Butzmetz LingerieZ Blog

Butzmetz社長による徒然音楽日記。

音楽ネタその162:Joni Mitchell

2007-11-15 22:46:07 | Weblog
今宵のネタはアメリカのフォーク・ミュージック・シーンを代表する大物、Joni Mitchellである。ウッドストックにも出演したことがあるほどキャリアの長い人だが、楽器をたしなむ人間からみると非常に有名なライブ・アルバムを発表している。"Shadows and Lights"という名盤だ。若き日のパット・メセニーとライル・メイズ、マイケル・ブレッカー、そして極めつけがジャコ・パストリアスという、当時のコンテンポラリー・ジャズを代表するミュージシャンらが出演している。メセニーは当時まだ20代前半ではないだろうか。もう何度も聞いた(&ビデオで見た)素晴らしい音楽の記録である。

私の個人的な意見では、このメンバーの中ではジャコが一際存在感がある。とても歌バンしているとは思えないくらいベースが目立ちまくっているのだが(笑)、それを許容したのがジョニの寛容なところなのかもしれない(ほんとのところはわからない。「うるさいベースねぇ」くらいは思われてたかも^^)。最初の映像ではメセニーがソロをとっている。彼らしいソロともいえるが、まだ若いという感は否めず、今のメセニーのような強烈な個性・凄みは感じられない。

http://www.youtube.com/watch?v=o5Pbn5Wga7k

次の映像はチャーリー・ミンガスの名曲で、ジェフ・ベックなどにもカバーされている"Goodbye Pork Pie Hat"。マイケル・ブレッカーが、これまた彼の独壇場ともいえるフレーズ満載の、気合の入ったソロを聞かせてくれるが、ジャコのバッキングが圧巻だ。あんなライン、ジャコ以外には弾けないだろうね。

http://www.youtube.com/watch?v=7bSuCOcL39U

残念ながら、ブレッカーもジャコも故人となった。こんなすごい面子でのライブは、もう拝めないのではないか。合掌。

(Butzmetz社長)