京都 祇園祭・・・神用水清祓式
7月10日午前10時、祇園祭の行事の一つである御輿洗いに先立ち、神用水清祓式が行われました。
御輿洗いとは祇園祭の御神輿を鴨川の水で清める儀式であり、そのための水を鴨川から汲み上げる儀式が神用水清祓式です。
実は私もこれを見るのは初めてであり、知らない事ばかりでした。
八坂神社を出発した一行は、まず目疾み地蔵で知られる仲源寺を訪れます。
おそらくですが、この寺の本尊である地蔵尊は鴨川の氾濫を沈める為に祀られたものである事から、鴨川の水を使うにはお許しが必要という事なのでしょうか。
このあたりは、かつての神仏混交の名残が濃厚に残っていますね。
四条大橋の上には斎竹によって結界が張られています。
ちなみに、上流側にも同じように斎竹がしつらえられていました。
ここでお祓いの後、神用水と書かれた木桶を使って鴨川の水が汲み上げられるのですが、その様子は動画でご覧下さい。
ちょっとカメラアングルが悪くて、川の中の様子が写ってなかったですね。
そのぶん、トップの写真をご覧になって頂く様、お願いします。
それにしても、今はきれいになった鴨川ですが、昭和40年代から50年代にかけては、御輿洗いに使うのも憚られるような汚れた水でした。
その頃にも同じ様に儀式は行われていたのだろうけど、相当に抵抗は感じていた事でしょうね。
水を汲み上げた一行は、今度は宮川町沿いの堤へと場所を移します。
ここで神水を祭壇に供え、祝詞が奏上されました。
こうして清められた水が、この日の夜に御輿に掛けられ、御輿洗いが行われるのです。
神水の桶は全部で6個あり、うち3個がこの場所に安置されました。残りの3個はというと、仲源寺に保管されるのですね。
ちなみに、鴨川の中でも四条大橋から松原橋までの間は宮川とも呼ばれるのですが、それはこの行事が元にっなている様ですね。
花街の一つである宮川町の名もまた、ここに由来している様です。
桶の前にはここが聖域である事を示す盛砂が築かれ、さらに大麻が立てられていました。
御輿洗いは7月28日にもう一度行われ、神用水清祓式もまた同じ様に行われます。
興味のある方は見に行かれれると良いですよ。
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