俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

秋入日

2022-10-26 | 俳句・秋・天文

 

 

公園の展示飛行機秋没日

 

 

 

 

 

 

「秋の日」は秋の太陽とその光をさす。

 

 

 

 

 

 

「秋入日」「秋没日」は「秋の日」の傍題。

山の端や地平線、水平線に落ちる秋の日は夏の入日とは異なり、明るいが哀愁が感じられる。

 

 

 

 

 

 

晩秋は日差しも衰え、目に見えて日暮れが早くなる。

釣瓶落しといわれる秋の入日である。

 

 

 

 

 

 

所沢航空公園には小型飛行機が展示されていた。

その向こうに秋の入日が見られた。

 

 

 

 

 

川沿ひをけふも歩きて秋入日

 

 

 

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無花果

2022-10-25 | 俳句・秋・植物

 

 

無花果を採る人もなき畑道

 

 

 

 

 

 

クワ科の落葉小高木。

西南アジア原産。

 

 

 

 

 

 

花が見当たらないまま結実すると考えられ、「無花果」と書くようになった。

ただし、花がないのではなく、果実の内部にある。

実として食べられているのは花嚢(かのう)といわれる部分で、小さな花が集まったものである。

 

 

 

 

 

 

生食のほか砂糖煮やジャムにしたりする。

 

 

 

 

 

 

畑道の脇に無花果が生っていた。

だが、誰も採る人はいなかった。

 

 

 

 

 

ほんたうはアダム食みしは無花果と

 

 

 

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草の穂

2022-10-24 | 俳句・秋・植物

 

 

森を行く土の道あり草の絮

 

 

 

 

 

 

イネ科やカヤツリグサ科などの草の多くは、秋に長い茎の先に穂を出す。

 

 

 

 

 

 

ほおけた実は「草の絮」といわれ、風に乗って遠くへ飛散する。

 

 

 

 

 

 

道端や川原などで風に揺れ、一斉に飛び立つさまは、秋らしい感じがする。

 

 

 

 

 

 

森の中を行く土の一本道があった。

その道の傍らに草の絮がいくつも見られた。

 

 

 

 

 

草の絮飛ぶや夕べの川越えて

 

 

 

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秋の夕焼

2022-10-23 | 俳句・秋・天文

 

 

またしても光るUFO秋夕焼

 

 

 

 

 

 

「夕焼」は夏の季語。

「秋の夕焼」は夏ほどの激しさ、大きさはなく、時間的にも短い。

 

 

 

 

 

 

秋も終わりに近づくと、色が淡くなる。

海、川、湖などを染める秋の夕焼は、行く秋の趣が濃い。

 

 

 

 

 

 

夏は日没時間が遅いため散歩は終わっているので、今夏は夕焼を一度も見ることがなかった。

晩秋になると日没時間が早くなるので、散歩の途中で夕焼を見る機会が増えた。

また、温暖化のせいか、上記のような歳時記の説明とは異なり、秋の夕焼はかなり濃く、長く楽しめるようになった。

 

 

 

 

 

 

日没直前になると、入日の左上の方に光る球体のUFOが現れることが多い。

昨年、晩秋から冬にかけて何回も目撃し、動画にも撮った。

飛行機ではなく、最初は金星よりも何倍も明るく光る球体で、いきなり現れ、西の方へゆっくりと動き、だんだんと空に消えて行く。

今回も動画に撮ったが、その間三十秒ほどだった。

これは長い方で、気がついて五秒で消えることもあった。

今年もまた光るUFOが現れ、秋の夕焼のなかへと消えて行った。

 

 

 

 

 

秋夕焼(あきゆやけ)富士も染まつてゐたりけり

 

 

 

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野葡萄

2022-10-22 | 俳句・秋・植物

 

 

野葡萄に触るることなく見つめけり

 

 

 

 

 

 

ブドウ科の蔓性落葉低木。

山野の雑木林などに自生する。

 

 

 

 

 

 

夏、淡黄緑色の小さな五弁花をつけたあと、球形の液果を結ぶ。

 

 

 

 

 

 

秋に熟すと、白、青緑、紫など混交した房となり美しいが、食べられない。

「蛇葡萄」の名は、蛇が食べるようなという意味。

 

 

 

 

 

 

歩いていると道端に野葡萄が生っていた。

手に触れることはなく、その不思議な美しい実を見つめていた。

 

 

 

 

 

野葡萄や農夫は後期高齢者

 

 

 

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