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諸人こぞりて




迎えまつるのである。

キリストの誕生を。

それには準備期間が必要なのである。


英国はベルギーにくらべてもクリスマスへの助走がすごく長いと思う。
ロンドンの百貨店では9月中旬にはワンフロアぶち抜きのクリスマスコーナーができていたほどだから。

温かいライトと反射する光、カラフルな色、コミカルなサンタクロース、甘酸っぱいスパイスの冬の香り、なつかしい音楽...自然、クリスマスコーナーでは財布のひもがゆるくなる。節操のないわたくしばかりではなく、子どもも大人もみなそのようである。
一体なんなんでしょうね、この高揚感は!


そんな中でなされた早速の買い物はオーナメント。自分の分だけではなく、家族や友人にも贈ろうといろいろ。


左の白いものは20個あるので今年のツリーにはこれのみを飾ろうと思っている。

これを白いツリー(<高さ3メートルで今の家では出せないけど)に飾るなら、リボンを自分でウエッジウッドブルーに代えるといいかもしれない。でもやっぱり緑のツリーの方が映えるかな...

ひとつひとつに重さがあるのでしっかり取り付けなければならないが(落ちたら終わりだ)、どのようなツリーになるか今から楽しみ。



主は来ませり。
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父が撮影した Links of London のショウウィンドウ。
色がものすごく好き。


色と言えば、最近は自分が撮影した写真の色を調整したりするのは当然のことで、科学的に処理する方法はさておき、目で調節されたものには調節した人それぞれが見ている世界の「色」がどのようなものなのか、理想の「色」はどういうものなのか、記憶しているのはどういう「色」なのか、現れている気がしてとても興味深い。

もちろんその人の色覚だけでなくどんなマシンを使っているとか、季節やわたしの目の具合にもよるのだろうが。

つまりわたしがこのMac画面上で見ているのと同じものをみなさまがご覧になっているというわけでもない...ということですね。複雑(笑)。Beauty is in the eye of the beholder。


ちなみに異性愛の女性の脳と同性愛の男性の脳は、異性愛の男性より多くの色を認識できる...という話を友人としていたのだが、どこで読んだ記事なのか分からなくなってしまった。
メモしてあったのはこれ(ナショナル・ジオグラフィックの「同性愛の男性と異性愛の女性は脳が似ている?」という記事)だけ...
ご存知の方がいらっしゃったらぜひ教えて下さい。
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peplum




ペプラムが流行っているそうだ。
また流行ると聞いたのはもう去年のことで、最近は有名デザイナーのものだけではなく量販店のウインドウでも見かけるようになった。

ペプラム...80年代から90年代にかけて青春の日々を送られた方にはじんとくるファッション用語に違いない。


80年代のリバイバルはパワー・ショルダーやボディコンやジャンプ・スーツや、これまでにも同工異曲が何度も奏でられ、そりゃもちろん次はペプラムじゃろう...
そうか、80年代はもう「時代は巡る」というような過去になってしまったのだ。

ペプラムの服、たくさん持っていた。ピンキー&ダイアンとか、49AVジュンコシマダとか。イタリアのものではジェニーとかジェン・フランコ・フェレとか、ジャンニが生きていた頃のヴェルサーチとか。あの服の山はどこへいってしまったんだろう。


今年の秋冬の服でペプラムがついているのはまだ買っていない。
たぶん買わないのではないかと思う。
ハーヴィ・ニコルスでハカーンのペプラムデザインのドレスを手に取っていたら、あの頃の自分に会ってみたくなった。ペプラムのウエストを幅10センチのベルトでしめた○○年前の自分。顔が見えないので美しく若く輝いて楽しそうに見える(笑)。
娘の「そんなの着るの?!」という声で我に返った。


もう少しして流行として完全に去ってしまった後、そっと着るかもしれない。


うん、そうしよう。
ディスコでかかっていた音楽ではなく、モーツアルトのレクイエムをBGMに。


モーツアルト、ダ・ポンテあての手紙
「...僕は自分の才能を十二分に楽しむ前に終わりにたどり着いてしまいました。しかし、人生は、なんと美しかったことでしょうか。生涯は幸福の前兆のもとに始まりを告げたのでした。ですが、人は自分の運命を変えることは出来ません。人はだれも、自分で生涯を決定することは出来ないのです。摂理の望むことが行われるのに甘んじなくてはいけないのです。筆をおきます。これは僕の死の歌です。未完成のまま残しておくわけにはいきません。」(ウィキペディアより)



これがそのハカーンのドレス(style.com)。

え、今笑った?めちゃ似合いそうでしょ?











tumblrに、ディスコの曲(笑)とレクイエム載せました。
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ピカデリー7時




日の入りが早くなった。

わたしが住まう田舎風の生活圏内では不便きわまりないし寂しさも侘しさも倍増だが、日没が早くなった都会の風景は大好きだ。
温かい色の光で満ちた店内から、暗闇を彩る電光がきれいな屋外を眺めるのはいいなあ。
それで「まあもう真っ暗。でもまだ6時前?」などと思うのがたまらなくいい。



何やらロマンティックなイメージをかきたてられる「ピカデリー・サーカス」という名、今ではピカデリー・サーカスのこの地点(エロス像のあるところ)はネオンサインや量販店や人ごみなどでごたごたしていて全然素敵ではない。「ピカデリーで7時に」と待ち合わせに使う気にもならない。
ここが縦方向にも横方向にも余裕のある広場だったらどんなに素敵だろうか!
「サーカス」としてはよく機能していて、ここからは多くのロンドン見どころへ歩いて行くに便利なのに...東は劇場、西はおしゃれなメイフェア、南は落ち着いたセント・ジェイムズを経て名所へ、北はソーホーの歓楽街。

多くの通りをこの地点で合流させすぎて面積を徐々に狭くしたのが相当悪いアイデアだったのだろう。

再開発が望まれるがいったいどうやって...


そうです、タイトル、「ポーの一族」です。エドガーはここで何をしたのでしたっけ...
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秋、ロンドン






ロンドン中心部、気が遠くなりそうな秋晴れだった。

そして寒かったー。
11度。


昨夜、日本人の美容師さんに10センチも髪を切ってもらい
食後にとったチーズのせい(特に最高のエポワス)でワインがすすみ過ぎて寝付きが悪く
奮発して買ったF.サルティのストールのおかげで首周りと肩が温かく
ハロウィングッズのオレンジが目につき
落ち葉の黄色が鮮やかな
ロンドン

夫がブラムリー・アップルでりんごケーキを焼く
日曜日の遅い午後


そんな秋

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