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silly ski squadronスキー雑記

バカなスキー集団。スキーならなんでもやります京都方面本部。
突撃我ニ続ケ!!

こんなシンポジウムは危険だ

2010年11月08日 00時33分53秒 | 糖尿・メタボリック・自転車
まずいつも通り言葉遣いは厳格に。
シンポジウムの意味から調べましょう。
Yahoo辞書(大辞泉)より:『聴衆の前で、特定の問題について何人かが意見を述べ、参会者と質疑応答を行う形式の討論会。語源はギリシャ語のシンポシオンから。』

差はあれ、どの辞書も似たり寄ったりの内容です。

さていつどこでとはいいませんが、とてもシンポジウムとは呼べないものに参加してきました。
私たちの業界にはシンポジウムにも色々ありまして、各学会総会などが主催するシンポジウムがおそらく一番フェアなものだと思います。
それは薬剤会社の影響を受けにくい、誰でも学会員は参加して質疑応答を行うことが出来るからです。
今回のシンポ(以下シンポと略)は、まあT薬品とでもしときましょうか。が後援のもの。
シンポと名打ってはいても、販売促進目的の交通費、宿泊付きのものです。要するに『これこれこういう製品を開発、発売しましました。つきましては メリットを知って頂きたいので是非お越し下さい。オピニオンリーダーの講演もあります』って感じで、じゃあそのメリットとはなんですかいな?、と割り切っ てあまりアカデミックになりすぎず聴くものです。
ジャッジがいるわけでもなく座長もそのメーカーの趣意に沿ったことを話すことになります。
と云いますか、メーカーの意図に沿った研究者を呼んで話して貰うと言った方が良いでしょう。
今回は二種類の薬剤がメインです。チアゾリシン系薬剤とDPP-4阻害剤。

オープニングリマークス(開会の辞)と基調講演は、どちらも業界での有名人。間違いなく賢いオピニオンリーダーたちです。
話はとてもためになりました。知ってることが多かったですけど。

次に続くパネルディスカッション。パネラーは3人。
A:一番目は薬のメカニズムや最近の日本人の栄養状態の動向など。
B:二番目はたぶん開業してる人の、症例呈示。
C:三例目は循環器からみた二薬剤の可能性。
で、クロージングリマークスに続いて発売会社社長の謝辞。

以上の流れをみると販促って目的が強く、学術的シンポとは違うのがお分かりだと思います。
まあ普通はそれでいいのだ。
でも今回は問題点が二つある。いや三つある。いや四つある。すみません五つある。

※まずA。日本人の心血管イベントを抑制する方法は二つある。アディポネクチンを多くすれば抗酸化され動脈硬化を防ぎ長寿が得られる。
それは(端折りすぎにしても)まあいい。
ただアディポネクチンを上げるには二つの方法があり、片方は運動と食事制限。もう一つはチアゾリシン系薬剤を服用すること。
間違いじゃないけど等価に並べるのはおかしい。まずは運動と食事でしょう。
※次B。この二薬剤を使ったらこんなに効果がありましたという一例報告を数例。いずれも極端に血糖を下げすぎている。特にその中の一例はいきなり三剤併用です。薬剤で急激に血糖を下げると思わぬ網膜出血や神経障害が出るのは常識。
特にDPP-4阻害剤は凄くよく効くので、実際に使用して『うわ、下がりすぎる!投与量半分に』と冷や汗が出ることがある。
なので結果として下がってしまったのだと思うが、それを『こんなによく効くんですよ~』とプレゼンするのは非糖尿病専門医相手には危険ではない か?専門医ならこの薬の切れ味を知っているし『ああ下がっちゃったんだろうなあ』で済むが、そうでない人たちは『こんなにいいのなら即、常用量から使って みよう~!低血糖のリスクも低いんだし』となる可能性大。
(同じ作用のGLP-1注射薬を非専門医が使って高血糖による死亡例が出たのは耳新しい)
参加したみなさんは勉強してる(であろうから)大丈夫だとは思うのですが。。。
※C。循環器の先生はとても控えめで(糖尿病系のシンポでもあるし)誠実なデータを出されていたのですが、チアゾリシン系薬剤は体内の水分貯留を増やすので心不全傾向の方には使いにくい。当然承知だと思うのにそれを言われなかったこと。
4番目の問題点。メトホルミンはどうした?メトホルミンをスルーしていいのか。

最後5番目が最大の問題点
『いろいろご質問があると存じますが時間もないのでここで終わりとさせて頂きます、有り難うございました』

えーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー?
ちょっと待って!訊きたいことはいっぱいある。もちろん場の雰囲気を崩さない程度での疑問、質問を用意して敢えてマイクのそばに陣取ったのに。

フロアからの質問なしのシンポジウム。。。前代未聞。
もうこれはシンポジウムとは呼べない。単なる宣伝活動だ。
アンケートには交通費返す(宿泊は別に自前でとってた)からこんなシンポは意味がないと書いて会場をあとにしました。
その後の懇親会では質疑応答は出来るが、それは個人レベルの話。全体に伝わらないと意味がない。
せっかく良い薬でまともな会社なのに、シンポのやり方で寧ろ副作用が出てしまいかねない危険な会だと思いました。
そりゃ大きな会場を借りて相当なお金をかけたシンポだと思うので時間オーバーしたら数百万単位の損失が出ると思いますが、質疑応答なしで、その後臨床の場で大きな問題が起これば数億円規模の損失が出ると思うがどうだろう。

この手のシンポジウムをされる薬剤会社には考えて貰いたい問題です。
コメント (2)
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そうだ栗原に行こう(大津市栗原)

2010年11月03日 21時01分21秒 | 糖尿・メタボリック・自転車
京都市内から北東を見ると比良山系の南端を見ることが出来ます。
嘗て数十回通った懐かしいアソコです。登山もぼちぼち続けたいものです。

文化の日。
裏のマンションの工事が遅れているので祝日ですが工事しますとの紙が入っていました。早起きさせられるなら久しぶりに自分から早起きして少し遠出をしようと言うことで前夜に自転車たちのタイヤ空気圧をチェック。
ロードにも偶には乗らないと。でもどうも後輪が怪しい。8気圧入れて朝起きたらやっぱりスローパンク!
出がけにチューブ交換も面倒なことですし取り敢えずパンクしたロードとスリックタイヤMTBを車載して岩倉へ。
パンク修理は後回しにしてMTBにすることにしました。
大原→途中峠→を越して。。。。。。さて琵琶湖を見ようと出てきたのはいいのですが、これと言った目標がない。
素晴らしい晴天下に比良連山を見ていると、せめて麓まで行きたくなり約20年ぶりくらいでしょうか栗原に向かいました。
最初に訪れたのは約35年以上も昔。ルートは忘れましたがとにかく権現山から下ってきて、湖は見えるし何て静かで素敵な山里なのだろうという印象でした。
栗原に着くと昔見た印象的な石の塔が見当たらない。確か『忠・孝・友・和・信』と彫ってあったような。幾本か道が入り組んでいるので見落としたのでしょう。

そこを越すと、今日なにやら集まりがあるような宗教団体を左にわけ急な登りが続きます。信者さんらしい車が次々と上がっていきます。
途中でハイカーの方と挨拶をしたりしているうちに、権現山への林道と、下からでもそれとはっきり分かるNTT栗原無線中継所の分岐点へ到着。
今日はスリックタイヤなので無線中継所まで。ここから霊仙山へのシングルトラック。。。いや登山道が始まります。
ここまでは途中峠から下って再度300m以上登り返しです。一部20%程度の登りがありますがMTBのギヤ倍数なら問題なし。
とはいえプルスは最高159bpmまで上がっていました。


栗原から琵琶湖を望む。
帰りは往路を。
昔話で恐縮ですが、湖西線、湖西道路が出来たり宗教法人の塔が立ったりとこのエリアも随分変わったものだなと思います。
特に自転車の速度で走ると感じます。


VIGOREに寄ってロードのパンクを直して貰い、今度購入したクロモリMTBと今のスリックタイヤMTBをどうパーツを使い分けるかということをカタオカ氏と相談。
結局手前のフレームサイズ360mmのものを元通りにマニトウFサス+スーパーアップハンドルに。奥の400mm(だった筈)の方をセミアップハンドルにしてそのまま街乗りにということになりました。
やっぱり山の中は小さめフレームの方が取り回しが宜しいですものね。


さて自炊セットと呼ばれるものを揃えました。
スキャナは富士通製のScanSnap1500Mを購入。Mac用ですとWinのソフトも両方入ってますので得だと思います。
あと旧バージョンとは言え数万円もするAdobe Acobat Professionalがバンドルされているのが宜しいです。
iPad、A4サイズの雑誌を並べてみました。ScanSnap本体サイズは驚くほどコンパクトです。まだ裁断はしていませんが暇をみつけて。。。じゃなく作ってPDF作りにいそしむことにしますか。


FUJITSU ScanSnap S1500M FI-S1500M (Macモデル)
クリエーター情報なし
富士通
コメント (3)
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それは本当か!?信用に足りるのか?

2010年11月03日 01時03分52秒 | 糖尿・メタボリック・自転車
たまには反論を書いてみたり。みたいな。

『日本人の高血圧患者の実に43%に微量アルブミン尿以上の尿所見が認められた』
by第33回日本高血圧学会(2010年10月15日)
福島県立医科大学腎臓高血圧・糖尿病内分泌代謝内科渡辺毅教授

まず微量アルブミンの話から致しましょう。
何らかの原因で腎臓の糸球体(みなさま高校生の時に簡単な腎臓の濾過機能は勉強しましたよね)が障害を受けますと尿に蛋白質が出てきます。輸入細動脈とか輸出細動脈とかの細かい話は省略っと。
その尿蛋白の約10倍以上の感度で上昇し始めるのが尿中のアルブミンです。本来は一日分の尿をためて、その中に30~300mg排泄されれば、どうやら腎障害が始まりかけている、と推測されます。
でも一日中尿とか溜められませんので、それに代わるものとして早朝一番尿(スポット尿)を取り、クレアチニンで除することによって近似的に尿中アルブミン値を知ることが出来ます。
元々は糖尿病性腎症の早期マーカーだったのですが、他の疾患のリスクファクターとして最近注目されている検査です。
検尿だけだから簡単よね。

で、上記の発表ですがほんまかいな。
※高血圧患者8963例。これらの患者の調査データを、全国639人の医師の協力を得て、インターネットで回収
※調査に参加した医師は、89.5%が開業医、10.5%が勤務医だった。主な診療科は、一般内科62%、循環器科16%、代謝・内分泌科5%
※男性50.7%、平均年齢67.4歳、平均BMI24.6、平均収縮期血圧/拡張期血圧138.3/78.7mmHg。

おいっ!
ちゃんと背景整理してデータ出したか?もちろん非常にまともな教室ですから試験デザインは大丈夫だと思う。
ただ、、、外来高血圧てのは不安定だし、開業医が9割、しかも一般内科が62%。
いや一般内科が信用できないつうんじゃないですが、今回のような半定量(検査センターに出して測定=定量じゃなく、試験紙による目視)(今回のは尿中アルブミン/クレアチニン比による定性検査)じゃないか。予見・予断による判断が入っていないか?
いちおうフォローは入っています。
『定性検査で正常と判定されればほとんどが定量検査でも正常と判定されており』それでも一致率は77%だ。
本来は一日溜めた尿の量を測定(mg/day)→近似的に測定(mg/g・Cr)。。。ここで第一段階。
それを試験紙法で半定量となると二段階のステップが入る。
近似値の近似値+人の目のチェック。。。どこまで信用できる?

渡辺教授の結語抜粋
『日本人の高血圧患者ではアルブミン尿の異常を呈する例が高頻度で存在している実態が明らかになった。』

それはちょっと。。。むりむり感が拭えませんが(~_~;)
ま、生データに当たってないので否定はしませんが、実感として高血圧の方の尿中微量アルブミン陽性率は10~20%くらいな実感がある。なんならデータ取ってみようか?
あとネットを利用というのもちょっと引っ掛かる。実はきわめて陰性だなあと思っていても、まあ陽性にしちゃおうとポチる人がいないとも限らないのだ。
検査センターに出したものなら、あとで検証できるが今回のこの方法では不可能。

れれ?な部分が多いので発表のデータを取り寄せるか、ペーパーになったら調べて、また報告しますね♪(要らんかw)
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ここでもARBあちらでもARB

2010年11月02日 00時59分54秒 | 糖尿・メタボリック・自転車
日曜日(2010年10月30日)いっぷう変わった研究会に行ってきました。
プラセンタ注射がどういうメカニズムで効くのか?というエビデンスを得られるかと思い(雨も降って自転車も乗れないし向日町競輪は昨日で終わってるし)自分の関係ない学会に5,000円も支払い、聞きに行きました。
(しかも認定や専門の点数も関係ない)

肝機能障害に対しては、うんと昔に有効性は確認されています。
(1974年『肝臓』3月号:臨床治験参加施設:東京医科大学第一内科,国家公務員共済組合連合会三宿病院内科,千葉大学第一内科,日本医科大学 第一内科,浅草寺病院内科,群馬大学第一内科,市立堺病院 内科,京都府立医科大学第三内科,慶応義塾大学内科,順天堂大学消化器内科,鹿児島大学第二内科,福岡県済生会福岡総合病院内科,東京慈恵会医科大学第三 病院消化器内科,松山赤十字病院内科,佐々木研究所杏雲堂病院内科)

でまあ途中から入って、二番目の演題は統計学的検討がされていなかったので置いといて。
三番目の演題と最後の特別講演が大当たり!
三番目は消化器免疫屋さんの内藤裕二先生
今話題のNASH(non-alcoholic steatohepatitis=非アルコール性脂肪肝炎)と大腸癌の話。
特にNASHは自分の分野にも絡んでくるし、専門の方の話を聞きたかったので楽しめました。
ちなみに脂肪肝は今までは、癌とか肝硬変にもなりにくいし、と経過観察されることが多かったですが、そのうちの10%が炎症を起こすNASHであり、そのうちの5~20%は肝硬変・肝癌への道を辿ることがはっきりして来ました。
診断は肝生検が必須ですが、臨床レベルで総てそんなこと出来ることもなく、内藤医師は超音波での脂肪肝像やGOT、GPT上昇の他に血清フェリチン高値や高インスリン血症を上げておられました。
アルコール性脂肪肝はもちろんもっと予後不良ではあります。

でまあ元に戻ってNASHの治療法ですが、フィブラート系薬剤やARB(何とここでも登場か!)、ピオグリタゾン、メトホルミンも治療薬として選択とはちょっと驚きです。うしろ二つは糖尿病の薬。
で、質疑応答タイムになったのでもちろん挙手。
低血糖が認められないか?とピオグリタゾンとメトホルミンのどちらがお奨め?というものです。
我々代謝科としては、まずHbA1cを下げる(血糖コントロールを良好にする)というのが主目的ですから、最近はDPP-4阻害剤がファーストチョイスになりつつあります。
とは言え肥満傾向の強い方にメトホルミンをチョイスというのも大賛成です。
彼の質問の答えはピオグリタゾン単独で低血糖は認められなかった。コストを考えるとピオグリタゾンよりメトホルミンで良いのではないか?という答えでした。
確かに糖尿で軽度のGOT、GPT上昇を伴ったり(勿論肝炎ウイルスは陰性で)超音波上脂肪肝を認める方が結構おられます。
とするとピオグリタゾンもいいなあと思いました。でもなぁピオグリタゾンは女性では脚のむくみが出やすいという欠点があるし。やはりそこはオーダーメイド。それぞれ良いものを考えて使うことになります。
快く応えてくれた内藤先生ありがとう。
でも知ってる仲だからと言って壇上で『先生、あんまり難しい質問せんといてやw』と言うのはどうよ?(笑)

ついで特別講演じゃやじゃ~ん!
森下竜一教授

しっかしみんな賢い。。 。
データと言い話し方の巧さと言い素晴らしい。思わず聞き惚れる。
主題はHGFの効果。
HGF(hepatocyte growth factor=肝細胞増殖因子)のことはよく知らなかったので、勉強になりました。
これがまあ肝細胞だけでなく、もしかしたら他臓器にも効果的という話。特に腎症に効果があるとなると興味モリモリ!
この薬は現在承認待ちなので、そのうちコラテジェンと言う名前で市販される可能性があり期待大です。
あと面白かったのが○クドナルドが一店舗増える度に、日本人の脳血管障害が1%増えているという事実。
先日11月1日の日記で書いた『スタチンをファストフードの付け合わせに』 にも深い関係があります。
食後高脂血症、肥満は心血管イベントのハイリスク群ですよという話。
ここまではっきりエビデンスを示されるとハンバーガーやめようかな、と。。。思いたいが食べてしまう(笑)
なので運動療法でカバーすることにします。あ、ここは私の感想ね。
ついでに出てきたAT1受容体ノックアウトマウスが長生きをするという話。なんとここでもARB登場か!
特に先生はPPAR-γアゴニスト作用のあるイルベサルタンやテルミサルタンを薦めておられました。
でもま、他のファクターも考えなきゃいかんし、尿酸が高かったらロサルタンなどのチョイスも捨てられません。
ここでもまた高脂血症の話になったので挙手して質問~!(しつこ)
中性脂肪は心血管に対してリスクが高いので治療は必要であるというのに対して、空腹時は正常値~149mgとなっていますが食後の値も関係すると なるとアドリブ測定した場合、どれくらいからがハイリスク?と言う疑問に対して200~250mgでしょうというお答えを頂きました。

ほんとうにためになりましたわー。プラセンタの話はどこに行っちゃったんだろう。
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低炭水化物食に男性の2型糖尿病リスクを高める可能性

2010年11月02日 00時59分04秒 | 糖尿・メタボリック・自転車
一部の人々が極端な低炭水化物ダイエットを推奨しています。
確かに一時的に血糖は下げるが長い目で見るとどうなる?

そんな論文です。
ハーバードのHealth Professionals Follow-up Studyから。
「動物性タンパク質と脂質が多い低炭水化物食、特に大量の赤身肉や加工肉が含まれている食事は、2型糖尿病リスクを増加させる可能性がある」とし、一方で「植物性タンパク質と脂質が多い低炭水化物食は、2型糖尿病リスクの変化に関連していない」

一方で、からの後半は特に面白いですね。じゃあ揚げ出し豆腐多食者はいいのか(なんて単純な発想!)。
炭水化物を“カット”するダイエットなどは気をつけた方がいいのではないかと思います。
特に日本人はハイリスクだと思います。
中には炭水化物を摂取カロリー中の40%以下に抑えろとか、極端な低炭水化物ダイエットを進める医療関係者もおられるようなのですが何事にも極端なことは危険が伴うような気がします。
ジョスリンだって40%です。
ちゃんとダブルブラインドを使ったRCT(ランダム化比較試験)の結果で自分の身体を守りましょう!
20年間の大規模スタディです。
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スタチンをファストフードの付け合わせに

2010年11月01日 00時57分29秒 | 糖尿・メタボリック・自転車
スタチンてのはメジャーな高脂血症の薬ですが、この米国人医師の言いたいことはこうだ!
不規則なファーストフードなどをよく摂取している人は脂質が高く心血管リスクが高いため、これらはスタチンによってリスクを下げることが出来る。
定期的に服用しなくとも、クォーターパウンダー・チーズとミルクシェイクを食べる時に服用するだけでもリスクが下がる、と言うものです。
タバコや車の運転のような危険な行為?をする時はフィルターを使用する、シートベルトをするのと同様に高脂質食を食べるときにはスタチンを飲めば?という結論です。
ちゃんとしたRCT(ランダム化比較試験)のメタアナリシスですから、栄養代謝なんちゃって学会みたいなコホートとは違いマスので信用できると思います。
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リスクファクターのない高コレステロール血症は加療すべきか?

2010年10月30日 00時55分18秒 | 糖尿・メタボリック・自転車
御存知悪玉と言われるLDLコレステロールは正常値が140mg/gL程度に設定されていて、それ以上で薬物療法をすべきかどうかの議論が喧しいです。
はっきり言ってハイリスク群は絶対に治療すべきだと思います。
ハイリスクの定義は以下の通り(これらは二次予防となります)
※高血圧
※糖尿病
※冠動脈硬化症(狭心症など)
※喫煙・多量飲酒
※腎機能障害
※頸動脈の中内膜肥厚が認められる人
などなど

では上記のリスクファクターのない方の一次的予防はどうしたらいのか?というのが悩ましいところでありまして、LDLが160くらいまでなら経過観察で良いという意見と160なら投薬で下げるべきだという意見で喧々囂々です。

あとLDLコレステロールの値に疑問が出ていて、どうやら直接測定法はばらつきが多いので総コレステロールからHDLコレステロール(善玉)を引いた値や比率で間接値でLDLを求めるべきではないかとこちらも議論が白熱しています。

まあ近いうちに動脈硬化学会がガイドラインを出すと思いますので待っているところです。
でも何度も申しますがハイリスク群のLDLを下げると心血管イベントが下がるのは世界のあらゆる研究機関で証明されていますのでそういう方は服用した方がいいのは間違いありません。

■コレステロールの基準値が変わるかも知れない!?■

今は悪玉と言われているLDLコレステロールですが、どうやらこれが不安定らしい。
今はメタボ検診ではHDLでリスクを決めております。
もしかしたら総コレステロールと善玉HDLコレステロールの値から求める式に変わるかも知れません。
もしかしたらnon-HDLコレステロールの値になるかも。
ガイドライン変わるかもですね。 正常値上限が、総コレステロール値-HDLコレステロール値+30とか。
京大病院の方ではそっちを使い始めているらしいです。
又はLDLコレステロール/HDLコレステロール比になるかも。
値は1.0/2.0~2.5になりそうです。

続報を待て!
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スタチンが抗炎症薬?

2010年10月29日 00時53分40秒 | 糖尿・メタボリック・自転車
コレステロールを下げる目的のスタチン系薬剤を、心血管イベントリスクの高い患者さんに投与してオッズ比を下げることが出来るというスタディーが最近目立ちます(JUPITER試験など)。
そうか、そうなのか?
可能性は勿論あるしもっと大規模スタディーを見てみたい。
でも総コレステロール135mg/dLって。。。LDLで言うと多分60とか70とかになるような。
そこから投与するともの凄い低い数値になりそうです。
あほ日本脂質栄養学会の、なんちゃってコホート調査みたいにコレステロールが高い方が死亡率が低いという吟味にも当たらない報告なんかどうでもいいけど(日本学術会議*に入ってない)、そこまで下げて大丈夫かな?という気がします。
しかしながら動脈硬化が炎症によって引き起こされているというのも確かなようで、そうなのかなあと思いますがもちろん結論が出るまでは今まで通りの使い方をします。

要旨:日本では、血中のLDL値が140mg/dl以上で高脂血症と診断される。浜崎教授らは、東海大学が老人基本健診受診者(男性8340人、 女性13591 人)を平均7.1年間追跡した調査などを分析。男性ではLDL値が79以下の人より、100~159の人の方が死亡率が低く、女性ではどのレベルでもほと んど差がないとの結果を得た。
   ↑
LDL79には肝疾患や栄養障害状態の人も入り、100~159は正常値の139までを20しかオーバーしていない。140~159の値の人と比べるべき。
だいたいバックグラウンドを揃えていないコホートは奇妙な結果の出る温床だ。

*日本学術会議
これに所属していないのはトンデモ学会の可能性がある。
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最大心拍数176bpm…って

2010年10月28日 00時50分08秒 | 糖尿・メタボリック・自転車
私の年齢は現在54才です。一般的な最大酸素摂取量から求めた最大心拍数は220-54=166で100%。
心拍数176bpmは106%にあたる。慎重にクールダウンしてから固定ローラーから降りたのに10分ほどして胸部圧迫感が認められました。
おそらく冠動脈のspasm(攣縮)が起こっていたと思われます。
あんまりやり過ぎるなってことですよ本当に。

さてところで、このところmixiで面白い話題を取り扱ったので、この後まとめて書きます。
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心拍数からの運動効果

2010年10月21日 23時28分21秒 | 糖尿・メタボリック・自転車
Polarを使い出して一週間経ちました。
時間がなくて固定ローラーを中心に運動している私に愉しみを与えてくれます。
Webにアクセスして自分のトレーニングダイアリを見ていますと、『トレーニングの進捗』の部分に『詳細な運動・健康データ』というものがあります。
なんだろうと思ってクリックしてみると、そこには見慣れた文字が。
BMI値、総コレステロール値、LDLコレステロール値、HDLコレステロール値、トリグリセド類
、グルコース、インシュリン、最高血圧、最低血圧etc。
って、現在の『特定健診・特定保健指導』所謂メタボ検診より詳しいではないですか!
さすが予防医学の国のメーカーだなと感心してみたりして。
ただコレステロールの値等の表記がmmol/lなので、日本で一般に浸透しているmg/dLから換算しなければなりません。
■換算法■
コレステロール(総・LDL・HDLとも):38.6mg/dL =1 mmol/L
トリグリセド:88.6mg/dL =1 mmol/L
グルコース:18mg/dL =1 mmol/L
インスリン、、、、、ん?何でこれだけmg/dLなんだろう。日本ではμU/mlなんですが。
んーんー。60μU/ml=360pmol/Lなので1μU/ml=6pmol/L
pmol/Lとmg/dLって凄い単位の差なんですけど。。。すみませんちょっと宿題にさせて下さい。
それ以外ではこんなサイトがありました!
ご活用下さい。

日本のメーカーはここまでやってるのでしょうか?
あとコレステロール基準値に関しては現在、もめにもめています。それはまた後日。
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