皆さま、『テディちゃ&ネーさ観光』を御利用いただき、
まことにありがとうございます。
本日のガイドを務めますネーさです。よろしくお願いいたします。
「ふァいふァいィ~ッ」 (←跳びはねております)
テディちゃさん、シートベルトをお締め下さいな。
間もなく当バスは発車いたしま~す。
さあ、本日の行く先はこちらですよ~!
―― 東京サイハテ観光 ――
著者は中野純さん、写真は中里和人さん、’08年1月に発行されました。
『すぐそこにあるサイハテへ』――
この御本の、いえ失礼、この観光ツアーのテーマは、
身近に潜むサイハテを見つけに行こう!
日常から非日常へ、
『世界が一変する』その瞬間を捉えよう!という、
「ふむふむッ、もぐぐッ」 (←座席でお菓子を食べております)
えへん、おほん、
そうです、
『ここは最果て――世界の果てなのか?』
と見紛うばかりの風景・奇景を捜し求める旅なのです。
表紙の写真は、横浜・本牧市民公園にて
著者・中野さん率いる『サイハテ部』の活動によって
発見されたサイハテです。
ごく普通の崖、のはずが……
映画の中のCGのような、
オーロラの光を浴びたかのような、
妖しいサイハテと化しておりますね。
「なるほどなるほどッ、もぐぐッ」
また、こちらの風景は……
夜の海へ、
真っ直ぐに伸びてゆく木造の桟橋……
桟橋に沿って海面を照らす電灯の列はポーの幻想短編か、
はたまた泉鏡花さん描く『草迷宮』の一場か……。
タネを明かせば、
南房総の海岸にある桟橋、なのですが。
「むむッ、へんてこッ♪」
『サイハテ部』部員さんたちのサイハテコレクションは、
しかし、どこか懐かしさをおぼえる風景です。
『千と千尋の神隠し』で宮崎駿さんが描いた、
湯婆たちのいる異界の風景と、そっくりな……。
「にてまスッにてまスッ、もぐぐッ!」
さあ、『サイハテ観光』ツアーはこれからが佳境です。
『サイハテ部』さんのユーモラスな名ガイドを楽しみながら、
皆さま御一緒に!
東京のちょっとむこうのすぐそこの、
サイハテ見学に参りましょう!
「ぴぴィッ!
ばッくゥ、おーらいィッ!」
テディちゃ!バックしてどうするんですっ!?!