10日の東京株式市場で日経平均株価/は小幅ながら4日続落した。
終値は前日比39円15銭(0.44%)安い8857円73銭となった。
前日の米国株安の流れが波及したうえ、外国為替市場で円相場が強含んで推移したことが重荷となった。
東証1部の売買代金は概算で9304億円と前日から増加したが、7日連続で大台の1兆円を割り込んだ。
前日の米国株式相場は世界経済に対する警戒感や欧州の金融システム不安から売りが優勢となり下落した。
東京市場の朝方は好業績の内需株が下支えして上げて始まったが、買いが一巡すると伸び悩んだ。
中国が発表した6月の貿易統計/は輸出額の伸び率が市場予想を上回ったものの、先行き不安を払拭するほど増加しなかった。
先行き不安からコマツ/やファナック/といった中国関連株に売りが優勢となると日経平均は下げに転じた。
欧州ではユーロ/圏の財務相が10日未明、スペインに対する支援で大筋合意した。
7月末までに300億ユーロ(約3兆円)を支援するが、銀行への資本注入といった具体策の決定は先送りした。
市場では「評価が難しい内容。
日米の金融政策決定会合/など重要イベントも控えており様子見姿勢とならざるを得ない」(丸三証券の牛尾貴・投資情報部長)との指摘があった。
東証株価指数/(TOPIX)も続落。業種別TOPIXは「証券商品先物」や「保険業」の下げが目立った。
東証1部の売買高は概算15億2480万株だった。
東証1部の値下がり銘柄数は962、値上がりは552、横ばいは162だった。
ニコン/やトヨタ/、三井住友FG/、シャープ/、ホンダ/、グリー/、ファストリ/、ソニー/、野村/、NTT/、エーザイ/が安い。
一方でソフトバンク/やKDDI/、アステラス/、セブン&アイ/、東エレク/がしっかり。
東証2部指数は続落。
キャリアデザ/やソディック/、マーベラス/が売られ、
ベネ・ワン/や山洋電/が高い。