テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 空白のテーマパークにて ~

2022-01-06 22:28:30 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 ふァふッふゥ! ふッてきたでスゥ~!」

「がるる!ぐるがる~!」(←訳:虎です!足元注意~!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 寒過ぎて眼と喉がヒリヒリしますね。

 もう厳冬は充分だわ~春よ早く来ておくれ~

 と心底から願いつつ、

 さあ、読書タイムですよ。

 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

     ―― 兇人邸の殺人 ――

 

 

 著者は今村昌弘(いまむら・まさひろ)さん、

 2021年7月に発行されました。

 『屍人荘の殺人』『魔眼の匣の殺人』に続くシリーズ第3作は、

 2021年のミステリランキング上位を席捲!

 

「ぱちぱちぱちィ!」

「ぐるるがるるぐるぅ!」(←訳:今回も驚きの連続ぅ!)

 

 『魔眼の匣の殺人』から、

 わずか数ヶ月後……

 神紅大学ミステリ愛好会の

 葉村譲(はむら・ゆずる)さん、

 剣崎比留子(けんざき・ひるこ)さんは

 新たな事件に”飛び込む“こととなりました。

 

 寂れかけた風情を逆手に取り、

 《生ける廃墟》

 などと呼ばれて、

 SNSでも話題になっれいる某テーマパーク。

 

 そこへ同行して欲しい、と

 依頼されたのです。

 

「いらいィ?」

「がるるるぐる?」(←訳:どういうこと?)

 

 依頼主さんたちは、知っていたのです。

 剣崎さんが、

 “事件を引き寄せる体質“の持ち主である、と。

 

 依頼主さんたちの目的は、

 “事件を起こす“こと。

 

 ええ、その目的は、

 達せられたように見えました。

 

 何しろ、テーマパークに到着した直後から、

 想定外のアクシデントが頻出!

 

「こここッ、これはァ??」

「ぐるるるがぅるる?」(←訳:ミステリじゃない?)

 

 本格ミステリとして評判が高い今シリーズですが、

 ページを捲るにつれ、

 いやこれパニック系ホラーなの?

 サバイバルゲーム系ダークファンタジーかな?

 と私たち読み手は翻弄されます。

 

 廃墟のようなテーマパークに聳える

 兇人邸の暗がりから、

 探偵・剣崎さんはどんな《謎》を拾い上げ、

 どう解決に導くのか――

 

「ちゃちゃッとォ、かいけつゥしてェ~」

「がぅるるっるぐるるる!」(←訳:ちゃちゃっと逃げよう!)

 

 ホラー色を帯びつつもミステリ作品ですので、

 これ以上のお喋りはネタバレ回避のため厳禁……

 ではありますが、

 物語の鍵のひとつは、

 クローズドサークル――《密室》。

 

 ですから、

 密室ミステリ好きな活字マニアさんに、

 廃墟好きな方々にも

 激おすすめの力作ですよ。

 ぜひ、手に取ってみてくださいね~♫

 

 

コメント
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