テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

― 或る出会い、或るニャンコ ―

2017-10-30 22:11:48 | ブックス
「こんにちわァ、テディちゃでス!
 やきいもォのォ、しーずんッなのでス!」
「がるる!ぐるがるるぐるぅ!」(←訳:虎です!いや焼き栗でしょ!)

 こんにちは、ネーさです。
 いややいや、お鍋の季節よ!といいたくなるほど
 木枯らしが身に沁みる一日でしたね。
 あったかなお部屋でしっかり防寒したら、
 さあ、読書タイムです♪
 本日は、こちらの絵本作品を、どうぞ~!
 
  



          ―― いらないねこ ――



 著者はヒグチユウコさん、2017年9月に発行されました。
 この作品が特集された雑誌『MOE(2107年10月号)』を
 以前に御紹介いたしましたが、
 今日は、あらためてお喋りいたしましょう~♪

「にゃんこォしりーずゥ、さいしんかんッ!」
「ぐるがぅるるる!」(←訳:あのニャンコが!)
「おとうさんにィ?!?」

 御本の主役は、
 或るお家に暮らすニャンコ――

 あ、ニャンコくんはね、
 猫ではないんです。

 ヌイグルミのネコちゃんで、名前がニャンコ。
 
 そのお家の坊っちゃんに、たいそう大事にされ、
 愛されていて、
 ヌイグルミとしては幸福この上ない毎日を過ごしております。

 なのに、
 出会ってしまったのでした。

「あれはァ、なんだろうゥ?」
「がるるぐるるる?」(←訳:茶色いかたまり?)

 ある日、ある場所で。
 ニャンコくんは草の間に茶色いかたまりを見つけます。
 嫌な予感をおぼえつつ、
 近付いてゆくと……

 ああ、やはり。

 茶色いかたまりは、生まれたばかりの仔猫でした。
 
 3つの、かたまり。
 温かく、やわらかいはずのかたまりは、
 すでに、冷たい……。

「うむッ? ちょッとまッてェ!」
「ぐるるる!」(←訳:この子は!)

 ひとつのかたまりが、すこし動いた?
 まだ息がある!

 動かない2匹の仔猫に
 置いて行かざるを得ないことを心から謝りながら
 ニャンコは走ります。

 急いで、家へ。
 仔猫の生命を救ってくれる誰かを求めて。

 誰か、誰か――

「きんきゅうゥじたいィ、でスからッ!」
「がるるるぐるる!」(←訳:ためらうなかれ!)

 小さなひとつのいのちをまもるために、
 ニャンコくんと、
 周囲のヌイグルミたち猫たちは、
 知恵を絞り、チカラを尽くします。

 猫よりも小さなヌイグルミのニャンコくん、
 そのニャンコくんよりもさらに小さな、
 赤ちゃん猫の命は、どうなるのか。

「たすかりィまスかッ?」
「ぐるるがるる?」(←訳:大きくなれる?)

 『ふたりのねこ』『せかいいちのねこ』に続く
 ニャンコくんのものがたり第3作は、
 もちろんこの『いらないねこ』から読み始めても、
 ニャンコくんの愛らしさ、健気さに
 胸を打たれますが、
 『ふたりのねこ』から読み進めてゆくと
 特別な感慨が味わえます。

 書店さんでは、
 児童書・絵本のコーナーに配されているこの作品を、
 大人さんもチビっ子ちゃんたちも、
 男性も女性も、
 どうか、手に取ってみてくださいな♪

「おすすめェでスよゥ~!」
「がるるぐるるるがる!」(←訳:犬派の皆さまもぜひ!!)
 
 
 
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