ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))

亭主「ぶちょうほう」の身の周りのいろいろな風物を「画(え)日記」ふうに綴っています。

10/07日 木曽御嶽を黒沢道から歩く その1:台風25号の影響下、暗いうちから雨の中を歩きだす。

2018-10-08 12:53:25 | 草花
10/06日のお昼頃、台風25号が朝鮮半島を抜けて、再び日本に近づくかどうかという中でしたが、山歩きには影響が無いだろうと判断して、昼食後に車にて家を出ました。木曽御嶽を目指します。

木曽御嶽の山頂付近は立ち入り規制がされていましたが、ごく短い期間限定で、剣ヶ峰の山頂まで行くことができていました。
その規制解除は10/08日の正午に打ち切られ、再び立ち入り規制に戻されるそうです。
この時期は八合目付近で素晴らしい紅葉が見られる筈ですので、紅葉見物と、久しぶりの剣ヶ峰山頂を訪問して、災難に遭われた方たちの慰霊をしてこようと目論んで、出掛けたものです。

台風の危惧から「人払い」されたお山はさぞかし空いているものと期待していましたが、それは大ハズレで、とんでもない人混み登山となりました。

位置図 ↓

黒沢道から登ろうとして、登山口の中の湯を目指しました。



鳥瞰図 ↓

しかし、手前の八海神社(八海山小屋)のところでゲートが塞がれていて、足止めです。やむを得ずここに車を駐めて、(雨が降っていましたので、持参のテントを張ることなく、)車中泊します。
就寝は午後7時ジャストでした。



実行図 ↓

翌(10/07)日は午前三時起きしますが、外は雨です。朝食は行動中にどこかでとることにして、身支度を整えて歩き出します。
ヘッドライトを灯し、傘をさして、上にポンチョを羽織り、レインウェアーはズボンだけを穿きます。



断面図 ↓

午前3時台から歩き出しますのであたりは真っ暗で、カメラをリュックの中に入れたまま歩くことにします。

以下の写真は、女人堂までのものは皆、帰り道に明るい光線のもとで撮ったものです。


車道にゲート(帰路に撮影) ↓

この通せんぼのお陰で、中の湯まで片道距離約3.8kmを、往復歩かされることになりました。
7日の早朝、まだ暗いうちは雨が残っていました。傘をさして雨の中を黙々と歩きます。


中の湯の登山口(帰路に撮影) ↓

早朝から駐車場には一杯の車が駐めてあります。これは別の道から入って来られたのですね。
小生はいつも来る道でしたので、不勉強で、そのことを知りませんでした。
まだ暗い中ですので、ヘッドライトを灯して、建物の軒端で雨を凌いで朝食をとります。

食事後は傘は置いてポンチョとレインズボン、そしてヘッドライトを灯して歩き出します。

ここから山道が始まる(帰路に撮影) ↓




中の湯の跡地(帰路に撮影) ↓ 

すぐの場所で、ここには中の湯の建物がありましたが、今は取り壊されて、更地になっていました。
時代の変遷というか、人の嗜好の変化と言いますか寂しいものですね。



六合半の小屋廃墟(帰路に撮影) ↓

ここも営業を止めていて、草藪に残がいがありました。



七合目八海山支店(帰路に撮影) ↓

此処ももう何年来、人の気配がありません。
雨が上がったようですので、雨支度を解き、リュックに収めます。
あたりがまだ薄暗いので、カメラは未だリュックに入れておきます。



七合目行場小屋(帰路に撮影) ↓

ここでロープウェイを利用する人たちと合流します。


あたりは亜高山帯で、代表的な針葉樹林帯を歩いて、八合目の女人堂を目指してひたすら上って行きます。
やがて、あたりの木の背丈が低くなり、ハイマツが現れてくると、森林限界に出て、高山帯に入ります。
女人堂は丁度その森林限界に立地します。


八合目女人堂(帰路に撮影) ↓



その昔木曽御嶽は女人禁制であり、この場所が女人結界であったそうです。
女子衆はここから山頂を遥拝したのです。
ここからは乗鞍・槍穂が見えるはずで、それを期待していたのですが、台風の去った後も天気回復が遅れていて、山岳景観は残念な結果に終わりました。
また、この付近のダケカンバ・ナナカマドの紅葉も素晴らしいのですが、相次ぐ台風によってダケカンバの葉が落とされてしまい、これもみすぼらしい眺めになってしまいました。



ナナカマド(ここからは出現順に実写) ↓

ナナカマドの見事な紅葉を前にして、リュックの中で眠らせていたカメラをやっと取り出す気になりました。
ナナカマドは一部で葉の残るものもありました。



乗鞍岳 ↓

雲の背後にチラ見をさせてくれました。



行く手の山小屋 ↓

八合目(女人堂)の森林限界を過ぎると、高山帯に入り、高く見えているあの二軒の山小屋の脇を通って行きます。 
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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは (多摩NTの住人)
2018-10-08 14:18:26
山頂の規制解除はニュースで見ました。あれからもう4年経つのですね。慰霊登山はお疲れ様です。ナナカマドの紅葉が見事ですね。
返信する
多摩NTの住人様へ (ぶちょうほう)
2018-10-08 17:48:16
多摩NTの住人様 こんにちは コメントを頂きましてありがとうございます。
規制解除のコースが黒沢道のひとつだけでしたので、ここに皆さんが集中して、随分混み合いました。
あの時から4年も経つので、皆さんの欲求(不満)が積もり、今回の登山行動になったのでしょうね。
関東方面からも随分車が来ていました。
山頂では亡くなられた方の、”その時の様子”などを想像して、自分が今こうしてそこに来ていることの不思議さを噛み締めていました。
慰霊の祈りを捧げさせていただけたのは、これも一つの巡り合わせだと思いました。
返信する
こんにちは (こりん)
2018-10-10 19:34:42
こんにちは
御嶽山に早々に登られたのですか?
素早い決断でした。
見たところ、紅葉も綺麗に見えていますね。
まだまだ噴火の影響が色濃く残っていたでしょうか?
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こりん様へ (ぶちょうほう)
2018-10-10 20:42:24
こりん様 こんにちは コメントを頂きましてありがとうございます。
台風25号の通過状態が気がかりでしたが、思い切って出かけました。
こういう危うい時なら人混みは無いだろうと思って、行くことを決めたのですが、残念ながら、山はごった返していて、下りの道ではすれ違うのに何度も停滞しました。

紅葉は二度の台風で葉を飛ばされて、不出来でした。
肝心の山岳景観も不出来で、ただ単純に剣ヶ峰の山頂に行って帰っただけのような気がしました。

噴火の後、少しずつですが立ち直りつつあるようですが、その進度は随分ゆっくり目だと感じました。
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