俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

大晦日

2011-12-31 | 俳句・冬・時候


大年の学校人気(ひとけ)なかりけり

「つごもり」は「月隠(つきごもり)」の変化したものという。陰暦でひと月の最終の日をいうので、十二月の末日を大つごもりという。陰暦では十二月三十日、陽暦では十二月三十一日。今年も今日で終わりという感慨が深い。大年の学校は人影がなく、静まり返っていた。

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大年の空ゆく鴨を仰ぎけり







大年の暮れゆく空を見てゐたり


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小晦日(こつごもり)

2011-12-30 | 俳句・冬・時候


遠くまで歩いて暮れぬ小晦日

大晦日の前日をいう。陰暦では十二月二十九日であるが、陽暦では十二月三十日になる。今年もあと一日になったなあという感慨がある。所用があったのと健康のためにもと思い遠くまで歩いて帰ってきた。すると、小晦日の日も沈んですっかり暮れてしまった。

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用足して月を仰ぎぬ小晦日


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枯葉

2011-12-29 | 俳句・冬・植物


日を受けて雑木の道の枯葉かな

草木の枯れた葉。地上に落ちた葉だけでなく、枯れたまま樹上に残っている葉にも使う。からからに乾燥し、枯色となり、踏むと乾いた音を出す。そこに寂寥感が漂う。葉を落とした雑木林の道を通った。道の両側には枯葉が溜まり、柔らかい日差しを受けていた。

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散策の始めの枯葉踏みにけり


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冬の空2

2011-12-28 | 俳句・冬・天文


自転車に乗つて冬空引き寄せぬ

晴れると冬の空は青く、時折白い雲がゆっくりと流れてゆく。ただ、やはり寒そうで冴え冴えとしている。久しぶりに自転車に乗って川沿いを走った。見上げると、青空が近く感じられた。

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冬天を仰げば疼く旅心


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大根

2011-12-27 | 俳句・冬・植物


大根のすぐ抜けさうに出てをりぬ

アブラナ科の一・二年生根菜。中央アジア原産といわれるが定説はない。地域により根の形や大きさは多種多様。代表的な品種は練馬、守口、桜島、聖護院、三浦、青首など。おろし、なます、煮物、切干、漬物などに利用され、日本の食卓には欠かせない野菜。大根畑があった。普通は肩の出ている大根を見かけるが、ここのは半分以上が地上に出ていて、すぐにでも抜けそうであった。

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大根を覆うネットの白かりき


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