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Brugge Style
携帯電話以前
NTTのTouch Woodが欲しい。
基本的に携帯電話の機種に頓着はないのだが、この木製携帯は欲しいなあ。木製なのにカントリー調や民芸調ではなく、シャープなところがいいなあ。
昨日ブラッセルへ向かう途中で、携帯電話を忘れて出てきたことに気づいた。
待ち合わせ場所も時間も決めてあるにもかかわらず、携帯のために家へ引き返すべきかどうか相当迷った。
携帯はないと本当に困るのか?あったほうが便利だけれど、なかったらないで済む腕時計のようなものじゃないのか?
....
こんな話を思い出した。
学部生の頃、中東に住んでいたわたしは、日本から夏休み中に遊びに来る友人と、ギリシャのアテネで待ち合わせすることになった。
待ち合わせ場所
「パルテノン神殿」
梅田の「ビッグマン」で待ち合わせするのと同じように分かりやすいランドマーク。分かりやすいと同時にまるで神無月の神さんたちが、出雲大社で待ち合わせするようなスケール(笑)。
今思うと海外単独旅行が初めてという友人に、公衆電話もないようなスポットを待ち合わせ場所に指定したわたしもわたしだ。でもドラクマ広場の「カフェ・アポロでね」などと言うよりも分かりやすいと思ったのだった...
会えなかったらどうするつもりだったのだろう。
T子さん、元気だろうか。
そういえば、結婚前に現夫と「モントリオール空港の到着出口」で待ち合わせしたにもかかわらず、彼が搭乗予定便に乗っていなかったことから、すわ破局?と思ったことがあった。
カウンターでは乗客名簿の情報を教えてはくれない。わたしは宿泊予定宿を失念していて(彼の話を良く聞いていなかったのだ)、自分の不注意を呪いつつ、彼が泊まりそうなホテルを次々当たるつもりでタクシーで街へ向かった。一件目のホテルフロントであっけなく予約があることが判明し、これ幸い、「妻です」などと言って、部屋に通してもらった。
部屋でくつろいでいたら、彼がモントリオール空港からホテルに電話をしてきた。
トランジットが間に合わず、次の便に乗ることになってしまったそうだ。
ベルギーや日本の家族に電話をして、わたしからの伝言を確認するよりも、先にホテルへ電話したと言うから、わたしの行動パターンを当時から熟知していたのだろうか。
携帯電話が普及する前はこういう原始動物的窮地打開能力(<誇張表示です)が必要だったのである。
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