赤字続き「私のしごと館」閉館へ 集客、収支計画なく建設
国の特別会計から581億円をつぎ込んで建設した職業体験施設「私のしごと館」(京都府)について、天下り官僚が役員を務める事業主体の法人が、集客予想人数や収支見通しを作らずに施設整備を進めていたことが21日、法人を所管する厚生労働省などへの取材で分かった。
しごと館は2003年に開館後、毎年10億円以上の赤字が続き、開館からわずか7年後の来年8月までに閉館することが決まっているが、事業のずさんな実態があらためて明らかになった。
しごと館の事業主体は、独立行政法人「雇用・能力開発機構」。
建設費は労働保険特別会計から支出され、毎年10億円以上の運営費の赤字も同特会から補てんされている。
厚労省や機構関係者によると、しごと館建設計画は若者の職業意識を高める狙いで1989年ごろに持ち上がり、同機構前身の特殊法人「雇用促進事業団」が94年に敷地8万3千平方メートルを150億円で取得した。
翌95年にまとめた基本計画では、企業が宿泊研修をすることも想定し、国会議事堂より広い延べ床面積6万7600平方メートルの施設を建てるプランを描いた。
この時点では娯楽性を高めるかどうかで来館者数は異なり、年間に75万~110万人と見込んでいた。
その後、宿泊施設をなくすなど計画縮小を重ね、延べ床面積は基本計画から半減した3万5800平方メートルとなったが、計画縮小後の年間集客数や収支見通しを立てないまま2000年に着工、431億円を投じて建物などを整備した。
来館者数は年間30万人超で推移したが、入館料などの自己収入では支出総額の約1割しか賄えない赤字体質だった。このため、麻生内閣当時の昨年12月の閣議で廃止が決定された。
自公民の国会議員+悪徳官僚+天下り+土建屋+暴力団に金が吸い取られた見本。
国の特別会計から581億円をつぎ込んで建設した職業体験施設「私のしごと館」(京都府)について、天下り官僚が役員を務める事業主体の法人が、集客予想人数や収支見通しを作らずに施設整備を進めていたことが21日、法人を所管する厚生労働省などへの取材で分かった。
しごと館は2003年に開館後、毎年10億円以上の赤字が続き、開館からわずか7年後の来年8月までに閉館することが決まっているが、事業のずさんな実態があらためて明らかになった。
しごと館の事業主体は、独立行政法人「雇用・能力開発機構」。
建設費は労働保険特別会計から支出され、毎年10億円以上の運営費の赤字も同特会から補てんされている。
厚労省や機構関係者によると、しごと館建設計画は若者の職業意識を高める狙いで1989年ごろに持ち上がり、同機構前身の特殊法人「雇用促進事業団」が94年に敷地8万3千平方メートルを150億円で取得した。
翌95年にまとめた基本計画では、企業が宿泊研修をすることも想定し、国会議事堂より広い延べ床面積6万7600平方メートルの施設を建てるプランを描いた。
この時点では娯楽性を高めるかどうかで来館者数は異なり、年間に75万~110万人と見込んでいた。
その後、宿泊施設をなくすなど計画縮小を重ね、延べ床面積は基本計画から半減した3万5800平方メートルとなったが、計画縮小後の年間集客数や収支見通しを立てないまま2000年に着工、431億円を投じて建物などを整備した。
来館者数は年間30万人超で推移したが、入館料などの自己収入では支出総額の約1割しか賄えない赤字体質だった。このため、麻生内閣当時の昨年12月の閣議で廃止が決定された。
自公民の国会議員+悪徳官僚+天下り+土建屋+暴力団に金が吸い取られた見本。