テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 光が照らす、一場のものがたり~

2021-09-06 22:10:10 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 さばァおちィ~だッたのでスゥ!」
「がるる!ぐるるがるるる~!」(←訳:虎です!呆然の12時間~!)

 こんにちは、ネーさです。
 昨日9月5日は、サーバーのメンテナンスが長引き、
 なんとお昼頃から真夜中過ぎまで
 ネットに接続できず……!
 なんとか復活した今日は、
 通信環境に感謝しつつ、
 さあ、こちらの御本で読書タイムを、どうぞ~♪

  


 
  ―― 366日 絵のなかの部屋をめぐる旅 ――



 解説・監修は海野弘(うんの・ひろし)さん、
 2021年7月に発行されました。
 『366 days of Journey for Rooms and Interiors in Painting』
 と英語題名が付されています。

「ぜェ~んぶゥ、しつないィ?」
「ぐるるがる~!」(←訳:全部がお家~!)

 収録されている作品の、
 すべてが《室内画》――

 客間(応接間)や居間、
 子ども部屋、キッチン、
 廊下、玄関ホールといった場所で、
 バルコニーやテラス、
 中庭に面したベンチ、などの
 “戸外に近い室内“もあるんですけれど、
 いやー、すごいわ……!

 ここまで《室内》にこだわった画集って、
 ありそうでいて
 無かったんじゃないかしら、と
 私ネーさ、感激いたしましたよ。

「しつないィのォ、ひかりィ!」
「がるるる!」(←訳:光線の妙!)

 《室内》を描いた傑作絵画、と聞いて、
 多くの人びとが思い浮かべるのは、
 フェルメールさんの作品かもしれません。。

 画面の左上から注ぐ光と、
 光線が浮かび上がらせる人物、家具……

 或いは、
 ルノアールさんの作品の、
 窓辺で微笑む少女たち。

 カール・ラーションさんの、
 大きな薪ストーブがある
 ダイニングルームを照らすのは、
 北欧の白い太陽光。

「むむむッ! かわいいィ~!」
「ぐるるがーるる!」(←訳:椅子やテーブル!)

 《室内画》の特長は、
 いえ、“見どころ“は、
 人物の表情や衣装だけではなく、
 部屋そのもの。

 窓の大きさ、位置。
 壁紙の色、模様。
 絵画が飾られていたり、
 カーテンや敷物があったり、
 楽器や楽譜、
 食卓の食器……
 クッションや椅子の座面のデザインにも
 惹かれますね。

「どれすゥもッ!」
「がる!」(←訳:靴も!)

 日本美術で
 《室内》を描いたもの、というと……
 『源氏物語絵巻』、
 歌川広重さんの
 『名所江戸百景 浅草田浦 酉の町詣』……
 
 作品の数が多くないような気がするのは、
 日本の画家さんは
 部屋の内部よりも、
 大自然をテーマにする
 山水画を好んだため、なのでしょうか?

「どッちもォ、すてきィでス!」
「ぐるがる~!」(←訳:比べ難い~!)

 屋内だからこそ、
 窓から差し込む
 外からの光の美しさがより際立ち、
 どの作品も映画のワンシーンを
 切り取ったかのような奥深さを湛える
 366の《室内画》。
 
 海野弘さんの解説にも
 うっとりさせられるアート本は、
 インテリア好きな方々に、
 映画好きな方々にも
 激おすすめですよ。
 ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪
 

 
 
 
 
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