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ブルージュが選ばれる時が来た。







旅行雑誌 "Conde Nast" の記事 The world's best cities are... が CNN で取り上げられ、ご覧になった方も多いのでは?

この手の記事、例えば「世界一住みやすい国」「世界で一番幸せな国」などの格付けは、まあ何かの参考、話のネタ、お楽しみ程度にしておくのが常識的だとは思うが、おおっと思ったのは、今回「世界で一番素敵な観光地(街)」の11位にブルージュが初入選したからだ。
ベルギーという目立たない国の小さな地方都市が選ばれるとは、世界も狭くなった証拠である。

半世紀前と較べただけでも飛躍的に海外旅行のハードルが低くなり、ロンドンやパリには誰でも一度は出かけたことがある時代。ロンドンは顔さえも見せていない(物価が高い、食べ物がまずいという致命傷に散ったか、世界の都市ロンドン)。パリも22位と評価は高くない...と言うよりむしろパリはベタだから、旅の玄人っぽくクラカウとかに一票入れちゃう、という「ワールド・トラベラーを気取りたい」アンケート回答者の気持ちも読み取れる。と、ちょっと旅慣れた感じのするデスティネーションがローマやシドニーなどの有名所をおさえて上位につけていて、フィレンツェとブタペストが2位なのは分かるが、4位のザルツブルグなんか結構地味ですやん...いいところだけど。

イスラム圏が入っていないのはやはり米国に寄り添ったアンケートであると思ったら、20位にベイルートが入っているのは感心した。ベイルート、何十年も前は瀟洒な地中海沿いの街だったのに「危険」というイメージがつきまとい...アンケート結果に影響するほど行ったことのある人がいるのが驚きだ。

そして堂々1位のメキシコのサン・ミゲル・デ・アジェンデなど、わたしは聞いたこともなかった。ウィキペディアで手っ取り早く見てみたけれど、ああ行ってみたいなあ。先コロンブス期のメキシコ文化とスペイン文化がマーブルになった街...素敵なんだろうなあ。
しかしアメリカ人って巡礼地がお好きですねー。
メキシコは最近増々危険度が上がった感じがし、行きにくくなったと個人的に感じているのだがどうなのだろう。カンクン、アカプルコ、カボ・サン・ルカス、プエルト・バラータ等の純リゾートにしか行ったことがないが、20年前の話で、あのころはまだ牧歌的でさえあったのに。


もしわたしが投票するとしたらどの街を投票するだろう?
街の規模によってもっと細かく判定できたらいいと思う。だって人口2万人のブルージュとその100倍のパリとは較べられないじゃないか。

わたしは「街」には充実した美術館、遺跡あるいは歴史的建造物、おいしい土着の料理、よい気候(<暑いところが好き)を求めるタイプなので、早晩、ユーフラテスとチグリスの岸辺が平和になればいいのにと願う。

何百回行っても楽しいパリ、物価が比較的低く、食べ物最高、気候も最高で見どころもたくさんあるスペインの街、エルサレム、ドブロブニク、シンガポール、アユタヤなんかは? 当然京都や奈良は推したいし...それでやっぱり、えいやっとばかりにブルージュに一票を入れてしまうかも。

みなさまはいかがでしょう?
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