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憧れのネックレス




もう今では廃刊になっているが、何年か前に「グレース」という雑誌が創刊された。

写真の「優越のジュエリー」というスカしたコピーにすべてが現れているように、目一杯背伸びして気取っている様子が痒くなる雑誌だった。

もちろん参考になるようなページもあり、例えば丹生谷真美さん監修の毛筆の手紙の手本や京都特集など、和の特集は良かったと思う。
それに物欲の塊であるわたしが喉から手が出るほど欲しくなるようなものも時々載っていた。筆頭は日本のうまいものお取り寄せ。パティック・フィリップのジェンマ、作家の器、カルチエのアンティーク...


その中でいつまでもわたしの「欲しいものリスト」から外されないでいるのが写真の Robert Wan のネックレスだ。最近知ったのだがパリにブティックがある。

ご覧のようにタヒチの黒蝶真珠を細い革ひもで繋いであり、クラスプはなく、革ひもで縛るのである。
「この形以外あり得ない」美しさ。
こんな一目惚れはなかなかない。一目惚れとは運命の同義語なのである(笑)。

このネックレスをスプレンディドのぺらっとしたカットソーのTシャツとか、どこにでもある紺色のVネックの普通のセーターなどにつけて、髪はくしゃっと無造作にまとめて...あるいはタヒチのような南海の楽園で、ジャージのマキシドレスを着て、日焼けした首からこれを飾って夕食へ行けたらどんなに素敵だろう。


来月のお誕生日が過ぎたらそういう格好をしているかもしれないし、していないかもしれない。
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