のジロは山岳です!)

 イタリア南部の都市ナポリにて第一ステージが開催されます。
 最終日5月26日の第21ステージまで、激戦は間違いなしだわね!
 ここ日本から声援を送りつつ、
 GW真っ只中の本日は、読書タイムをおサボりして、
 さあ、おやつタ~イム!

  

   『ブルボン』さんの《 プチ 期間限定 抹茶ラングドシャ 》!

「わほゥ! ひさしぶりのォ、おやつゥ!」
「ぐるぐるがっるー!」(←訳:さくさくクッキー!)

 風薫る5月は、お茶を使ったお菓子のシーズンでもありますね。
 《プチ》と同じように、
 抹茶風味のお菓子を、もう一品!

  

   『不二家』さんの《 LOOK 抹茶のムース 》!

「あまァ~くてェ、おいしィ~♪」
「がるぐるる!」(←訳:緑がキレイ!)

 グリーンつながりで、
 こちらのお菓子も、どうぞ~!

  

   『カルビー』さんの《 じゃがりこ アボカドチーズ 》!

 『セブンイレブン』さんでのみ販売されている数量限定のお菓子です。
 販売地域は、首都圏・長野・山梨・静岡、ですって。

「むふふゥ~♪ げんていィ~♪」
「ぐるるるがるーる!」(←訳:ホントにグリーン!)

 以上、GW旅行時の携行にも便利な、小型お菓子特集でした。
 では本日の締めくくりフォトは……
 かわいいゆるキャラちゃんたちよ、カモーン!

  

「にゃははッ♪」

  

「がるーるぐる!」(←訳:ゆりーと君だ!)

  

 そして大トリは、リラックマちゃん!

 現在、東京・池袋の西武池袋本店さんでは
 《 大リラックマ展 ~10周年だららんミュージアム~ 》が開催中です!
 別館2階の西武ギャラリーにて、
 5月6日まで!
 入場有料なのですけれど、
 連休を都心で過ごすリラックママニアさんに
 おすすめの特別展ですよ~♪

「それではァ、みなさまッ」
「がるるぐるがるる~!」(←訳:どうか良き休日を~!)


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《科学》でニッコリ~♪

2013-05-03 21:56:19 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでスゥ!
 ううむゥ! きょうはァ~あかるくッ!」
「がるる!ぐるるるる!」(←訳:虎です!晴れやかに!)

 こんにちは、ネーさです。
 連休に突入した本日の読書タイムは、
 ええ、前回記事のホラー?な空気はかなぐり捨てて、
 明るく!楽しく!面白く!
 活字マニアさん&漫画マニアさん必携の御本を、
 さあ、どうぞ~!

  



 
                ―― 空想科学読本 13 ――



 著者は空想科学研究所主任研究員の柳田理科雄さん、2013年3月に発行されました。
 『[そんなことして死なないの!?]編』と副題が付されています。

「わふゥ!
 りかおせんせいィ、とうじょうッ!」
「ぐるるがるるぐるる~!」(←訳:理系研究員の鑑~!)

 全国のチビっ子たちから寄せられる、
 どうして?
 なぁぜ?
 な疑問に日進月歩な科学知識を駆使し、
 誠心誠意全力全霊でお答えくださる
 空想科学研究所の主任研究員・柳田さん。

 13巻目となるこの御本では、
 《中高生に人気の漫画やアニメ》作品中の

  うわあっ!
  そんなことして死なないの!?

 をテーマに据えました。

「そんなことしたらァ、ぶじではァ、いられないィよゥッ!」
「がるぐるぅる!」(←訳:怪我しちゃう!)
「むちゃでスッ!」

 一見したところ、どうにもこうにも危機的状況で、
 冷静になれよ!有り得ないぜ!
 と言いたくなってしまう場面が
 マンガやアニメにはしばしば描かれています。

 でも、どうなんでしょう、それ?
 本当に有り得ないのか?
 いや実は有り得るんじゃないか……?

 柳田さん、この13巻では、

 
 『どうぶつの森ではジンベイザメを一本釣りにします。可能ですか?』

 『ポケットモンスターのロケット団がピカチュウの10万V電撃を受けても死なないのはなぜ?』

 『ONE PIECEでルフィたちは空島に行きますが、体調が心配です。』

 といった質問・相談に応じておられます♪♪

「かがくのォ、ちからでッ!」
「ぐるるる!」(←訳:謎を解明!)

 よっ!柳田屋!と囃したくなる快答が今回もずら~りと並んでいますが、
 おや?
 ひとつだけ、
 オトナの目を惹きつける質問がありますねぇ?

 『ゴルゴ13はビルから飛び降りながら狙撃しました。可能ですか?』

 ですって?

「うきゃゥ! ごるごさんッ!」
「がるるぐるぐる!」(←訳:伝説の御方です!)

 1992年に発表された『メデジンカルテル』(コミックス102巻に収録)。
 傑作、名作とも評され、ファンさんの支持も高いこの作品のキモ、

 《15階から落下しつつ8階の標的を打ち抜き》
 かつ
 《深さ1メートルしかない貯水槽に着水する》

 なる難題の真実性に
 肉迫する柳田主任研究員――

 落下速度、建物との距離、
 弾丸の発射角度、
 標的を認識し、引き金をひくタイミング、
 そして人間が外界の情報に反応するのに要する時間と、
 反射神経の限界。

 それらを総合すると、
 この狙撃作戦の成否は……?

「かのうゥでスかッ?」
「がるるがる??」(←訳:不可能かな??)

 柳田さん、フザケてる訳ではないんですよ。
 なのに、どうしてこうも
 答えを読みながら頬が緩んでしまうのでしょうか?

 真面目な、とても真面目な、回答全編は、
 どうか御本の100~108ページを参照あれ!

「まじめェ、でスよッ!」
「ぐるぐるるるがるるる!」(←訳:すんばらしい結論です!)

 渋滞でどんよりした車内の雰囲気を、
 混雑する新幹線車内の重苦しさを、
 スッキリほぐしてくれる楽しい《科学》本は
 オトナにもチビっ子たちにもおすすめです。
 うふふ~♪と笑いながら
 実習してくださいね~! 
 

 
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25年後の、怖さ!

2013-05-02 21:49:14 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 きゅうじつゥ、あげいんッ!」
「がるる!ぐるぐるるがる!」(←訳:虎です!GW後半戦だよ!)

 こんにちは、ネーさです。
 明日5月3日からは、さあ、またお休みです~♪
 本日の読書タイムは、
 連休の残りは読書に費やす!という活字マニアさんのために、
 さあ、こちらを、どうぞ~!

  



 
               ―― 新 ドラキュラ ――



 著者はデイカー・ストーカーさん、イアン・ホルトさん、
 原著は2009年に、画像の日本語版(上下巻)は2013年1月に発行されました。
 英語原題は『DRACULA:THE UN-DEAD』、
 『不死者』と日本語副題が付されています。

「どどどどッ?!?」
「ぐるがぅるぅ??」(←訳:ドラキュラぁ??)

 ドラキュラ、といえば吸血鬼さん。
 いまや、アメリカ、ヨーロッパ、そしてここ日本でも、
 ホラー、ライトノベル、文芸作品、漫画、映像作品、
 あらゆるジャンルでお馴染みになってしまった《人外》の存在です。

 
 吸血鬼、という概念自体は、
 中世の頃から実際にあったらしいのですが、
 それにドラキュラ伯爵なる名を与え、
 世に広めた先鋒は、やはり、
 ブラム・ストーカーさん(1847~1912)でしょう。

 
「……あれッ?? 
 このごほんのォ、ちょしゃさんはァ~…」
「がるぐるる!」(←訳:同じ名前だ!)

 ええ、よく気付きましたね。
 『新 ドラキュラ』の著者デイカー・ストーカーさんは、
 『ドラキュラ』の著者ブラム・ストーカーさんの、
 甥の曾孫にあたる御方だそうです。

「むほぅ~! しんせきィ!」
「ぐるるるがるる!」(←訳:子孫さんだねえ!)

 ストーカー一族の血を引く著者さんが、
 1897年に刊行されたオリジナル版『ドラキュラ』の題名に、
 『新』と冠して発表したこの御本は、
 えーと、まあ、吸血鬼のお話を読んだり見たりした経験をお持ちの方々には
 予想がつくかもしれません。

 ずばり、言ってしまいますと――

 『ドラキュラ』の後日譚!

「うむゥ! やぱりィ!」
「がっるるる!」(←訳:やっぱりね!)

 けれど、そこはストーカー一族の意地と工夫と筆力、でしょうか。
 単なる後日譚には終わらせないぞー!と
 気力満々の物語は……

 あの事件から25年後、が舞台です。

 『ドラキュラ』で描かれた人間と吸血鬼との闘いは、
 人間側の辛勝で幕を閉じました。
 本当に、辛うじて、の危うい勝利。

 ……それとも?

 あれは勝利ではなかった、のでしょうか?

「あうゥ! もしかしてッ??」
「ぐるぐるる~がっるるぅ?」(←訳:またしても~やっぱりぃ?)

 25年の月日は容赦なく、
 かつてドラキュラ伯爵と闘った勇者たちから
 体力を奪い、心に迷いを生じさせています。

 ロンドンで、パリで、
 頻発する怪異に、
 迷いながらも立ち向かうのは、
 ドラキュラ伯爵を倒した弁護士ジョナサン・ハーカーさんの息子クインシーさん。

 しかし、25年前の事件を全く知らない彼に、
 いったい何が出来るのか――

「むぎゅゥ! あッとうてきにィ!」
「がる!」(←訳:不利!)

 オリジナルの『ドラキュラ』を読んでいたら、
 いえ、小説を読んでいなくとも
 『ドラキュラ』についての知識をお持ちの活字マニアさんには、
 きっと楽しめる?御本です。
 ヴィクトリア朝を背景にした空想冒険小説、と捉えていただくと
 わかりやすいかしら?

「こわいィのかなッ?」
「ぐるぐるっ!」(←訳:怖いかもっ!)

 ちょっとホラーなエンタ作品をお探しの御方、
 オリジナル『ドラキュラ』が大好き!という御方に、おすすめです。
 連休の“読んでみようかなぁ?”候補の一冊として、ぜひ~♪



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