テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

フツー、であることの、強さ!

2013-05-06 21:54:35 | ブックス
 こんにちは、ネーさです。
 GWを遊び倒したぞーっ♪という御方、
 連休は仕事だったわあ~…という御方も、お疲れさまでした!

「こんにちわッ、テディちゃでス!
 おつかれさまァでしたでス!」
「虎です!お疲れさまー!」

 さぁてっと。
 そろそろ本気の読書タイムに復帰しなくちゃね、
 でも、お休み明けですから、あんまりヘヴィ過ぎるのも……
 とセレクトに悩みつつも、
 本日ご紹介いたしますのは、こちら~!

  



 
               ―― Team・HK ――



 著者は あさのあつこ さん、2013年3月に発行されました。
 『Team・HK』は『チーム・エイチケイ』とストレートに読んじゃってくださいね。

「ちーむゥ、というとォ~…?」
「ぐるーるがるるるぅ?」(←訳:スポーツ小説かなぁ?)

 いえ、スポーツではないんです。
 ないんですが、共通点がなくもない、とも言えますね。
 スポーツと同じく、
 ある種の身体能力を必要とする、
 『Tean・HK』なる単語が意味するものは――

  HKは、HouseKeeperの略。

「はうすきーぱーッ??」
「がるっるぐるがるる?」(←訳:それって家事のこと?)

 ハウスキーパーのチームって何のことやら?
 と首を捻っちゃう御方も、
 これはスポーツではなくてお仕事なのだと聞かされれば、
 ああ、なるほどね、と納得なさるでしょう。

 家事のプロ。
 『Team・HK』は、家事を代行するプロフェッショナル集団!

 ……とカッコよく決めてはみましたが、
 駅近くの裏通りにある古ぅいビル3階の
 さほど大きくもなさそうなオフィスに
 『Team・HK』は納まっています。

 その、3階へ通じる階段を、
 よいしょ、よいしょ、な足取りで登ってゆく女性が、ひとり。

「ふむむっ? えいちけいィのォ、めんばーさんッ、でスかっ?」
「ぐるるがるるるるぐる!」(←訳:仕事の依頼人さんかも!)

 その女性――佐伯美菜子(さえき・みなこ)さんは、
 “未来”の『Team・HK』メンバー。

 つまり、求職中の佐伯さん、
 ポストに入っていた人材募集のチラシを目にして、
 ビル3階のオフィスを訪ねるところ、なんですね。

 働きたい、
 のだけれど、私はあまりにもフツーの主婦で。

 でも、もしかしたら。
 家事、家政の手腕が問われる職業ならば、
 特別な資格、技能、経験もない私でも
 もしかしたら、必要としてくれるかしら……?

「ちゃれんじィ?」
「ぐぅるるる!」(←訳:チャレンジ!)

 思い切って佐伯さんが開けた扉には、
 眼には映らないけれど、
 《転機》という文字が記されていたのでしょうか。

 さっそくの(仮)採用?
 ユニフォームを渡されて、
 あれよあれよの実地研修?
 依頼人の家に着いたら、
 さあ清掃作業開始?(時間制限アリ!)

「ふァ~、いそがしィ!」
「がるるぐるるがるる!」(←訳:家事は重労働だよう!)

 重労働ですし、
 現場(仕事場)は他人様のお家ですから、
 そこにはそこの事情があります。
 実に、さまざまで、複雑な事情が。

「ううッ??」
「ぐるるるがる!」(←訳:恐ろしい予感!)

 コミカルで、
 シリアスな部分もユーモラスな要素も備えた『Team・HK』と佐伯さんの物語は、
 ポジティヴなミステリでもあります。
 第1話の背景は、ちょうど今と重なる、5月!
 季節感を楽しみながら、ぜひ一読を~♪

「おそうじィまにあさんにもォ!」
「ぐるぐるがる!」(←訳:おすすめです!)
 

 

 
 
 
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