俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

雪解富士

2022-05-31 | 俳句・夏・地理




眼下にす雲の上なる雪解富士




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夏になると雪を抱いていた富士山は雪解けが始まる。







その雪解けの状態の富士山をいう。







静岡県側と山梨県側では、その様相を異にする。







前者がなだらかな裾野をもっているのに対し、後者は

急峻で、ときには雪解けが鉄砲水となるなど荒々しい

姿を見せる。







鹿児島行きの飛行機に乗ると、右手の近くに雲から頭

を出す富士山が見えてきた。

富士はほとんど雪解けしていた。






遠けれど果して雄々し雪解富士




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銭葵

2022-05-30 | 俳句・夏・植物




アーチ橋帰る学生銭葵




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アオイ科の越年草。







ヨーロッパ原産。

古くから観賞用に栽培される。







夏、葉腋に五弁花を数個ずつつける。







花弁は淡紫色で、紫色の脈がある。







川にアーチ橋が架かっていて、下校の中学生が

通っていた。

橋の袂には銭葵が咲いていた。






銭葵晴れて畑に農夫をり




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柘榴の花

2022-05-29 | 俳句・夏・植物




人ひとり歩ける路や花柘榴




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ザクロ科の落葉小高木。







ペルシャ、インド原産。

中国から渡来したとされ、江戸時代に品種改良が

行われた。







五~六月頃、多肉で筒状の萼をもつ朱赤色の六弁花

を多数つける。







八重咲きの園芸品種を「花柘榴」と呼び、花色は淡紅、

朱、白、しぼりなどさまざま。







幅20cmほどの人ひとりがやっと通れる路を歩いた。

するとそこに柘榴が花をつけていた。






柘榴咲く歩幅時折大股に




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小判草

2022-05-28 | 俳句・夏・植物




自転車に細かく揺れて小判草




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イネ科の一年草。







ヨーロッパ原産。

明治初年に日本に渡来し、観賞用に栽培された。







夏、細い茎の上部に小判形のふわふわとした花穂を

いくつも垂れる。







花穂は初めは緑色で、熟すると黄金色になる。







歩道脇に小判草が見られた。

自転車が通り風が起きると、小判草が細かく揺れて

いた。






門番の見向きもせざり小判草




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蛇苺

2022-05-27 | 俳句・夏・植物




足元の赤き点なり蛇苺




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バラ科の多年草。







路傍や野原などに自生する。







四月頃、黄色い五弁花を開き、初夏、苺に似た一センチ

ほどの赤い実をつける。







毒はないが、まずくて食べられない。







川堤の足元に蛇苺が生っていた。

小さすぎて点にしか見られなかった。






蛇苺ボール蹴り合ふ子のゐたり




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