テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 何百年もの彼方より ~

2013-05-21 21:59:41 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ただいまァ、にほんでもッ!」
「がるる!ぐるーがるぐぅるるがるる!」(←訳:虎です!ツアー・オブ・ジャパン開催中!)

 こんにちは、ネーさです。
 2013ジロ・デ・イタリアの話題で賑やかな自転車競技界ですが、
 日本でも現在《ツアー・オブ・ジャパン2013》が絶賛開催中なんですよ♪
 15日に大阪・堺で始まったステージは、
 26日に東京でフィニッシュ!
 総合優勝は地元のジャポネか?海外チームのエースさんか?
 ああロードレースって楽しいわぁ~♪と感激しながら、
 さあ、こちらも楽しい読書タ~イム!
 本日は、この御本を、どうぞ~!

  



 
                ―― 軍神の血脈 ――



 著者は高田崇史(たかだ・たかふみ)さん、2013年4月に発行されました。
 『楠木正成秘伝』と日本語副題が、
 『MASASIGE LINE』と英語題名が付されています。

 歴史ミステリの分野に新しい扉を開いた《QED》シリーズ、
 伝奇ミステリ/サスペンスの《カンナ》シリーズ、
 非常にリアルな?薬学ミステリ《毒草師》シリーズで人気の著者・高田さん、
 またも日本史の裏面に斬りこみました!
 今回のテーマは――

「くすのきィまさしげェさんッ!」
「ぐるがるぅ!」(←訳:名将だよぅ!)

 名将……いえ、日本の戦史上きっての名将、と
 言い直すべきでしょうか。

 
 鎌倉時代~南北朝時代にかけての武将であり、
 生年はおそらく永仁2年(1294)年頃、
 没年は延元元年(建武3年/1336)。
 もとは大阪・河内国の豪族であった、といわれていますが、
 出自については諸説があり、
 はっきりしない点も多いんですよね。

「ははァ! なぞォ、でスねッ!」
「がるぐるる!」(←訳:謎が匂うよ!)

 南北朝時代は、日本史でも最も国政が“混乱”した時代として
 学校の授業で苦労したよな~と
 記憶しておられる活字マニアさんも多いことでしょう。
 私ネーさも、そのひとり。
 入り乱れる陣営、
 裏切りや造反、訣別、
 主戦場は関東だったり関西だったり、
 くるくる変わる情勢についてけないわ~と溜息しました。

 “混乱”は、この御本にも受け継がれているのか?と申しますと、
 いいえ、そんなことはありません。

 テーマは楠木正成公の謎ではありますけれど、
 時代の壁を越えてその謎を追いかけるのは、
 現代の日本に暮らす或る女性なのです。

「ふァ~、ほッとしたでス!」
「ぐるるるがるるぐるる!」(←訳:それならついてゆける!)

 早乙女瑠璃(さおとめ・るり)さんは、
 午前7時にもならぬ早朝、
 電話のベルで叩き起こされました。

 ああ、せっかくの休日なのに~…!

 留守録モードにしておかなかった自分のミスを恨みつつ、
 受話器を取ってみれば……

 お父さんからの緊急の報せです。

 瑠璃さんの祖父・修吉(しゅうきち)さんが
 救急車で運ばれた!
 容態は、危篤……!

「ええェッ!」
「がるぐるるがるぐるるっ?」(←訳:病気ですか事故ですかっ?)

 原因は、急病ではなく、事故でもなく、
 事件……!

 
 お祖父さんの生命を救うべく、
 瑠璃さんは行動に出ました。

 楠木正成の謎を解明すれば、
 修吉さんの病状は危機を脱するかもしれない!と。

「そんなことがァ?」
「ぐるるっ???」(←訳:あるのっ???)

 まさか!をひっくり返さねば、祖父を救うことは出来ない――
 それなら、やってみなくては!

 謎とスリル、
 戦史の闇!
 著者・高田さんの得意とする歴史ミステリロマンです。
 ミステリ好きさんも歴史マニアさんも、
 張り切って一読を~!

「にほんのォ、れきしィにはッ~」
「がるがるぐるがっるる~!」(←訳:まだまだ謎がいっぱい~!)



 
 
 
コメント
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