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紅茶の渋み




先週、神戸の友達から「堂島ムジカが閉店するよ」というメールを受け取り、英国で紅茶を飲みながらしみじみとしていた。

昨日は別の友達が、定期的に送ってくれる小包の緩衝剤としてその新聞記事を入れてくれていた。彼女は同梱の手紙にも特にムジカ閉店に関してはふれていなかったが、わたしに読ませようとわざわざこの日付の新聞を選んだのだと思う。


わたしは堂島ムジカよりも地元の、かつてあった神戸ムジカに大変お世話になった口だが、梅田に出かける時は必ず堂島ムジカ(特に毎日文化センターで古い映画を見る時は)に寄せてもらっていた。
若い頃、700円程の出費で2本立てのカサベテスやゴダールを見、帰りに堂島ムジカでムジカ・ティーやラプサン・スーチョンを飲みながら、1人の時は手紙を書いたり、友達と一緒の時は映画について分かったような話をした。
いつもお腹が水分で一杯になるほど紅茶を飲んだ。

あの頃をそうやって過ごせたことを主催者側の「大人たち」に心から感謝したいと思う。


ムジカの名物マスター堀江さんが新聞記事の中でこうおしゃる。
「均一化された味に多くの人が慣れて、紅茶のもつ独特の『渋み』をすべての人が楽しめなくなったようだ」と。

人々の味覚にもグローバル化の波は押し寄せるか。

英国は紅茶が有名だが、実はロンドンだけを見ても、「ティールーム」「喫茶店」というくくりのお店はごく少ない。ホテルのラウンジのアフタヌーンティーのセッティングか、フォートナム・メイソンのティールーム以外でいいところがあるならば教えて頂きたいほどだ。それがなぜなのかずっと考え続けている...まだ分からない。日本に「日本茶を飲む店」がないのと同じ理由なのか(甘味処とは少し違う)。

あちこちに「世界中どこで飲んでも同じ味」のチェーン店が続々とできるのを見ながらそんなことを思う。
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