Butzmetz LingerieZ Blog

Butzmetz社長による徒然音楽日記。

音楽ネタその709: 大西順子

2012-08-30 01:05:58 | Weblog

例の石巻ツアーが終わって月曜日に休みを取り、火曜日からは普通に仕事に戻った。なのだが、火曜日は終日外出、水曜日も午後から外出で、ほぼ虎ノ門近辺、というか、要するに都内にいた。今の職場が幕張にあるからかもしれないけど、都内っていいね(爆)。とにかく楽だ。帰宅するにしても、そんなに時間がかからないし。ま、住めば都、というか、幕張にもそのうち愛着が出てくるかもしれないし、そのうちめんどくさくなって近くに引っ越すかもしれないし。God knowsてな感じかな。

さて、いつものように、前段と後段で全く関連性のない私の日記だが(笑)、昨日の日経に、ジャズ・ピアニスト大西順子女史が、今回予定されているツアーを最後に引退を表明した、なんていう記事を見つけた。なんと懐かしい。というわけで、今宵は、かつて日本を代表するジャズ・ピアニストであった彼女について少し書いてみたい。

1967年生まれということで、まだまだプレイヤーとしては若い。なんでも記事によると、パフォーマーとしての質の維持に自信が持てなくなり、これからは研究者としての道を追求したい、とのこと。まあ、実際のところはご本人にしかわからないし、他人がとやかく言うものでもないけど、なんか惜しいよね。ちょっと調べてみたけど、彼女のデビューは1989年。バークレー音楽院を首席で卒業し、そのままニューヨークの名うてのミュージシャンとセッションを重ねた、というツワモノだ。実際、演奏スタイルも女性とは思えないほど攻撃的なタッチが印象的だった。でも、例えば当代きっての天才・上原ひろみちゃんなんぞと比べると、ひろみちゃんが天真爛漫で大らかな印象であるのに対し、大西女史はどこか内省的というか、ちょっと暗かったかもしれないな。

また、当時から、ホントかどうか知る由もないけれども、あまり芳しくない噂も多かった。やれ「うつ病気味」だとか、「あの地位を獲得したのは、純粋にピアノの腕前というよりは『女の武器』をフル活用したからだ」とか、結構まことしやかに語られていたものだ。

私は決して男尊女卑主義者ではないし、むしろ自称フェミニストなのだが(笑)、こと音楽のプロの世界って、意外に徒弟制度の強いタテ社会で、かつ「男優位」ではないか、と感じている(あくまで私見だが、そんなにはずれてはいないように思う)。そんな中で、ジャズ・ピアニストとして一定以上の地位を保ち続けるのは並では無理なのかな、なんてシロウトながらに思う次第。ましてや、ジャズの世界って、マスターするのにかなりの努力が必要とされるにもかかわらず、その発表の場って、例えばクラシック音楽とは異なり、完全な「男の世界」というか、「場末の飲み屋」が大半だったりもするのだ。そういう中では、「女である」ということが時に不利になったりする、という場面もあったのかも、なんて勝手に想像する。でも、例えば秋吉敏子さんなんていう80歳超の大ベテランもいるし、結局は人それぞれなのかもねぇ。

映像を一発。多分20年近く前のMt. Fuji Jazz Festivalから"Congeniality"という楽曲(http://www.youtube.com/watch?v=j_AjBSi6KRA)。かなり緊張感にあふれる作品で、いい演奏だと思う。今宵は一世風靡した女傑に乾杯。

 

-Butzmetz社長-

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