テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ はるか天使の棲み処へ ~

2022-01-14 23:38:39 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 かッこいいぜッ、べりィ~ちゃんッ!」

「がるる!ぐぅーるがる!」(←訳:虎です!キュートです!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 朝ドラ『カムカムエヴリバディ』を観て、

 市川実日子さん演じるベリーちゃんのファンになりました♪

 推しの幸せを第一に考えるベリーちゃん……

 彼女のもとにも幸福がやってきますように、と祈りつつ、

 さあ、読書タイムですよ。

 本日は、こちらの御本を、どうぞ~!

  

 

 

    ―― 千年の翼、百年の夢 ――

 

 

 著者は谷口ジローさん、

 画像の豪華版(ビックコミックスペシャル)は

 2015年2月に発行されました。

 『Les Gardiens du Louvre』と仏語題名が付されています。

 

 先日『描くひと 谷口ジロー展』プチレポの回で

 ちょこっと御紹介いたしましたコミック作品に、

 あらためて登場していただきましょう♫

 

 サイズは縦26.5㎝、横19㎝、

 マンガというより

 画集と呼びたくなる大きめの造本です。

 

「いざァ、ゆかんッ!」

「ぐーるるるがるる!」(←訳:ルーヴルの世界へ!)

 

 2015年の2月から9月にかけてのこと、

 東京・六本木の国立新美術館と

 京都府の京都市美術館で

 『ルーヴル美術館展』が開催されました。

 フェルメールさんの傑作『天文学者』が初来日!

 というので、私ネーさもお出掛けいたしましたよ。

 

 その当時、ルーヴル美術館とビックコミックオリジナルの

 共同企画として制作・刊行されたのが、

 この『千年の翼、百年の夢』です。

 

 物語の始まりは、

 悲しく切ない“旅あるある“から……。

 

「たいちょうゥ~ふりょうッ!」

「がっるるるぐるるる!」(←訳:せっかくの旅なのに!)

 

 待ちに待った、念願の旅。

 行きたい所をピックアップして、

 交通手段を調べて、

 計画を練って……と、頑張ったつもりが、

 頑張り過ぎちゃったのでしょうか。

 

 現地に着いてみれば、

 ああ、悪寒に発熱……。

 

 そう、2013年5月の出来事でした。

 ひとりの日本人マンガ家さんが、

 バルセロナでの国際マンガフェスティバルに出席し、

 その後、

 せっかくだからと

 他の出席者とは別行動をとって、

 パリにやって来たのは。

 それなのに。

 

「うごけないィ~…」

「ぐるるがる~」(←訳:つらいよう~)

 

 急な病気、というだけでもつらいところに、

 ここは、異国。

 心細くて、不安で、寂しくて。

 

 そのせいでしょうか、

 夢を見たのは。

 

「むむゥ? ここはッ?」

「がーるる……ぐるるる?」(←訳:ルーヴル……なのかな?)

 

 熱が引いて、訪れたルーヴル美術館の一隅、

 またも体調を崩してしまったマンガ家さんは、

 不思議な人物に誘われ、

 作品の中へ、

 回廊の奥へ、

 時間の狭間へと、

 歩み出すこととなりました。

 

 はたして彼はそこで、

 《何》に出会い、

 《誰》と語らうのか――

 

「うるわしきィ~ゆめのォたびィ?」

「ぐるがるる?」(←訳:幻か現実か?)

 

 ミステリ小説ではありませんが、

 ミステリアスな物語のこの先は、

 ええ、ネタバレ厳禁!ですからね、

 これ以上のお喋りは出来ません。

 ただ、ひとつだけ付け加えてみますと。 

 

 『Les Gardiens du Louvre』という

 フランス語題名を訳すなら

 『ルーヴルの守り人』。

 

 本文中では、

 『守り人』という言葉が使われていますけれども、

 『守護天使』と言い換えてもよいのでは、

 とも思うのですよ。

 『千年の翼』を持つ、そのひとは……?

 

「しィ~ッ!」

「がるぐるる!」(←訳:秘密ヒミツ!)

 

 美術館の守護天使に会うべく、

 皆さまも、どうかぜひ、一読を♪

 

 

コメント
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